クスコレーシング、2008年のSUPER GTチーム体制を発表
~山野哲也に続き、佐々木孝太とドライバー契約~
国内の人気カテゴリーSUPER GTシリーズにかねてより出場しているクスコレーシングは、このほど2008年シーズンのチーム体制を発表した。「クスコDUNLOPスバル インプレッサ」を駆るドライバーは、既に契約を更改した山野哲也と、速さに定評のある佐々木孝太を加え、2005年GT300チャンピオンコンビを復活させることとなった。なお、シーズン途中から新型インプレッサをベースとしたニューマシンを投入する。
■チャンピオンコンビが復活
今回契約した佐々木孝太は2005年に山野哲也と組みGT300のチャンピオンを獲得した経験をもつトップドライバーである。その後2年間でさらに速さに磨きをかけた佐々木は、再び山野と組むことで、クスコレーシングに大きく貢献すると期待されている。
■佐々木孝太
1974年三重県鈴鹿市生まれの34歳。1995年に21歳で鈴鹿FJ1600シリーズにデビュー。翌年1996年には同シリーズ 6戦連続でポールポジションを獲得し、年間優秀ドライバーに選出される。その後F4、F3にステップアップし、2000年よりF全日本GT選手権シリーズに出場している。2005年にはSUPER GTシリーズGT300クラスのシリーズチャンピオンとなった。
■クスコDUNLOPスバル インプレッサ
クスコレーシングはインプレッサ(GD型)をベースとしたAWD(全輪駆動)式の2007年モデル改良型マシンで、3月15日に開幕する第1戦鈴鹿レースに出場する。STIがエンジン技術を提供しているこの車両は、2007年シーズンの経験をもとにシャシー各所に改良・改善を施したものである。また、現在、新型インプレッサWRX STIをベースとするニューマシンの開発を進めており、シーズン途中より実戦投入する予定である。また、ダンロップタイヤの更なる協力を得て、引き続きAWD専用タイヤの開発を進める。
■ドライバーコメント
山野哲也:「コンビを組むドライバーが決まり安心しました。ご存知のとおり、佐々木孝太とは2005 年にチャンピオンを一緒に獲得した仲なので、今年またペアを組めることは個人的にも嬉しいし、クスコレーシングにもいい結果を残してくれるだろうと思います。今から開幕戦が楽しみです」
佐々木孝太:「僕を待ち続けてくれたキャロッセの皆さんには感謝しています。AWDという駆動方式は僕にとって初めてのチャレンジになりますが、すでに操りたくてウズウズしています。山野さんとは2005年にチャンピオンを獲得して以来のコンビになりますが、最高のコンビネーションだと思いますし、信用できるドライバーです。チームのみんなに必要とされるよう頑張ります」
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Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社
No. |
Driver |
Team |
Engine |
1 |
松田 次生 |
LAWSON TEAM
IMPUL |
TOYOTA |
2 |
ブノワ・
トレルイエ |
LAWSON TEAM
IMPUL |
TOYOTA |
3 |
横溝 直輝 |
KONDO
RACING |
TOYOTA |
4 |
ジョアオ・パオロ・デ・
オリベイラ |
KONDO
RACING |
TOYOTA |
5 |
金石 年弘 |
SG team
5ZIGEN |
HONDA |
6 |
平中 克幸 |
SG team
5ZIGEN |
HONDA |
7 |
本山 哲 |
Team
LeMans |
TOYOTA |
8 |
石浦 宏明 |
Team
LeMans |
TOYOTA |
20 |
平手 晃平 |
TEAM
IMPUL |
TOYOTA |
31 |
ロイック・
デュバル |
PIAA
NAKAJIMA |
HONDA |
32 |
小暮 卓史 |
PIAA
NAKAJIMA |
HONDA |
36 |
アンドレ・
ロッテラー |
PETRONAS TEAM
TOM'S |
TOYOTA |
37 |
荒 聖治 |
PETRONAS TEAM
TOM'S |
TOYOTA |
40 |
松浦 孝亮 |
DoCoMo
DANDELION |
HONDA |
41 |
土屋 武士 |
DoCoMo
DANDELION |
HONDA |
47 |
ロニー・
クインタレッリ |
CERUMO/
INGING |
TOYOTA |
48 |
立川 祐路 |
CERUMO/
INGING |
TOYOTA |
55 |
井出 有治 |
AUTOBACS RACING TEAM
AGURI |
HONDA |
56 |
伊沢 拓也 |
AUTOBACS RACING TEAM
AGURI |
HONDA |
67 |
ロベルト・
ストレイト |
STONEMARKET・BLAAK
CERUMO/INGING |
TOYOTA |
シャシーはローラFN06、タイヤはブリヂストンのワンメイク
日本レースプロモーション(JRP)は2月19日、全日本選手権フォーミュラニッポンの2008年開催概要を発表した。
鈴鹿サーキットが年末に大幅な改修を控えている影響からか、今季は全8戦となり、9月20日の菅生が最終戦となる。
また、既に昨年時点で公表されていた2レース制も、第5戦鈴鹿(7月12・13日)と第6戦もてぎ(8月9・10日)
で採用されることとなった。この2イベントでは同時にリバースグリッドも導入され、
第1レースの上位8台が逆順で第2レースをスタートすることとなる。
(第7戦富士のレース距離、決勝方式は調整中)
2レース制の導入とあわせてポイントシステムも変更となる。
今季は1レース制での優勝者には15ポイントを頂点に10位までにポイントが与えられることとなった。
2レース制では第1レースは10ポイントを頂点に上位8人、第2レースは5ポイントを頂点に上位5人がポイント対象だ。
このほか、パドルシフトの採用、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの創設など、今シーズンも新機軸が満載だ。
予選方式についても、F1でお馴染みのノックアウト方式が導入されるが、「従来の45分×2回やスペシャルステージ方式に加えて」
とのことであり、レースごとにさまざまなバリエーションの予選が見られることになりそうだ。
第1戦決勝は4月6日富士スピードウェイ。ピットストップありの300kmレースだ。
JRP公式リリース
Text:Kazuhisa SUEHIRO
開幕まであと1ヵ月半あまりとなった2月15日、チームインパルとDoCoMoダンディライアンが2008シーズンの体制を発表した。
昨年のドライバーズチャンピオン、松田次生を擁するチームインパルは、昨年同様ブノワ・トレルイエとの2台体制。
メインスポンサーにはモバイルキャストに代わってコンビニ大手のローソンがつくこととなった。
なお、昨年までアラビアンオアシス・
チームインパルに所属していた本山哲は古巣のチームルマンに復帰してルーキーの石浦宏明とタッグを組むことが既に決まっている。
また、ダンディライアンも同日付リリースで昨年末のドライバーオーディションに参加した松浦孝亮と土屋武士の加入を発表。
こちらは外人コンビからインディカードライバーと百戦錬磨のベテランへの刷新となった。
このほか、ARTAは1月9日付リリースで昨年F3で活躍した伊沢拓也の起用を正式発表、
昨年までARTAに所属していた金石年弘は今季チーム5ZIGENに移籍することが同チームの1月10日付リリースで明らかになっている。
チームトムスは荒聖治とアンドレ・ロッテラーのコンビで変わりないが、
メインスポンサーはペトロナスがGTも含めてサポートしていくこととなった。
このほかのチームについても、3月2日の鈴鹿ファン感謝デーと、それに続く3日、
4日の合同テストまでには体制が明らかになるものと思われる。
2008シーズンのフォーミュラニッポンは4月6日、富士スピードウェイで開幕する。
新型NISSAN GT-RでSUPER GTチャンピオン奪還をめざす
- 2008年 グローバルモータースポーツ体制を発表 -
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス・ゴーン以下、日産)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:眞田裕一以下、ニスモ)は、本日、2008年度のグローバルモータースポーツの活動概要について発表した。
日産自動車はお客さまに走る悦びを提供する為の活動の一環としてモータースポーツに取り組んでおり、本年も引き続き、ワークス活動としては国内最高峰のチャンピオンシップであるSUPER GTシリーズGT500クラスをメインに取り組み、チャンピオン奪還をめざす。また、グラスルーツ活動支援のため、国内外のプライベートチームの活動をサポートしていく。
1. SUPER GT
R35型NISSAN GT-Rにて、SUPER GTに出場する。GT-Rでのレース活動は、5年ぶりとなる。昨年に引き続き、日産系チームの総監督を柿元邦彦が務め、ニスモのチーム監督を飯嶋嘉隆が担当する。
また、ニスモはSUPER GTにNISSAN GT-Rで参戦するチームへの技術支援及び車両開発を行なう。日産系チームとしては、ニスモ、HASEMI MOTOR SPORT、TEAM IMPUL、及びKONDO RACINGが、5台のNISSAN GT-Rで同シリーズGT500クラスに開幕戦より出場する。
2008年型NISSAN GT-Rは以下のポイントに重点を置き開発した。
- 部品の軽量化により重心高の低下と重量配分の最適化を図り、旋回性能を向上。
- NISSAN GT-Rの空力特性を活かし、ドラッグの低減とダウンフォースの増加を実現。
- VK45エンジンの出力向上と燃費の改善。
チーム体制
no. |
エントラント |
監督 |
ドライバー |
車両名 |
22 |
NISMO |
飯嶋 嘉隆 |
ミハエル・クルム |
MOTUL AUTECH GT-R |
柳田 真孝 |
23 |
本山 哲 |
XANAVI NISMO GT-R |
ブノワ・トレルイエ |
3 |
HASEMI MOTOR SPORT |
長谷見 昌弘 |
ロニー・クインタレッリ |
YellowHat YMS TOMICA GT-R |
横溝 直輝 |
12 |
TEAM IMPUL |
星野 一義 |
松田 次生 |
カルソニック IMPUL GT-R |
セバスチャン・フィリップ |
24 |
KONDO RACING |
近藤 真彦 |
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ |
ADVAN CLARION GT-R |
荒 聖治 |
2. プライベーター支援
お客さまにモータースポーツの楽しさを知っていただくため、様々なモータースポーツ活動をサポートしていく。
1. マーチカップレース/日産レーシングスクール
入門クラスでありながら、本格的なレースが楽しめるマーチカップレース(East Japan Series, West Japan Series, 及びNISSAN March Champion Cup)を開催する。データロガー(記録装置)を標準装備して、参加者の運転技術の向上を図り易くすると共に、多くのお客様にレーシングカーの楽しさを体感していただくことを狙いとする。また、各サーキットでレース前にマーチカップカーを使用したレーシングスクールを開催し、サーキットマナーや車両メンテナンスについても指導をしていく。昨年よりクラスを追加し、レーシングカーを運転したことのない方でも参加していただける環境を整えている。さらに、より的確な指導が行えるよう、レーシングスクールのレンタル車両には走行ラインが記録されるGPSシステムを搭載している。
2. 日本国内のプライベーター支援
- SUPER GT GT300クラス
- フェアレディZでプライベート参戦するチームに技術支援を行なう。
- スーパー耐久シリーズ
- フェアレディZでST-1クラス及びST-3クラスにプライベート参戦するチームに技術支援を行なう。
- ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)
- フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)
世界で活躍できる若手ドライバー育成を目的とし、2006年に始まったフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に日産自動車が本年も引き続き協賛する。主催者が一元管理するエンジンのメンテナンス業務はニスモが担当する。また、4名を日産スカラーシップ対象ドライバーとして選出し、FCJへの参戦サポートを行なう。さらに、昨年に引き続き日産アドバンススカラーシップ対象ドライバー1名を、このプログラムには最適な、世界中から優秀な若手ドライバーの集まる欧州のフォーミュラ・ルノーUKへ、本年も参加させる。
(※日産自動車株式会社のリリースより国内関連を抜粋しました)
Text: NISMO