
武藤英紀(優勝)
スタートで前に出た時点で7割方は「いける」と思いました。
今日の結果は率直に嬉しいです。それしか言いようがありません。チームが素晴らしいクルマを用意してくれたことに感謝しています。
スタートも今回はうまくいきましたし、オリベイラが追ってきても速いペースを保てたのは今後の自信になります。
なにより、田中弘監督が笑ってる顔を初めて見れたので、それが一番嬉しかったです。
ジャオ・パオロ・デ・オリベイラ(2位)
スタートで武藤に先行されてからはもう最後まで必死で追いかけたよ。ベストを尽くしてプッシュしたし、武藤の隙をうかがって、ミスがあれば抜いてやろうと思っていたんだ。確かに小さなミスをいくつかしていたけど、抜くまでには至らなかったんだ。
このコースではブレーキング時のダウンフォースが重要なので、そういう方向にセットアップしてきたんだけど、それをうまく生かせなかったね。スタートもうまくいかなかったし。
今回は気温が高かったのも大きいね。フォーメーションラップの時点でタイヤのグリップ感が変わってるのに気がついてたんだけど、それをスタートで生かせなかった。思った以上にグリップが大きくて、エンジンの回転がドロップしてしまったんだ。
パオロ・モンティン(3位)
スタートしてすぐ二人に突き放されてしまったから、その時点でもうこっちは特等席の観客みたいなもんだったよ。
僕たちにはスピードが足りないのは事実で、それをどうやって速くしていくかが鈴鹿に向けての僕らの課題だね。クルマは昨日よりは良くなったけど、まだまだ速さが足りないので、鈴鹿でもっといい結果を出せるようにこれからハードワークをこなさなきゃいけないね。
いつまでも2位なんかで満足していられないよ。皆そうだと思うけど、僕らだって勝つためにレースをしているんだからね。

リチャード・ライアン(優勝)
今シーズンはディフェンディングチャンピオンとして臨むことになるので、周囲の期待もこれまで以上に高いことも理解してるよ。でも、レースに取り組む姿勢はこれまでと何も変わらないけどね。
今週末は「レースに勝つ」ことを最優先に取り組んできたんだ。だから予選の速さよりも、決勝で安定したペースで走れる方向でクルマも仕上げたよ。
今年から燃料の最大搭載量が110リッターから130リッターに増えたけど、フルタンクで走ったときのバランスにはそれ程違いを感じなかったね。僕らのクルマは目一杯燃料を積んでも充分に速かったので、2ストップでいくことは考えていなかったね。
井出有治(2位)
金曜から良い流れで来ていたんですけど、決勝では思ったよりペースが上がらなくて、皇族を引き離すどころかリチャードを押さえ込むので精一杯でした。
リチャードに先行されたのは、僕のインラップが遅かったのかもしれませんね。
その後もずっとプッシュしていたんですが、追いつけませんでした。アウトラップから全力で追いかけたので、タイヤがもたなかったようですね。
服部尚貴(3位)
予選ではインパルの3台にやられてしまって正直悔しかったです。
ここまでのテストでは、皆ロングランが充分に出来ていない状態だったので、フルタンクからのバランスの変化とか、タイヤの消耗とかが不安でしたから、レースではなるべくタイヤを傷めないように気をつけて走ったつもりです。その過程で何台にも抜かれてしまいましたね。中には「おい勘弁してよ」みたいな抜かれ方もされましたし。
でも結果的には燃費も含めて、クルマはよく仕上がっていたので、チームは良くやってくれたと思います。
(今年のルール変更に関して)思ったほど20リッターの差は大きくなかったですね。それよりもコンパウンドの変わったタイヤのほうが心配でした。
村岡 潔(DoCoMo DANDELION チーム代表)
1ヒートのレースでの優勝も、二人同時の表彰台も、チームにとっては全て初めての経験だったので非常に嬉しいです。
二人とも良くやってくれました。
今年は決勝重視でレースウィークエンドを組み立てることにしました。レース距離が伸びたので、一発の速さよりも決勝での安定性を重視したいですね。

全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝が、4月3日ツインリンクもてぎで行われ、#1リチャード・ライアン(DoCoMo DANDELION)がピットストップをうまく生かしてトップに立ち、そのまま後続を引き離して開幕戦を制した。
ポールポジションの#20井出有治(mobilecast IMPUL)は必死の追撃も空しく2位に終わり、3位には#2服部尚貴(DoCoMo DANDELION)が入った。
(天候:晴れのち曇り 観客動員数:18,000人)
午後2時25分、2005年シーズン最初のフォーミュラニッポンがスタートした。
勢い良く飛び出したのは#19ブノワ・トレルイエ。#23本山哲に1コーナーで並びかけ、3コーナーで抜き去ると、すかさずトップを快走する#20井出を猛追する。しかし最終コーナー手前でトレルイエは痛恨のスピンを喫し、必死に立て直して戦列に復帰するも、順位は8番手に落ちてしまった。
1周目を終えた時点でトップは井出、2位に本山、3位にはディフェンディングチャンピオンのライアンがつけ、その後方に少しはなれて#5松田次生、#2服部、#32小暮卓史、#31アンドレ・ロッテラーらが集団で続く。松田のペースが上がらないために後続が詰まってしまっているようだ。対照的に小暮、ロッテラーらのPIAA NAKAJIMA勢はハイペースだ。この辺りはスタート時の燃料搭載量が影響しているのかもしれない。
しかしこの集団の中から小暮が最初に脱落。1コーナーで服部を捉えた3周目、V字コーナーでコースアウトし、グラベルに捕まってクルマを降りた。
ロッテラーは6周目に服部を、8周目には松田をいずれも1コーナーでインをこじあけて攻略すると、いち早くラップタイムを39秒台に乗せて3位のライアンとの間隔を詰めていく。
ライアンも本山との間隔を詰め、12周目の3コーナーでインを突いて2位に浮上する。本山は13周目にはロッテラーにも抜かれ、16周目には一旦は後退していたトレルイエに再び抜かれてしまう。予選好調で決勝にも自信を覗かせていた本山だったのだが、レースがはじまってみると全くいいところがない。一体何が起きているのだろうか。
17周目を過ぎた辺りからピットに入ってくるチームが出始めた。ロッテラー17周、トレルイエ20周でピットイン。これらのドライバーは今回、2ピットストップを選択した。
レース距離が300kmに増えたことで、戦略に幅が出来たようだ。
トップ2台はレース半ばの32周目にライアン、33周目に井出がピットへ。
ライアンはタイヤ4つを交換しながら18.5秒でコースに復帰したが、井出はフロントタイヤの交換に手間取り、21秒以上掛かってしまう。なんとかライアンの前でピットアウトしたものの、タイヤの冷えた状態では抵抗することも出来ず、1コーナーで抜かれてしまった。
この時点で服部が暫定トップに。後続に次々と抜かれても、タイヤを温存して我慢の走りをしていた服部は、ピットストップを36周目まで引き伸ばし、16秒で作業を終えて井出の後ろ、平中の直前でコース復帰。平中にはすぐに抜かれてしまうが、平中は41周目に2度目のピットストップを行い、服部が3位に浮上。久々の表彰台が見えてきた
ライアンと井出のトップ争いは、当初0.5秒前後の間隔で井出が必死に追いすがっていたが、46周を過ぎた辺りからライアンがペースを上げると、じわじわと井出が遅れ始め、ファイナルラップを迎える頃には7秒差にまで開いてしまった。
結局、62周の長丁場を制したのは2004年チャンピオンのリチャード・ライアン。
通算4勝目にして、初めての「2ヒート制以外のレース」での優勝だ。
また、ファステストラップはルーキーの#11平中克幸(TEAM CERUMO)が44周目に記録した1分38秒961であった。

| Pos. | No. | Driver | TEAM | Tuner | Lap | Total/Delay | Gap |
| 1 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 東名 | 62 | 1”44'25.154 | - |
| 2 | 20 | 井出 有治 | mobilecast IMPUL | 東名 | 62 | 4.648 | 4.648 |
| 3 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 東名 | 62 | 30.832 | 26.184 |
| 4 | 23 | 本山 哲 | arting IMPUL | 東名 | 62 | 36.450 | 5.618 |
| 5 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 62 | 36.820 | 0.370 |
| 6 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 東名 | 62 | 37.135 | 0.315 |
| 7 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 62 | 40.746 | 3.611 |
| 8 | 11 | 平中 克幸 | TEAM CERUMO | 東名 | 62 | 54.498 | 13.752 |
| 9 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI PLANNING with CERUMO | 東名 | 62 | 1'30.631 | 36.133 |
| 10 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 東名 | 61 | 1Lap | 1Lap |
| 11 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 61 | 1Lap | 30.563 |
| 12 | 4 | ヤレック・ヤニス | KONDO Racing | 尾川 | 61 | 1Lap | 11.863 |
| 13 | 27 | 加藤 正将 | Team MOHN | 東名 | 60 | 2Laps | 1Lap |
| 14 | 3 | 山本 左近 | KONDO Racing | 尾川 | 55 | 7Lap | 5Laps |
| | | 以上 | 規定周回数完走 | | | | |
| 15 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 東名 | 38 | 24Laps | 17Laps |
| 16 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 2 | 60Laps | 36Laps |
ファステストラップ
No.11 平中克幸 1'38.961(44/62Lap) 174.66km/h
規定周回数 55
*No.32 2005ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則書 第6章 第35条 ~1) (反則スタート)により、訓戒とした。
*No.5 2005年全日本選手権フォーミュラニッポン統一規則 第3章 第29条 12.違反(危険なドライブ行為)により、ペナルティストップ10秒及びペナルティポイントを課した。

| Pos. | No. | Driver | Team | Car | Engine | Lap | Total/Delay | Gap |
| 1 | 10 | 武藤 英紀 | M-TEC | DOME F107 | H MF204C | 20 | 36'05.717 | - |
| 2 | 36 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 20 | 0.609 | 0.609 |
| 3 | 14 | パオロ・モンティン | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | 20 | 9.236 | 8.627 |
| 4 | 12 | 横溝 直輝 | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | 20 | 15.134 | 5.898 |
| 5 | 38 | 池田 大祐 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 20 | 16.794 | 1.660 |
| 6 | 1 | ロベルト・ストレイト | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 20 | 21.443 | 4.649 |
| 7 | 5 | ジョニー・レイド | INGINGモータースポーツ | DALLARA F303/4 | T 3S-GE | 20 | 24.381 | 2.938 |
| 8 | 2 | 高崎 保浩 | 戸田レーシング | DOME F107 | H MF204C | 20 | 31.313 | 6.932 |
| 9 | 33 | 番場 琢 | ナウモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 20 | 31.809 | 0.496 |
| 10 | 62 | 嵯峨 宏紀 | ルボーセモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 20 | 45.998 | 14.189 |
| 11 | 50 | 磯崎 元彦 | ザップスピード | DALLARA F305 | T 3S-GE | 20 | 58.509 | 12.511 |
| 12 | 3 | 安岡 秀徒 | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 19 | 1Lap | -58.509 |
| | | | 以上 規定周回数完走 | | | | | |
| | 37 | 中嶋 一貴 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 12 | | |
| | 19 | 折目 遼 | DTM | DALLARA F304 | T 3S-GE | 10 | | |
レース中のベストタイムは
No.10 武藤英紀 1'47.616 6/20 160.62km/h
規定周回数:18

全日本F3選手権第2戦の決勝が4月3日ツインリンクもてぎで行われ、#2武藤英紀(M-TEC)
が、前戦優勝の#36ジャオ・パオロ・デ・オリベイラ(トムス)の猛追を振り切って念願のF3初優勝を達成した。
追撃叶わなかった2位のオリベイラだが、昨日の優勝とあわせてポイントランキングトップは守りきった格好だ。
3位は#14パオロ・モンティン(スリーボンドレーシング)。昨日の2位に続いて2戦連続の表彰台となった。
スタートで勢い良く飛び出したのは、セカンドグリッドの#10武藤。
昨日はスタートミスから順位を落とした武藤だが、今回は見事なスタートでポールのオリベイラを退けて1コーナーに入っていく。昨日は武藤と接触してリタイヤすることになった#37中嶋一貴(トムス)は失速して後続と接触。7番手に後退することになった。その後方では、昨年のFT王者#3安岡秀徒(INGINGモータースポーツ)がダートにはみ出してスピンアウト。
レースは#10武藤、#36オリベイラ、#14モンティン、#12横溝直輝(スリーボンドレーシング)の順で1周目を終えた。
武藤は序盤からハイペースで飛ばしていくが、オリベイラも追撃の手を緩めない。
両者は交互にファステストラップを塗り替えながら、ぐんぐんと3位以下を置き去りにしていく。
レースは完全に一騎打ちの様相を呈してきた。
その後方では、#1ロベルト・ストレイト(INGINGモータースポーツ)と#37中嶋による6番手争いが熾烈だ。中嶋はストレイトとコンマ5秒前後の間隔を保ち、各コーナーで盛んに仕掛けていく。
8周目のヘアピンでストレイトが軽くホイールをロックさせると、すかさず中嶋が立ち上がりでスリップを使い、アウトから並びかけるが、ストレイトも必死で抵抗する。結局このドッグファイトは、13周目の90度コーナーで中嶋がリヤを暴れさせてスピンオフしてしまったことで決着した。
昨年は開幕2連勝を飾って観客の度肝を抜いた中嶋だったが、今年は開幕戦に続いての連続リタイヤを喫することになった。アグレッシブな姿勢が完全に空回りした格好だ。
ここまで常時1秒弱の間隔を保って推移していたトップ争いであったが、17周目から武藤がラストスパート。テールに食らいつくオリベイラを1.3秒後方に追いやり、スタートから一度もトップを明け渡さないままでチェッカーを受け、F3参戦2年目にして待望の初優勝を遂げた。

| Pos. | No. | Driver | TEAM | Tuner | Time | Delay | Gap |
| 1 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 1' 38.429 | - | - |
| 2 | 20 | 井出 有治 | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 38.989 | 38.989 | 0.560 |
| 3 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 1' 39.147 | 39.147 | 0.158 |
| 4 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 39.212 | 39.212 | 0.065 |
| 5 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 39.435 | 39.435 | 0.223 |
| 6 | 23 | 本山 哲 | arting IMPUL | 東名 | 1' 39.514 | 39.514 | 0.079 |
| 7 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 39.537 | 39.537 | 0.023 |
| 8 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 39.864 | 39.864 | 0.327 |
| 9 | 3 | 山本 左近 | KONDO Racing | 尾川 | 1' 39.955 | 39.955 | 0.091 |
| 10 | 11 | 平中 克幸 | TEAM CERUMO | 東名 | 1' 39.968 | 39.968 | 0.013 |
| 11 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 東名 | 1' 40.228 | 40.228 | 0.260 |
| 12 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI PLANNING with CERUMO | 東名 | 1' 40.350 | 40.350 | 0.122 |
| 13 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 東名 | 1' 40.370 | 40.370 | 0.020 |
| 14 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 40.672 | 40.672 | 0.302 |
| 15 | 4 | ヤレック・ヤニス | KONDO Racing | 尾川 | 1' 40.899 | 40.899 | 0.227 |
| 16 | 27 | 加藤 正将 | Team MOHN | 東名 | 1' 42.684 | 42.684 | 1.785 |
全車ともシャシー:ローラB351、エンジン:無限MF308、タイヤ:ブリヂストン

全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦、決勝前のフリー走行が4月3日午後8時50分よりツインリンクもてぎで行われた。
トップタイムは#32小暮卓史(PIAA NAKAJIMA)の1分38秒429。2位にポールシッターの#20井出有治(mobilecast IMPUL)、3位には#31アンドレ・ロッテラー(PIAA NAKAJIMA)が入り、このセッションにおいてはナカジマ勢の好調振りが目立った。
昨日の天気予報では午後から雨、とのことであったが、もてぎは朝から快晴で、降雨予想時間も午後6時と、レースには影響しそうもなくなった。
フォーミュラニッポンは今年からレース距離が300kmに伸び(昨年までは270km)、それに伴って燃料搭載量も給油口の高さまでではなく、燃料タンクのキャパシティ一杯まで積むことが許されたため、今回のフリー走行でフルタンクのデータをとっておくことは非常に重要である。
また、ブリヂストンタイヤも今年はコンパウンドが変わり、よりグリップする方向に改められたため、ロングランにおけるグリップの変化も見定めておかなければならない。
だからこそ、このセッションでトラブルが出ることは大きくレースに影響するのだが、走行開始直後になんとポールシッターの#20井出有治がスピン。ウィング修正のためにガレージの留まらざるを得なかったことが気がかりだ。ただしタイムのほうは2番手と、予選同様クルマの仕上がりは順調なようだ。
このセッションにおいては、#32小暮卓史がトップタイム。#31アンドレ・ロッテラーが3番手と、PIAA NAKAJIMA勢が好調だ。それだけに、昨日の予選結果が悔やまれる。
この抜きにくいもてぎにおいて、予選で前に出ておくことは非常に重要なのだ。
4番手は#1ライアン。着実に上位に顔を出すあたりは、さすが昨年度のチャンピオンといったところだ。
ルーキー勢はタイムよりも走りこみということか、山本、ヤニス、加藤が16周を消化した。
8時20分、チェッカーが出され、フリー走行は終了した。
決勝レースは今日午後2時25分より、62周で行われる。

井出有治(ポールポジション)
金曜朝の走り出しからクルマの状態はすごく良かったです。
前回のテストでもタイムは良かったんですけど、クルマのバランスは決して満足いくレベルじゃなかったんで、レースウィークまでに調整してきたんですが、それがうまくいきましたね。本山さんやブノワも速かったですから、一番上で予選を終えられて嬉しいです。
本山哲(予選2位)
今日の予選を見てもらえばわかるとおり、インパルの3台はすごくいい状態です。
昨日のフリー走行を走り始めたときはアンダーが強かったので、セッションごとにセットアップを進めていった結果が今日の予選です。
このチームの強さというものを感じましたね。
予選ではいくつかミスもしましたけど、それも「ミスするぐらいに攻められる環境」をチームに作ってもらえたということです。
午前中の予選ではミスをして2位に終わったので、午後はミスなくまとめればポールを取れると思っていたんですが、うまくいかなかったですね。
でも、クルマの状態はいいので、明日は勝てるように頑張ります。
ブノワ・トレルイエ(予選3位)
今朝の走り出しからクルマは悪くはなかったけど、良いともいえない状態だったので、ポールが獲れるかどうか分からなくて不安だった。午前中の予選でもその状況を引きずっていたので、ランチタイムにチームで話し合ってセッティングを見直したんだ。
午後の予選では、1セット目のニュータイヤでは良い走りが出来たんだけど、2セット目を履いたときは残り時間が足りなくてタイヤに充分な熱が入らなかったようだ。
でも、このままの状態で明日は良いレースが出来そうだよ。

ジャオ・パオロ・デ・オリベイラ(優勝)
最高にファンタスティックなレースだった。
ここに持ってきたときから、クルマは大きな調整をしなくても僕のドライビングスタイルにフィットしていたし、エンジニアとの相性もばっちりだから、今年はいいシーズンが送れそうだね。
クルマはテストからいい感じだったけど、テストとレースは別ものだからね。
今回はチームのみんながいい仕事をしてくれて、クルマも良く仕上がっていたから、自分なりのベストを出した結果がこれなんだよ。
パオロ・モンティン(2位)
日本でレースをするのは久しぶりだから、チームに合流した当初はいくつか戸惑ったことがあったけど、テストを繰り返すたびにうまく感覚を取り戻すことが出来たよ。
それでもまだ、トムスに少しリードされているのは正直悔しいけどね。
だから今回の2位は、現時点ではベストの結果だと思うし、シーズンを考えたらいいスタートを切れたといえるんじゃないかな。
勿論、明日は勝つつもりでレースに臨むよ。
横溝直輝(3位)
3位という結果は、今週末の状況を考えたらベストなものだと思います。
テストでは良かったのに、レースウィークに入ってみるとトムスと1秒くらいの差があったので、それをこれからどう埋め合わせていくかが今後の課題ですね。
でも、シーズンを考えたら、今日の3位は良かったと思います。

| Pos. | No. | Driver | Team | Car | Engine | Lap | Total/Delay | Gap |
| 1 | 36 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 14 | 25'04.261 | - |
| 2 | 14 | パオロ・モンティン | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | 14 | 6.171 | 6.171 |
| 3 | 12 | 横溝 直輝 | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | 14 | 14.125 | 7.954 |
| 4 | 1 | ロベルト・ストレイト | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 14 | 15.189 | 1.064 |
| 5 | 38 | 池田 大祐 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 14 | 16.087 | 0.898 |
| 6 | 5 | ジョニー・レイド | INGINGモータースポーツ | DALLARA F303/4 | T 3S-GE | 14 | 22.385 | 6.298 |
| 7 | 33 | 番場 琢 | ナウモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 14 | 26.006 | 3.621 |
| 8 | 2 | 高崎 保浩 | 戸田レーシング | DOME F107 | H MF204C | 14 | 27.140 | 1.134 |
| 9 | 19 | 折目 遼 | DTM | DALLARA F304 | T 3S-GE | 14 | 28.473 | 1.333 |
| 10 | 3 | 安岡 秀徒 | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 14 | 30.790 | 2.317 |
| 11 | 62 | 嵯峨 宏紀 | ルボーセモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 14 | 40.125 | 9.335 |
| 12 | 50 | 磯崎 元彦 | ザップスピード | DALLARA F305 | T 3S-GE | 14 | 46.739 | 6.614 |
| | | | 以上 規定周回数完走 | | | | | |
| | 37 | 中嶋 一貴 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 5 | 9Laps | |
| | 10 | 武藤 英紀 | M-TEC | DOME F107 | H MF204C | 5 | 9Laps | |

全日本F3選手権第1戦の決勝が、4月2日ツインリンクもてぎで行われ、#36ジャオ・パオロ・デ・オリベイラ(トムス)が一度もトップを明け渡さないブッチギリの走りで初戦を制した。
2位にはロケットスタートを決めた#14パオロ・モンティン(スリーボンド)、3位には#12横溝直輝(スリーボンド)と、スリーボンド勢が好調ぶりを見せつけることとなった。
午後2時40分、予定通り開始されたフォーメーションラップの後、14周のレースがスタートした。
スタートで勢い良く飛び出したのはポールの#36オリベイラと4番手スタートの#14モンティン。一時は出遅れたかに見えた#37中嶋一貴も1-2コーナーをアウト側で踏ん張って3位を守りきる。
後方では#50磯崎元彦の車体が浮き上がるなどの激しい接触もあったが、全車レースを続行。
1周目を終えての順位は#36オリベイラ、#14モンティン、#37中嶋、#10武藤英紀、#12横溝の順。
フロントロウスタートの#10武藤はスタートで出遅れて4位にドロップしてしまった。
トップのオリベイラは序盤から順調に飛ばしていき、後続をぐんぐん突き放しに掛かる。
2周目を走り終えての1-2位の差は2秒5。3周目には3秒2に開いてしまった。
一方、スタートで順位を落とした武藤であったが、徐々にペースを取り戻して3位の中嶋を射程距離に捉えはじめた。
3周目の3コーナーで武藤が中嶋のインを伺うが、ここでは中嶋が抑えきった。
しかし6周目の同じ3コーナーで両者は全く同じ位置関係で接触。優勝候補と目された二人は、ここで早くも脱落することとなった。
これにより、#12横溝が3位に繰り上がったが、既にトップとの差は9秒に達していた。
残り5周時点での順位は、#36オリベイラ、#14モンティン、#12横溝、#1ロベルト・ストレイト、#38池田大祐、#5ジョニー・レイド。
トップと2位の差は遂に5秒を超えた。
上位陣のタイム差は開いてしまったが、中団の#2高崎と#33番場の7位争いが激しさを増してきた。
あちこちのコーナーで執拗にインを伺っていた番場であったが、遂に12周目のダウンヒルストレートで先行する高崎を捉え、90度コーナーでハードブレーキングの末、抜き去っていった。
結局、オリベイラは一度もトップを譲ることなく、堂々の独走優勝で開幕戦を飾った。

| Pos. | No. | Driver | TEAM | Tuner | Session1 | Session2 |
| 1 | 20 | 井出 有治 | mobilecast IMPUL | 東名 | *1' 35.221 | 1' 35.345 |
| 2 | 23 | 本山 哲 | arting IMPUL | 東名 | *1' 35.242 | 1' 35.393 |
| 3 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 35.606 | *1' 35.489 |
| 4 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 35.673 | *1' 35.515 |
| 5 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 東名 | *1' 35.535 | 1' 35.570 |
| 6 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 東名 | 1' 36.261 | *1' 35.780 |
| 7 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 東名 | *1' 35.811 | 1' 35.904 |
| 8 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 36.030 | *1' 35.840 |
| 9 | 3 | 山本 左近 | KONDO Racing | 尾川 | 1' 36.232 | *1' 35.858 |
| 10 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | *1' 35.865 | 1' 35.897 |
| 11 | 11 | 平中 克幸 | TEAM CERUMO | 東名 | 1' 36.364 | *1' 35.982 |
| 12 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | *1' 35.996 | 1' 36.207 |
| 13 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI PLANNING with CERUMO | 東名 | 1' 36.390 | *1' 36.002 |
| 14 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 東名 | 1' 36.810 | *1' 36.756 |
| 15 | 4 | ヤレック・ヤニス | KONDO Racing | 尾川 | *1' 36.924 | 1' 37.028 |
| 16 | 27 | 加藤 正将 | Team MOHN | 東名 | 1' 40.548 | *1' 39.678 |
以上予選通過車両
予選通過基準タイム(総合107%) 1'41.886
※公式予選1回目 20番ポスト付近における停止車両回収のため、11時20分16秒から4分44秒間、赤旗中断とした。

| Pos. | No. | Driver | TEAM | Tuner | Time | Delay | Gap |
| 1 | 20 | 井出 有治 | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 35.345 | - | - |
| 2 | 23 | 本山 哲 | arting IMPUL | 東名 | 1' 35.393 | 35.393 | 0.048 |
| 3 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 35.489 | 35.489 | 0.096 |
| 4 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 35.515 | 35.515 | 0.026 |
| 5 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 35.570 | 35.570 | 0.055 |
| 6 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 東名 | 1' 35.780 | 35.780 | 0.210 |
| 7 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 35.840 | 35.840 | 0.060 |
| 8 | 3 | 山本 左近 | KONDO Racing | 尾川 | 1' 35.858 | 35.858 | 0.018 |
| 9 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 1' 35.897 | 35.897 | 0.039 |
| 10 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 35.904 | 35.904 | 0.007 |
| 11 | 11 | 平中 克幸 | TEAM CERUMO | 東名 | 1' 35.982 | 35.982 | 0.078 |
| 12 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI PLANNING with CERUMO | 東名 | 1' 36.002 | 36.002 | 0.020 |
| 13 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 1' 36.207 | 36.207 | 0.205 |
| 14 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 東名 | 1' 36.756 | 36.756 | 0.549 |
| 15 | 4 | ヤレック・ヤニス | KONDO Racing | 尾川 | 1' 37.028 | 37.028 | 0.272 |
| 16 | 27 | 加藤 正将 | Team MOHN | 東名 | 1' 39.678 | 39.678 | 2.650 |
全車ともシャシー:ローラB351、エンジン:無限MF308、タイヤ:ブリヂストン

全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の予選2回目が、4月2日午後3時25分より45分間で行われ、#20井出有治(mobilecast IMPUL)が1分35秒345のトップタイムを叩き出した。この結果、午前、午後の両セッションを制した井出がポールポジションを獲得することとなった。
2位には#23本山哲(arting IMPUL)、3位にはこのセッションでタイムアップを果たした#19ブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)が午前中3位の#1リチャード・ライアン(DoCoMo DANDELION)を凌いですべりこみ、午後の予選だけでなく総合でも上位3台をインパル勢が占めることとなった。
午前中の予選1回目で上位4台中3台を占めたインパル勢は、午後の予選でも好調なようで、セッション序盤から好タイムを連発する。
開始から20分の時点での順位は、トップが#20井出、2位に#1ライアン、3位#23本山、4位#19トレルイエと、上位4台中3台がインパル勢だ。午前中に週回数を抑えてタイヤを温存した#32小暮も不気味な存在感をみせ、この時点で5番手につけている。注目の高木虎之介は13位と出遅れている。2年間オーバルでしか走っていなかったブランクは大きいのだろうか。
ここでいち早くニュータイヤを履いて出て行った#2服部がセッションベストを出してトップに。タイムは1分35秒558と、午前中のタイムを更新し、予選総合でも4番手に該当する。
しかし本山がすぐに35秒393で上回る。
しかしセッション終盤、最後のタイムアタックで井出が34秒345を叩き出し、このセッションにおいてもトップを奪い、堂々のポールポジションを獲得した。チームメイトのトレルイエは1セット目のニュータイヤで好タイムを記録してディフェンディングチャンピオンのライアンを出し抜いたものの、2セット目ではタイヤに充分な熱が入らず、タイム更新はならなかった。
これにより、上位3台全てがインパル勢という予選グリッドが確定した。
また、このセッションで#2服部尚貴(DoCoMo DANDELION)がチームメイトのタイムを上回り、4-5番手グリッドはダンディライアン勢が占めた。
注目の#12高木虎之介(TAKAGI PLANNING with CERUMO)は結局36秒002に終わり、12番手と、苦しいスタートを切ることになった。ルーキー勢では#3山本左近(KONDO Racing)の8位が最高。急遽参戦の決まった#27加藤正将(Team MOHN)は39秒678と、最後尾ながらどうにか予選基準タイムをクリアして明日の決勝に臨む。
決勝レースは4月3日午後2時25分より、62周で戦われる。

| Pos. | No. | Driver | Team | Tuner | Time | Delay | Gap |
| 1 | 20 | 井出 有治 | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 35.221 | - | - |
| 2 | 23 | 本山 哲 | arting IMPUL | 東名 | 1' 35.242 | 0.021 | 0.021 |
| 3 | 1 | リチャード・ライアン | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 35.535 | 0.314 | 0.293 |
| 4 | 19 | ブノワ・トレルイエ | mobilecast IMPUL | 東名 | 1' 35.606 | 0.385 | 0.071 |
| 5 | 2 | 服部 尚貴 | DoCoMo DANDELION | 東名 | 1' 35.673 | 0.452 | 0.067 |
| 6 | 8 | 土屋 武士 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 35.811 | 0.590 | 0.138 |
| 7 | 32 | 小暮 卓史 | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 1' 35.865 | 0.644 | 0.054 |
| 8 | 31 | アンドレ・ロッテラー | PIAA NAKAJIMA | 尾川 | 1' 35.996 | 0.775 | 0.131 |
| 9 | 7 | 片岡 龍也 | Forum Engineering LeMans | 東名 | 1' 36.030 | 0.809 | 0.034 |
| 10 | 3 | 山本 左近 | KONDO Racing | 尾川 | 1' 36.232 | 1.011 | 0.202 |
| 11 | 5 | 松田 次生 | 5ZIGEN | 東名 | 1' 36.261 | 1.040 | 0.029 |
| 12 | 11 | 平中 克幸 | TEAM CERUMO | 東名 | 1' 36.364 | 1.143 | 0.103 |
| 13 | 12 | 高木 虎之介 | TAKAGI PLANNING with CERUMO | 東名 | 1' 36.390 | 1.169 | 0.026 |
| 14 | 28 | 野田 英樹 | Team MOHN | 東名 | 1' 36.810 | 1.589 | 0.420 |
| 15 | 4 | ヤレック・ヤニス | KONDO Racing | 尾川 | 1' 36.924 | 1.703 | 0.114 |
| 16 | 27 | 加藤 正将 | Team MOHN | 東名 | 1' 40.548 | 5.327 | 3.624 |
※20番ポスト付近における停止車両回収のため、11時20分16秒から4分44秒間、赤旗中断とした。
全車ともシャシー:ローラB351、エンジン:無限MF308、タイヤ:ブリヂストン

| Pos. | No. | ドライバー | エントラント | シャシー | エンジン | Time | Delay | Gap |
| 1 | 36 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | R1' 45.269 | - | - |
| 2 | 10 | 武藤 英紀 | M-TEC | DOME F107 | H MF204C | 1' 45.599 | 45.599 | 45.599 |
| 3 | 37 | 中嶋 一貴 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 45.830 | 45.830 | 0.231 |
| 4 | 14 | パオロ・モンティン | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | 1' 46.095 | 46.095 | 0.265 |
| 5 | 38 | 池田 大祐 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 46.386 | 46.386 | 0.291 |
| 6 | 12 | 横溝 直輝 | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | 1' 46.548 | 46.548 | 0.162 |
| 7 | 33 | 番場 琢 | ナウモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 46.704 | 46.704 | 0.156 |
| 8 | 5 | ジョニー・レイド | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 1' 46.918 | 46.918 | 0.214 |
| 9 | 3 | 安岡 秀徒 | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 1' 47.231 | 47.231 | 0.313 |
| 10 | 1 | ロベルト・ストレイト | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 1' 47.257 | 47.257 | 0.026 |
| 11 | 2 | 高崎 保浩 | 戸田レーシング | DOME F107 | H MF204C | 1' 47.334 | 47.334 | 0.077 |
| 12 | 19 | 折目 遼 | DTM | DALLARA F304 | T 3S-GE | 1' 47.498 | 47.498 | 0.164 |
| 13 | 50 | 磯崎 元彦 | ザップスピード | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 48.026 | 48.026 | 0.528 |
| 14 | 62 | 嵯峨 宏紀 | ルボーセモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 48.311 | 48.311 | 0.285 |
“R”マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは1'45.571
予選通過基準タイム(110%) 1'56.125

| Pos. | No. | ドライバー | エントラント | シャシー | エンジン | Time | Delay | Gap |
| 1 | 36 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | R1' 45.571 | - | - |
| 2 | 10 | 武藤 英紀 | M-TEC | DOME F107 | H MF204C | R1' 45.864 | 0.293 | 0.293 |
| 3 | 37 | 中嶋 一貴 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | R1' 45.954 | 0.383 | 0.090 |
| 4 | 14 | パオロ・モンティン | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | R1' 46.338 | 0.767 | 0.384 |
| 5 | 38 | 池田 大祐 | トムス | DALLARA F305 | T 3S-GE | R1' 46.505 | 0.934 | 0.167 |
| 6 | 12 | 横溝 直輝 | スリーボンドレーシング | DALLARA F305 | N SR20VE | R1' 46.697 | 1.126 | 0.192 |
| 7 | 5 | ジョニー・レイド | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 1' 46.963 | 1.392 | 0.266 |
| 8 | 1 | ロベルト・ストレイト | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 1' 47.013 | 1.442 | 0.050 |
| 9 | 33 | 番場 琢 | ナウモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 47.168 | 1.597 | 0.155 |
| 10 | 2 | 高崎 保浩 | 戸田レーシング | DOME F107 | H MF204C | 1' 47.219 | 1.648 | 0.051 |
| 11 | 3 | 安岡 秀徒 | INGINGモータースポーツ | DOME F107 | T 3S-GE | 1' 47.476 | 1.905 | 0.257 |
| 12 | 50 | 磯崎 元彦 | ザップスピード | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 47.869 | 2.298 | 0.393 |
| 13 | 19 | 折目 遼 | DTM | DALLARA F304 | T 3S-GE | 1' 48.056 | 2.485 | 0.187 |
| 14 | 62 | 嵯峨 宏紀 | ルボーセモータースポーツ | DALLARA F305 | T 3S-GE | 1' 48.211 | 2.640 | 0.155 |
"R”マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは1'46.713
予選通過基準タイム(110%) 1'56.376
*No.5 国際モータースポーツ競技規則附則H項違反(ダブルチェッカー)により、罰金(30,000)を課す。

全日本選手権フォーミュラニッポンの公式予選1回目が、4月2日ツインリンクもてぎにて午前11時より45分間で行われ、#20 井出有治(mobilecast IMPUL)が1分35秒221を叩き出して暫定ポールを獲得した。
2位には#23 本山哲(arting IMPUL)が1分35秒242で続き、3位は#ディフェンディングチャンピオンの#1リチャード・ライアン(DoCoMo DANDELION)、4位に#19 ブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)と、上位3台をインパル勢が占めることとなった
先週のスーパーGTに続いて国内最高峰フォーミュラもいよいよ開幕した。
今シーズンも本山哲のインパル復帰や全日本F3からステップアップする山本左近、ユーロF3からステップアップの平中克幸、新外国人のヤレック・ヤニスなど、シートを巡る話題には事欠かないが、なんといっても注目は昨年までインディカーシリーズを戦っていた高木虎之介の国内復帰であろう。
10戦中8勝を記録した2000シーズンの再現は果たしてあるのだろうか。
また、今回は昨年の東日本F4王者にしてGTやスーパー耐久でも活躍する加藤正将も直前になって参戦を決め、フルシーズン参戦に向けての戦いに挑む。
その#27加藤、#3山本、#4ヤレック・ヤニスらはセッション開始直後から積極的に周回を重ねる。
続いて#31アンドレ・ロッテラーがコースイン。さらには#7片岡龍也、#2服部尚貴、#12高木虎之介らもコースに飛び出していき、開始15分経過時点でほぼ全車が走行を開始したが、ディフェンディングチャンピオンの#1リチャード・ライアンは未だガレージに留まったままだ。
19分経過時点で#4ヤニスがダウンヒルストレートでスローダウン。セカンドアンダーブリッヂをくぐり、ビクトリーコーナーに向かう途中でクルマを止めてしまい、これを排除するために赤旗が提示された。
この時点でのトップは#2服部で1分35秒673。続いて36秒407で#31ロッテラーが2位、3位は#5松田で36秒609。注目の#12高木は1分36秒795で5位、#23本山は10位だが、46秒409とまだ本格的なアタックには入っていない。
セッションはすぐに再開され、各車一斉にコースイン。チャンピオンのライアンも走行を開始したが、一方で#32小暮卓史はまだガレージに留まったままだ。
残り20分を切ったところで#19ブノワ・トレルイエが35秒台に突入して2位に入ってきた。
更に#23本山が35秒539で一気にトップに躍り出ると、#20井出有治も35秒618とトレルイエのタイムを上回ってきた。
残り時間が8分を切ったところでニュータイヤを装着した#32小暮がコースイン。他のドライバーも次々にニュータイヤを投入してコースに戻っていく。
タイムアタック合戦もいよいよ佳境を迎えたようだ。
最後にニュータイヤを投入した#23本山が最終コーナーでダートにはみ出しながらも35秒242と自身のタイムを更新するものの、直後に#20井出が最終区間で本山のタイムを上回って35秒221でトップに躍り出た。更に#19トレルイエが3番手タイムを叩き出し、一時はインパル勢が1-2-3状態となるも、最後の最後に#1ライアンがこれに割って入り、暫定3番手を獲得、ここでチェッカーが出され、予選1回目が終了した。

3月某日、新装成った富士スピードウェイにおいて、NISMOが極秘テストを実施したとの情報が入った。
それによると、走行した車両はマーチで、大柄なオーバーフェンダーと巨大なウィングを装備していたという。
その風貌から、一時は「マーチカップの上級クラスとしてかつて存在した、マーチN2カップが復活するのか」との憶測が流れたが、実はそれどころではない驚くべき構想が持ち上がっていることが判明した。
なんとGTAが、従来のGT500、GT300に次ぐ第3のカテゴリーを模索しているというのだ!
それはGT300の更に下に位置し、マーチ、ヴィッツ、フィットなどのコンパクトカーをベースとした、より低コストなカテゴリーになるという。
一部関係者の間では「GT100クラス」と呼ばれているようだが、正式には未だ何の発表もなされていない。
こうした新クラス設置の背景には、以前からワークス対決の様相を呈していたGT500クラスに加え、最近ではGT300までも開発競争が過熱化し、それに伴ってコストも上昇したため、本来このクラスで期待されていたプライベーターの活躍する機会が減ってきたことがあるようだ。
既にホンダやトヨタもGT100(仮称)仕様の車両をシェイクダウンさせているという情報もあるほか、プジョーやフィアットらも関心を寄せているとさえ囁かれている。
2005年度から新たにSUPER GTと名称を変えたGT選手権だが、2006年シーズンもまた新たな話題を提供してくれそうだ。
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(写真は、マーチカップのものであり、実際のテスト車両とは異なります)