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2012年7月

Formula Nippon

FN:第4戦富士 Photo Gallery vol.1

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

Japanese F3

JF3:第5,6戦富士 平川亮が2戦共に独走で制し今季4勝目を挙げる (TOYOTA)

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第5戦、第6戦共に平川亮(中央)が優勝、中山雄一(左)が2位に入った

 全日本F3選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が7月14日(土)と15日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 今季の同シリーズには、CクラスにTOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは参戦車両8台全てがTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用している。

 14日(土)未明まで降っていた雨は上がったものの路面はウェットコンディションで、朝8時という早朝から第5戦の予選(10分間)が行われ、好調な平川亮(RSS)が今季4度目となるポールポジションを獲得。中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手で続いた。3番手にはNクラスの平峰一貴(HFDP RACING)が入り、山内英輝(B-MAX ENGINNERING)が4番手となった。

 10分間のインターバルを経て実施された第6戦の予選も、若干乾き始めてはいるもののウェットコンディションで、各車ウェットタイヤでのアタックとなったが、唯一スリックタイヤを装着したNクラスのギャリー・トンプソン(SGC BY KCMG)が最終ラップでトップタイムをマーク。ポールポジションを獲得した。平川は2番手。山内、中山が3,4番手で続くこととなった。

 第5戦決勝(15周)はドライコンディションで午後1時23分にスタート。スタート直後こそポールポジションの平川と2番手の中山がポジションを争ったが、平川が首位をキープ。

 平川は周回ごとに2位中山との差を広げていき、最後は9秒もの差を付けてトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィンとファステストラップ獲得のフルマークで今季3勝目を挙げた。一方、2位の中山は終盤、ラファエル・スズキ(TODA RACING)からの猛攻を受けることとなったが、何とか凌ぎきり、2位でフィニッシュ。

 Nクラスではクラスポールの平峰がトップのままチェッカー。総合でも表彰台の3台に続く4位という好結果となった。クラス4番手からスタートした勝田貴元(TOM'S SPIRIT)は、序盤3位争いを展開したが、後方から接触されスピン、最後尾へと後退。しかしそこから追い上げ、クラス4位でフィニッシュした。

 15日(日)午前10時13分、第6戦決勝(21周)がスタート。Nクラスながらポールポジションを獲得したトンプソンだったが、スタートでは平川が前に出て首位に浮上。続くコーナーでも中山、山内らがトンプソンをパスしていった。

 その後は首位を逃げる平川が前日同様に2位中山との差を広げていき、独走でトップチェッカー。今大会富士を完全制覇し、今季4勝目となった。中山は2戦連続の2位でランキング2位へと浮上。山内が4位、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)が5位に入った。

 Nクラスでは、ポールポジションのトンプソンと平峰、勝田らが激しいバトルを展開。得意のブレーキングで一度は首位に立った勝田だったが、トンプソンをパスした際に走路妨害があったとして10秒間のピットストップペナルティ。これにより首位に立った平峰が勝利を挙げ、第3戦から4連勝を飾った。

 次戦第4大会(第7戦、第8戦)は8月4日(土)5日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催される。

Text & Photo: TOYOTA

Formula Nippon

FN:第4戦富士 天候二転三転の難レースをロッテラーが逆転で制す! トヨタエンジンはTOP8を独占 (TOYOTA)

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優勝したアンドレ・ロッテラー(中央左)、2位中嶋一貴(左)、
3位大嶋和也とトヨタドライバーが表彰台を独占した

 フォーミュラ・ニッポンの第4戦が7月14日(土)、15日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。

 前戦オートポリスから約1ヶ月半ぶりとなる今大会は、全7戦で争われるシリーズの折り返しとなる。

 14日(土)は前夜の降雨により、朝方の公式練習走行はウェットコンディションとなったが、その後雨は止み、全日本F3の第5戦決勝が行われた時点では路面はドライ。しかし、全日本F3の決勝レース中に再び小雨に見舞われ、続いてノックアウト方式で行われたフォーミュラ・ニッポンの予選は、まだスリックで走れるがウェット宣言が出されるという状態で、午後2時10分から開始された。

 Q1は赤旗中断もあったが、セッション中に雨は止んだため、再開後各車順調にタイムアップ。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がトップタイムをマークした。上位13台がQ2へと進出するこのセッションでは嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)が14番手、折目 遼(SGC by KCMG)が17番手で敗退となった。

 Q2では、Q1でトップタイムをマークしたロッテラーのタイムが伸びず、まさかの9番手敗退。ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)も10番手でQ3進出を逃すことに。安田 裕信(KONDO RACING)が12番手となった。

 上位8台で争われたQ3は、セッション開始直前に再び雨が降り始め、コースは一気にウェットへ。セッション開始と同時に先陣を切ってコースインした中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)がポールポジションを獲得。大嶋 和也(Team LeMans)が2番手。国本 雄資(Project μ/cerumo・INGING)が自身最高位グリッドとなる4番手につけた。

 5番手に松田 次生(TEAM IMPUL)、6番手にJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が続き、パドルシフト不調に見舞われた平手 晃平(Project μ/cerumo・INGING)は8番手となった。尚、平手はQ1セッション中にピット出口のホワイトラインをカットしたとして、決勝レースでは3グリッド降格。11番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなった。

 15日(日)コース路面はほぼ乾いているが空は低い雲が覆い、決勝レース直前のウォームアップラン中にも若干降雨があるなど、タイヤ選択が悩ましい状況でスタートを迎えることとなった。12番手スタートの安田のみウェットタイヤ、それ以外は全車スリックタイヤでスターティンググリッドについた。

 午後2時、55周(250km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。ポールポジションの中嶋一貴と2番手の大嶋は一歩も譲らず、サイド・バイ・サイドのまま1コーナーに進入。続くコーナーで前に出た大嶋が首位に浮上した。後方では、6台が横並びで1コーナーへと向かうほどの混戦模様となったが、8番手グリッドのロッテラーが好ダッシュを見せ、4位にジャンプアップ。

 2周目に入るストレート上では、多くの車両がオーバーテイクシステムを点滅させての激しい順位争いが繰り広げられ、ロッテラーは前を行く国本をパス、3位に浮上した。

 その直後、2周目の1コーナーでは中嶋一貴が大嶋のインをつき、一旦は前に出たと思われたが、止まりきれずアウトにはらんだところを大嶋が抜き返し、首位をキープ。その後は大嶋、中嶋一貴、ロッテラーが1秒ほどの差でトップグループを形成した。

 5周目あたりからコースの一部で降り始めた雨は、20周目過ぎにはかなり強くなり、部分的に激しい水煙を巻き上げるほどとなった。このため、国本ら数台がピットインしウェットタイヤへと交換したが、国本より上位の車両は難コンディションの中スリックのまま走行を続けた。

 30周目を過ぎると雨の勢いは弱まり、部分的には晴れている場所も出てくる状態に。中嶋一貴は大嶋との差を詰め、トップグループでは最初の39周目にピットイン、タイヤを交換せず、給油のみでピットアウト。翌周にピットに向かった大嶋も同じ作戦でコースに復帰したが、中嶋一貴は僅差で大嶋の前に出ることに成功した。

 その翌周ピットへ向かったロッテラーは、中嶋一貴、大嶋の後方でコースへ復帰したが、大嶋を猛追。テール・トゥ・ノーズに持ち込みプレッシャーをかけると、49周目1コーナー進入のブレーキングで大嶋がバランスを崩した隙を逃さず、ロッテラーは大嶋をパスし、2位に浮上した。

 勢いに乗るロッテラーは首位を逃げるチームメイトの中嶋一貴にも迫り、激しいバトルを展開。残り5周ほどの時点で、再び最終コーナー方面で雨が降り始め、難コンディションとなる中、残り3周、ロッテラーは最終コーナー手前の第13コーナーからプリウスコーナーにかけて中嶋一貴のインを付いて並び、首位を奪取。

 逆転を許した中嶋一貴は最後までロッテラーを追ったが、ロッテラーが逃げ切り、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。

 中嶋一貴が2位。大嶋が3位で表彰台を獲得。4位は10番手スタートから見事な追い上げを見せたデュバルが入った。デュバルらと激しいバトルを展開し観客を魅了した松田が5位。オリベイラが6位。7位、8位には平手、国本のセルモ・インギングコンビが入り、入賞圏内のトップ8をトヨタエンジン搭載車が独占した。

 今大会の結果、ドライバーズポイント争いでは中嶋一貴が再び首位に浮上。ロッテラーが4点差の2位で続いている。

 次戦第5戦は8月4日(土)5日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催される。

Text & Photo: TOYOTA

Formula Nippon

FN:第4戦富士決勝 難しいコンディションの中、塚越広大選手が9位完走を果たす (HONDA)

  • 2012年7月15日(日)・決勝  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  決勝レース:55周(250.965km) 天候:曇りときどき雨  気温:25℃(14:00時点)  路面温度:30℃(14:00時点) コースコンディション:ドライのちセミウエット   観客:1万7700人(主催者発表)

 7月15日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の決勝レースが開催されました。

 雨が降る可能性は低いとの天気予報とは裏腹に、富士スピードウェイのある小山町は今日も降ったり止んだりのはっきりしない空模様となりました。これにともない、路面コンディションはドライからウエットへ、ウエットからドライへと、何度となく移り変わり、各チームとドライバーを悩ませました。

fn120715001L.jpg  昨日、行われた公式予選では、前戦オートポリスで初優勝を遂げ、現在ポイントリーダーに立つ#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がHonda勢のトップとなる3番グリッドを獲得。さらに、フォーミュラ・ニッポンにデビューして2年目の#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が公式予選で自身初のQ3進出を果たし、7番グリッドを手に入れました。続いて、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は10番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は13番グリッド、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は15番グリッド、スポット参戦の#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)は16番グリッド、そしてQ1でスピンを喫してラップタイムを記録できなかった#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は18番グリッドから、それぞれ55周の決勝レースに挑むことになりました。

 スタート進行が始まった午後1時過ぎ、コースはいったんすっかり乾きましたが、時折り雨がぱらつく空模様は相変わらずで、そのたびにコースの一部が湿りました。ただし、スタートが切られる午後2時が近づいても、コースの大半が乾いていたため、18台中17台がドライ用のスリックタイヤで決勝レースに臨みました。

 午後2時、1周のフォーメーションラップに続いて決勝レースのスタートが切られました。3番グリッドの#41 塚越選手はスタートのタイミングがあわずに出遅れて6番手に後退。逆に#16 山本選手は2つポジションを上げ8番手で1周目のホームストレートを通過しました。以下、オープニングラップが終わった段階で、#32 小暮選手は10番手、#31 中嶋選手は11番手、#10 金石選手は13番手、#40 伊沢選手は14番手、#11 中山選手は16番手となっていました。

 2周目から3周目にかけて、#41 塚越選手と#16 山本選手はそれぞれ7番手と9番手にポジションを下げます。この段階で上位陣は1分30秒前後で周回を重ねていました。

 そのあと、5周目前後から軽い雨が降り始めます。序盤は、まだ路面を濡らすほどの雨脚ではなかったのですが、そのあとも小雨が降り続き、路面はハーフウエット状態に変化してスリックタイヤで走行するのが困難な状況となってきました。しかし、今にも雨は止みそうな空模様だったため、各チームはすぐにタイヤを交換する作戦を採らず、各ドライバーはウエット路面をスリックタイヤのままで我慢の走行を続けました。このため、#31 中嶋選手や#11 中山選手は軽いコースオフを喫しましたが、マシンにダメージを与えることもなく、そのまま周回を続けていきました。

 その中でも、予選でのミスによって最後尾グリッドからの追い上げとなった#40 伊沢選手は、前半から積極的に追い上げを試み、15周目には10番手まで浮上しました。続く16周目には#16 山本選手をパスし、9番手へと駒を進めます。そして、#41 塚越選手は引き続き7番手を走行。#16 山本選手は10番手、#31 中嶋選手は11番手、#32 小暮選手は13番手、#10 金石選手は14番手、#11 中山選手は17番手につけました。

 雨脚が強まったのは25周目を迎えたころ。このとき、ホームストレートでは時折り晴れ間が見られるものの、最終セクター付近では軽い水煙が上がるほどコースが濡れるなど、場所によってコンディションが異なる状況でした。一方で、レースの折り返し地点が迫っていたために、ピットストップのタイミングも近く、各チームはレインタイヤに履き替えるか、スリックタイヤで継続するかで頭を悩ませていました。

 ここでいち早くピットストップを行ったのは#16 山本選手と#32 小暮選手。2人は27周目にピットに入ると、給油とレインタイヤへの交換を済ませてコースへと復帰していきます。この時点でのコースコンディションからすれば、2人の判断は的を射たものでした。また、29周目には#41 塚越選手もこれに続き、レインタイヤへの交換を行いました。

 ところが、期待されたほど雨が降り続くことはなく、一時は1分46秒台まで落ち込んだラップタイムは37周目に1分40秒前後まで回復。このまま雨脚が強くならなければ、スリックタイヤのまま走行した方がむしろ有利な状況となりました。そこで、38周目にピットインした#10 金石選手と#31 中嶋選手はいずれもスリックタイヤのままコースに復帰。39周目には#11 中山選手、41周目には#40 伊沢選手がピットストップを行いましたが、いずれもスリックタイヤのまま走り続ける作戦を採りました。

 全車がピットストップを終えた43周目の段階で、Honda勢のトップは5番手を走行する#41 塚越選手。そしてレース前半に好タイムをマークしていた#32 小暮選手は8番手まで浮上し、#16 山本選手は9番手、#40 伊沢選手は11番手、#31 中嶋選手は13番手、#11 中山選手は15番手となって、レース終盤の追い上げを期していました。一方、#10 金石選手はパドルシフト系に問題を抱えたためにピットで修復作業を実施。この影響で17番手となっていました。

 レース終盤に向けてさらにコースコンディションは回復。このため、レインタイヤで走行を続ける#41 塚越選手はじわじわと後退し、結果的に9位となってチェッカーフラッグを受けました。#32 小暮選手は10位、#31 中嶋選手は11位、#16 山本選手は12位、49周目にスピンを喫した#40 伊沢選手は13位、スポット参戦でフォーミュラ・ニッポンのデビューレースとなった#11 中山選手は15位で完走を果たしました。#10 金石選手はピットでの修復作業が長引いた関係で規定周回数を満たすことができず、残念ながら完走扱いとはなりませんでした。

 優勝は#1 アンドレ・ロッテラー選手(PETRONAS TEAM TOM’S)でした。

 この結果、ドライバーのシリーズポイント争いでは#41 塚越選手が通算23点で3番手となり、さらに#40 伊沢選手は17点で5番手、#16 山本選手は4点で9番手となりました。

 フォーミュラ・ニッポン第5戦は8月4、5日に栃木県・ツインリンクもてぎで開催されます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
 「今回は、空力を研究して車体性能やブレーキング性能を上げてきましたが、攻めすぎた部分もあり、ドライバーの感覚に合致させるためにはもう少し時間が必要だと感じました。また、ピットストップでのタイヤ交換も、天候を読むという部分で裏目に出てしまった側面があります。ただし、今後に向けて期待のできる材料も見つかっているので、これをうまく生かして次戦につなげていきたいと思います」
塚越広大選手(9位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「まず、スタートで失敗して順位を落としてしまいました。そのあと、天候が荒れ、トップと同じ作戦では勝つのが難しいと考えられたので、早めにピットストップを行いましたが、結果的には自分たちの期待していた天候にはなりませんでした。今回は、いくつか反省点がある一方で、自分たちができることはしっかりやったという思いもあります。次戦のもてぎでは、今回の反省点を念頭に置き、しっかりとポイントが稼げるようにがんばりたいと思います」
小暮卓史選手(10位 #32 NAKAJIMA RACING)
 「苦しいレースで、順位も10位と振るいませんでした。ただし、サスペンションの前後バランスについては一歩前進したという手応えがありました。次のもてぎに向けては、今回のデータを元にしてセッティングを見直し、ベストを尽くしたいと考えています」
Text & Photo: HONDA

Formula Nippon

FN:第4戦富士決勝結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/15) Race Result Weather:Rainy Course:Semi-Wet
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
11アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K551:28'45.190
22中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K551.090
37大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K554.584
48ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K5530.292
520松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K5533.714
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K5552.702
738平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K5556.544
839国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K551'05.668
941塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E551'08.199
1032小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E551'13.398
1131中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E551'14.181
1216山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E551'30.390
1340伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E551'30.715
1462嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K541Lap 
1511中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E541Lap 
163安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K532Laps
----- 以上規定周回(49 Laps)完走 ----
-*10金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E4411Laps
-18折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K3718Laps
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • Fastest Lap: CarNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL) 1'29.031 (4/55) 184.507km/h
  • CarNo.10は、全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第3章第32条11.違反(タイヤ交換時の危険行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。

GT Asia

GTA:第6戦決勝 日本のディレクションレーシングから参戦の林が優勝!

 GTアジア第6戦は15日、フジスピードウェイで40分の決勝レースを行い、予選5位からスタートしたHisamori HAYASHI(Porsche 997 GT3R)が優勝した。

 レースは12時10分、断続的に降る雨の中、ローリングを開始。スタートでは予選2位のHisao SHIGETA(Porsche 997 GT3R)が1コーナーでスピン。コースアウトして早くもリタイアとなった。

 オープニングラップをトップで戻ってきたのは予選3位のMarchy/Jeffry(Audi R8 KMS Ultra)。2位にはポールシッターで第5戦のウィナーMOK Weng Sun(Ferrari F458 GT3)がつけ、3位に日本のDirection Racingから参戦のHisamori HAYASHI(Porsche 997 GT3R)が続く。

 しかし2周目にトップを走るMarchy/Jeffryがスピンして順位を落とすと、Sunがトップに立ち、2位にはHAYASHIをかわしたLI Zhi Congが上がる。HAYASHIは3位に落ちた。

 さらにCongはトップを走るSunに狙いを定め激しいバトルのすえ、8周目に入った1コーナーでSunをかわしついにトップに立った。

 その後、所定のピットイン・アウトを終えてもこの順位は変わらず、トップCong、2位Sun、3位HAYASHIと続く。

 しかし16周目で2位を走るSunがスピンし、2位に上がったHAYSHIがトップを走るCongを捉え、ついにトップに躍り出た。

 レースは22周で40分を超えたためこの周でチェッカー。優勝はHAYSASHI、2位にはConが入り、3位にはMarchy/Jeffreyが続いた。

 この後、このレースは日本国内で鈴鹿、オートポリスと転戦。最終戦をマカオGPで迎える。

Text: Yoshinori OHNISHI

GT Asia

GTA:第6戦富士決勝結果

GT Asia -RIJ- (2012/07/15) Final Race Weather:Rain-Cloudy Course:Wet-Dry
2012 GT Asia Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassCls
Pos
NoCar
Model
DriverLapTotal_Time
Behind
1GT34Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing2241'14.095
2GT39LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team224.862
3GT37Marchy / JeffreyAudi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup2214.057
4GT324Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing2249.314
5GT35Samson CHANFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong2250.803
6GT399Yukinori TANIGUCHIAudi R8 LMSHitotsuyama Racing221'03.839
7GT322David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing221'04.473
8GT36Hiro NISHIDABMW Z4Field Motorsport211Lap
9GTM16Wayne SHENFerrari F430 GTModena Motorsports211Lap
10GTM21Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports211Lap
11GTM77Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing211Lap
12GT330Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong211Lap
13GT3*1MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing211Lap
14GT375Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN202Laps
15GTM55Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada202Laps
---- Not Ckassified (19Laps) ----
-GT482Anthony CHAN Kei MingLOTUS Evora GT4TW Racing184Laps
-GT333Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing022Laps
-GTM26Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing22Laps
-GT311Sasha CHUPORSCHE 997 GT3RAsia Racing TeamDNQ22Laps
  • Fastest Lap(GT3): CarNo.25 Dilantha MALAGAMUWA (Lamborghini LP 560 GT3) 1'44.759 (19/22) 156.806km/h
  • Fastest Lap(GTM): CarNo.16 Wayne SHEN (Ferrari F430 GT) 1'48.568 (18/21) 151.304km/h
  • CarNo.1 30seconds time added penalty

Japanese F3

JF3:第6戦富士決勝結果

全日本F3選手権 -RIJ- (2012/07/15) Race Results Weather:Cloudy Course:Semi-Wet
ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 6 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
14平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
2134'27.700
236中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
218.645
32ラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
2112.703
41山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
2118.868
537リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
2123.140
67N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
2143.164
719Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
2149.822
86N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
2155.153
920Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
2158.275
1023N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
211'19.538
1177N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA 3S-GE211'26.943
1235N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
211'37.16
1313N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
201 Lap 
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ----
-8野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
120 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.4 平川亮(広島トヨペットF312) 1'37.637 (4/21) 168.244km/h
  • CarNo.19は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第5条違反(ホワイトラインカット)により、罰金2万円を科す。
  • CarNo.23は、全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第28条12.1)2)(他車への接触行為)により、ペナルティストップ10秒およびペナルティポイント1点とする。
  • CarNo.23は、全日本フォーミュラ3選手権統一規則第3章第28条12.2)3)(他車の走路妨害行為)により、ペナルティストップ10秒を科した。

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行2回目結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/12) Free Session #2 Weather:Cloudy Course:Wet
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'37.952--167.70
220松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'38.5960.6440.644166.61
340伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'38.7410.7890.145166.36
47大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'38.7500.7980.009166.35
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'39.1771.2250.427165.63
641塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'39.1951.2430.018165.60
73安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'39.3581.4060.163165.33
82中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'39.3861.4340.028165.28
932小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'39.4851.5330.099165.12
1010金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E1'39.6131.6610.128164.91
1138平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'39.8381.8860.225164.53
1231中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'39.8771.9250.039164.47
1339国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'39.9081.9560.031164.42
148ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'40.0742.1220.166164.15
1516山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'40.5732.6210.499163.33
1662嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'40.7932.8410.220162.98
1718折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K1'41.5023.5500.709161.84
1811中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'41.8913.9390.389161.22
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

Formula Nippon

FN:第4戦富士公式予選 コンディションがめまぐるしく変化するなか塚越広大選手が3番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2012年7月14日(土)・予選  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  天候:曇りときどき雨 気温:24℃(14:00時点)  路面温度:27℃(14:00時点)  コースコンディション:ドライのちウエット

 7月14日(土)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の公式予選が開催されました。

fn120714001L.jpg  ここ数日、九州を中心に降り続いた大雨の影響を受け、富士スピードウェイのある静岡県地方も雨が降ったり止んだりのはっきりしない空模様が続いています。フリー走行と公式予選が行われた本日も、朝のうちは昨日来の雨の影響でコースコンディションはウエット。その後、いったんは乾いたものの、再び雨がぱらつくたびに路面が濡れるという変わりやすいコンディションとなりました。

 今回の第4戦富士大会、ならびに第5戦もてぎ大会では、Hondaのレギュラードライバー6名に加え、SUPER GTシリーズのGT500クラスにHSV-010 GTで参戦している中山友貴選手がフォーミュラ・ニッポンにスポット参戦することになりました。チームはHP REAL RACINGで、#11のナンバーをつけたマシンを走らせます。今回のスポット参戦に際し、中山選手は「フォーミュラ・ニッポンは日本のトップカテゴリーなので、ぜひ参戦したかった。チャンスをくださったHondaとHP REAL RACINGに感謝しています」と語っています。

 午前8時45分に始まったフリー走行では、路面が濡れていたために全車ウエットタイヤでコースイン。その後、セッションの半ばくらいからコースが乾いたため、順次スリックタイヤに交換し、引き続きマシンの感触を確かめていきました。

 このセッションでHonda勢のトップに立ったのは#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の5番手。以下、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は6番手、前戦のオートポリスでフォーミュラ・ニッポン初優勝を果たし、シリーズポイント首位に立つ#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は7番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は10番手、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は13番手、#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)は15番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は16番手となりました。

 今回の公式予選はノックアウト方式で行われました。これは、およそ1時間にわたる予選を3つのセッションに分割、最初のセッション(Q1)で上位13番手までに入ったドライバーが2回目のセッション(Q2)に進出。さらに、Q2で上位8番手までに入ったドライバーが3回目のセッション(Q3)に進出し、この結果でポールポジションから8番手までのスターティンググリッドを決めます。なお、9番手から13番手までのグリッドはQ2、14番手から17番手までのグリッドはQ1の結果にしたがって決定します。

 Q1が始まる午後2時10分の直前、雨がぱらつき、それまで乾いていたコースの一部を湿らします。このためレースディレクターはウエット宣言を行いましたが、結果的にはほとんどのドライバーがドライ用のスリックタイヤでコースインしました。その後、雨が降ることはなく、間もなくコースは完全なドライコンディションとなります。このセッションでは、#41 塚越選手が1分26秒112で3番手となり、Honda勢のトップに立ちました。さらに、#31 中嶋選手は9番手、#16 山本選手は11番手、#32 小暮選手は12番手となってQ2進出を決めました。一方、#10 金石選手は15番手、#11 中山選手は16番手となり、この段階で明日の決勝でのスターティンググリッドが確定しました。一方、#40 伊沢選手はコースイン直後の最終コーナーでコースアウトを喫したため、ラップタイムを記録することができず、18番手となりました。

 続くQ2もコースコンディションは完全にドライ。ここでもHonda勢のトップは#41 塚越選手で、タイムは1分26秒152、順位は4番手でした。これに#31 中嶋選手が6番手で続き、フォーミュラ・ニッポン参戦2年目にして初のQ3進出を果たしました。なお、#16 山本選手は11番手、#32 小暮選手は13番手となり、それぞれの予選順位が確定しました。

 トップ8のスターティンググリッドを決めるQ3は、セッション開始直前に再び雨が降り始め、再びウエット宣言が出されます。ただし、まだコースはそれほど濡れていなかったため、各車スリックタイヤを履いてコースインしていきます。ところが、その後も雨脚は強まるいっぽうで、路面は見る間にびしょ濡れとなり、スリックタイヤでの走行は困難となりましたが、ピットストップしてウエットタイヤに交換している間にコンディションがさらに悪化する恐れがあったため、8名のドライバーはそのまま走行を続けていきました。この結果、#41 塚越選手は1分40秒034を記録して3番手、#31 中嶋選手は1分40秒631を記録して7番手となりました。

 天気予報によれば明日は雨が降ることなく、終日、曇りになるとの見通しなので、一日を通じて過ごしやすい絶好のレース観戦日和となりそうです。

 55周で競われる決勝レースは明日、7月15日(日)の午後2時にスタートが切られます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
 「これまでも富士のレースでは苦戦してきましたが、今回も自分たちの弱点を克服することができず、残念な結果に終わってしまいました。ライバルに比べてまだ劣っている部分があると率直に捉えています。明日は、現在ポイントリーダーの塚越選手がそのポジションを守り通すことが第一の目標となります。一方で、FNで初めてQ3進出を果たした中嶋大祐選手はよくがんばってくれたと思います。明日も上位入賞を果たしてくれるものと期待しています」
塚越広大選手(3番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「シーズン前に富士で行ったテストではあまりいい結果が出ていませんでした。その後、マシンを熟成していったなかでどのように感触が変化したかをフリー走行で確認したかったのですが、タイムとしてはあまり満足できる結果ではありませんでした。それをふまえ、エンジニアといろいろと相談してセットアップを見直してから予選に臨みました。Q1とQ2を走るなかで、自分たちの狙っていた部分はかなり改善されていることが確認できたので、それはよかったのですが、Q3ではアタックのタイミングを逃す形になってしまいました。これは素直に反省したいと思います。とはいえ、3番グリッドは決して悪いポジションではないので、ポイントリーダーの座をキープできるよう、明日の決勝レースでは全力を投じます」
中嶋大祐選手(7番手 #31 NAKAJIMA RACING)
 「Q3進出はチームとして目標にしていたことなので、その意味ではよかったと思います。ただし、ここまでくるのに1年少々かかってしまったことには、みなさんに対して申し訳ないと思っています。今回はもてぎで試したセットアップをベースに少し変更を加えたところ、これがうまく働いてくれました。明日の決勝でも高望みをすることなく、ポイント獲得を目標にしっかり走りきりたいと思います」
Text & Photo: HONDA

GT Asia

GTA:第5戦決勝 MOK Weng Sunがポールトゥウイン!

 GTアジアシリーズは14日、富士スピードウェイで第5戦を行い、ポールポジションからスタートしたMOK Weng Sun(Ferrari F458 GT3)が規定の40分を走りきり優勝した。

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 GTアジアシリーズは全11戦。すでに第1~4戦がマレーシアのセパン国際サーキットで行われ、ここ富士で第5戦・6戦、日本ではこの後鈴鹿、オートポリスと転戦し、最終戦をマカオで締めくくる。

 第5戦決勝レースは15時35分スタート。フォーミュラ・ニッポンQ3予選開始直前に降り始めた雨は上がったが、ウェット路面でレースは始まった。

 レースは序盤からポールシッターのMOK Weng Sun(Ferrari F458 GT3)がリード。2位には日本のDirection Racingから参戦のHisao SHIGETA(Porsche 997 GT3R)がつける。この2台の争いに同チームから参戦のHisamori HAYASHI(Porsche 997 GT3R)が加わり激しいGT3勢でのトップ争いが繰り広げられたが、最終的には40分を走り切ってSunが優勝した。

 2位には日本のSHIGETAが、3位にはHAYASHIが入った。

 GTMクラスは総合13位に入ったHideki ONDA(Ferrari F430 GT)が優勝した。

 第6戦決勝は明日15日、12時10分より本日と同じ40分レースとして開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum

GT Asia

GTA:第5戦富士決勝結果

GT Asia -RIJ- (2012/07/14) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet-Dry
2012 GT Asia Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsDriverCarTeamLapTotal_Time
Behind
1GT31MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing2240'38.078
2GT333Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing2217.147
3GT34Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing2217.396
4GT39LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team2220.671
5GT330Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong2221.276
6GT322David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing2239.278
7GT399Yukinori TANIGUCHIAudi R8 LMSHitotsuyama Racing2240.938
8GT35Samson CHANFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong2249.877
9GT37Jeffrey LEEAudi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup2251.782
10GT36Hiro NISHIDABMW Z4Field Motorsport221'36.660
11GT324Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing221'48.553
12GTM26Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing221'51.317
13GTM21Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports211Lap
14GT375Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN211Lap
15GTM77Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing211Lap
16GT311Sasha CHUPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team211Lap
---- Not Classified (GT3:19Laps / GTM: 19Laps) ----
-GT482Anthony CHAN Kei MingLOTUS Evora GT4TW Racing148Laps
-GTM16Wayne SHENFerrari F430 GTModena Motorsports913Laps
-GTM55Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada-DNQ
  • Fastest Lap(GT3): CarNo.7 Jeffrey LEE (Audi R8 LMS Ultra) 1'43.903 (14/22) 158.097km/h
  • Fastest Lap(GTM): CarNo.26 Hideki ONDA (Ferarri F430 GT) 1'47.494 (13/22) 152.816km/h

Formula Nippon

FN:第4戦富士公式予選総合結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/0714) Knock Out Total Weather:Cloudy-Rainy Course:Dry-Wet
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineQ1Q2Q3
12中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'25.9071'25.9761'36.694
27大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'26.6481'26.3181'38.674
3*41塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.1121'26.1521'40.034
439国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'26.1781'26.3511'40.252
520松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.2801'26.0421'40.495
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.1471'25.7581'40.616
731中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'26.6181'26.3491'40.631
8*38平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'26.4931'26.3961'44.812
91アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'25.8111'26.417
108ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'26.3411'26.646
1116山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'26.7811'26.802
123安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'27.0381'26.813
1332小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'26.9331'27.016
1462嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'27.829
1510金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.974
1611中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.981
1718折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K1'28.256
---- 以上基準タイム(1'31.817)予選通過 ----
-40伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12Eno time
  • CarNo.41は、全日本フォーミュラ・ニッポン統一規則第3章第24条10.により、黄旗区間を走行した当該周回のタイム(Q3)を採用しない。
  • CarNo.38は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第5条違反(ホワイトラインカット)により、決勝レース3グリッド降格のペナルティを科す。
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

Formula Nippon

FN:第4戦富士ノックアウト予選Q3結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/14) Knock Out Q3 Weather:Rainy Course:Wet
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
12中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'36.694--169.88
27大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'38.6741.9801.980166.48
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'38.8332.1390.159166.21
439国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'40.2523.5581.419163.86
520松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'40.4953.8010.243163.46
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'40.6163.9220.121163.26
731中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'40.6313.9370.015163.24
838平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'44.8128.1181.349156.73
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'24.290

Formula Nippon

FN:第4戦富士ノックアウト予選Q2結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/14) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'25.758--191.55
22中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'25.9760.2180.218191.06
320松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.0420.2840.066190.92
441塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.1520.3940.110190.67
57大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'26.3180.5600.166190.31
631中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'26.3490.5910.031190.24
739国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'26.3510.5930.002190.23
838平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'26.3960.6380.045190.13
--- 以上Q3進出 ----
91アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'26.4170.6590.021190.09
108ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'26.6460.8880.229189.59
1116山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'26.8021.0440.156189.24
123安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'26.8131.0550.011189.22
1332小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'27.0161.2580.203188.78
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'24.290

Formula Nippon

FN:第4戦富士ノックアウト予選Q1結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/14) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
11アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'25.811--191.43
22中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'25.9070.0960.096191.22
341塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.1120.3010.205190.76
419ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.1470.3360.035190.68
539国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'26.1780.3670.031190.61
620松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.2800.4690.102190.39
78ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'26.3410.5300.061190.25
838平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'26.4930.6820.152189.92
931中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'26.6180.8070.125189.65
107大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'26.6480.8370.030189.58
1116山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'26.7810.9700.133189.29
1232小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'26.9331.1220.152188.96
133安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'27.0381.2270.105188.73
---- 以上Q2進出 ----
1462嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'27.8292.0180.791187.03
1510金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.9742.1630.145186.72
1611中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.9812.1700.007186.71
1718折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K1'28.2562.4450.275186.13
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) 1'31.8186.0073.562178.91
-40伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12Eno time---
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'24.290

Japanese F3

JF3:第5戦富士決勝結果

全日本F3選手権 -RIJ- (2012/07/14) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 5 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineLapTime/
Behind
14平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1524'23.618
236中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
159.197
32ラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
159.514
47N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1518.635
523N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1519.792
61山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1521.852
737リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1523.933
88野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1528.682
920Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1533.067
1035N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1544.253
116N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1545.156
1277N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA 3S-GE151'10.323
1313N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
151'12.533
---- 以上規定周回数 ( 13 Laps ) 完走 ----
-19Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
78 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.4 平川亮(広島トヨペットF312) 1'36.863 (2/15) 169.588km/h
  • CarNo.19は、全日本フォーミュラ3統一規則第3章第28条12.1)(他社への接触行為)により、競技結果に対して30秒加算およびペナルティポイント1点とする。

GT Asia

GTA:第6戦富士公式予選結果

GT Asia -RIJ- (2012/07/14) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2012 GT Asia Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassNoDriverMaker ModelTeamTimeBehindGapkm/h
1GT31MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing1'43.073--159.371
2GT333Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing1'43.131 0.058 0.058159.281
3GT37Jeffrey LEEAudi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup1'43.165 0.092 0.034159.228
4GT330Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong1'43.419 0.346 0.254158.837
5GT34Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing1'43.575 0.502 0.156158.598
6GT39LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team1'43.638 0.565 0.063158.502
7GT399Yukinori TANIGUCHIAudi R8 LMSHitotsuyama Racing1'44.583 1.510 0.945157.070
8GT322David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing1'44.729 1.656 0.146156.851
9GT324Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing1'44.826 1.753 0.097156.705
10GT35Samson CHANFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong1'45.161 2.088 0.335156.206
11GT36Hiro NISHIDABMW Z4Field Motorsport1'45.497 2.424 0.336155.709
12GTM26Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing1'46.512 3.439 1.015154.225
13GTM16Wayne SHENFerrari F430 GTModena Motorsports1'46.681 3.608 0.169153.981
14GTM21Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports1'48.378 5.305 1.697151.570
15GTM77Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing1'48.842 5.769 0.464150.923
16GT311Sasha CHUPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team1'49.160 6.087 0.318150.484
17GT375Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN1'49.913 6.840 0.753149.453
18GTM55Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada1'51.986 8.913 2.073146.686
19GT482Anthony CHAN Kei MingLOTUS Evora GT4TW Racing1'58.65015.577 6.664138.448

GT Asia

GTA:第5戦富士公式予選結果

GT Asia -RIJ- (2012/07/14) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2012 GT Asia Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosClassNoDriverMaker ModelTeamTimeBehindGapkm/h
1GT31MOK Weng SunFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing1'42.824--159.756
2GT333Hisao SHIGETAPORSCHE 997 GT3RDirection Racing1'43.088 0.264 0.264159.347
3GT330Frank YUFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong1'43.885 1.061 0.797158.125
4GT34Hisamori HAYASHIPORSCHE 997 GT3 RDirection Racing1'43.954 1.130 0.069158.020
5GT39LI Zhi CongPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team1'44.182 1.358 0.228157.674
6GT399Yukinori TANIGUCHIAudi R8 LMSHitotsuyama Racing1'44.745 1.921 0.563156.827
7GT322David LAIFerrari F458 GT3Team Clearwater Racing1'44.886 2.062 0.141156.616
8GT324Dilantha MALAGAMUWALamborghini LP560 GT3Dilango Racing1'45.151 2.327 0.265156.221
9GT37Jeffrey LEEAudi R8 LMS UltraAudi R8LMS Cup1'45.632 2.808 0.481155.510
10GT35Samson CHANFORD GT3Craft Eurasia Racing Hong Kong1'45.675 2.851 0.043155.446
11GT36Hiro NISHIDABMW Z4Field Motorsport1'46.350 3.526 0.675154.460
12GTM26Hideki ONDAFerrari F430 GTTunewear Racing1'46.856 4.032 0.506153.728
13GTM16Wayne SHENFerrari F430 GTModena Motorsports1'48.087 5.263 1.231151.978
14GTM21Francis TJIAFerrari 430 GTModena Motorsports1'48.521 5.697 0.434151.370
15GTM77Jacky YEUNGLamborghini Gallardo GTArrows Racing1'50.340 7.516 1.819148.874
16GT311Sasha CHUPORSCHE 997 GT3RAsia Racing Team1'50.453 7.629 0.113148.722
17GT375Clifford CHENFerrari F458 GT3Clifford CHEN1'50.834 8.010 0.381148.211
18GTM55Hideo TAKAHASHIFerrari 430 ChallengeAutostrada1'51.787 8.963 0.953146.947
19GT482Anthony CHAN Kei MingLOTUS Evora GT4TW Racing1'59.34916.525 7.562137.637

Formula Nippon

FN:第4戦富士フリー走行1回目結果

Fニッポン第4戦 -RIJ- (2012/07/14) Free Session #1 Weather:Cloudy Course:Wet
2012 Formula Nippon Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PNoDriverTeamEngineTimeDelayGapkm/h
119ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K1'25.999--191.01
21アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'26.0050.0060.006191.00
320松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K1'26.0060.0070.001191.00
42中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1'26.0990.1000.093190.79
540伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.2720.2730.173190.41
616山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E1'26.7640.7650.492189.33
741塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E1'26.8970.8980.133189.04
87大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K1'26.9350.9360.038188.95
98ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K1'26.9720.9730.037188.87
1031中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'27.0121.0130.040188.79
1138平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'27.0721.0730.060188.66
1239国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K1'27.0891.0900.017188.62
1310金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.2231.2240.134188.33
143安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K1'27.2561.2570.033188.26
1511中山 友貴HP REAL RACINGHONDA HR12E1'27.7921.7930.536187.11
1632小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E1'27.9971.9980.205186.67
1762嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K1'28.5062.5070.509185.60
1818折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K1'28.7212.7220.215185.15
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
  • 従来のコースレコード: 1'24.290

Japanese F3

JF3:第6戦富士公式予選結果

全日本F3選手権 -RIJ- (2012/07/14) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Wet
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 6 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
120Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'48.387--151.56
24平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'48.9510.5640.564150.77
31山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'49.2070.8200.256150.42
436中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'49.2370.8500.030150.38
57N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'49.4901.1030.253150.03
623N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'49.5551.1680.065149.94
72ラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'49.7511.3640.196149.67
88野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'49.7981.4110.047149.61
937リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'50.0921.7050.294149.21
1035N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'50.3551.9680.263148.85
116N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'51.2822.8950.927147.61
1219Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'51.5983.2110.316147.20
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA 3S-GE1'52.0503.6630.452146.60
1413N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'52.8084.4210.758145.62
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'59.73311.3466.925137.20

Japanese F3

JF3:第5戦富士公式予選結果

全日本F3選手権 -RIJ- (2012/07/14) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Wet
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 5 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
14平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'49.822--149.58
236中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'49.9440.1220.122149.41
37N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'50.3020.4800.358148.93
41山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'50.5500.7280.248148.59
58野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'50.7170.8950.167148.37
623N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'50.7500.9280.033148.32
720Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'51.0741.2520.324147.89
82ラファエル・スズキMAD CROC TODA F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'51.1451.3230.071147.80
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'51.2221.4000.077147.69
1037リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'51.8382.0160.616146.88
1119Nマシュー・ハウソンKCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'52.8393.0171.001145.58
126N小泉 洋史Net Move F306Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'53.2043.3820.365145.11
1313N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'54.6754.8531.471143.25
1477N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA 3S-GE1'54.7564.9340.081143.15
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'01.02411.2026.268135.73

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿 GAINERがポッカ1,000kmでサポーターシートを発売! (GAINER)

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 GAINERのホームコースでもある鈴鹿サーキットで行われる第41回インターナショナルポッカ1000kmでサポーターシートを発売いたします。

 GAINERピット前のグランドスタンドV2エリア指定席券と前売り観戦券(土日2日間有効)がセットになったお得なチケットです。(V2指定席のみの販売もあります)

 みんなで一緒にGAINERを応援しよう!

 V2指定席をお買い求めいただいた方全員に記念品を差し上げます。(8/19サポーターシートでお渡しいたします) その他にも特典をご用意する予定です!お楽しみに!!

 ドライバー、エンジニアもご挨拶に伺う予定です。

 詳細は申し込み後の確認Mailをご覧ください。

 ご購入はGAINERホームページからShopGAINER OFFCIAL shopからどうぞ!

ご注意:
 V2シートは日曜日のみ指定になっております。期間限定ですのでキャンセルは受け付けておりません。

GAINER

SUPER GT

SGT:レーシングハイブリッドシステムを搭載した「MUGEN CR-Z GT」の実走テストを開始 (HONDA)

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 Hondaは、SUPER GTシリーズ GT300クラスに参戦を開始する「TEAM無限」<運営:(株)M-TEC>への技術サポートとして、「MUGEN CR-Z GT」用に開発した2.8L V6ツインターボエンジンとレーシングハイブリッドシステムを供給し、実走テストを開始します。

Hondaのレーシングハイブリッドシステムを搭載したTEAM無限のMUGEN CR-Z GTは、SUPER GTシリーズ第4戦 スポーツランドSUGO(予選7月28日、決勝7月29日)から参戦を予定しています。

Text & Photo: HONDA

F4西日本シリーズ | 鈴鹿・岡山S-FJ選手権

F4第4戦決勝とS-FJ第4戦決勝第2レースは降雨のため中止

 鈴鹿クラブマンレース第4戦F4決勝レースは、フォーミュラ・エンジョイ開始直前に激しく降り出した雨のため中止となった。

 また、スタートディレイとなったフォーミュラ・エンジョイは8周レースを6周と短縮し開催されたものの、同レース終了後にスタート進行が行われたS-FJ第4戦第2レースもフォーメーションラップ中に再び激しく降り出した雨のため中止が決定した。

Text: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第4戦鈴鹿決勝第1レース 石川京侍が3連勝!

 鈴鹿クラブマンレース第4戦スーパーFJレースの第1レース決勝が1日、同地で雨の中行われた。レースはスタートで飛び出した予選2位の石川京侍が後続を引き離しそのまま7周を回って優勝した。

fj_r04_r_start fj_r04_r_58 fj_r04_r_10 fj_r04_r_31

 レースは雨の中9時10分にフォーメーションラップを開始。スタートで飛び出したのは予選2位でシリーズ2連勝中の石川京侍。2位には予選5位から坂口夏月が上がり、ポールポジションの加藤智は3位まで落ちた。

 トップに立った石川は1周目に後続を2秒1離してコントロールラインを通過すると、4周目までは毎周ファストストラップを更新しながら同周にはその差を8秒2まで広げるぶっちぎりのレースを展開する。

 石川は5周目あたりから雨が強くなり始めると後続との間合いを計り、最終的には2位以下を3秒3離してトップでゴール。第2戦から3連勝を飾った。

 スタートで3位に落ちた加藤は、2周目のシケインでインから前を走る坂口をかわしたが、トップを走る石川との差は大きく、そのまま2位でチェッカーを受けた。3位には坂口が入り初表彰台をゲットした。

 第2レースはこの後13時35分から同じく7周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum
■リザルト
-P -No Driver-------- Lap Time/Delay
 1  58 石川 京侍        7  17'32.863
 2  10 加藤 智          7      3.344
 3  31 坂口夏月         7     17.418
 4  70 宇井健剛         7     21.059
 5  17 道野 高志        7     27.989
 6   7 大宮 嘉信        7     45.282
 7  37 藤井 駿          7     52.417
 8  51 福田 詩久        7     59.253
 9  43 林 周平          7     59.625
10  25 濵野 隆一        7   1'00.465
---- 以下略 ----
Fastest Lap: CarNo.58 石川京侍 2'28.217 (4/7)

SUPER GT

SGT:第3戦セパン 灼熱のセパン、暑さに苦しみ下位に沈む (Hitotsuyama)

 Hitotsuyama Racingは6月9~10日にマレーシア・セパン・インターナショナル・サーキットで開催されたSuper GT 第3戦において、14位、15位で完走しました。

gt_r03_hr_01.jpg gt_r03_hr_02.jpg

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6月9日 公式練習 / 公式予選
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン

 例年厳しい暑さがドライバーを苦しめるマレーシア・セパンラウンド。#21 ZENT Audi R8 LMSは都筑、シンディともに走行経験が非常に少ないサーキットということもあり、当初から苦戦が予想される1戦であった。今回シンディの希望により、公式練習は都筑・シンディに全く同じ走行時間・条件を与え、その時間内に好タイムを記録したドライバーが予選Q1を担当する戦略を採用。比較的涼しいコンディションの下、シンディ・都筑が20分ずつに区切った走行時間を交互に担当し、マシンセッティングとアタックを行っていく。最終的に好タイムを記録した都筑が予選Q1を担当することになったが、公式練習の順位はクラス16位と下位に沈んでしまう。Audi勢は合計4台が参戦しているものの、全車下位に沈みマシン特性がサーキットに合わないことを露呈した。同日午後に15分間で行われた公式予選Q1。上位10台のみがQ2のスーパーラップへ進出できる予選システムで、各マシン早々にアタックを開始。都筑は午前中の公式練習からタイヤコンパウンドを変更。しかし、このタイヤ選択が大きく外れてしまい、オーバーステアに悩まされる。午前中のタイムすら更新できないままチェッカーを受け、アウディ勢でも最下位となる想定外のクラス19位でQ1を終えた。

#99 Racerbook Audi R8 LMS フランク・ユー / 安岡秀徒

 セパンラウンドより新たに安岡秀徒をドライバーに迎え入れ、マシンゼッケンも#99へ変更、心機一転セパンに挑むことになった#99 Racerbook Audi R8 LMS。安岡は2011年Porsche Carrera Cup Japanで全戦ポール・トゥ・ウィンを成し遂げている。安岡とコンビを組むのは前戦富士500kmに引き続き、香港出身のフランク・ユー。精力的にレース活動を行うフランクは、今回サポートレースのGTアジアにも自身のFord GT GT3で参戦している。公式練習ではまず安岡がドライブ。マシンのチェック、タイヤ選択、そしてマシンセッティングを手際よく行っていく。実質ドライコンディションでのAudiドライブはこの日が初めての安岡だが、それを感じさせない貫禄ある走りを見せた。公式練習も後半に入り、ドライバーはフランクに交代。安岡がセッティングしたマシンで決勝を想定したロングランとピットストップの練習を行う。Super GTデビュー戦の前戦富士500kmでは、GT500との絡みでタイムロスする場面も見られたフランク。今回はその課題を克服するためにも積極的に走行を続けた。公式練習の順位は19位と、#21 ZENT Audi R8 LMS同様下位に沈む結果に終わり、予選Q1を担当する安岡に順位晩回を託すこととなった。続く公式予選ではライバルが早々にコースインをしていく中、安岡はピットに留まりタイミングを見計らう。ライバルたちのアタックの様子を確認してからコースインした安岡はアタック1周目、2周目と順調にタイムアップ。公式練習から約1秒タイムアップを果たした。順位は16位と決して納得のいくものではないが、Audi勢では2番手タイムを記録し前戦までと比較しチーム力が着実に上がってきていることを証明した。

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6月10日 決勝
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン

 公式練習・公式予選までは比較的涼しかったセパンだが、決勝日には気温・湿度ともに大きく上昇し、厳しいレースが予想された。#21 ZENT Audi R8 LMSのスタート担当はシンディ。2周のフォーメーションラップの後、グリーンシグナルが点灯。14位スタートの#66 triple a vantage GT3が2速ギヤを失っていたことにより失速、後方のマシンは#66を避けるために混乱してしまう。その混乱を上手く交わしたかに見えたシンディだが、混乱で失速していた前方の#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8をスタートライン通過時に2mほど追い越してしまい、後にジャンプスタートの判定が下ってしまう。さらに2周目、今度は水温トラブルで一時的にスローダウンした#99 Racerbook Audi R8 LMSの後方でも混乱が生じる。シンディは#99を避けたものの#22 R?Qs VEMAC 350Rとラインが交錯し2台は接触。シンディはスピンし、コース復帰までに約30秒を費やすことになってしまった。最後尾まで順位を落としたシンディは追い上げを開始、程なくして#69 ThunderAsia MT900Mをパスするとさらに先を急ぐ。だがここでジャンプスタートに対するドライブスルーペナルティが課せられる。コースに復帰した時点でGT300クラストップ集団にラップダウンされてしまい、苦しいレース展開に。その後はしばらく安定したペースで前車との距離を縮めていたシンディだが、25周目に入ったところでシンディは暑さによる体調不良を無線で訴える。26周目にはラップタイムが4秒以上下がってしまい、チームは緊急ピットインを指示。シンディは何とかピットまでマシンを戻すも、朦朧とする意識の中ピットロード速度制限をオーバーしてしまう。マシンを定位置にストップさせマシンから降りたシンディに都筑のドライバー交代を手伝う余力は残されておらず、都筑は1人で交代作業を行い20秒以上のタイムをロスしてしまうことに。コースイン後、シンディのピットロード速度制限に対するドライブスルーペナルティを終えた時点で、クラス18位とほぼ最下位まで順位を落とすが、チームは都筑のモチベーションを保つべく無線で指示を出し続ける。都筑もそれに応え、安定したペースでラップを重ね徐々に順位を挽回。都筑は最終ラップまでほぼ同様の安定したペースで走り切り14位まで順位を上げて完走を果たした。

#99 Racerbook Audi R8 LMS フランク・ユー / 安岡秀徒

 #99 Racerbook Audi R8 LMSのスタートを担当するのはSuper GT公式戦デビューとなる安岡。慣れないローリングスタートを上手くまとめると前方の#11 GAINER DIXCEL R8 LMSに接近。オープニングラップからテール・トゥ・ノーズの接近戦を展開し、コーナーアウト側から並走するシーンも魅せる。しかし安岡は2周目に突如スローダウン。水温上昇によりマシンが自動的にセーフモードに入り、パワーを抑制するシステムが作動してしまった。2周続いた低速でのフォーメーションラップ、さらにスタート直後の#11との激しいテール・トゥ・ノーズの争いが、この水温上昇を引き起こしたことがレース後のデータ解析で判明した。この間に後続のマシンに次々とパスされてしまった安岡だが、水温が下がりセーフモードが解除されてからはデビューレースとは思えぬ安定したペースを披露。とりわけGT500との絡みではタイムの落ち込みを見せず、持ち前の冷静な走りをチームに印象付けた。安岡は自身の担当スティントを30周目まで引っぱり、一旦はクラス19位まで落としてしまった順位を暫定クラス2位まで挽回、残りのレースをフランクに託した。ただ、ピット作業では思わぬトラブルが重なる。ホイールナットのトラブルにより時間を失うと、それに加えて発進時にクラッチがスムーズに繋がらないトラブルも発生し、再スタートまでに約60秒の時間をロスしてしまう。さらにフランクはコースイン後、クラッチが滑り始めパワーが上手く伝わっていないことを無線でチームに伝える。このトラブルにより想定ラップタイムからは1周あたり3~4秒をロスしてしまうが、その状況下でもフランクはゴールまでマシンを運ぶべく、懸命かつクラッチを労わる丁寧なドライビングを続け、#21 ZENT Audi R8 LMSに続く15位で何とかフィニッシュを成し遂げた。

チーム代表 一ツ山幹雄
 「#21 ZENT Audi R8 LMSに関しては決勝中にトラブル・ミスが相次ぎチームの目標からは程遠い順位でレースを終えることになりました。今回のセパンはAudiに不向きなコースではありましたが、レース中のトラブル・ミスで費やした時間を計算すると、これらのロスがなければポイント圏内でフィニッシュ出来ていた計算になります。トラブル・ミスがあること自体、まだまだチーム力が足りないことを露呈してしまっているわけですから、最後までミスなく走り切り、ポイント圏内でフィニッシュ出来るようなレース運びを目指していきたいです。#99 Racerbook Audi R8 LMSも残念ながらいくつかのトラブルを抱え、思うようなレースはできませんでした。しかし、安岡選手はまだまだこれからマシンとレース自体に慣れていくでしょうから、さらにポテンシャルを上げることができると確信しています。フランクも2回目のSuper GTで、だいぶポイントを掴めてきたようですし、習得していることも非常に多いようです。第4戦菅生ではフランクに代わりマイク(マイケル・キム選手)が走ります。これからも、応援宜しくお願いします。 最後に、シンディはメディカルで治療を受け、特に問題はないと診断を受けました。心配をしてピットまでいらしてくださったファンや関係者の方々、治療をしてくださった方々にこの場をお借りし、お礼申し上げます。」

 第4戦菅生は7月28~29日に開催されます。引き続き、応援宜しくお願い致します。

Hitotsuyama Racing Press release

SUPER GT

SGT:第3戦セパン GAINER DIXCEL R8 LMS、7位に入り貴重な4ポイントをゲット (GAINER)

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  • GAINER DIXCEL R8 LMS
  • DRIVER:Tetsuya TANAKA / Katsuyuki HIRANAKA
  • 予選:15 位 / 決勝:7 位
  • 予選日入場者数:28,000人 / 決勝日入場者数:48,000人
2012 年6 月9 日(土曜日) 曇
  • 公式練習:10:00~11:50 気温:29 度・路面温度:31 度・路面状況:ドライ
  • Q1:15:30~15:45 田中哲也 気温:29 度・路面温度:31 度・路面状況:ドライ
  • スーパーラップ:16:30~ 未出走

 今年はシリーズ2位で灼熱のセパン戦を迎え、FIA-GT3 車両の中でもストレートスピードの速いポルシェやアストンマーティン、ランボルギーニなどが強力なライバルになることが予想された。

 例年より日本の気温が低く、まずマレーシアの暑さに体を慣らすことが第一に考えられた。

 公式練習はオンタイムで開始されたが、開始早々にポツポツと雨粒が落ちてきて、ウエット宣言が出された。 しかし、ほとんど路面を濡らすこともなく平中克幸が走行を続ける。

 今回はなぜか非常にオーバーステアが強く、マシンのバランスも悪く、タイムが全く伸びない。

 トップはNo.66 アストンマーティンで、昨年のポールタイムをあっさり抜く2分5秒台。平中は全くそんなタイムが見えてこないと悲痛な叫びを上げる。 その後田中哲也と交代するが、バランスの悪さは変わらず、14番手で走行を終えた。

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 スーパーラップ予選の場合は、予選1回目とスーパーラップに出場するドライバーは違うドライバーでなければならず、今回は1回目を田中、スーパーラップを平中が担当する。

 開始前には晴れ間ものぞいていたが、1回目の予選開始前には曇り空となり、気温もここセパンにしては31度と低め。

 15分間で行われる予選1回目は、最大6周ほどのアタックが可能だ。1回目を担当する田中は、周回毎にタイムを上げていくが、セットを多少変えてもオーバーステアは消えず、予選になっても2分5秒台などは全く見えてこない。計測3周目に2分8秒台を出すのがやっと。その後もアタックを続けるが、タイムアップは見込めず、昨年9月の富士戦でスーパーラップ予選に進出できなかった時以来の2桁予選順位が決定してしまった。

田中哲也コメント
 全然うまくいかなくて、過去に15番手グリッドってあったのかなかったのか・・?!明日はセッティングも変えて、決勝はしぶとくいけるように頑張ります。
平中克幸コメント
 明日は今日とちょっと違う流れを掴んで、出来る限り多くのポイントを取って次のレースに臨めるように、全力で走りたいと思います。
2012 年6 月10 日(日曜日) 晴れ
  • フリー走行&サーキットサファリ 9:40~10:52 気温:29 度・路面温度:37 度・路面状況:ドライ
  • 決勝54 周(50 周):16:00~ 気温:33 度・路面温度:51 度・路面状況:ドライ

 初めての試みで、フリー走行の前後2回サーキットサファリが行われた。まず17分間のサファリの後、そのままフリー走行が開始された。

 昨日からのセットを大幅に変更し、田中からスタート。まだアクセルを踏み込んでいけないコーナーもあるものの、バランスは良い方向に向かっているようで、Used のタイヤで昨日の予選とほぼ変わらないタイムで走行。

 その後平中と代わり、S字のアンダーが強いと訴え、フロントを少し硬めにセット。 決勝を想定した走行で、このセッションは7番手で終えることが出来た。

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 セパンでの決勝は暑さも考え、普段のレースよりも決勝スタート時間が夕方に設定されている。16時からフォーメーションが開始されるが、500クラスの隊列が揃わず2周のフォーメーションラップの後決勝レースがスタートした。

 スタートを担当するのは田中。スタート直後1 コーナーで予選3番手のNo.911 ポルシェが単独スピン。ヒヤッとしたが、多重クラッシュにはならずに、後続車両はコース上に止まっているマシンを順次よけて走行。田中も1周目に14 番手でコントロールタワーを通過する。

 2周目にはNo.61 BRZをパスし順位を上げていく。3番手から15番手ほどが数珠つなぎ状態で走行していた。

 しかしストレートの速いFIA-GT3 車両をパスするのは容易ではなく、田中も苦戦していた。そこへ順位を落としていたNo.911 が後方から迫りあっさりとストレートスピードを武器に田中をパスしていく。同じGT3 車両ではあるものの、FIA が決めるBOP(バラン ス・オブ・パフォーマンス・独自のマシン性能調整システム)により、エアリストリクターの大きさから車重までが車両によって違い、ポルシェ、ランボルギーニ、アストンマーティンは特にストレートが速い車両になる。

 その後No.4 BMWとバトルを展開。執拗なブロックになかなかパスできずに田中のイライラ度もかなりマックスに。 なんとか14 周目にNo.4 をパスし13 番手に。

 続くNo.27 Ferrariを今度はあっさりと16 周目に抜き、No.43 Garaiya、No.31 プリウスを立て続けにパスしていく。

 10番手まで順位をあげて、20周目に平中と交代するためにピットへ。ピット作業もそつなくこなし、平中をコースへ送り出していく。

 しかし、燃費が悪い分給油時間が長く、ピット前にせっかくパスしてきた燃費の良いNo.61、No.31に先行されてしまう。

 この時点で18番手、実質12 番手まで後退していた。平中も交代してすぐにベストタイムを出し、前車を追いかけていくが、変わってからの5周目に痛恨のスピン。順位は変わることはなかったが、前車との差が開いてしまった。

 全車のピット作業が終わった33周目には11番手になり、前車のNo.61 とは4秒差まで縮めてきていた。

 ストレートスピードがほぼ同じくらいで、コーナーの速いNo.61を抜くことはかなり大変で、これに10 周を要してしまう。

 そこからNo.52 ベンツの巧みなブロックに合うものの、5周でパスし7番手に浮上。

 残り周回を考えてもNo.2 紫電とは14秒差で、ラップタイムも2秒以上平中の方が速かったので、もう一つ順位を上げられるだろうと考えた瞬間の45周目、平中から突然ギアがニュートラルになったと叫ぶ声が。せっかく苦労して抜いてきた2台のマシンにも再びパスされ、9番手に後退してしまう。

 その後若干ラップタイムが落ちたものの、トラブルはそれ以降出る事なく何とか2分8秒台にラップを戻し、No.61 を抜き8番手に。最終ラップに2番手を走行していた最大のライバルNo.0 がガソリントラブルでコースにストップ。平中は7番手でチェッカーを受け、貴重な4ポイントを獲得した。

田中哲也コメント
 昨日は最悪な状況で始まって、決勝結果としては最悪の中でまぁまぁ良かったなという順位で終わることが出来ました。0号車も色々攻めた中であんな結果になってしまって、僕たちには結果オーライの部分がありました。改善しないといけない部分は予選でも決勝でもかなりありました。今回は勝つ力があったのかといえばなかったし、チャンピオン争いをするにはもっともっと頑張っていかなければいけないと思います。確かにリストリクターとかで厳しい部分はありますが、その中でやっていくしかないので次も頑張ります。
平中克幸コメント
 15番手から追い上げて7番手になれたことは結果的によかったとは思うのですが、予選までの段階で車の良いところを探ることが出来なくて、下位に沈んでしまいました。決勝は車のバランスも凄く良くなって、ベストラップ的にも7番手のタイムで走れたのですが、自分もミスがあって思うようなレース展開にすることは出来なかったですね。僕らのマシンは直線がすごく遅く、レース中はかなりその部分で苦労したのですが、直線スピードは自分たちの力ではどうしようも出来ないので、その辺をカバー出来るように車をもっと良くして、SUGOに備えたいと思います。
Text & Photo: GAINER

Formula Nippon | JAF Grand Prix

FN:中山友貴(Rd.4,5)と佐藤琢磨(Rd.6,7,JAF)がスポット参戦

fn_yuki-nakayama.jpg  HP REAL RACINGは14日、同社のウェブサイト上で全日本フォーミュラ・ニッポン第4戦富士と同第5戦ツインリンクもてぎにおいて、在参戦中の金石年弘に加え、新たに現在スーパーGTに参戦中の中山友貴を起用することを発表した。

 カーナンバーは11が与えられる模様。中山は自身のブログで「このチャンスを与えてくれたホンダさんをはじめ、リアルレーシング、関係者の皆様には本当に感謝しています。SUPER GTで得た経験をフルに活かし、自分の速さをしっかりとアピール出来る様に全力で頑張ります」と語っている。

fn_takuma-sato.jpg  また株式会社M-TECも同日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦SUGO菅生、第7戦鈴鹿、JAF GPにおいて、現在参戦中の山本尚貴選手に加え、新たにインディカー・シリーズに参戦中の佐藤琢磨を起用し、「TEAM無限」として2台体制で挑むことを発表した。

 佐藤は「非常に高いレベルでの戦いが予想されるフォーミュラ・ニッポンへ、自分にとって深い縁があるTEAM無限からスポット参戦できることを大変嬉しく思っています。また、仙台・菅生ではEnjoy Hondaのイベントと共に被災地の皆さんを元気づけるレースを、そして思い出深い鈴鹿サーキットや、富士スピードウェイでは、多くのファンの皆さまに楽しんでもらえるようなエキサイティングなレースができればと願っています」と語っている。

 なお、佐藤についてはインディカー・シリーズを優先するため、状況により出走しない場合もあるとのことだ。

Photo: Katsuhiko KOBAYASHI, Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第3戦セパン フォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第3戦セパン決勝 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)がセパン大会で2年連続のポール・トゥ・フィニッシュを達成 (HONDA)

  • 2012年6月10日(日)・決勝 会場:セパンサーキット(5543km) 周回数:53周 天候:晴れ  気温:33℃(15:00現在)   路面温度:52℃(15:00現在)  コースコンディション:ドライ 観客:4万8000人

 6月10日(日)、マレーシア・クアラルンプール近郊のセパンサーキットにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝レースが行われました。

gt120610001L.jpg  9日(土)に行われた公式予選では、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)がポールポジションを獲得。ウイダー HSV-010はセパン大会の予選を2年連続で制しました。また、今シーズンの第2戦富士大会では#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が予選を制しており、HSV-010 GTは2戦連続でポールポジション獲得を果たしたことになります。Honda勢でこれに続いたのは、7番グリッドを得た#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)。なお、現在ポイントリーダーの#100 RAYBRIG HSV-010は、GT500クラス全車両のなかでもっとも重い60kgのハンディウエイトを搭載しています。さらに、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は12番グリッド、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は13番グリッド、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)は14番グリッドから、灼熱の決勝レースに臨みます。

 終日薄曇りとなった土曜日に比べると、日曜日は午前中から南国特有の強い日差しが照りつけて気温は上昇。スタート前の午後3時には気温33℃、路面温度52℃に達し、マシンにとってもドライバーにとっても厳しい戦いとなることが予想されました。

 午前10時前に始まったウオームアップ走行において、5台のHSV-010 GTは決勝レースに向けてマシンの感触を確認。#18 ウイダー HSV-010は4番手、#17 KEIHIN HSV-010は9番手、#100 RAYBRIG HSV-010は10番手、#8 ARTA HSV-010は13番手、#32 EPSON HSV-010は14番手のタイムを記録しました。

 スタートドライバーを務めるのは、#18 ウイダー HSV-010が小暮選手、#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢選手、#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、#8 ARTA HSV-010は小林選手、#32 EPSON HSV-010は道上選手です。

 午後4時にフォーメーションラップが開始、1周を走り終えたところでグリーンフラッグが振り下ろされる予定でしたが、隊列が整っていなかったためにスタートがやり直しとなり、そのままフォーメーションラップをもう1周行うことになりました。これにともない、レース周回数は当初の54周から53周へと減算されました。

 2周目のフォーメーションラップが終わったところでスタートが切られます。#18 ウイダー HSV-010は順当にトップのまま1コーナーに進入。#100 RAYBRIG HSV-010は7番手、#8 ARTA HSV-010は10番手、#17 KEIHIN HSV-010は14番手、#32 EPSON HSV-010は15番手でオープニングラップを終えました。

 続く2周目、ライバルの1台がタイヤをバーストさせて後れたため、#100 RAYBRIG HSV-010、#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010、#32 EPSON HSV-010の4台は1つずつポジションを上げることとなりました。

 #8 ARTA HSV-010はスタート時に13番手から10番手へとジャンプアップを果たしたものの、その後ペースが伸び悩み、5周目には12番手まで後退します。また、#32 EPSON HSV-010は装着したタイヤがコンディションとマッチしなかったために8周目と11周目にピットインし、タイヤ交換を行いました。

 トップを走る#18 ウイダー HSV-010の小暮選手のペースは速く、2位との差は4周目に2.3秒、8周目に3.0秒、15周目には3.7秒と次第に広がっていきます。一方、#100 RAYBRIG HSV-010は60kgのハンディウエイトに苦しみ、16周目に7番手となりました。

 20周目の時点でも、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010は安定して速く、2番手との間隔をコントロールしながら着実に周回を重ねていきます。同じ周、#17 KEIHIN HSV-010はピットに入り、給油とタイヤ交換を行い、ドライバーは金石選手から塚越選手に交代してレースを再開しました。

 22周目には#100 RAYBRIG HSV-010もピットイン。給油、タイヤ交換、伊沢選手から山本選手へのドライバー交代を済ませてコースに復帰していきます。このとき、素早いピット作業にも助けられてライバルの1台を攻略、実質的なポジションを1つ上げることに成功しました。#8 ARTA HSV-010も25周目にピットストップを実施、ドライバーは小林選手からファーマン選手に代わってレースを続行していきます。

 #18 ウイダー HSV-010は、26周目に2番手につけていたライバルがピットストップを行ったのを見届けると、続く27周目に満を持してピットイン。給油、タイヤ交換を行い、ドライバーも小暮選手からヴァン・ダム選手に代わります。#18 ウイダー HSV-010がピットアウトしたとき、後続との差は3.5秒ほどありましたが、ヴァン・ダム選手はタイヤをいたわりながら最初の2ラップを走行。このため、2台の間隔は一時0.3秒まで縮まりましたが、タイヤがウオームアップされたのを確認するとヴァン・ダム選手は反撃を開始。35周目には1.2秒、40周目には2.0秒とライバルを徐々に引き離していきます。

 一方、ピットストップ直後に13番手まで後退した#17 KEIHIN HSV-010は、全車がピットストップを終えた28周目に11番手へと浮上。その後も力走を続け、43周目にはライバルを攻略して10番手に駒を進めます。続いて44周目にはライバルの1台をオーバーテイク。さらに6番手と7番手を走行していた2台がアクシデントでリタイアした結果、#17 KEIHIN HSV-010は7番手へと躍進しました。同じアクシデントにより、一時は8番手となっていた#100 RAYBRIG HSV-010も6番手へと返り咲きます。

 47周目、11番手につけていた#8 ARTA HSV-010は路面からの振動によりキルスイッチ(事故時などに車外からエンジンを停止させるためのスイッチ)が誤作動を起こし、エンジンが停止。これによりリタイアを余儀なくされました。

 レース終盤に入ると#18 ウイダー HSV-010に乗るヴァン・ダム選手はラストスパートを仕掛け、2番手をさらに引き離します。この結果、#18 ウイダー HSV-010は2位に3秒の差をつけて優勝。これでウイダー HSV-010はセパン大会で2年連続のポール・トゥ・フィニッシュを遂げました。さらに#100 RAYBRIG HSV-010は6位、#17 KEIHIN HSV-010は7位でフィニッシュして入賞。#32 EPSON HSV-010は度重なるピットストップで2周遅れとなりながらも、11位で完走を果たしました。

 この結果、チャンピオン争いのドライバー部門では、6位に入賞した#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手と山本選手が5点を獲得して合計35点となりました。一方、今回2位に入ったライバルが合計38点でポイントリーダーに浮上したため、総合ポイントで伊沢選手と山本選手は2位となりましたが、その差はわずか3点でしかありません。さらに、#18 ウイダー HSV-010の小暮選手とヴァン・ダム選手は合計26点となって11位から4位にジャンプアップ。そして#17 KEIHIN HSV-010の金石選手と塚越選手は20点で6位、#8 ARTA HSV-010のファーマン選手と小林選手は5点で13位につけています。

 第4戦は宮城県のスポーツランドSUGOで7月28日(土)、29日(日)に開催されます。

松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「#18 ウイダー HSV-010がポール・トゥ・フィニッシュを果たしてくれることを期待していましたが、それが現実のものとなってほっとしています。小暮選手が3~4秒のリードを保ってピットインするのは想定の範囲内でした。また、ライバルチームのほうがタイヤの摩耗に伴うタイムの落ち込みが早く、このため、#18 ウイダー HSV-010はピットストップのタイミングを遅らせることができました。これらにより、ヴァン・ダム選手は精神的に余裕をもって走り始めることができたと思います。いずれにせよ、最後まで安定したペースで走りきったヴァン・ダム選手はいい仕事をしてくれました。これをきっかけにして、ヴァン・ダム選手がドライバーとしてさらに成長してくれることを期待しています。#100 RAYBRIG HSV-010が6位でフィニッシュし、5点を獲得してくれたことにも満足しています。ただし、60kgのウエイトを積んだ状態でハンドリングをまとめきれなかったことは反省点として残っているので、この点は、今後改善を図っていきたいと思います。#17 KEIHIN HSV-010と#8 ARTA HSV-010は今回も巡り合わせが悪く、本来の実力を発揮しきれませんでした。#32 EPSON HSV-010を含めた3台については、今後の巻き返しに期待しています。シリーズはまだ3戦を終えたばかりですが、今年は例年以上の接戦になりそうな予感がしています。したがって、今後も取りこぼしのないようにしっかりと戦い、チャンピオンを目標に戦っていくつもりです」
小暮卓史(優勝 #18 ウイダー HSV-010)
 「久々にポールポジションからのスタートだったのですが、自分自身は2010年シーズン初戦にポールポジションからクラッシュを喫した苦い経験があったので、緊張していました。決勝は走りだしからとてもいい調子でしたが、セパンでは例年同様ですが、途中からフロントタイヤが厳しくなってペースが上がらなくなったため、カルロに託しました。後半はタイヤを気にせず走れる事は昨年走った経験から分かっていたので、心配はしていませんでした。途中でライバルに差を詰められることもありましたが、すばらしい走りをしてくれて優勝へと導いてくれました。いいマシンを作ってくれたチームと、とてもよい仕事をしてくれたカルロに感謝したいです」
カルロ・ヴァン・ダム(優勝 #18ウイダー HSV-010)
 「もちろん気分は最高です。レース自体は簡単ではありませんでした。とても暑く、タイヤも厳しくなるなど、多くの課題を乗り越える必要がありましたが、余計な緊張はせず、安定した走りを目指しました。後続のライバルからのプレッシャーもとても厳しかったのですが、積極的にプッシュし、少しでも差をつけようと努力しました。いい仕事が果たせて本当にうれしいです。私はGT500クラス、そしてHondaチームで走るのは今大会で3レース目なのですが、そこで結果を出せたのは小暮選手のおかげだと思っています。そして、まだまだ経験の浅い自分にシートを与えてくれたチームに感謝したいです」
伊沢拓也(6位 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「結果だけ見れば、60kgのウエイトを積載した状態での戦いとしてはよかったと思います。ただ、昨日の予選も今日の決勝も、思っていたよりもペースが上がらず厳しいレースでした。まだまだウエイトを積んだ戦いが続きますので、次戦までに改善し、更なるレベルアップをしなければチャンピオンシップに手が届かないと感じています」
山本尚貴(6位 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「チャンピオンシップを考えると価値のある6位です。今まで、このマシンに60kgの重量を積んだ経験がなかったので、チームと試行錯誤を繰り返しましたが、練習走行や予選を通じて、なかなか手応えを得られないまま決勝を迎えました。しかし、チーム全体があきらめずに仕事をしてくれたおかげで、しっかりとポイントを獲得する結果につながったと思います。次戦もウエイトを積載することになりますが、3戦を終えて順調に戦えている実感はあります。ただ、チャンピオンシップに向けてまだまだやるべきことは多いです。もっと上位で戦い、かつポイントを取りこぼさないようにすれば、シーズン最後にいい結果が残せると思います」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第3戦セパン 灼熱のセパンでLEXUS SC430が2-3-4位フィニッシュ (TOYOTA)

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ZENT CERUMO SC430 38号車の立川祐路/平手晃平が2位(左)、
ENEOS SUSTINA SC430 6号車の伊藤大輔/大嶋和也が3位(右)で
表彰台に上った

 SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」が6月9日(土)、10日(日)の両日、マレーシアのセパン・サーキットで開催された。

 SUPER GT唯一の海外遠征戦として、公式戦開催は今年10回目となるセパンラウンド。南国マレーシアの厳しい暑さの下で文字通りの熱戦が繰り広げられた。

 今大会にはレクサスチームからGT500クラスに6台のLEXUS SC430が出場。また、GT300クラスに1台のトヨタ プリウスが出場した。

◆予選◆

 9日(土)午後3時半から、スーパーラップ方式で行われる予選のQ1がGT300、GT500各クラス15分ずつでスタート。GT500クラスは、午前中の公式練習でトップタイムをマークするなど好調だったENEOS SUSTINA SC430 6号車がアタック中にエンジンブローに見舞われてしまい、痛恨の最後尾スタートとなってしまった。

 一方でZENT CERUMO SC430 38号車を駆る平手晃平がトップタイムをマーク。6号車以外の5台のLEXUS SC430は全車がトップ6に入る速さを見せ、Q1の上位10台によって争われるスーパーラップに進出を決めた。

 続いて午後4時半から1台ずつのアタックとしてトップ10台によって争われたスーパーラップでは、38号車は惜しくもポールポジション獲得を逃したが最前列2番手。PETRONAS TOM'S SC430 36号車が5番手、8番手以降にKeePer Kraft SC430 35号車、WedsSport ADVAN SC430 19号車、DENSO KOBELCO SC430 39号車と続くグリッドとなった。

 GT300クラスではapr HASEPRO PRIUS GT 31号車がスーパーラップ進出を果たし、8番手から決勝に臨むこととなった。

◆決勝◆

 10日(日)、4万8千人もの観客が集まったセパン・サーキットは強い日差しで気温も上がり、気温33度、路面温度52度という暑さの中で、午後4時に決勝レースのスタートが切られた。

 2番手グリッドの38号車は、前半スティント担当の平手が好スタートで2位をキープ。首位を追い、上位2台が後続を引き離して行く展開となった。

 一方、最後尾スタートの6号車も、序盤から素晴らしい追い上げで次々に前走車をパスし、20周目には5位までポジションアップ。

 レースがほぼ折り返しとなる27周目、2位を走行し、首位との差を詰めていた38号車がピットインし、立川へとドライバー交代。翌周に、首位のウイダー HSV-010 18号車がピットインすると、コースに復帰した18号車に38号車が猛烈な追い上げで迫り、テール・トゥ・ノーズとなったが、逆転までには至らず。

 28周目までピットインを引っ張った6号車は、ピットアウト後に36号車もパスし、4位へ。その後方には、10番手スタートから追い上げ、石浦宏明から脇阪寿一へと交代した39号車も順位を上げてきた

。  4位浮上後、更に前を行くカルソニックIMPUL GT-R 12号車を追っていた6号車の大嶋和也は、43周目の1コーナー進入で12号車のインへ。2台は並びかけたが12号車も譲らず、サイド・バイ・サイドのままコーナーをクリアしていき、4コーナー付近までギリギリのバトルを展開。このバトルを制した6号車が3位に浮上した。

 44周目、6位走行中の36号車が、タイヤバーストに見舞われた後続車のスピンに巻き込まれ、接触。ここでレースを終えることとなってしまった(44周完走扱い)。

 終盤、5位を走行していた脇阪の駆る39号車は、残りが5周となった48周目に、果敢な攻めで前を行く12号車をパスし、4位浮上。

 2位での走行を続けた立川の38号車は、最後まで首位を追ったが、惜しくも届かず、2位でフィニッシュ。続く3位には、最後尾スタートから追い上げた6号車が入り、嬉しい今季初表彰台獲得となった。10番手スタートの39号車も4位で続き、LEXUS SC430は2-3-4フィニッシュ。開幕戦の勝利に続き、今季2度目の表彰台となった38号車はランキングで首位に浮上した。

 19号車が9位、35号車が10位に入り、共に今季初のポイント獲得を果たした。

 GT300クラスでは、31号車がトップ10圏内でのバトルを繰り広げていたが、33周目に無念のミッショントラブルに見舞われ、リタイアに終わった。

ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 立川祐路:
 セパンのレースは、ウェイトハンデが響いて、正直厳しく辛い戦いになると思っていた。しかし、昨日のフリー走行の段階から、いつも通りクルマの状態が良く、ウェイトを積んでも思ったより戦えると感じた。決勝では優勝まで一歩届かず、予選も含めて、自分としては悔しい思いもあるが、LEXUS SC430が苦手とするコースで結果を出せたことは、とても嬉しい。昨年からクルマのポテンシャルが非常に進化しており、開発に関わっている人間やチームにとても感謝している。
ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 平手晃平:
 昨日からクルマのパフォーマンスには、まずまずの手応えを感じていて、予選も良い位置で終わることができた。決勝はどうかなという想いで臨んだが、思いのほか18号車に離されることもなく、かと言って優勝を狙うのは難しい状況で、最後までウェイトハンデに苦しむ結果となった。しかし、このセパンで2位に入れたことは、チャンピオンシップを戦っていく上で、とても大きく、良いレースとなったと思う。次戦の菅生では、ポイントリーダーで臨むことができるのでまた頑張っていきたい。
ENEOS SUSTINA SC430 6号車 ドライバー 伊藤大輔:
 昨日エンジンブローしてしまった為、遅くまでスタッフもエンジンの載せ替えに頑張ってくれて、またエンジンに関わる人間も自分たち以上に悔しい思いをしているだろうと思い、今日はなんとしても良い結果を出したかった。自分が頑張って、大嶋につなぎ、そのあと大嶋も守りに入らずにオーバーテイクをした事で、きっちりレースをしたという満足感がある。去年のオートポリスくらいから、ここまでチームが抱えてきたさまざまな不運を、いつかどうにか断ち切りたい思いがあった。それだけに今回は、3位表彰台という結果よりも、チームがミスをせずしっかり無事にレースを終えられたということが一番大事だと思っている。
ENEOS SUSTINA SC430 6号車 ドライバー 大嶋和也:
 クルマのパフォーマンスが良いことに加え、ウェイトハンデも軽いので、ポール・トゥ・ウィンも狙えると思って臨んだマレーシアだったが、昨日エンジンブローに見舞われてしまった。しかし、気持ちを切り替えて臨んだ決勝では、積み替えたエンジンもよく走ってくれて、かつタイヤの選択もベストだった。また、決勝前半のパートで(伊藤)大輔選手がたくさん抜いて来てくれて、自分は楽をさせてもらった。次はチームにとっても自分にとっても得意な菅生であり、ウェイトハンデもライバルに比べれば軽いので、これまでの悪い流れを断ち切るように、更なる上位を狙いたい。
Text & Photo: TOYOTA

SUPER GT

SGT:第3戦セパン決勝 小暮&Honda HSVがセパンを連覇 ! 灼熱のバトルをポール・トゥ・ウィンで制す (GTA)

 AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝レースが、6月10日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(1周5・543km×54周)で行われた。灼熱のバ トルを制したのはポールポジション(予選1位)からスタートしたウイダーHSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)だった。

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 前日の予選日は南国のマレーシアらしくない控えめな気温(それでも30度弱)だったが、決勝日の日中は目が痛くなるほどの日差しとなる。それが少し収まったスタートの16時には気温は33度となる。

 決勝はポールポジションのウイダーHSV-010(小暮卓史)、そして予選2位のZENT CERUMO SC430(平手晃平)が好スタートを切り、レースはこの2台のマッチレースと様相となった。一方、気温は17時を過ぎても30度を下らず、路面温度も49~45度でタイヤには非常に厳しいコンディションとなる。このためタイヤが保たずに、緊急ピットインをしたり、パンクからスピン、コースアウトするマシンも見受けられた。

 その中で、トップを争うHonda HSV-010 GTとLEXUS SC430が力強い走りを見せ、後続を引き離す。そして、1~2秒の差でバトルを繰り広げた。中盤に行われたドライバー交代のピットインでもポジションは変わらず。交代直後にウイダーHSV-010(カルロ・ヴァン・ダム)の直後までZENT CERUMO SC430(立川祐路)が迫るが、これもヴァン・ダムがしのぎ切り、最後までトップを守りきってゴールし、ウイダーHSV-010がHonda勢として今季初優勝を獲得した。

 これでウイダーHSV-010のHonda Racingとしては2年連続でマレーシア大会を勝利。小暮はSUPER GT通算7勝目、GT500ルーキーのヴァン・ダムは3戦目にての初優勝となった。Honda HSV-010 GTは通算6勝目。

 GT300クラスでも、予選1位のHANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)が、ドライバー交代のピットイン時以外は首位を譲ることなく快走。見事なポール・トゥ・ウィンを達成した。(観客:4万8000人)

■優勝選手コメント
No.18 ウイダーHSV-010 [GT500]
小暮卓史
 「ポールポジションからスタートするのは久しぶりで、少しだけ緊張しました。そのスタートは上手く行ったのですが、僕の乗った前半はまだ路面にグリップ感がなく、特にフロントタイヤ(の食いつき)が厳しかった。僕は去年ドライブしているから後半のスティントは心配していなかったけど、カルロ(ヴァン・ダム)がいい走りで3秒の差をキープし、最後までトップで走りきってくれました。いいクルマを作ってくれたチームとともに、カルロにも感謝です」
カルロ・ヴァン・ダム
 「最高の気分ですね。ただ、簡単なレースではありませんでした。小暮さんが担当した前半をモニターで見ながら、緊張しないように自分に言い聞かせていました。優勝できたことで、まずは小暮さんに感謝したいです。そしてチームにも。GT500にステップアップして3戦目で優勝できたのですが、経験の浅い自分にチャンスを与えてくれたチームとホンダにも感謝しています」
No.33 HANKOOK PORSCHE [GT300]
影山正美
 「ポールからスタートしてトップをキープしていたから楽なレースと思われたかもしれませんが、正直言って前半は(外から見ているほど)楽じゃなかったです。ここは後方のクルマも追い上げが可能なコースなので、できるだけマージンを拡げて藤井(誠暢)に渡してあげたいと思っていたのに、なかなか簡単にはリードを拡げられなくて…。それにタイヤマネージメントも苦しかったですね、序盤は。結果的には、楽な勝ち方となって、勝てるときはこんなものかな、と感じました」
藤井誠暢
 「路面のグリップが良くなる前、レース前半、その序盤は大変だったと思いますが、手ごわいと思っていたライバルもいなくなったし、終盤はタイヤを労わりながら走っていました。しかし、ハンコックタイヤが一番苦手にしていたセパンで、一番楽な勝ち方をしてしまいましたね(苦笑)」
Text: GTアソシエイション / Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第3戦セパン決勝結果

■GT500クラス

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
118ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS12531:47'52.531
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS46533.016
36ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS2539.642
439DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI445320.570
512カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS145337.488
6100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS605345.998
717KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS325346.886
823MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS38531'05.203
919WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH531'17.056
1035KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS5356.903+30
1132EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL512Laps
128ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS10467Laps
1336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS28449Laps
141S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI14449Laps
---- 以上規定周回数(37Laps)完走 ----
-24D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH251Laps
■GT300クラス

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/10) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosNoCar
Model
DriverTireWhLapTotal_Time
Behind
133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK12491:47'57.011
2911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH364924.267
366triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH224926.543
43S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH4926.916
52EVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH384946.024
652GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH24955.163
711GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL524959.169
861SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH4491'07.207
943ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS26491'37.141
104GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH491'41.180
1130IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH6491'54.641
120GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH62481Lap
1327PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH2481Lap
1421ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH4481Lap
1599Racerbook Audi R8 LMS
Audi Audi R8-LMS CJJ
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH481Lap
1687JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH8472Laps
17360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH472Laps
1822R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH472Laps
---- 以上規定周回数(34Laps)完走 ----
-31apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH103316Laps
-88マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH3019Laps
-69ThunderAsia MT900M
Mosler MT900M
ファイルーズ・ファウジー
吉田 広樹
YH2128Laps

SUPER GT

SGT:第3戦セパン フリー走行結果

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/10) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150011S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI141'57.875-169.288
250026ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS21'58.086 0.211168.985
3500339DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI441'58.276 0.401168.714
4500418ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS121'58.276 0.401168.714
5500538ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'58.320 0.445168.651
6500635KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS1'58.482 0.607168.421
7500712カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS141'58.593 0.718168.263
8500824D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH1'58.609 0.734168.240
9500917KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS321'58.703 0.828168.107
1050010100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS601'58.766 0.891168.018
115001123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS381'59.377 1.502167.158
125001219WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'59.390 1.515167.140
13500138ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS101'59.417 1.542167.102
145001432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'59.607 1.732166.836
155001536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS281'59.731 1.856166.664
163001911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH362'06.819 8.944157.349
17300233HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK122'07.043 9.168157.071
1830032EVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH382'07.235 9.360156.834
19300488マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH2'07.612 9.737156.371
20300587JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH82'07.874 9.999156.050
2130063S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH2'07.98810.113155.911
22300711GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL522'08.05610.181155.829
23300866triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH222'08.35610.481155.464
24300931apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH102'08.45610.581155.345
253001052GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH22'08.58710.712155.186
263001161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH42'08.97611.101154.717
27300120GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH622'09.41211.537154.196
283001343ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS262'09.69011.815153.865
29300144GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH2'09.84611.971153.681
3030015360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH2'10.09812.223153.383
313001699Racerbook Audi R8 LMS
Audi Audi R8-LMS CJJ
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH2'10.16012.285153.310
323001730IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH62'10.19012.315153.274
333001827PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH22'10.28212.407153.166
343001921ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH42'10.70612.831152.671
353002069ThunderAsia MT900M
Mosler MT900M
ファイルーズ・ファウジー
吉田 広樹
YH2'11.38713.512151.878
363002122R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'12.95415.079150.088
-300-86Verity BOMEX ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
山下 潤一郎
松田 秀士
YH---

SUPER GT

SGT:第3戦セパン公式予選 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)が今季初のポールポジションを獲得 (HONDA)

  • 2012年6月9日(土)・予選  会場:セパンサーキット(5.543km)  天候:曇り  気温:31℃(17:00時点) 路面温度:40℃(17:00時点)  コースコンディション:ドライ

gt120609004L.jpg  6月9日(土)、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にあるセパンサーキットにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」が開幕し、公式予選が行われました。

 北緯およそ3度と極めて赤道に近いセパンは、日中の最高気温が一年を通じて30℃を超える常夏の街です。このためSUPER GTのセパン戦では例年、マシン、ドライバー、タイヤのいずれにとっても厳しい戦いが繰り広げられます。

 なかでも特に重要になるのが、ドライバーを暑さから守る施策です。通常、真夏に行われるレースでは、冷たい水を循環させ、これで身体の表面を直接冷やすクールスーツという器具が用いられます。ただし、これでは身体が局部的に冷えることとなり、快適性が高いとは言えません。また時として、クールスーツはトラブルを起こすことがあり、こうなるとセパン戦ではドライバーが脱水症状に陥りかねず、当然のことながらレースの続行は極めて困難となります。

 こうした状況に鑑み、Hondaはレース専用のエアコンを新たに開発し、HSV-010 GTに搭載しました。これはHondaの軽自動車用エアコンコンプレッサーを利用したもので、冷気をドライバーシートの広い範囲から吹き出させることで快適性を改善。また、フルスロットル時にはコンプレッサーを停止することにより、エアコンの作動がマシンのパフォーマンスを低下させない工夫が施されています。

 公式練習と公式予選が行われたこの日は、一日を通じて薄曇りとなり、セパンにしては比較的、過ごしやすい陽気となりました。

 午前10時から2時間にわたって行われた公式練習では、5台のHSV-010 GTはユーズドタイヤを使ってのセッティング作業に取り組みました。この結果、Honda勢では#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)の5番手が最上位で、続いて#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は9番手、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)は10番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は13番手、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)は15番手となりました。

 午後3時45分に始まった公式予選1回目では、セッションの途中でライバルの1台にエンジン・トラブルが発生し、コース上にオイルがまかれる事態になりました。このため予選は赤旗中断となりましたが、このとき#8 ARTA HSV-010と#17 KEIHIN HSV-010はタイムアタックに入っていたため、アタックを中断しなければならず、これでタイヤが摩耗したため、その後のタイムアタックについても不利な状況に追い込まれました。マシンの回収作業などが終わった後、予選セッションは再開されましたが、残された時間は約4分と短かったため、山本選手が乗る#100 RAYBRIG HSV-010の8番手がHonda勢では最上位となり、9番手となったヴァン・ダム選手の#18 ウイダー HSV-010とともに予選2回目となるスーパーラップへの進出を決めました。さらに#17 KEIHIN HSV-010は12番手、#8 ARTA HSV-010は13番手、#32 EPSON HSV-010は14番手となり、この段階で決勝でのスターティンググリッドが確定しました。

 予選2回目は午後5時過ぎに始まりました。Honda勢では2番目に出走した伊沢選手の#100 RAYBRIG HSV-010が1分56秒598を記録して、7番グリッドを獲得します。続いて3番目に出走した小暮選手の#18 ウイダー HSV-010は1分55秒321をマーク。その後に出走した7台がいずれもこのタイムを破れなかったため、#18 ウイダー HSV-010のポールポジション獲得が確定しました。Honda勢は、第2戦富士大会で#32 EPSON HSV-010が予選を制したのに続き、2戦連続でポールポジションを獲得。そして、ウイダー HSV-010は同大会で2年連続のポールポジション獲得を果たしました。

 54ラップで繰り広げられる明日の決勝レースは、午後4時にスタートが切られます。

松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「第2戦富士大会ではウエットコンディションの予選でポールポジションを獲得しましたが、今回はドライの予選でポールポジションを取れたので、強い手応えを感じています。これで#18 ウイダー HSV-010は昨年に続き、セパンのポールポジションを2年連続で勝ち取ったことになります。一方、予選1回目の赤旗中断により#8 ARTA HSV-010と#17 KEIHIN HSV-010が割を食う格好となったのは残念でした。#100 RAYBRIG HSV-010は7番グリッドとなりましたが、60kgのハンディウエイトを積んでこの成績を得ているので、大いに健闘したと考えています。明日の決勝では、#18 ウイダー HSV-010がポール・トゥ・フィニッシュで優勝することを強く期待しています。引き続き、しゃく熱のセパン戦に挑む5台のHSV-010 GTに熱い声援をお送りくださいますよう、お願いします」
小暮卓史(ポールポジション #18ウイダー HSV-010)
 「最高のマシンを作ってくれたチームやエンジニアに感謝しています。Q1では赤旗の影響で9番手となってしまいました。スーパーラップでは後半に走るマシンのほうが路面コンディションがよくなるアドバンテージがあるので、上位に食い込むのは厳しいと思い、2~3番手に入れればうれしいだろうと考えていました。ですが、実際にモニターで残り7台のマシンの戦況を見ていて、2~3番手に入ることが分かりだした途端に欲が出てきて、ポールポジションが取りたい、と力が入りました。 とにかくマシンのバランスが最高の状態ですので、明日も期待が持てるレース内容になると思います」
カルロ・ヴァン・ダム(ポールポジション #18ウイダー HSV-010)
 「Q1ではマシンをならしているタイミングでの赤旗だったので、ちゃんとしたタイムアタックができませんでした。ただ、小暮選手がスーパーラップですばらしい走りを見せて、ポールポジションを獲得できて本当にうれしく思います。明日もこの調子でがんばります」
Text & Photo: HONDA

SUPER GT

SGT:第3戦セパン公式予選 ウイダーHSV-010の小暮卓史がセパンで2年連続のポールポジション! (GTA)

 AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の予選が、6月9日マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(1周5.543km)で行われた。ウイダーHSV-010の小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組がポールポジション(予選1位)を獲得。ウイダーHSV-010は、6月10日の決勝レースを最前列からスタートする。

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 今回の予選は、スーパーラップ方式で行われる。まず、予選1回目に各クラスの周回タイム上位10台が選抜され、予選2回目となるスーパーラップに進出。ここで1台ずつのタイムトライアルによって、ポールポジションから10位までが決められる。この際、1回目とスーパーラップは別のドライバーが担当し、予選もチームの総合力で競う仕組みだ。それ以下の順位は予選1回目の順となる。

 予選1回目では、ZENT CERUMO SC430の平手晃平が1分56秒594でトップを獲得。昨年、このセパン大会でポール・トゥ・ウィンを飾ったウイダーHSV-010(カルロ・ヴァン・ダム)は9位と、辛くもスーパーラップの進出権を握ることができた。

 スーパーラップは、予選1回目の10番手から順次スタート。2番手としてスタートしたウイダーHSV-010(小暮卓史)は周囲が目を見張る走りで、1分55秒321を叩き出す。この後、NISSAN GT-RやLEXUS SC430、同じホンダHSV-010 GTの各車がアタックするが、ウイダー小暮のタイムに及ばない。最終アタックのZENT CERUMO SC430(立川祐路)は、コース途中まで小暮のタイムを上回るペースで走行。だが、最終的なラップタイムは1分55秒503と、わずかに及ばず。これで小暮にとっても、ホンダHSV-010 GTにとっても、今季初のポールポジションが決まった。

 小暮にとっては、昨年このセパンでポールを獲って以来で1年ぶり、通算12回目のポールポジション。ホンダHSV-010 GTにとって、今季初のポールで通算8回目のポールポジションとなる。

 GT300クラスはHANKOOK PORSCHEの影山正美が、2分4秒262のコースレコードでポールポジションを獲得した。影山は通算5回目、ポルシェにとってはセパンでの初ポールポジションとなる。

■ポールポジション選手コメント
No.18 ウイダーHSV-010 [GT500] 小暮卓史
 「本当に、最高のクルマを作ってくれたチーフエンジニアの田中耕太郎さんとホンダの皆さん、そして中村監督を初めとするチームの皆にお礼を言いたいです。午前のフリー走行はアタックするタイミングが上手くなくてタイムは出せませんでしたが、クルマは走り出しの時からフィーリングが良かった。(スーパーラップで後続のアタックを見ていて)後半になるほど路面も良くなっていくから、最終的に3番手あたりまで行けたらいいかな、とは思っていたんですが、実際に3番手まで行ったら欲が出てきて、モニター見ていてもついつい力が入ってしまいました(苦笑)。でもポールを獲ることができて、本当に嬉しいです」
No.33 HANKOOK PORSCHE [GT300] 影山正美
 「タイムからすると凄く速いようですが、開幕から3戦目だから、速くて力のあるチームがウェイトハンディを積んでいるのに対して、僕たちは前回ノーポイントですから。チームが気合を入れなおして、好い クルマに仕上げてくれました。Q1は藤井選手がアタックしたんですが、そこで違うセットをテストできて、スーパーラップまでに更にいいセットでアタックできた。そんなことも含めて、ポールを獲れたのはチームの総合力です。決勝はいいポジションからスタートできるので、優勝を目指してがんばります」
Text: GTアソシエイション / Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第3戦セパン公式予選総合結果

■GT500 Class

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/09) Total Qualify GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
118ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS121'57.7231'55.321173.037
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'56.5941'55.503172.764
323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS381'57.1791'55.665172.522
412カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS141'57.3991'55.702172.467
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS281'57.0541'56.145171.809
624D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH1'57.9131'56.405171.426
7100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS601'57.4381'56.598171.142
835KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS1'57.2681'57.380170.002
919WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'57.1721'57.855169.317
1039DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI441'57.2811'59.175167.441
111S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI141'58.044169.045
1217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS321'58.092168.977
138ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS101'58.215168.801
1432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'58.846167.905
---- 以上予選通過 ----
-6ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS2--
■GT300 Class

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/09) Total Qualify GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosNoCar
Model
DriverTireWHQualify 1
Time
Super Lap
Time
km/h
133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK122'05.0112'04.262160.587
287JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH82'06.9572'05.371159.166
3911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH362'06.4292'05.395159.136
488マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH2'06.2672'05.851158.559
552GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH22'06.7942'05.882158.520
63S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH2'06.9572'06.795157.378
70GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH622'07.0192'06.833157.331
831apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH102'06.9572'06.869157.287
94GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH2'07.1742'08.044155.843
102EVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH382'05.5152'08.080155.800
1143ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS262'07.208156.867
1261SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH42'07.480156.533
1327PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH22'07.907156.010
1466triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH222'08.555155.224
1511GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL522'08.630155.133
1699Racerbook Audi R8 LMS
Audi Audi R8-LMS CJJ
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH2'08.848154.871
1769ThunderAsia MT900M
Mosler MT900M
ファイルーズ・ファウジー
吉田 広樹
YH2'08.924154.780
1830IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH62'09.041154.639
1921ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH42'09.151154.508
20360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH2'09.323154.302
2122R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'10.529152.876
---- 以上予選通過 ----
-86Verity BOMEX ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
山下 潤一郎
松田 秀士
YH- -

SUPER GT

SGT:第3戦セパン スーパーラップ結果

■GT500 Class

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/09) Super Lap GT500 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
118ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS121'55.321--173.037
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'55.503 0.182 0.182172.764
323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS381'55.665 0.344 0.162172.522
412カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS141'55.702 0.381 0.037172.467
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS281'56.145 0.824 0.443171.809
624D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH1'56.405 1.084 0.260171.426
7100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS601'56.598 1.277 0.193171.142
835KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS1'57.380 2.059 0.782170.002
919WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'57.855 2.534 0.475169.317
1039DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI441'59.175 3.854 1.320167.441
■GT300 Class

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/09) Super Lap GT300 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosNoCar
Model
DriverTireWHTimeDelayGapkm/h
133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK122'04.262--160.587
287JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH82'05.371 1.109 1.109159.166
3911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH362'05.395 1.133 0.024159.136
488マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH2'05.851 1.589 0.456158.559
552GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH22'05.882 1.620 0.031158.520
63S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH2'06.795 2.533 0.913157.378
70GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH622'06.833 2.571 0.038157.331
831apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH102'06.869 2.607 0.036157.287
94GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH2'08.044 3.782 1.175155.843
102EVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH382'08.080 3.818 0.036155.800

SUPER GT

SGT:第3戦セパン公式予選1日目結果

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/09) Qualifying 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'56.594-171.148
2500236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS281'57.054 0.460170.475
3500319WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'57.172 0.578170.303
4500423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS381'57.179 0.585170.293
5500535KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS1'57.268 0.674170.164
6500639DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI441'57.281 0.687170.145
7500712カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS141'57.399 0.805169.974
85008100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS601'57.438 0.844169.918
9500918ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS121'57.723 1.129169.506
105001024D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH1'57.913 1.319169.233
11500111S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI141'58.044 1.450169.045
125001217KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS321'58.092 1.498168.977
13500138ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS101'58.215 1.621168.801
145001432EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'58.846 2.252167.905
15300133HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK122'05.011 8.417159.624
1630022EVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH382'05.515 8.921158.983
17300388マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH2'06.267 9.673158.037
183004911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH362'06.429 9.835157.834
19300552GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH22'06.79410.200157.380
20300631apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH102'06.95710.363157.178
21300787JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH82'06.95710.363157.178
2230083S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH2'06.95710.363157.178
2330090GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH622'07.01910.425157.101
24300104GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH2'07.17410.580156.909
253001143ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS262'07.20810.614156.867
263001261SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH42'07.48010.886156.533
273001327PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH22'07.90711.313156.010
283001466triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH222'08.55511.961155.224
293001511GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL522'08.63012.036155.133
303001699Racerbook Audi R8 LMS
Audi Audi R8-LMS CJJ
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH2'08.84812.254154.871
313001769ThunderAsia MT900M
Mosler MT900M
ファイルーズ・ファウジー
吉田 広樹
YH2'08.92412.330154.780
323001830IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH62'09.04112.447154.639
333001921ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH42'09.15112.557154.508
3430020360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH2'09.32312.729154.302
353002122R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'10.52913.935152.876
---- 以上予選通過 ----
-500-6ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS2---
-300-86Verity BOMEX ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
山下 潤一郎
松田 秀士
YH---

SUPER GT

SGT:第3戦セパン公式練習結果

SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA -RIJ- (2012/06/09) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 3 Sepang International Circuit 5.543km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireWhTimeBehindkm/h
150016ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS21'55.693-172.481
2500212カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS141'55.892 0.199172.184
3500338ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS461'55.958 0.265172.086
4500436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS281'56.461 0.768171.343
5500518ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS121'56.477 0.784171.320
6500619WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'56.695 1.002171.000
750071S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI141'56.696 1.003170.998
8500823MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS381'56.743 1.050170.929
9500917KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS321'56.915 1.222170.678
1050010100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS601'57.184 1.491170.286
115001139DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI441'57.338 1.645170.063
125001224D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH1'57.395 1.702169.980
13500138ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS101'57.677 1.984169.573
145001435KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS1'57.924 2.231169.217
155001532EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'57.992 2.299169.120
16300166triple a Vantage GT3
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH222'05.341 9.648159.204
17300288マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH2'05.376 9.683159.160
18300333HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK122'05.99610.303158.376
193004911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH362'06.00510.312158.365
2030052EVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH382'06.03510.342158.327
21300687JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH82'06.30810.615157.985
22300752GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH22'06.71111.018157.483
2330080GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH622'06.78411.091157.392
24300931apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH102'06.93911.246157.200
25300103S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH2'07.10811.415156.991
263001143ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS262'07.48211.789156.530
273001261SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH42'07.88212.189156.041
283001369ThunderAsia MT900M
Mosler MT900M
ファイルーズ・ファウジー
吉田 広樹
YH2'08.03212.339155.858
293001411GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL522'08.05112.358155.836
30300154GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH2'08.45812.765155.341
313001621ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH42'08.59912.906155.172
323001727PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH22'08.82513.132154.900
333001830IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH62'09.48813.795154.105
343001999Racerbook Audi R8 LMS
Audi Audi R8-LMS CJJ
フランク・ユー
安岡 秀徒
YH2'09.69614.003153.858
3530020360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
白坂 卓也
YH2'10.05814.365153.430
363002122R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH2'11.97516.282151.201
373002286Verity BOMEX ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
山下 潤一郎
松田 秀士
YH2'12.96317.270150.078

D1 GRAND PRIX

D1:第2戦鈴鹿 参戦12年目の高橋邦明が初の総合優勝 (D1 Corp.)

 プロフェッショナルドリフト競技の最高峰「2012グランツーリスモ D1グランプリ第2 戦鈴鹿サーキット」は5月26日(土)~27日(日)の2日間、快晴の鈴鹿サーキット(三重県)に2日間合計13,440人の観客を集めて開催された。

 5月27日(日)鈴鹿サーキット国際レーシングコース1~2コーナーを競技区間としてファイナル競技が開催され、午前中に開催された単走では、ハイスピードなドリフトで、たかやまけんじ(EXEDY R Magic D1 Racing)が初の単走優勝。午後に行われた追走では、高橋邦明(GOODYEAR Racing With Kunny'z)が、昨年度シリーズランキング2位の強豪斎藤太吾(ダイゴ)を破り、参戦12 年目にして初めての総合優勝を果たした。

~D1GP シリーズ第2 戦~
【5月26日(土)天候:晴れ 路面:ドライ】
■予選

 鈴鹿サーキットでのドリフト競技の開催は今回で5回目を数える。しかし競技区間はこれまで逆走による逆バンクコーナーに設定して行われていたが、今シーズンは順走によるホームストレートから1~2コーナーの設定で行われた。この設定は、ドリフト競技として全員が初めて体験する競技区間で、長いホームストレートからの十分な加速で車速が高くなるのが特徴だ。そのため早めにドリフト状態に持ち込むためリアを振り出してしまい、コーナー進入まで十分な車速が保てない選手が多かった。一方、鈴鹿での走行経験のあるドライバーは対応が早く、片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)は完成度の高い走りで予選を4位で通過。織戸学(DRIVE M7 ADVAN MAX ORIDO RACING)も本番はミスにより8位ギリギリの予選通過となったが、練習走行からいい走りをみせた。

 尚、トップで予選を通過したのは関西のベテラン唄和也(ORIGIN Labo.RACING&B-West with GOODYEAR)。鋭い振りと大きな角度で指定通りの理想的な走行ラインを描き、アクセルを入れるタイミングも早く、最高得点をマークした。

【5月27日(日)天候:晴れ 路面:ドライ】
■単走決勝

 単走決勝も予選同様、ストレート区間の適切な位置で振り出し、コーナーに進入することができるかが高得点のカギとなった。

 レーシングドライバーらしい勢いのある飛び込みで高得点をマークした織戸や片岡、そして前日の予選をトップ通過した唄もレベルの高い走りで上位通過を果たした。

 注目のハチロク勢は、織戸に加え、クラッチが滑るというトラブルに見舞われながらも高得点を出した日比野哲也(Team UPGARAGE with DRoo-P)、今大会からハチロクで参戦した谷口信輝(HKS)の3 名とも追走トーナメント進出を決めた。

 しかし予選免除のランキング上位16名の中にも苦戦する選手が続出。今村陽一(NICHIEIレーシングプロジェクト with FALKEN)は、いまひとつ迫力のない走りでボーダーラインに及ばず敗退。また前回の単走勝者である松井有紀夫(Guild n one)は、1 本目にオーバースピードでアウトにはみ出し、マシントラブルを起こして敗退した。さらにランキング2位の古口美範(TeamBOSS with FALKEN)は、2本ともスピンをして敗退という波乱の事態となった。

 そんな中、たかやまけんじ(EXEDY R Magic D1 Racing)は、大きな角度とスピードがのった美しい走行でトップの得点をマークする。高橋邦明(GOODYEAR Racing With Kunny'z)も迫力のある走りを見せたが、たかやまには及ばず、たかやまが初の単走優勝を果たした。

たかやまけんじ選手コメント
 「単走優勝は狙っていた。今回勝てるかどうかという自信はなかったが、追走には絶対に行けるという思いがあった。今日は特にスポッターの力が大きかったと感じた。初コースで自分の走りもよくわからない中、スポッターの明確な助言で、思い切った走りができうまくいった。」
■追走トーナメント

 今回の競技区間は、D1 のコース設定ではかつてない長い加速区間が設定された。単走では1コーナーに入ってからの車速が評価ポイントとなり、パワーはあまり重要視されていなかったが、追走になるとパワーと加速力が勝敗を大きく左右する要素となった。

 ベスト4 に進出したのは800ps オーバーの大馬力マシンを駆る、上野高広(ULTRAMAN with Team VERTEX)、斎藤太吾(ダイゴ)、高橋邦明(GOODYEAR Racing With Kunny'z)、熊久保信重(YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE)。いずれも後追い時にはしっかり相手のマシンに合わせる一方で、先行時にはパワーを見せつける戦い方で勝ち上がってきた。

 準決勝の上野vs斎藤の対戦では、斎藤が先行時にコーナー後半で上野を引き離して勝利。続いて高橋vs 熊久保の対戦は、熊久保が先行時に1 コーナーでハーフスピンを喫し高橋が勝利。斎藤は2戦連続、高橋は公式戦では初の決勝進出となった。

 3位決定戦は上野と熊久保が、お互いに譲らない接近ドリフトを見せたが、上野のミスで、熊久保が難なく3位を獲得した。

 決勝1本目は斎藤が先行。高橋もマシンを合わせにいったが、2コーナーでアウトに流されてはみ出してしまう。しかし高橋が先行する2本目で斎藤は1コーナーでオーバーランし、完全にコースアウトしてしまう。結局斎藤のミスで高橋が初優勝を果たした。

d1_r02_01.jpg
追走トーナメント決勝戦 (左:斎藤太吾 VS 右:高橋邦明)

高橋邦明選手コメント
d1_r02_02.jpg  「今まで追走では自分のミスで負けることが多かったので、自分からは絶対にミスをしないように気をつけていた。なにがあってもついていこうと思っていたのが功を奏した。しかしここまでの12 年、本当に長かった。地元の方、タイヤメーカー、ホイールメーカーの皆さんが飽きずに付き合ってくれた。やっと恩返しが できてちょっと肩の荷が下りた。でも、シリーズチャンピオンもグッドイヤーに捧げたいので、残り5戦も気を抜かず戦っていきたいと思う。」

d1_r02_03.jpg
観客で埋め尽くされた快晴の鈴鹿サーキット1~2 コーナースタンド席

Text & Photo: D1コーポレーション

その他

1977年F1日本GP、G..ニルソン車のロータス78がデモラン (Planex)

 クライブ・チャップマン率いるClassic Team Lotus(以下CTL)の日本正規代理店であるプラネックスコミュニケーションズ株式会社は、6月3 日(日曜日 )に神奈川県の大磯ロングビーチ駐車場で開催される「第47回SHCC大磯ジムカーナ」 において、ロータス78のデモランを行います。

lotus78_4.JPG  湘南ヒストリックカークラブ(http://shcc.serio.jp/)は、湘南地域を中心に活動している、老舗のヒストリックカークラブで、初夏と晩秋の年2回、大磯プリンスホテル内のリングビーチ駐車場を舞台に開催されるジムカーナ大会は、毎回多くのエントラントとギャラリーを集める歴史あるイベントとして定着しています。

 今回、CTL Japan代表の久保田克昭のドライブで出走するシャシーナンバー4(JPS-18)のタイプ78は、ナンバー2ドライバーのニルソンのレースカーとして活躍した個体で、1977年に富士スピードウェイで行われたF1世界選手権イン・ジャパンに出場した個体そのもの(当時はインペリアルカラーでした)です。

 また、会場内CTLブースにおきまして、新製品のロータス77Tシャツby Bow.などの販売も予定しております。

      
■ロータス78

lotus78_nilson.jpg  Classic Team Lotus Japanが所有する78は、当時JPS-18と呼ばれたシャシーナンバー4。ナンバー2のニルソンのレースカーとしてドイツGP以降のシーズン後半戦で活躍。1977年に富士スピードウェイで開催されたF1世界選手権日本GPでは、翌年癌で他界することになるニルソンが、生前最後のドライブを披露しているメモリアルマシーンでもある。また、この時だけ塗られたインペリアル・タバコの赤いカラーリングも話題となった。

■ 第47回SHCC大磯ジムカーナ
  • 開催日:2012年6月3日(日曜日)
  • 開催場所:大磯ロングビーチ内特設コース 神奈川県中郡大磯町国府本郷546
  • 内容:1969年までに製造されたクルマ、および同型車によるジムカーナ、スワップミート、クラブミーティングなど
  • 主催:湘南ヒストリックカークラブ
Text: Planex Communications / Photo: Planex Communications, Yoshinori OHNISHI

Formula Nippon

FN:第3戦オートポリス フォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

Formula Nippon

FN:第3戦オートポリス ロイック・デュバルが今季初表彰台を獲得 (TOYOTA)

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今季初表彰台を獲得したロイック・デュバル

 フォーミュラ・ニッポンの第3戦が5月26日(土)、27日(日)の両日、大分県のオートポリスで行われた。

 前戦もてぎからわずか2週間のインターバルで開催される今大会の舞台は、九州のオートポリス。アップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる同コースは、路面が全面的に改修され、更にエキサイティングなレースが期待された。

 26日(土)に行われた予選はノックアウト式で実施され、Q1セッション(20分)が午後2時から開始。

 午前中のフリー走行でクラッシュを喫したJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)の出走が心配されたが、メカニックの懸命な作業でアタックに間に合い、8番手でQ1を通過。国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)もコースイン直前にスターターのトラブルに見舞われたが、セッション内に修復し、終盤の一発アタックで11番手に滑り込んだ。

 Q1ではルーキーの安田裕信(KONDO RACING)が惜しくも14番手、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)が16番手、折目遼(SGC by KCMG)が17番手で敗退となった。

 7分間と短いセッションで争われたQ2では、前戦優勝を飾ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がクリアラップを取ることができず、まさかの13番手敗退。共にQ1で苦しいスタートとなったオリベイラと国本もそれぞれ9番手、11番手でQ3進出ならず。

 8台で争われる最終Q3セッション(7分)では、松田次生(TEAM IMPUL)が3番手、大嶋和也(Team LeMans)が4番手。ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)が6番手。これに平手晃平(Project μ/cerumo・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が続いた。

 予選後、2番手につけていたドライバーが車検で違反と判定され、全タイム抹消となったため、各車両グリッドは一つずつ繰り上がり、松田は最前列からのスタートとなった。

 27日(日)は好天に恵まれ、気温は26度、路面温度は50度まで上がる中で、午後2時半に決勝レース(54周)がスタート。

 最前列スタートの松田が若干遅れ、これを後続が次々にパス。後方では、オリベイラが嵯峨、折目らと絡んでコースアウト。1周目にしてリタイア。

 3位の大嶋にデュバル、平手が続き、中嶋一貴が7位、松田が8位で序盤戦は進んだ。

 12周目、12位を走行していたロッテラーがヘアピンでオーバーラン。コースへは復帰したが、サスペンションのトラブルに見舞われており、そのままガレージへ向かい、無念の戦線離脱となってしまった。

 15周目、かなり早いタイミングながら中嶋一貴が先陣を切ってピットイン。給油と、リアタイヤのみの交換という奇策でピット停止時間を短縮し、ポジションを上げる作戦に出た。

 17周目に3位走行中の大嶋がピットへ向かうと、中嶋一貴の直前でピットアウト。25周目には松田がピットインし、大嶋と中嶋の間でコースに復帰した。

 他の上位勢はレース中盤までピットを引っ張る一方で、37周目に松田が前を行く大嶋をパス。

 38周目にデュバルがようやくピットインを行ったが、ポジションアップはならず、3位でコースに復帰。4位に松田、その後方では中嶋が46周目に大嶋をパスし、5位に浮上した。

 その後上位の順位変動は無く、デュバルが今季初表彰台となる3位でフィニッシュ。松田が4位、中嶋一貴が5位。大嶋は終盤、平手の猛追を受けたが逃げ切り、6位。平手が7位、国本が8位に入り、Project μ/cerumo・INGINGは2台が揃って今季初ポイントを獲得することとなった。

Text & Photo: TOYOTA

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FN:第3戦オートポリス決勝 塚越広大選手がフォーミュラ・ニッポン参戦4年目にして初優勝を果たす (HONDA)

  • 2012年5月27日(日)・決勝  会場:オートポリス(4.674km)  天候:晴れ 気温:23℃(13:30時点)  路面温度:50℃(13:30時点)  決勝レース:54周(252.396km) コースコンディション:ドライ 観客:1万1650人(主催者発表)

 5月27日(日)、大分県・オートポリスにおいて、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝レースが開催されました。

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 昨日、行われた公式予選では、#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が従来のコースレコードを2秒以上も更新する1分28秒523を記録してポールポジションを獲得。開幕戦においても、チームメートの#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得しており、今回の予選結果によりHondaエンジンの好調さを改めて印象づけることとなりました。

 ポールシッターの#41 塚越選手に続いて、#40 伊沢選手は4番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は9番グリッド、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は11番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は14番グリッドを獲得。なお、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は予選で2番手のタイムをマークしましたが、セッション後の再車検でリアウイングの高さがわずかに規定を上回っていたために失格となり、最後尾の17番グリッドから今日の決勝レースに臨むことになりました。

 決勝日の阿蘇地方は晴天に恵まれ、上空には抜けるような青空が広がりました。気温も午後1時30分には23℃まで上昇。シーズン前に再舗装されたばかりの黒々としたアスファルトに強い日差しが照りつけた結果、路面温度は同じ午後1時30分に50℃に達し、厳しい戦いになることが予想されました。

 午後2時30分、1周のフォーメーションラップに続いて決勝レースのスタートが切られました。ポールシッターの#41 塚越選手は順当にトップを守って1コーナーをクリア。さらに、#40 伊沢選手が4番グリッドから抜群のスタートを見せ、#41 塚越選手に続く2番手へと浮上します。#16 山本選手もタイミングよくスタートダッシュを決めると、17番グリッドから実に6番手まで一気にジャンプアップしてオープニングラップを終えました。これに#32 小暮選手が9番手、#10 金石選手が10番手、#31 中嶋選手は14番手で続きます。

 序盤から#41 塚越選手と#40 伊沢選手の2人は速いペースで周回し、首位の#41 塚越選手と3番手との間隔は3周目に2.7秒、5周目に4.1秒、10周目には6.2秒と見る間に広がっていきます。2番手の#40 伊沢選手は懸命に#41 塚越選手を追走しますが、それでもじわじわと差は広がっていき、その間隔は10周目に3.2秒、15周目に4.2秒となります。

 15周目の段階で首位は引き続き#41 塚越選手。2番手は#40 伊沢選手で、#16 山本選手は6番手、#32 小暮選手は9番手となっています。5周目に縁石に乗り上げてスピンを喫した#10 金石選手は13番手に後退したいっぽうで、14番手だった#31 中嶋選手はライバルの脱落もあって12番手となって周回を重ねていきました。

 この周の終わりからピットストップを行うドライバーが表れます。16周目の終わりには#32 小暮選手がHonda陣営ではいち早くピットイン。給油と4本のタイヤ交換を行ってコースに復帰していきます。続いて#16 山本選手は18周目、#10 金石選手は22周目にピットストップ。この結果、レースの折り返しを過ぎた25周目の段階では、トップを快走する#41 塚越選手を筆頭に、#40 伊沢選手は2番手、#31 中嶋選手は7番手、#16 山本選手は10番手、#32 小暮選手は11番手、#10 金石選手は13番手となりました。

 #41 塚越選手と#40 伊沢選手の2人はピットストップを引き延ばして順調に周回を重ね、3番手のライバルをじりじりと引き離していきます。さらに、チームメートとはいえ、#41 塚越選手と#40 伊沢選手は優勝をかけて微妙な駆け引きを繰り返し、その間隔は5秒前後で変わりません。

 上位3名のドライバーがピットストップを行わないまま、レースは終盤に入ります。ここで最初にピットインしたのは#40 伊沢選手。37周目に作業を行うと、いったんは3番手に後退しましたが、ここで2番手に浮上したライバルが38周目にピットストップを行うと、#40 伊沢選手は2番手に返り咲きました。

 後続の動きを見届けた#41 塚越選手は満を持して39周目にピットストップ。給油とタイヤ4本の交換をわずか12.5秒で終えると、誰にも首位の座を譲ることなくコースに復帰します。一方、#31 中嶋選手は40周目まで引き延ばしてからピットストップ。すべてのマシンがピットストップを完了した時点で、#41 塚越選手がトップ、#40 伊沢選手が2番手、#16 山本選手が9番手、#32 小暮選手が10番手、#31 中嶋選手は11番手、#10 金石選手は12番手となりました。

 この後、#41 塚越選手と#40 伊沢選手はさらにペースを上げながら残るラップを周回。最終的には、#41 塚越選手が#40 伊沢選手を7.5秒引き離してトップでチェッカーフラッグを受け、フォーミュラ・ニッポンにデビューして4年目にして初優勝をポール・トゥ・ウインで飾りました。また、#40 伊沢選手が2位入賞を果たしたことにより、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGはチーム設立以来、初となる1-2フィニッシュを達成しました。

 なお、#16 山本選手は9位、#32 小暮選手は10位、#31 中嶋選手は11位、#10 金石選手は12位でそれぞれフィニッシュし、6名のHondaドライバーはそろって完走しました。

 この結果、ドライバーのシリーズポイント争いでは#41 塚越選手が通算23点でトップに浮上。#40 伊沢選手も17点で3番手に順位を上げました。さらに、2人が所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは通算で38点を獲得し、チームによるシリーズポイント争いの首位に立ちました。

 フォーミュラ・ニッポン第4戦は7月14~15日に富士スピードウェイで開催されます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
 「今日の成績は、とにかくうれしいのひと言ですね。昨年は1勝も挙げられなかったので、これでようやくトンネルを抜け出せたように思います。我々Hondaはエンジンを担当しているので、まずエンジンで負けることのないように、パワー、燃費、ドライバビリティの改善を図ってきました。チームとの関係では、これまで勘や経験則に頼っていた部分をデータで詳細に解析できるよう、協力して作業を進めてきました。これにより、短時間で状況を改善できたと思います。この後は勝ち続けたいところですが、次のレースは苦手としている富士なので、これからの1カ月間でさらにデータを整理し、シャシーもエンジンもベストな状態に仕上げて戦いに臨みたいと思います」
塚越広大選手(優勝 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「優勝することができて本当にうれしいです。チームスタッフ、Hondaスタッフ、そして応援してくれたファンのみなさまに、やっと優勝をプレゼントすることができてよかったです。今日はスタートさえうまくいけば勝てると思っていたので、まずは落ち着いて、スタートをしっかり決めることに集中しました。1周目を無事トップで回れたので、あとはプッシュして後続を引き離すことを考えて走りました。伊沢選手が後ろにいるのは分かっていましたし、ずっと同じようなペースで走っていたので、1度のミスで簡単に差が縮まると思っていました。長く感じるレースでしたが、最後まで気持ちよく走り切ることができました。最後まで攻め続けられるマシンを仕上げてくれたチームに感謝しています。ドライバーポイントでもトップに立てたので、この勢いで今後も勝っていきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」
伊沢拓也(2位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「昨日の予選ではポールポジションを塚越選手に奪われ、自分もミスが多くて4番手スタートになってしまい、悔しい気持ちでいっぱいでした。今日は気持ちを切り替え、スタートにとても集中しました。完ぺきなスタートが切れ、2台を一気にパスすることに成功できたことが、今日の2位という結果につながったのだと思います。ただ、1-2フィニッシュを飾れてうれしいですが、チームの先輩として、塚越選手よりも先に優勝したかった、という思いがあるのも正直な気持ちです」
Text & Photo: HONDA

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FN:第3戦オートポリス決勝記者会見 トップ3と優勝チーム監督のコメント

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優勝 塚越広大(ダンディライアン)
fn_r03_r_pc_tsukakoshi  「優勝をホンダさん、ダンディライアンにプレゼントできて良かったです。スタートさえうまくいけば、決勝のペースには自信がありました。毎周プッシュをして後ろとのギャップを築けるようにがんばっていました。後ろが伊沢さんで途中ミスをすれば縮まるので長いレースに感じました。耕太郎さん(田中耕太郎エンジニア)にも感謝したいと思います。ゴールした瞬間は涙が出ました。勝つ勝つといいながら4年目になってしまったのでうれしさとほっとした気持ちをかみしめながら走っていました。耕太郎さんには叫べと言われたんですが、最高のクルマだったと伝えました」
決勝2位 伊沢拓也(ダンディライアン)
fn_r03_r_pc_izawa  「昨日は塚越にポールを取られたので悔しかったです。スタートに集中していたのがこの結果につながったと思います。塚越が見えて2人のバトルを感じながら走っていました。村岡さんに迷惑をかけたので1-2をプレゼントできてうれしいです。ダンディライアンに長くいる自分の方が早く優勝したかったですね」
決勝3位 ロイック・デュバル(キグナス・スノコ)
fn_r03_r_pc_duval  「3位になれて感謝しています。今週末はいいレースができたと思います。レース中は燃料をセーブして走り、3位という結果には満足しています」
優勝チーム監督 村岡潔(ダンディライアン)
fn_r03_r_pc_muraoka  「皆さんにお礼をしたいです。ホンダとしてもチームとしても勝てなくて、ドコモにも迷惑をかけていました。一昨年の鈴鹿でロイックが勝ったのが最後で、ロイックがチームに与えてくれたものを塚越と伊沢が引き継ぎ、彼も3位でここにいるのに運命を感じています。できれば塚越と伊沢2人に勝たせてあげたかったです」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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FN:第3戦オートポリス決勝 塚越広大がポールトゥウインで初優勝、2位も伊沢拓也でダンディライアンが1-2!

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦は27日、54周の決勝レースを行い、ポールポジションからスタートした塚越広大(ダンディライアン)が終始レースをリード。同レース参戦以来、初優勝を飾った。

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 午後になってもオートポリスは快晴。気温も高くなってきた。14時30分、フォーメーションラップが始まり、グリッドオンを経てシグナルブラックアウトでスタートが切られた。

 すばらしいスタートでホールショットを奪ったのはポールポジションの塚越広大(ダンディライアン)。予選2位の松田次生(インパル)は出遅れ中段に埋もれてしまった。代わって2位に上がってきたのが予選4位の伊沢拓也(ダンディライアン)、3位には予選順位のまま大嶋和也(ルマン)が付ける。

 オープニングラップの3コーナーでジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)、嵯峨宏紀(ルボーセ)、折目遼(KCMG)の3台が絡むアクシデントが起き、早々にレースを終える。

 1周を終わってトップは塚越、2位伊沢、3位大嶋、4位ロイック・デュバル(キグナス・スノコ)、5位平手晃平(セルモ・インギング)。そして6位にはなんと最後尾スタートの山本尚貴(無限)が上がってきた。

 トップの塚越は後続をを引き離しにかかる。3周目には伊沢との差を1.8秒、8周目には3秒離し、20周目あたりからは5~6秒の差をつけてレースをリード。

 伊沢が37周を、塚越が39周を終わって給油と4輪のタイヤ交換のためピットイン。それぞれ13.3秒、12.5秒の作業時間でコースに復帰するも、この2人の5秒強の差は変わらず、トップは塚越、2位伊沢のままでレースは終盤も推移した。

 結局、レースはこのまま終了。塚越は最終的に2位伊沢との差を7.5秒まで広げてフォーミュラ・ニッポン初優勝を飾った。2位にはチームメイトの伊沢でダンディライアンが1-2。ホンダエンジン搭載車にとっても今季初優勝となった。

 4位でレースを始めたデュバルは、17周目と早い段階で3位を走る大嶋がピットに入ったため3位に上がると、コース復帰をした大嶋のペースが上がらなかったため、38周目に給油しピットアウトすると大嶋の前でコース復帰。3位の順位をキープしたままレースを終えた。

 4位には、スタートで8位まで順位を落としたもののその後、粘り強い走りで速いタイムを刻み続けた松田が入った。

 5位は中嶋一貴。昨年フォーミュラ・ニッポン参戦以来続いていた連続表彰台が途絶えた。

 6位は序盤、3位を走っていたもののピットアウト後のペースが上がらず、松田、中嶋一貴にかわされた大嶋が入った。

 優勝した塚越はポールポジションの1ポイントと併せてこのレース11ポイントを獲得。ドライバーズポイントを23ポイントと伸ばし、この時点でポイントリーダーに立った。

 第4戦は7月15日決勝。舞台をフジスピードウェイに移して開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum, Katsuhiko KOBAYASHI

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FN:第3戦オートポリス決勝結果

SUPER 2 & 4 RACE -RIJ- (2012/05/27) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 3 オートポリス 4.674km

PNoDriverTeamEngineLapTime /
Behind
141塚越 広大DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E541:23'21.266
240伊沢 拓也DoCoMo TEAM DANDELION RACINGHONDA HR12E547.518
38ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCOTOYOTA RV8K5415.304
420松田 次生TEAM IMPULTOYOTA RV8K5420.424
52中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K5434.987
67大嶋 和也Team LeMansTOYOTA RV8K5444.204
738平手 晃平Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K5444.895
839国本 雄資Project μ/cerumo・INGINGTOYOTA RV8K5448.974
916山本 尚貴TEAM 無限HONDA HR12E5454.007
1032小暮 卓史NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E5454.617
1131中嶋 大祐NAKAJIMA RACINGHONDA HR12E541'07.738
1210金石 年弘HP REAL RACINGHONDA HR12E541'18.935
13*3安田 裕信KONDO RACINGTOYOTA RV8K531Lap 
---- 以上規定周回(48 Laps)完走 ----
-1アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'STOYOTA RV8K1242Laps
-19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラTEAM IMPULTOYOTA RV8K054Laps
-62嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beauest MotorsportsTOYOTA RV8K054Laps
-18折目 遼SGC by KCMGTOYOTA RV8K054Laps
  • Fastest Lap: CarNo.3 安田裕信(KONDO RACING) 1'29.994 (42/52) 186.972km/h
  • CarNo.3は、2012年フォーミュラ・ニッポン統一規則第28条11.(ピットレーン通過速度)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。

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FN:第3戦オートポリスフリー走行2回目 予選9位の小暮卓史がトップタイム

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦は27日午前、決勝へ向けてのフリー走行を行い、小暮卓史(ナカジマ)がトップタイムを記録した。

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 明けて27日、早朝からオートポリスは雲一つ無い好天に恵まれ、絶好のレース日和となった。9時から決勝をにらんでの30分間のフリー走行2回目が行われた。

 フリー走行序盤から、トップに立ったのは早々に1分30秒716を出した小暮卓史(ナカジマ)。昨日の予選タイムからみてもかなり速いペースだ。

 このタイムはフリー走行終了まで上回るドライバーは現れず、予選9番手に沈んだ小暮がトップでこのセッションを締めくくった。

 予選13位だった安田裕信(コンドー)も早々に出した1分30秒716で2位。3位にはノックアウト予選Q2で敗退したディフェンディングチャンピオンのアンドレ・ロッテラー(トムス)が1分31秒272でつける。

 ポールポジションの塚越広大(ダンディライアン)は11位、予選2位の松田次生(インパル)は7位、予選で2位につけたものの車両規定違反で無念の失格となった山本尚貴(無限)は13位、ポイントリーダーの中嶋一貴(トムス)は9位でフリー走行を終えた。

 各マシンとも決勝のシミュレーションを行っているため燃料搭載量は不明。フリー走行の結果で、決勝での仕上がり具合を判断することはできない。

 決勝は本日27日、14時30分より54周で争われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum, Katsuhiko KOBAYASHI

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