日本レースプロモーション(JRP)は11月4日、フォーミュラニッポン第7戦が開催された鈴鹿サーキットで、2013年4月1日から使用する新名称「スーパーフォーミュラ」のロゴマークを発表した。
モータースポーツの最高峰をイメージしてデザインされたもので、「F」を連想させる三本の横線は「スピード」「コンペティション」「エモーション」の三つの要素を表し、これが今後のスーパーフォーミュラのキーワードになるという。
公表は決勝レース1と決勝レース2の間、ピットウォークの時間帯にスタンドに向かってロゴマークを染め抜いた旗を広げるという形で行われ、白井裕JRP社長が挨拶と趣旨説明を行った。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
日本レースプロモーション(JRP)は11月3日、フォーミュラニッポン第7戦の開催された鈴鹿サーキットでサタデーミーティングを行い、来年のカレンダーと2014より導入予定のSF14の開発進捗状況について、白井裕社長が明らかにした。
まず、11月1日付けでJAFから発表になったカレンダーで5月のツインリンクもてぎ戦が無くなり、全6戦とされたことについては、8月25日に韓国でシリーズ戦を行う予定があり、それへの調整(シーズン7戦という形を維持するため)として外されたとのことだ。 現時点では韓国戦のJAFへの手続きが完了していないため、暫定的に6戦となっているという。 このサーキットについては5月にスーパー耐久でもシリーズ戦を予定しており、年内には完成する見込みだ。
そして気になる新車「SF14」の進捗状況だが、3日のサタデーミーティングで白井社長が語ったところによると、先週ダラーラとキックオフミーティングを行ったとのこと。そこでエンジンのスペックなどを伝えて設計に反映させていくということで、ダラーラの技術者は第7戦の会場にも視察に訪れている。 来年7月のシェイクダウンに向けて制作していくとのことで、そこへ既に公表された通り2リッター直4の直噴ターボエンジンが組み合わされる。 また、かねてから開発中だったシステムEと呼ばれる回生装置を伴うパワーアシストシステムについても搭載が予定されており、ダウンサイジングとエネルギー回生という、環境に配慮したトレンドを取り入れた格好だ。 ただしシステムEに関しては現在のところ採用が一年遅れて2015年からの搭載になるようだ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
11月4日、フォーミュラ・ニッポン最終戦の行われた鈴鹿サーキットで往年の名車デモ
ンストレーションランが行われ、ノバ532PとローラT98がコースを走行した。
デモンストレーションランはフォーミュラ・ニッポンのレース1とレース2の間、ピットウォーク時に行われた。当時のドライバーだった星野一義がノバ532Pに、野田英樹がローラT98/51に乗り込み東コースを3周した。ノバ532Pは和歌山のコレクターが所蔵。50周年イベントに続いて鈴鹿サーキットを走るのは2度目となった。
■ノバ532Pとは
1970年中盤から後半にかけて、当時のトップフォーミュラだったF2000/F2はマーチ、シェブロン勢などの外国製シャーシーにノバエンジニアリング、コジマエンジニアリングなどの国産シャーシー勢が戦いを挑んでいた。
ノバは1974年、シャーシーが解良喜久雄、ボディーワークが由良拓也で国産のF2000、ノバ02を制作。その後継となる、ノバ512以後のシリーズはシャーシーが宮坂宏、ボディカウルは引き続き由良が担当した。そしてマシンは512B、522と発展してゆく。前2桁は昭和の年号だ。
1977年11月、F2000最終第8戦の鈴鹿JAFグランプリ、今回鈴鹿をデモランした、ノバシリーズの最新マシン532Pが星野一義(ヒーローズレーシング)のドライブでデビュー。GCマシンで成功を収めた由良が「前後タイヤ間を埋めてスポーツカーに近いフォーミュラを目指した富士・鈴鹿スペシャルの集大成」というマシンは華麗なフォルムで注目の的となった。
レースは現役F1ドライバー、リカルド・パトレーゼ、後にF1に乗ることとなるディディエ・ピローニ、ケケ・ロズベルグ、ステファン・サウス、後のインディーカーチャンピオン、ダニー・サリバンなど並み居る強豪を押しのけ、ノバ532Pを駆る星野一義がデビュー戦で予選からいきなりポールポジションを獲得。ポテンシャルの高さを証明した。
しかし決勝は雨。後方スタートのピローニが序盤からレースをリードするもマシントラブルでリタイア。代わってトップに立ったのがシェブロンB42のパトレーゼ。2位に付けていた星野はパトレーゼを追い切れずそのままレースはゴールを迎えた。
翌1978年F2シリーズ初年度、ヒーローズレーシングは星野に加え2年目の中嶋悟にも532Pを与え、2カー体制で参戦することとなる。3月の第1戦鈴鹿ビッグ2&4では星野がポールトゥウィン。続く5月の第2戦富士JAFグランプリでも星野がポールトゥウインとノバ532Pはいよいよその真価を発揮することとなる。
そして5月の第3戦鈴鹿フォーミュラジャパンレース。予選でポールポジションを獲得したのは星野ではなくチームメートの中嶋悟。中嶋はレースでもそのまま逃げ切り自身初のトップフォーミュラで優勝を飾ることとなる。星野対中嶋の伝説が始まった瞬間でもあった。
好調ノバ532Pはこのレースの後、星野とともにヨーロッパF2に遠征。本場ヨーロッパに挑む532Pに日本中のレースファンが注目したが、遠征は苦戦の連続。初戦のフランス・ルーアンでは予選1回目に雨の中、いきなり2位につけヨーロッパ勢を驚かすことになるが、ドライの決勝では、富士・鈴鹿スペシャルのマシンは石畳の公道サーキットではグリップせず、競争力を発揮することはできなかった。
ヨーロッパ2戦目はイギリス・ドニントン。ここもテクニカルコースのため富士・鈴鹿スペシャルの532Pではセッティングの幅が狭く苦戦。結局、決勝ではドライブシャフトが折れてリタイア、「ヨーロッパで全否定された」と由良が語る遠征は2戦で終了することとなった。
日本に戻ったノバ532Pと星野は7月のF2第4戦鈴鹿ルビートロフィーに出場。ここでは練習走行中にノバ513Pをデグナーでクラッシュさせ、ノバ512Bを持ち出し予選でポールポジションを獲得するものの決勝はリタイアに終わる。優勝はマーチ782のマーク・シュラー。
しかし、続く9月の第5戦鈴鹿グレート20で星野は再びポールトゥウインを飾り、532Pの日本での戦闘力の高さを証明した。また、このレースでは酒井レーシングから桑島正美が3台目のノバ532Pで出場。結局ノバ532Pはこの3台が作成されたのであった。
F2第6戦は西日本サーキットで開催されたが、ヒーローズレーシングは出場せず、次戦最終第7戦JAFGP鈴鹿が国産シャーシ対外国シャーシーの決戦の舞台となった。
最終戦は、F2チャンピオンを獲得したブルーノ・ジャコメリがマーチワークスから782で参戦。予選では後に「ジャコメリショック」と呼ばれるようになる衝撃がパドックを走る。なんと、コースレコードを大幅に上回るタイムでジャコメリがポールポジションを獲得し、国産勢はまったく歯が立たなかったのである。しかし決勝ではそのジャコメリがトラブルで後退。国産シャーシー、ノバ532Pの中嶋とコジマKE008の高橋国光との争いとなったが、終盤で高橋が中嶋をかわして優勝した。このシーズン、星野が全日本F2選手権で、中嶋が鈴鹿F2選手権でタイトルを獲得。ノバ532Pがダブルタイトルを獲得する原動力となった。
翌1979年はノバ、コジマともニューシャーシーは投入せず。星野の所属するヒーローズレーシングなどトップチームはこぞってマーチ792を買い求めた。それでも6月の第4戦富士では、ストレートスピードで利があるとみたヒーローズレーシングがノバ532Pを引っ張り出し、星野のドライブで臨んだが、792勢のフロントウイングを外すという奇策を行った他チームに歯が立たず、ノバ532Pはこのレースを最後にサーキットに姿を現すことはなかった。
その後、国産シャーシーはF2後継のF3000で童夢、ムーンクラフトが製作したが、1996年から行われたフォーミュラ・ニッポン以後は国産シャーシーは作られていない。新生スーパーフォーミュラも2014年からイタリア製のダラーラシャーシーが採用されることが決定しており、将来国産シャーシーが日本のサーキットを走る日は来るのであろうか?
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
Hitotsuyama Racingは10月27~28日にツインリンクもてぎで開催されたシーズン最終戦、Super GT第8戦
「MOTEGI GT 250KM RACE」に参戦致しました。#21 ZENT Audi R8 LMSは難しいコンディションの中9位でフィ
ニッシュし2戦連続の入賞を果たしました。#77 investors Audi R8 LMSも途中アクシデントに巻き込まれながらも最後まで粘り強い走りを魅せ、久々に2台揃っての完走を果たし、シーズン最終戦を締めくくりました。
10月27日 公式練習 / 公式予選
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / リチャード・ライアン
前戦オートポリスではリチャード・ライアンの猛烈な追い上げによりシーズンベストの6位入賞を果たした#21 ZENT Audi R8 LMS。だが、シーズン最終戦となるツインリンクもてぎはストップ・アンド・ゴーの特徴を持つサーキット。コーナリングマシンのAudi R8 LMSにとっては、シーズン中最も苦手なサーキットと言わざるを得ず、苦戦が予想された。秋晴れの天候のもとスタートした公式練習。まずはリチャードがマシン各部のチェックとセッティングを行う。セッションは予想通り、現状のBOPにおいて有利な条件を与えられているポルシェ、アストンマーティンを中心に序盤から進んでいく。リチャードは決勝のセットアップを重視し、早々に都筑晶裕にドライバー交代。都筑もリチャードのセットアップに納得し、クラス12位のタイム、1分51秒936で公式練習を終えた。ノックダウン方式で行われた公式予選。この公式予選の結果次第では同じタイヤをその
まま決勝スタートで使用しなければならない可能性があるため、過去の反省を踏まえQ1を担当するリチャードは、とにかく最小限のアタックでQ1を通過しタイヤを温存するよう努める。ライバルたちがコースインしアタックを開始する中、リチャードはピット内に留まりタイミングを見計らう。ライバルたちの隊列が途切れたタイミングでコースインしたリチャードは2~3周目に連続アタックを行い、1分51秒004のタイムを記録。この時点で順位はクラス8位とQ2進出は確実なタイムであったため、チーム監督を務める鬼木はリチャードをピットに戻しQ1の終了を見届けることとなった。その後リチャードのタイムを上回るライバルは現れず、#21 ZENT Audi R8 LMSリチャードはQ1をクラス8位で突破、Q2を都筑に託すことになった。マシンのポテンシャルからQ2突破が瀬戸際になることを予想していたチームは、Q1同様必要以上にタイヤを酷使しない戦略を採り、都筑をコースに送り出した。都筑はタイミングを見つけ3周目にアタック。1分52秒182のタイムを記録しこの時点でクラス10位。さらに1周アタックを続けることもできたが、監督の鬼木は戦略通り都筑をピットに戻す。その後、予想通りタイムアップを果たすライバルが現れてしまったため、都筑は12位までポジションダウンし、この時点でクラス12位からの決勝スタートが確定した。
#77 investors Audi R8 LMS 小林賢二 / イゴール・スシュコ
今回ドライバーが入れ替わり小林賢二 / イゴール・スシュコのコンビで挑むことになった#77 investors Audi R8 LMS。小林賢二は第2戦富士では第3ドライバーとしてチームに加入し、第5戦鈴鹿では#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8のステアリングも握っている。今回からHitotsuyama Racingへ復帰することが決定した。また、イゴール・スシュコは2010年以来のSuper GT復帰となるが、今シーズン、ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンにフル参戦しており、その実力は証明済みである。公式練習ではまず小林がマシンとタイヤのチェックを行い、その後決勝を意識したセットアップを行っていく。小林はAudi R8 LMSのステアリングを初めて握るイゴールにも扱いやすいセットアップを心がけ、エンジニアと入念に作業を進めていった。セッション中盤、小林からイゴールにドライバー交代。チームからはレース完走が必須条件とされていたこともあり有り、
小林同様イゴールも慎重なドライビングで初めてのマシンでの周回を重ねていく。20周の走行を与えられたイゴールだが、適応能力も十分でマージンを残しつつも最終ラップにしっかりとベストラップを刻む余裕も魅せた。結果はクラス23位に終わったものの、過去数戦アクシデントにより全く結果を残せていないチームにとって、まずはセッションを無事に走り切れたことが何よりもの励みにつながった。続く公式予選、小林がQ1アタックを担当。小林にとってSuper GTの予選アタックは初めてとなり、アタックのタイミングを見計らうポイント等、少々の不安要素も存在したが、まずはコースイン。3周目から3周連続アタックに入る。3周目、4周目と順調にタイムアップを果たし、最終アタックの5周目にさらなるタイムアップの期待がかかる。しかし、既にアタックを終えピットへ戻るライバルたちに行く手を阻まれ、残念ながらタイムアップは果たせぬまま、クラ
ス21位、1分55秒887のタイムでQ1敗退となった。
10月28日 決勝
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / リチャード・ライアン
迎えた決勝日、サーキットは朝から厚い雲に覆われ、雨が降り出すのも時間の問題と思われた。フリー走行はなんとかドライで行われたものの、ここで#21 ZENT Audi R8 LMSのリチャードはマシンのパワーダウン、そしてシフトフィーリングの悪化を訴えピットイン。Audi Sport Japanのサポートも受け電源のリセット等考え得る対処がなされるが、原因は不明。チェックのために再びコースインしたリチャードは、マシンが元通りになっていることを確認し、走行を続けた。その後都筑もステアリングを握りエンジンパワー、シフトフィーリングともに問題ないことを確認しセッション終了となったが、第4戦菅生、第6戦富士でもエンジンのパワーダウンやシフトフィーリングの悪化の症状から始まりリタイヤを喫しており、チームは大きな不安を抱え決勝を迎えることとなった。フリー走行後雨が降り出したことにより、前戦オートポリス同様セーフティーカースタートが切られた決勝。しかし前方を行く予選9位の#16 MUGEN CR-Z GTが前車との距離を極端に空けた格好でスタートしたため、リチャードはこれに激怒。無線でも折角のチャンスが台無しになってしまったことを嘆く。11位を行く#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8の処理に少々手間取るものの、5周目にパスしてからは自身のペースを取り戻したリチャード。9周目にペースの上がらない#43 ARTA Garaiyaをパスすると、14周目には単独スピンにより遅れを取った#11 GAINER DIXCEL R8 LMSを交わし9位。続いて17周目に#16もあっさりとパスし8位に。だが、#16がスタートで前車との距離を空けてスタートしてしまったことで、7位のHANKOOK PORSCHEまでの上位マシンは30秒も遥か前方でバトルを繰り広げており、リチャードも自力で追い上げることは不可能に近い状況となった。安定したペースで周回を重ねるように見えるリチャードだが、スタート直前でのセットアップ変更が裏目に出てしまい、アンダーステアのマシンに悩まされながらの走行となっていた。その状況下でもライバルたちと同等のタイムで周回していたことから、チームはリチャードのスティントを目一杯伸ばし34周目にピットイン。さらに、今シーズン初となるタイヤ無交換の戦略を採り、約20秒の短い作業時間で都筑をコースに送り出した。全車ピットインを済ませ、順位が落ち着いた時点で都筑はクラス8位。前方との差は大きいため、チームはポジションキープを都筑に告げる。しかし、タイヤ無交換により都筑のマシンバランスはさらに悪化。コーナー進入でのアンダーステア、出口でのオーバーステアに苦戦し、タイムも思うように上がらない。後方からはタイヤ交換を済ませ3秒以上速いタイムで#52 GREEN TEC & LEON SLSが迫り、瞬く間にパスされてしまう。この時点で都筑は9位に。10位の#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8との差は依然として十分にあり、タイムも都筑と拮抗していたため、チームは都筑に状況を伝え、慎重にドライビングを続けるよう指示を出し続ける。レース終盤、さらにタイムを落としながらもなんとかマシンをフィニッシュに導き、9位フィニッシュ。苦しい展開のレースとなったが、前戦オートポリスに続く連続入賞を果たし、シーズン最終戦を終えた。
#77 investors Audi R8 LMS 小林賢二 / イゴール・スシュコ
#77 investors Audi R8 LMSのスタート担当は小林賢二。昨日の公式予選のアタック同様スタート担当も初めてとなった。生憎の雨模様の中、小林はスタート直後に#66 triple a vantage GT3と#14 Team SGC IS350に交わされ最後尾に後退するも、その後は持ち前の慎重なドライビングで#2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電を追う。第2戦富士ではGT500との絡みでタイムロスも見られた小林だが、成長著しく、終始安定したタイムで走行を続けた。ライバル勢の脱落も有り16周目にはクラス20位までポジションアップを果たしていた小林。しかし、17周目の90度コーナー進入でGT500の#6 ENEOS SUSTINA SC430が#17 KEIHIN HSV-010に追突。その#17のアウトに避けていた小林のマシン右リヤ部分に運悪く#17が激しくヒットし、2台はスピンしてしまった。グラベルから上手く抜け出すことができた小林は、後続マシンの通過を待ちなんとかコースに復帰。破損したマシンをそのままピットまで戻した。アクシデントの一部始終をサーキットモニターで確認し衝突の激しさ把握していたピットでは、またしても・・・、という雰囲気に包まれ、チームオーナーの顔も曇る。だが、ピッ
トに戻った小林のマシンに外傷は少なく、ホイールを破損している程度の軽傷であった。足回りのチェックを行った後、タイヤ交換と燃料補給、そしてドライバー交代を済ませイゴールがコースイン。2年ぶりのスーパーGT復帰レースが生憎のコンディションとなり、イゴールにとっては難しいレースになることが予想されたが、その状況下でも大きなミスを犯すことはなく安定したラップを刻み、チームからの必須条件であった完走に向けドライブを続けていく。レース終盤には#43 ARTA Garaiyaのリタイヤ、そして#48、#360のコルベット同士の接触もありイゴールは18位までポジションを挽回。30周のスティントをしっかりと走り切り、久々の完走をチームにもたらした。
チーム代表 一ツ山幹雄
- #21 ZENT Audi R8 LMSについて
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「思っていた以上に難しいレースになりました。Audiに厳しいサーキットとは言え、6位か7位はいけるかな、と予想していました。セーフティーカースタートの際に上位勢との間隔をかなり空けたままスタートしてしまったマシンがいたのですが、これは前回オートポリスでも同じことが起こっているんです。こういうところで勝負権を失ってしまうのはすごくつまらないですね。とはいえ、後半戦に入ってからチーム力は格段に上がりましたし、2戦連続でトップ10フィニッシュという結果は、今のAudiのBOPではそれほど悪くないと思わないといけないのかもしれませんね。1年間チームを支えてくださった方々、ドライバー、スタッフのみなさんに感謝致します。」
- #77 investors Audi R8 LMSについて
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「鈴鹿とオートポリスでクラッシュして本当に気が滅入っていました。シーズン途中撤退も考えましたが、このマシンにも沢山の方々が携わってくれていて、スポンサーさんも支援してくださっている。そんな中での最終戦でしたので、しっかりと完走してくれた小林選手とイゴール選手には感謝しています。途中小林選手が追突されて止まっているシーンをモニターで見たときは言葉を失いましたが、当たり所が良かったのか、走り続けることができました。本人はマシンがグシャグシャになっていると思って焦ってピットまで戻ってきたようですけど。完走出来て、本当にホッとしました。」
Hitotsuyama Racing Press release
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
- コース:鈴鹿サーキット (5.807km)
- 予選:11月3日(土)曇り:ドライ
- 決勝:11月4日(日)晴れのち曇り:ドライ
シリーズチャンピオンを獲得した中嶋一貴
フォーミュラ・ニッポンの第7戦が11月3日(土)、4日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
2012年シーズンの、選手権がかかったシリーズ最終戦となる今大会は、2レース制として実施される。ポイントは1レース毎に通常の半分が与えられるが、各レースの優勝者には3ポイントのボーナスが加えられる。このため、2レースで最大18ポイントを獲得することが可能。理論的には7名がタイトル獲得の可能性を残しての最終戦を迎えた。
今季のタイトル争いは近年まれに見る接戦となっており、第6戦終了時点でポイントリーダーの中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)、5ポイント差のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、7ポイント差のJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)を含む、わずか7ポイント差の中にいる5人が事実上タイトルを争う形で最終戦に臨むこととなった。
3日(土)午前中のフリー走行を経て、午後1時30分からノックアウト方式での予選が行われた。今大会は2レース制のため、Q1の順位でレース1のグリッドが決定。上位13台で競われるQ2及び、上位8台によるQ3でレース2のグリッドが決定された。
曇り空で若干肌寒いコンディションの中、Q1では松田次生(TEAM IMPUL)がトップタイムをマークし、レース1のポールポジションを獲得。チームメイトのオリベイラが3番手で逆転タイトルへ向け2列目グリッドにつけた。
タイトルを争うロッテラーは5番手につけたものの、中嶋一貴は13番手とまさかの後方グリッドに。また、中嶋一貴はこのQ1で2度チェッカーフラッグを受けるというミスを犯し、レース1のスタートは更に3グリッド降格、16番手からの追い上げを強いられることとなった。
10分間のインターバルを経て7分間で行われたQ2でも中嶋一貴はタイムを伸ばせず、9番手でQ2敗退。Q3では、逆転タイトルを狙うオリベイラがコースレコードを破る速さでトップタイムをマークし、レース2のポールポジションを獲得。同じくコースレコードを破った松田が3番手。ロッテラーは7番手スタートとなった。
4日(日)は好天に恵まれ、気温17度、路面温度23度という過ごしやすい気候の下、午前10時20分にレース1決勝がスタート。周回が20周と少なく、ピット義務のないレース1ではスタートが重要となるが、ポールポジションの松田は2番手スタートの伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の先行を許し、2位に後退。オリベイラも4位へと一つポジションダウン。これにロッテラーが続く形となった。
その後は大きな順位変動は無く、そのまま松田が2位、オリベイラが4位、ロッテラーが5位でフィニッシュ。
16番手スタートの中嶋一貴はスタートで3つ順位を上げ、その後1台パスしたものの12位。ノーポイントに終わり、タイトル争いは、レース1で1位、3位に入った伊沢と塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が同ポイントでトップに浮上。中嶋一貴は2点差の3位に後退。ロッテラーは5点差の4位、オリベイラが6.5点差の5位で最終レースとなるレース2を迎えることとなった。
好天だったレース1とはうってかわって空には雲がかかり、路面温度がレース1に比べ3度ほど低下するコンディションの中、午後2時半にレース2(28周)のスタートが切られた。レース2はタイヤ4本の交換義務があるため、各チームピットタイミングの戦略も注目となった。
スタートではポールポジションのオリベイラがポジションを守りホールショット。松田も3位をキープ。しかし、松田は1周目を終えて戻って来たシケイン手前でスローダウン。駆動系トラブルのため1周目にしてレースを終えることとなってしまった。
9番手スタートの中嶋一貴ら数台が、1周目終了のタイミングでピットへ。タイヤを交換した中嶋一貴は、ピットに入った車両の中でトップでピットアウトすると、猛烈な速さで追い上げを開始した。
首位を行くオリベイラは8周終了時にピットインし、中嶋一貴の前でピットアウト。しかし、翌周にもピットに戻り、再度タイヤを交換したため後退。13周目にもピットへ向かったオリベイラは、リアウィングのトラブルでそのままリタイアとなり、タイトル争いから脱落してしまった。
その後は、各車が順次ピットへ向かっていったが、ハイペースで周回を重ねる中嶋一貴がライバル勢に先行し、徐々にポジションアップ。最後までピットインを引っ張った平手晃平(Project μ/cerumo・INGING)が23周目にピットインすると、中嶋一貴がついに首位に立った。
中嶋一貴は安定したペースで首位を快走。最後は若干ペースを落としながらも、猛追するロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)に1秒以上の差を付けてトップチェッカー。9番手スタートからの大逆転で開幕戦に続く今季2勝目を挙げ、逆転で今季のシリーズチャンピオンを獲得した。2位にはデュバル、終盤ファステストラップをマークする好走を見せた平手が5位。後半バトルを続け、ファイナルラップにロッテラーをかわした大嶋和也(Team LeMans)が7位、ロッテラーが8位でポイントを獲得した。
昨年シリーズ2位に終わった中嶋一貴にとって、フォーミュラ・ニッポン2年目のシーズンで念願の初チャンピオン獲得となった。PETRONAS TEAM TOM'Sは昨年のロッテラーに続き、2年連続のドライバータイトル獲得。
日本のトップフォーミュラとして1996年以来17年に渡り争われてきたフォーミュラ・ニッポンは、来季より「全日本選手権スーパーフォーミュラ」と名称が変更されることが発表されており、中嶋一貴はフォーミュラ・ニッポン最後のチャンピオンとして名を刻むこととなった。
Text & Photo: TOYOTA
- 2012年11月4日(日)・決勝 会場:鈴鹿サーキット(5.807km) 天候:晴れ 気温:17℃(10:20時点)/17℃(14:30時点) 路面温度:23℃(10:20時点)/20℃(14:30時点) コースコンディション:ドライ 観客:1万4000人(主催者発表)
11月4日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦の決勝レースが開催されました。
前日の予選時とは打って変わって、この日の三重県はさわやかな秋晴れに恵まれました。風も穏やかで、絶好のレース観戦日和となりました。
フォーミュラ・ニッポン最終戦となるこの大会では、2レース制が採用されました。2つのレースはいずれも4日(日)に開催され、レース1は約116km(20周)のスプリントレースでピットストップの義務づけなし、レース2は約162km(28周)でタイヤ4本を交換するピットストップが義務づけられます。
土曜日の予選はノックアウト方式で行われ、レース1のスターティンググリッドはQ1の順位、レース2のスターティンググリッドはQ1-Q3の順位に基づいて決められました。この結果、レース1では#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番グリッド、#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)が6番グリッド、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)が7番グリッド、前戦に続いてスポット参戦した#15 佐藤琢磨選手(TEAM 無限)が9番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が12番グリッド、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は16番グリッドからスタートすることが決まりました。
一方のレース2では、#41 塚越選手が2番グリッド、#16 山本選手が4番グリッド、#32 小暮選手が5番グリッド、#40 伊沢選手が6番グリッド、#15 佐藤選手が11番グリッド、#31 中嶋選手が12番グリッド、#10 金石選手が16番グリッドから出走します。
チャンピオン争いに目を移すと、前戦が終わった段階で計算上は7人のドライバーにタイトル獲得の可能性が残されていました。このうち、Hondaドライバーの中では、ポイントリーダーと1点差でランキング2番手につけている#41 塚越選手と、同じく6点差でランキング4番手につけている#40 伊沢選手にタイトル獲得の可能性が残されていました。前戦の第6戦SUGO大会では、#40 伊沢選手が優勝し、#41 塚越選手が2位入賞を果たすなど、Hondaエンジン並びにDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは好調で、最終戦での逆転チャンピオンに大きな期待がかかっています。
1大会2レース制で開催される最終戦では、レース1とレース2のポールシッターに1ポイントが与えられるほか、各レースのウイナーには特別に3ポイントが追加で与えられます。このため、ポイントの配分はレース1、レース2ともに1位8点、2位4点、3位3点、4位2.5点、5位2点、6位1.5点、7位1点、8位0.5点となります。
午前10持20分のスタートが予定されていたレース1では、フォーメーションラップで波乱が起きました。#15 佐藤選手がエンジンをストールさせてしまったため、最後尾からフォーメーションラップに参加することになったのです。このため、#15 佐藤選手は予選で決まっていた9番グリッドではなく、最後尾の18番グリッドからスタートすることになりました。
全車がスターティンググリッドに整列したのに続いて、5個のレッドシグナルが消灯し、20周のレースが始まりました。ここで抜群のスタートを決めたのが2番グリッドの#40 伊沢選手。ポールポジションスタートのライバルをストレート上で追い抜くと、トップで1コーナーに進入していきました。一方、#41 塚越選手もこのライバルを攻略すべく、ほぼ横並びとなりながら1コーナーに進入していきましたが、わずかにライバルが先行し、#41 塚越選手は3番手のポジションを保ってレースを続けていきます。
フォーメーションラップ前にエンジンをストールさせて最後尾スタートとなった#15 佐藤選手は、レース1のスタートでも再びエンジンがストール。このため、大きなビハインドを背負った状態から20周のレースに挑むことになりました。
オープニングラップが終わった段階で、トップは#40 伊沢選手。#41 塚越選手は3番手で、以下、#32 小暮選手は6番手、#16 山本選手は7番手、#31 中嶋選手は11番手、#10 金石選手は15番手、#15 佐藤選手は18番手となりました。
トップを走る#40 伊沢選手は快調で、2番手とのギャップを5周目に2.5秒、10周目には4秒と徐々に広げていきます。3番手の#41 塚越選手も懸命の追走を試みますが、前を走るドライバーとの差を詰めるまでには至らず、10周目には3.2秒の差をつけられていました。
一方、エンジンストールにより大きく遅れてスタートした#15 佐藤選手は、トップグループに匹敵する1分43秒台のペースで猛追。目の前を走る17番手との差を次第に詰めていきます。そして11周目にはついに攻略し、17番手に浮上します。
このあと、7人のHondaドライバーは懸命の力走を続けましたが、結果的に順位を上げるまでには至らず、レースはこう着状態に陥りました。
レースが残り1周となった20周目に、7番手を走行していた#16 山本選手のマシンにギアボックスのトラブルが発生します。このため、#16 山本選手はギアチェンジができなくなり、15番手まで順位を落としました。
#16 山本選手を除く6人のHondaドライバーはこのまま最後まで走りきり、#40 伊沢選手は前戦に続く2連勝を果たしました。また、#41 塚越選手も3位でフィニッシュし、2人のHondaドライバーが表彰台に上ることになりました。さらに、#32 小暮選手は6位入賞を果たし、1.5点を獲得しました。
この結果、ドライバーズチャンピオンをかけたポイント争いでは、#40 伊沢選手と#41 塚越選手が40点で並びましたが、優勝回数の多い#40 伊沢選手がこの時点での首位、そして#41 塚越選手は2番手となりました。
タイトルの行方を決めるレース2は、午後2時30分にスタートが切られました。2番グリッドの#41 塚越選手はこのポジションを守って1コーナーに進入。一方、5番グリッドの#32 小暮選手はロケットスタートを決め、一気に3番手に浮上します。11番グリッドからスタートした#15 佐藤選手も9番手へとポジションを上げましたが、4番グリッドの#16 山本選手と6番グリッドの#40 伊沢選手はやや出遅れ、それぞれ5番手と10番手に後退してしまいました。さらに、#31 中嶋選手も1つポジションを落として13番手。スタートでエンジンをストールさせた#10 金石選手は18番手となってオープニングラップを終えました。
レース2で義務づけられたタイヤ4本の交換を行うため、1周目を終えたところで計7台のマシンがピットストップを行いました。Hondaドライバーでは、#40 伊沢選手と#31 中嶋選手の2人がこのタイミングでタイヤ交換を実施しました。ピット作業後、#40 伊沢選手はピットロード上でチャンピオン争いを繰り広げるライバルとほぼ横並びとなりましたが、コースに復帰する際にライバルがわずかに先行し、これを#40 伊沢選手が追走する形となります。続いて2周目の終わりにライバル陣営の1台がピットインした結果、コース上は義務づけられたタイヤ交換を行ったドライバーと、まだ行っていないドライバーが入り交じった状態となります。
4周目、#16 山本選手が突如としてスロー走行となります。レース1で問題が起きたギアボックスを交換してレース2に臨んだ#16 山本選手でしたが、再びギアボックスにトラブルが発生したため、4周目を走り終えたところでピットに入り、そのままリタイアを余儀なくされました。
2番手を走行していた#41 塚越選手は7周目を走り終えたところでピットイン。この時点ではまだタイヤ交換を実施していないドライバーもいたため、9番手となってコースに戻りました。
10周目には、この時点で4番手までポジションを上げていた#15 佐藤選手もピットストップを行います。そして、この時点で30秒近く後続を離してトップを走っていた#32 小暮選手が14周目を走り終えてからピットイン。小暮選手は燃料が少ない状態でスタートして後続を突き放し、タイヤ交換とともにフィニッシュまでに必要な燃料を補給することで追い上げを図る作戦を選択したため、タイヤ交換に加え、義務づけられていない給油も行いました。さらに17周目を終えたところで#10 金石選手がピットイン。これで6人のHondaドライバーはそろってタイヤ交換を消化する形となりました。
21周目を終えたところでトップを走っていたライバル陣営のドライバーがピットに入り、ようやく各ドライバーのポジションが明らかになります。この時点でHonda陣営のトップは3番手の#41 塚越選手。続いて#32 小暮選手が4番手、#40 伊沢選手は6番手、#15 佐藤選手は10番手、#31 中嶋選手は11番手、#10 金石選手は14番手につけています。
ここからフィニッシュまで、#41 塚越選手と#32 小暮選手は1秒以内のギャップを保ちながら緊迫したバトルを演じましたが、最終的に#41 塚越選手は自分のポジションを守りきり、3位でチェッカーフラッグを受けました。#32 小暮選手は4位、#40 伊沢選手は6位、#15 佐藤選手は10位、#31 中嶋選手は11位、#10 金石選手は14位でそれぞれ完走を果たしました。
この結果、レース2で優勝して8ポイントを獲得した#2 中嶋一貴選手(トヨタ)が計46点となり、43点の#41 塚越選手、41.5点の#40 伊沢選手を上回り、ドライバーズチャンピオンとなりました。一方、チームを対象としたチャンピオン争いでは、#40 伊沢選手と#41 塚越選手が所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが計81.5点を獲得。ライバルチームを2点しのいでタイトルを勝ち取りました。
- 坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
-
「結果的にドライバーズタイトルを獲得できなかったのは残念でした。レース2では、ピットストップのタイミングが勝敗のカギを握ることが分かっていましたので、チームとともにさまざまな作戦を検討しましたが、結果的にライバルの先行を許すことになりました。これは大誤算でした。最終的にドライバーズタイトルには手が届きませんでしたが、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGがチームタイトルを勝ち取ったことはとてもうれしく思っています。チームの皆さんには心より『おめでとうございます』と申し上げます。また、第3戦オートポリス大会、第6戦SUGO大会、そして今回と、Hondaエンジンを搭載するマシンが速さを示して栄冠を勝ち取ったことにも深い達成感を覚えています。来年からはシリーズ名がスーパーフォーミュラシリーズに改められますが、ここでもHondaとして新たな気持ちで挑戦していくつもりです。引き続き、国内トップフォーミュラを戦うHondaにご声援をよろしくお願い申し上げます」
- 伊沢拓也選手(レース1/優勝、レース2/6位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「レース1では、チャンピオンシップを獲得するためには絶対に勝たないといけないと思って臨みました。スタートもレース展開も完ぺきで、これ以上ないくらいのレースができました。前大会に引き続いて2連勝が達成できたことは自分にとって自信になりました。ただ、レース2では、レース1であれだけ速く走れたのに、マシンとドライビングを合わせることができず、難しいレースとなりました。チームタイトルを獲得できたことは、僕たちがシーズンを通じて強く戦えたということですが、チームタイトルを獲得できるマシンがありながら、ドライバーがチャンピオンを獲得できなかったということは、ドライバーとしてはとても悔しいことですので、来シーズンに必ず取り返したいと思います」
- 塚越広大選手(レース1/3位、レース2/3位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
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「レース1では、スタートでポジションを上げたかったのですが、それができず、トップ2台になかなかついていけないレースとなりました。レース2ではとにかく前でゴールすることだけを考えていましたが、ペースを上げられませんでした。必死にプッシュして全力を尽くしましたが、力が及びませんでした。今大会では2レースともにポールポジションも取れませんでしたし、優勝もできなかったので、悔しい思いでいっぱいです。今年はシーズンを通じてランキング上位でチャンピオン争いを繰り広げられて、いい経験になりました。チームも一生懸命がんばっていましたので、チームタイトル獲得に貢献できたことはよかったです。しかし、ドライバーズランキング2位という結果については本当に悔しい思いしかないです。今後、この悔しさを自分の走りにしっかりとつなげられるようがんばります」
Text & Photo: HONDA
全日本選手権フォーミュラニッポンという名称での最後のレース、第7戦の決勝レース2は、予選9番手からスタートした#2中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が巧みなピット戦略でトップに立ち、今季2勝目を挙げるとともに、参戦2年目にして初のドライバーズチャンピオンに輝いた。
2位には#8ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)、3位は#41塚越広大(DoCoMo TEAM DANDELION)が入った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:土曜日12,000人、日曜日14,000人)
レース2は午後2時30分より、28周で行われた。
このレースはタイヤ交換義務があり、レース中のどこかで最低1回のピットストップを行わなければならない。給油については義務は無く、各チームの判断に委ねられていた。
このことが影響し、レースは#40伊沢拓也の独走に終わったレース1とは全く異なる展開となった。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの#19JPオリベイラ。#41塚越が2番手で続いて#20松田次生が3番手。
しかし松田はドライブシャフトのトラブルにより1周でピットへ、そのままリタイヤとなった。
その後方では予選9番手から#1アンドレ・ロッテラー、#40伊沢拓也を抜いて7位に浮上してきた#2中嶋が1周終わりで早々とタイヤ交換を敢行。伊沢、大嶋、嵯峨、国本らもこれに続いた。
交換作業に手間取ったトムス陣営だったが#2中嶋はなんとか伊沢の前でピットアウトし、上位2台を上回るハイペースで追い上げを開始、見事7周目にタイヤ交換を行った塚越の前に出ることに成功する。
一方、トップのオリベイラは周回を重ねるごとに2位塚越との差を広げていき、8周終わりでピットへ。
ところがこの前後からオリベイラはハンドリングに異常を感じていたようで、1周しただけで再びピットへ戻り、二度目のタイヤ交換を行った。
しかしトラブルの原因はそこではなかったようだ。
13周目に3度目のピットインを行ったオリベイラのリヤウィングはフラップを根こそぎ失った状態だった。
この時点でチームインパルの2012シーズンは終わりを告げた。
これにより#2中嶋の逆転優勝の可能性が大いに高まった。
彼の前にいたのはタイヤ交換をすませていない#32小暮卓史、#8ロイック・デュバル、#38平手晃平、そして前戦SUGOに続いてスポット参戦の#15佐藤琢磨の4台のみ。
21周目まで引っ張った平手がピットに戻ったところで、遂に#2中嶋はトップに浮上すると、その後も後続に付け入る隙を与えず、開幕戦鈴鹿に続いて今季2勝目をものにした。
2位には18周目のシケインで塚越をオーバーテイクしたデュバルが入り、塚越は3位に終わった。
これによりシリーズポイントは#2中嶋がトータル46となり、見事フォーミュラニッポンとしての最終シーズン、2012年のドライバーズチャンピオンを獲得。
同時に1986年に中嶋悟氏が全日本F2選手権の最後のチャンピオンを獲得して以来、親子二代での国内トップフォーミュラ制覇という快挙を達成した。
シリーズポイントでも43に留まり、ランキング2位に終わったが、チームタイトルについては、このレースで伊沢が6位、ロッテラーが8位に終わったため、ダンデライアン84.5ptに対しトムス81.5ptで、ダンデライアンのものとなった。
「フォーミュラニッポン」としての全日本選手権はこのレースを持って終了。あとは再来週のJAFスプリントカップを残すのみとなった。
来年からは新たにスーパーフォーミュラという名称で開幕を迎える。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/04) Race 2 Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
1 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 28 | 49'10.946 |
2 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 28 | 1.289 |
3 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 28 | 6.547 |
4 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 28 | 7.272 |
5 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 28 | 10.716 |
6 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 28 | 28.463 |
7 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 28 | 28.899 |
8 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 28 | 29.218 |
9 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 28 | 30.466 |
10 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 28 | 31.813 |
11 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 28 | 35.871 |
12 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 28 | 43.852 |
13 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 28 | 56.345 |
14 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 28 | 1'22.451 |
15 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 28 | 1'40.677 |
---- 以上規定周回(25 Laps)完走 ---- |
- | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 13 | 15Laps |
- | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 4 | 24Laps |
- | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1 | 27Laps |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: CarNo.38 平手晃平(Project μ/cerumo・INGING) 1'42.872 (23/28)
全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦の決勝レース1が11月4日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手からスタートした#40伊沢拓也(DoCoMo DANDELION)がスタートでトップに立ち、そのまま20周を逃げ切って今季2勝目を挙げた。
2位にはポールシッターの#20松田次生(TEAM IMPUL)が入り、#41塚越広大(DoCoMo DANDELION)が3位につけた。
決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。絶好のレース日和のもと、レース1決勝は午前10時20分にスタートした。周回数20の超スプリントだ。
ところが前回のSUGOに続いてスポット参戦を果たした注目の#15佐藤琢磨がフォーメーションラップ開始の際にエンジンストール。隊列に加わることが出来ずに最後尾に後退してしまう。
スタートでトップに立ったのは予選2番手の#40伊沢。ポールポジションの#20松田が2番手、#41塚越が3番手で1コーナーを通過した。
前回のSUGOで念願の初優勝を達成した伊沢は序盤から一気に後続を突き放しに掛かり、最初の10周で松田に4秒の差を付けると、そのリードを最後までキープして20周を走り切り、今季通算2勝目を挙げ、シリーズポイントを40に伸ばした。
チームメイトの塚越もこのレースを3位で終えたことで3ポイントを獲得。合計40で伊沢に並ぶ。
一方ここまでポイントリーダーだった#2中嶋一貴はこのレース12位とノーポイントに終わったため、38ポイントのままランキング3位に後退することになった。
ここまで33ポイントだった#1アンドレ・ロッテラーは5位2ポイントを獲得して35ポイント、#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは4位2.5ポイントを追加して34.5ポイントと上位5人が5.5ポイントという僅差で最後のレース2に臨むこととなり、タイトルの行方は更に分からなくなってきた。
第7戦決勝レース2はこのあと午後2時30分より28周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/04) Race 1 Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
1 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 20 | 34'27.682 |
2 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 20 | 3.249 |
3 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 20 | 10.293 |
4 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 20 | 11.814 |
5 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 20 | 12.817 |
6 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 20 | 18.385 |
7 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 20 | 26.297 |
8 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 20 | 27.398 |
9 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 20 | 29.236 |
10 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 20 | 30.263 |
11 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 20 | 32.372 |
12 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 20 | 34.710 |
13 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 20 | 35.510 |
14 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 20 | 38.576 |
15 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 20 | 47.071 |
16 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 20 | 48.630 |
17 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 20 | 52.594 |
18 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 20 | 1'14.905 |
---- 以上規定周回数(18Laps)完走 ---- |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- Fastest Lap: CarNo.40 伊沢拓也(DoCoMo TEAM DANDELION RACING) 1'42.818 (2/20) 203.32km/h
Formula NIPPON -RIJ- (2012/11/04) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 12 鈴鹿サーキット 5.807 km
Pos | No | Driver | Car | Lap | Time/ Behind |
1 | 12 | 高星 明誠 | NDDP DAISHIN FCJ | 17 | 35'07.046 |
2 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 17 | 4.831 |
3 | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 17 | 6.031 |
4 | 20 | 石川 京侍 | HFDP/SRS/-F/コチラR | 17 | 6.832 |
5 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ | 17 | 7.199 |
6 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 17 | 10.040 |
7 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing with DUNLP | 17 | 13.429 |
8 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 17 | 14.040 |
9 | 9 | 道見 真也 | FTRS SCHOLARSHIP FCJ | 17 | 17.463 |
10 | 6 | ナニン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 17 | 18.017 |
11 | 5 | 周藤 康平 | チームSPV FCJ | 17 | 21.328 |
12 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★HondaCars三重北★SBT | 17 | 22.028 |
13 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 17 | 26.788 |
14 | 19 | イム・チェ・ウォン | KIM'S RACING | 17 | 27.345 |
15 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS スカラシップ/コチラR | 17 | 29.917 |
16 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY FC106 | 17 | 31.286 |
17 | 21 | 松田 敬裕 | GRID | 17 | 31.700 |
18 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 17 | 34.327 |
---- 以上規定周回数 ( 15 Laps ) 完走 ---- |
- | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 7 | 10 Laps |
- | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 2 | 15 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.4 平川亮(FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ) 2'03.058 (16/17)
- 2012年11月3日(土)・予選 会場:鈴鹿サーキット(5.807km) 天候:曇りときどき晴れ 気温:14℃(14:00時点) 路面温度:16℃(14:00時点) コースコンディション:ドライ 観客:1万2000人(主催者発表)
11月3日(土)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦の公式予選が開催されました。
全7戦で競われる本年度の全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは今回が最終戦となります。すでに発表されているとおり、フォーミュラ・ニッポンは2013年から「スーパーフォーミュラシリーズ」と名称を変更するため、1996年に始まったフォーミュラ・ニッポンの公式戦は今回が最後のレースとなります(11月16~18日に富士スピードウェイで開催される富士スプリントカップは選手権に含まれない特別戦となります)。しかも、計算上は7人のドライバーにタイトル獲得の可能性が残されていることもあり、とりわけ注目度の高い1戦となっています。
6名がシリーズ参戦しているHondaドライバーの中で、ポイントリーダーと1点差でランキング2番手につけている#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と、6点差でランキング4番手につけている#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の2人にタイトル獲得の可能性が残されています。前戦の第6戦スポーツランドSUGO大会では#40 伊沢選手が優勝、そして#41 塚越選手が2位と、Hondaエンジン並びにDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは好調で、最終戦での逆転チャンピオン獲得に強い期待がかかっています。
フォーミュラ・ニッポンの最終戦は昨年に続いて1大会2レース制で開催されます。決勝レースはいずれも4日(日)に行われますが、レース1は約116km(20周)のスプリントレースでピットストップの義務づけなし、そしてレース2は約162km(28周)でタイヤ4本を交換するピットストップが義務づけられるなど、競技の形態に変化がつけられています。
3日(土)は、午前9時35分から1時間にわたってフリー走行を行ったあと、午後1時30分からは3段階のノックアウト方式による公式予選が行われます。その第1段階にあたるQ1は20分間にわたって行われ、全ドライバーが参加。上位13名のドライバーが第2段階のQ2に進出します。続くQ2は7分間にわたって行われ、上位8名のドライバーが同じく7分間にわたって繰り広げられるQ3に駒を進めます。
1大会2レース制で開催される本大会では、Q1の成績に応じてレース1のスターティンググリッドを決定。レース2のスターティンググリッドは、上位8名はQ3の結果、9位から13位はQ2の結果、14位以下はQ1の結果に従って決められます。なお、レース1並びにレース2のポールシッターには1ポイントが与えられるほか、各レースのウイナーには特別に3ポイントが追加で与えられます。このため、ポイントの配分はレース1、レース2ともに1位:8点、2位:4点、3位:3点、4位:2.5点、5位:2点、6位:1.5点、7位:1点、8位:0.5点となります。
11月を迎えて冷え込みが増し、3日(土)はやや肌寒い1日となりました。午前9時35分に始まったフリー走行では、各ドライバーとも最初にマシンのセッティングに取り組み、セッション終盤にニュータイヤに履き替えて予選を見据えたタイムアタックを行いました。ここでトップに立ったのが1分39秒009を記録した#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)。以下、2番手に#40 伊沢選手、5番手に#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)、7番手に#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)、8番手に#41 塚越選手、前戦に続いてスポット参戦した#15 佐藤琢磨選手(TEAM 無限)は11番手、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は17番手となりました。
午後1時30分に始まったQ1では、セッション開始直後にほとんどのドライバーがコースインしてマシンの感触を確かめると、およそ10分が経過したところでいったん全ドライバーがピットに戻り、コースコンディションの改善を待ちました。そしてセッションが残り6分20秒を切ったころに再度一斉にコースイン、本格的なタイムアタックを行いました。ここでHondaドライバーのトップに立ったのは#40 伊沢選手。1分39秒244をマークしたものの、トップとわずか0.013秒差の2番手となり、惜しくもポイントの上積みはなりませんでした。以下、#41 塚越選手は3番手、#32 小暮選手は6番手、#16 山本選手は7番手、#15 佐藤選手は9番手、#31 中嶋選手は12番手となり、Q2進出を決めました。一方、#10 金石選手は16番手に終わり、Q2進出はなりませんでした。
午後2時ちょうどに始まったQ2でも、残りがおよそ6分30秒となったころに各ドライバーはアタックを開始しました。ここでHondaドライバーのトップに立ったのは1分38秒904を記録して2番手となった#16 山本選手。続いて#41 塚越選手は3番手、#32 小暮選手は5番手、#40 伊沢選手は7番手となり、Q3進出を決めました。なお、#15 佐藤選手は11番手、#31 中嶋選手は12番手で、Q3進出は果たせませんでした。
Q3のスタートは午後2時17分。ここでも各ドライバーはギリギリまでコースインを遅らせてからタイムアタックを開始しました。#41 塚越選手は1分38秒774の好タイムをマークしましたが、惜しくも0.074秒差でポールポジション獲得はならず、明日のレース2には2番グリッドから出走することが決まりました。これに#16 山本選手は4番手、#32 小暮選手は5番手、#40 伊沢選手は6番手で続きました。
この結果、レース1には#40 伊沢選手が2番グリッド、#41 塚越選手が3番グリッド、#32 小暮選手が6番グリッド、#16 山本選手が7番グリッド、#15 佐藤選手が9番グリッド、#31 中嶋選手が12番グリッドからスタートすることが確定。なお、Q1で16番手だった#10 金石選手は、ライバルのひとりがペナルティにより3グリッド降格の処分を受けたため、1つ繰り上がって15番グリッドからスタートすることとなりました。
一方のレース2には#41 塚越選手が2番グリッド、#16 山本選手が4番グリッド、#32 小暮選手が5番グリッド、#40 伊沢選手が6番グリッド、#15 佐藤選手が11番グリッド、#31 中嶋選手が12番グリッド、#10 金石選手が16番グリッドから出走することが決まりました。
明日4日(日)は午前10持20分にレース1、そして午後2時30分にレース2のスタートが切られます。
- 坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
-
「今回がフォーミュラ・ニッポンとして最後の公式戦なので、予選でポールポジションがとれなかったのは大変残念でした。ただし、チャンピオン争いを演じるライバルが予選で下位に沈んだため、チャンピオン争いの面では有利な展開になっています。明日は取りこぼしのないように、スタートからフィニッシュまでしっかりとレースを戦うつもりです。目標は優勝してタイトルを獲得することです」
- 伊沢拓也選手(レース1/2番手、レース2/6番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
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「朝からマシンの調子がよく、優勝した前戦のスポーツランドSUGO大会と同じような感覚で走れていました。Q1に関しては自分の中ではうまくいったと思っていました。わずかの差で2番手になってしまいましたが、明日のことを考えれば悪いポジションではないと思います。ただ、Q3で6番手になってしまったことが今は非常に悔しいです。理由はどうであれ、このポジションには満足できません。明日の決勝では、チャンピオン争いを意識するというよりは、まずはレース1で絶対に勝つ、という方が気持ちとしては大きいです。また、チームのチャンピオン争いもありますが、自分と塚越選手がシーズン通していい戦いをお見せできているので、チームのがんばりに応えるという意味でも、チームタイトルは絶対に獲得しなければならないと思っています」
- 塚越広大選手(レース1/3番手、レース2/2番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
-
「ポールポジションを狙ってがんばったのですが、Q1、Q3共に少しの差で前に行けなかったので、悔しいです。マシンの調子はいいですし、長い距離を走った方がアドバンテージのあるマシンなので、明日のレースでは全力で挑みたいと思います」
- 山本尚貴選手(レース1/7番手、レース2/4番手 #16 TEAM 無限)
-
「得意としている鈴鹿でのレースなので、自信を持って予選に臨みましたが、思ったよりもマシンのパフォーマンスを引き出せませんでした。Q2までは苦しんでいましたが、Q3に関しては、自分の経験とチームの経験を合わせてセッティングを微調整したらいい方向へと向かいました。タイムもポジションも上げる事ができたので、流れとしては悪くはないと思います。ただ、ポールポジションを狙っていたので、正直悔しいです。今年は結果を残せていないので、自分のためにもチームのためにも、そして応援して頂いている方々のためにも、いいレースをして最低でも表彰台に上がりたいです」
Text & Photo: HONDA
Formula NIPPON -RIJ- (2012/11/03) Rd.11 Best Lap Order Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 12 Starting Grid 鈴鹿サーキット 5.807 km
Pos | No | Driver | Car | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 12 | 高星 明誠 | NDDP DAISHIN FCJ | 2'02.396 | - | - | 170.80 |
2 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 2'02.600 | 0.204 | 0.204 | 170.52 |
3 | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 2'02.937 | 0.541 | 0.337 | 170.05 |
4 | 20 | 石川 京侍 | HFDP/SRS/-F/コチラR | 2'03.035 | 0.639 | 0.098 | 169.91 |
5 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 2'03.061 | 0.665 | 0.026 | 169.88 |
6 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 2'03.186 | 0.790 | 0.125 | 169.70 |
7 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing with DUNLP | 2'03.326 | 0.930 | 0.140 | 169.51 |
8 | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 2'03.332 | 0.936 | 0.006 | 169.50 |
9 | 6 | ナニン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 2'03.343 | 0.947 | 0.011 | 169.49 |
10 | 9 | 道見 真也 | FTRS SCHOLARSHIP FCJ | 2'03.423 | 1.027 | 0.080 | 169.38 |
11 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 2'03.458 | 1.062 | 0.035 | 169.33 |
12 | 5 | 周藤 康平 | チームSPV FCJ | 2'03.483 | 1.087 | 0.025 | 169.30 |
13 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS スカラシップ/コチラR | 2'03.685 | 1.289 | 0.202 | 169.02 |
14 | 21 | 松田 敬裕 | GRID | 2'03.693 | 1.297 | 0.008 | 169.01 |
15 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★HondaCars三重北★SBT | 2'03.702 | 1.306 | 0.009 | 169.00 |
16 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 2'03.720 | 1.324 | 0.018 | 168.97 |
17 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY FC106 | 2'03.775 | 1.379 | 0.055 | 168.90 |
18 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 2'03.851 | 1.455 | 0.076 | 168.79 |
19 | 19 | イム・チェ・ウォン | KIM'S RACING | 2'04.581 | 2.185 | 0.730 | 167.80 |
20 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ | no time | - | - | - |
Formula NIPPON -RIJ- (2012/11/03) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 11 鈴鹿サーキット 5.807 km
Pos | No | Driver | Car | Lap | Time/ Behind |
1 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 12 | 24'28.534 |
2 | 12 | 高星 明誠 | NDDP DAISHIN FCJ | 12 | 2.381 |
3 | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 12 | 6.375 |
4 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 12 | 10.703 |
5 | 20 | 石川 京侍 | HFDP/SRS/-F/コチラR | 12 | 11.164 |
6 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing with DUNLP | 12 | 13.001 |
7 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 12 | 13.849 |
8 | 9 | 道見 真也 | FTRS SCHOLARSHIP FCJ | 12 | 16.952 |
9 | 6 | ナニン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 12 | 17.384 |
10 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 12 | 18.905 |
11 | 5 | 周藤 康平 | チームSPV FCJ | 12 | 19.752 |
12 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★HondaCars三重北★SBT | 12 | 23.447 |
13 | 21 | 松田 敬裕 | GRID | 12 | 23.988 |
14 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 12 | 27.674 |
15 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY FC106 | 12 | 28.270 |
16 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS スカラシップ/コチラR | 12 | 29.658 |
17 | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 12 | 30.147 |
18 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 10 | 2 Laps |
---- 以上規定周回数 ( 10 Laps ) 完走 ---- |
- | 19 | イム・チェ・ウォン | KIM'S RACING | 3 | 9 Laps |
- | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ | 0 | 12 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.12 高星明誠(NDDP DAISHIN FCJ) 2'02.396 (7/12) 170.80km/h
全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは3日、三重県の鈴鹿サーキットでノックアウト方式の公式予選を行い、第1レースは松田次生(インパル)が、第2レースはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(同)がポールポジションを獲得した。
午後になっても鈴鹿は相変わらず肌寒い。路面温度16度というコンディションで13時30分、ノックアウト方式の公式予選が始まった。今回はQ1の順位で明日の第1レースのスターティンググリッドが、総合順位で第2レースのスターティンググリッドが決定する。
■Q1
まずはノックアウト予選Q1が20分間。ユーズドタイヤを履いて各車コースイン。中盤までのタイムは塚越広大(ダンディライアン)が1分39秒828でトップに付ける。2位も伊沢拓也(同)でダンディライアン/ホンダ勢がリードでQ1は推移する。
Q1終了6分あまりで各車ニュータイヤを投入してコースイン。ウォームアップに2周を費やして3周目からアタックラップに突入。ここでもダンディライアン勢が好調。伊沢が1分39秒244でトップに立つと、2位には塚越が1分39秒336で付ける。しかし、彼ら2台を上回り一気にトップに浮上したのが地元三重県出身の松田次生(インパル)。1分39秒231をたたき出し、明日第1レースのポールポジションを決めた。
伊沢は2位、塚越は3位。4位にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)、5位にアンドレ・ロッテラー(トムス)、6位に小暮卓史(ナカジマ)と続いた。
Q1でノックアウトされたのは国本雄資(セルモ・インギング)、安田裕信(コンドー)、金石年弘(リアル)、嵯峨宏紀(ルボーセ)、折目遼(KCMG)の5台となった。
松田は2008年7月の鈴鹿以来4年ぶりのポールポジションでマシンがFN09に替わってからは初。ポイントリーダーの中嶋一貴(トムス)は13位でぎりぎりQ1を通過したもののダブルチェッカーで3グリッド降格のペナルティを受け、明日の第1レースは16位グリッドからスタートする。
■Q2
Q1から10分間のインターバルでQ2は7分間。開始まもなくして各車コースイン。2周のウォームアップを行い3周目からアタックに入る。
ここでも塚越が好調。まずは1分39秒018でトップに立つも、これを上回ってきたのはやはり松田で1分38秒873。38秒台に入るコースレコードでQ2でもトップに立った。
2位は塚越、3位にオリベイラ、4位に小暮、6位にロイック・デュバル(キグナス・スノコ)、7位に伊沢、8位にロッテラーが入りQ3へと駒を進めた。
ここQ2でノックアウトされたのは中嶋一貴、平手晃平(セルモ・インギング)、佐藤琢磨(無限)、中嶋大祐(ナカジマ)、大嶋和也(ルマン)の5台となった。
■Q3
Q2から10分のインターバルでこのQ3も7分間。Q2の上位8台で争われる。
3周目からのアタックラップでまずは小暮が38秒台に入る1分38秒934を出しトップに出る。しかしこのタイムを上回ってきたのがオリベイラで1分38秒700。
伊沢、松田、塚越、山本も39秒台を刻むも誰もオリベイラのタイムに届かず。オリベイラが僅差でQ3を制し、明日の第2レースをポールポジションからスタートすることとなった。
2位には塚越、3位が松田、4位に山本、5位に小暮、6位に伊沢、7位にロッテラー、8位にデュバルと続いた。
明日4日は第1レースが10時20分から20周、第2レースが14時30分から28周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/03) Knock Out Total Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Q1 | Q2 | Q3 |
1 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.441 | 1'39.195 | R1'38.700 |
2 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.336 | 1'39.018 | R1'38.774 |
3 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.231 | 1'38.873 | R1'38.870 |
4 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.574 | 1'39.209 | 1'38.904 |
5 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.525 | 1'39.196 | 1'38.934 |
6 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.244 | 1'39.319 | 1'38.958 |
7 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.460 | 1'39.381 | 1'39.092 |
8 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'39.621 | 1'39.217 | 1'39.259 |
9 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.979 | 1'39.452 | |
10 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'39.958 | 1'39.511 | |
11 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.784 | 1'39.533 | |
12 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.963 | 1'39.592 | |
13 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'39.900 | 1'39.861 | |
14 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.267 | | |
15 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'40.626 | | |
16 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'41.227 | | |
17 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'41.494 | | |
18 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'43.736 | | |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 'R'マークはコースレコードを更新しました。従来のコースレコード: 1'38.873
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/03) Knock Out Q3 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | R1'38.700 | - | - | 211.81 |
2 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | R1'38.774 | 0.074 | 0.074 | 211.65 |
3 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | R1'38.870 | 0.170 | 0.096 | 211.44 |
4 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | R1'38.904 | 0.204 | 0.034 | 211.37 |
5 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'38.934 | 0.234 | 0.030 | 211.30 |
6 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'38.958 | 0.258 | 0.024 | 211.25 |
7 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.092 | 0.392 | 0.134 | 210.97 |
8 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'39.259 | 0.559 | 0.167 | 210.61 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.873
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/03) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | R1'38.873 | - | - | 211.43 |
2 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.018 | 0.145 | 0.145 | 211.13 |
3 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.195 | 0.322 | 0.177 | 210.75 |
4 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.196 | 0.323 | 0.001 | 210.75 |
5 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.209 | 0.336 | 0.013 | 210.72 |
6 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'39.217 | 0.344 | 0.008 | 210.70 |
7 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.319 | 0.446 | 0.102 | 210.49 |
8 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.381 | 0.508 | 0.062 | 210.35 |
---- 以上Q3進出 ---- |
9 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.452 | 0.579 | 0.071 | 210.20 |
10 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'39.511 | 0.638 | 0.059 | 210.08 |
11 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.533 | 0.660 | 0.022 | 210.03 |
12 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.592 | 0.719 | 0.059 | 209.91 |
13 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'39.861 | 0.988 | 0.269 | 209.34 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/03) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.231 | - | - | 210.67 |
2 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.244 | 0.013 | 0.013 | 210.64 |
3 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.336 | 0.105 | 0.092 | 210.45 |
4 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.441 | 0.210 | 0.105 | 210.23 |
5 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.460 | 0.229 | 0.019 | 210.19 |
6 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.525 | 0.294 | 0.065 | 210.05 |
7 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.574 | 0.343 | 0.049 | 209.95 |
8 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'39.621 | 0.390 | 0.047 | 209.85 |
9 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.784 | 0.553 | 0.163 | 209.50 |
10 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'39.900 | 0.669 | 0.116 | 209.26 |
11 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'39.958 | 0.727 | 0.058 | 209.14 |
12 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.963 | 0.732 | 0.005 | 209.13 |
13 | *2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.979 | 0.748 | 0.016 | 209.10 |
---- 以上Q2進出 ---- |
14 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.267 | 1.036 | 0.288 | 208.50 |
15 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'40.626 | 1.395 | 0.359 | 207.75 |
16 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'41.227 | 1.996 | 0.601 | 206.52 |
17 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'41.494 | 2.263 | 0.267 | 205.97 |
18 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'43.736 | 4.505 | 2.242 | 201.52 |
以上予選通過 基準タイム ( 107% ) | 1'46.177 | 6.946 | 2.441 | 196.89 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
- CarNo.2は、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン統一規則第28条14.(H項違反)により、Race1のグリッドを3グリッド降格とする。
Formula NIPPON -RIJ- (2012/11/03) Rd.10 Best Lap Order Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 11 Starting Drid 鈴鹿サーキット 5.807 km
Pos | No | Driver | Car | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ | 2'01.896 | - | - | 171.50 |
2 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 2'02.313 | 0.417 | 0.417 | 170.92 |
3 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 2'02.330 | 0.434 | 0.017 | 170.89 |
4 | 12 | 高星 明誠 | NDDP DAISHIN FCJ | 2'02.348 | 0.452 | 0.018 | 170.87 |
5 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 2'02.723 | 0.827 | 0.375 | 170.34 |
6 | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 2'02.943 | 1.047 | 0.220 | 170.04 |
7 | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 2'02.945 | 1.049 | 0.002 | 170.04 |
8 | 6 | ナニン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 2'02.971 | 1.075 | 0.026 | 170.00 |
9 | 9 | 道見 真也 | FTRS SCHOLARSHIP FCJ | 2'03.019 | 1.123 | 0.048 | 169.93 |
10 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing with DUNLP | 2'03.085 | 1.189 | 0.066 | 169.84 |
11 | 20 | 石川 京侍 | HFDP/SRS/-F/コチラR | 2'03.122 | 1.226 | 0.037 | 169.79 |
12 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 2'03.256 | 1.360 | 0.134 | 169.61 |
13 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 2'03.352 | 1.456 | 0.096 | 169.48 |
14 | 19 | イム・チェ・ウォン | KIM'S RACING | 2'03.586 | 1.690 | 0.234 | 169.16 |
15 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS スカラシップ/コチラR | 2'03.649 | 1.753 | 0.063 | 169.07 |
16 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★HondaCars三重北★SBT | 2'03.856 | 1.960 | 0.207 | 168.79 |
17 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 2'03.869 | 1.973 | 0.013 | 168.77 |
18 | 21 | 松田 敬裕 | GRID | 2'03.986 | 2.090 | 0.117 | 168.61 |
19 | 5 | 周藤 康平 | チームSPV FCJ | 2'04.359 | 2.463 | 0.373 | 168.10 |
20 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY FC106 | 2'06.777 | 4.881 | 2.418 | 164.90 |
Formula NIPPON -RIJ- (2012/11/03) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 10 鈴鹿サーキット 5.807 km
Pos | No | Driver | Car | Lap | Time/ Behind |
1 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ | 10 | 20'23.313 |
2 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 10 | 3.404 |
3 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | 10 | 6.284 |
4 | 12 | 高星 明誠 | NDDP DAISHIN FCJ | 10 | 6.699 |
5 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 10 | 12.404 |
6 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 10 | 14.864 |
7 | 1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 10 | 15.315 |
8 | 13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 10 | 16.014 |
9 | 9 | 道見 真也 | FTRS SCHOLARSHIP FCJ | 10 | 18.871 |
10 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 10 | 20.252 |
11 | 20 | 石川 京侍 | HFDP/SRS/-F/コチラR | 10 | 20.866 |
12 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing with DUNLP | 10 | 21.870 |
13 | 6 | ナニン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 10 | 23.283 |
14 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS スカラシップ/コチラR | 10 | 26.436 |
15 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★HondaCars三重北★SBT | 10 | 31.956 |
16 | 21 | 松田 敬裕 | GRID | 10 | 32.260 |
17 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 10 | 33.035 |
18 | 19 | イム・チェ・ウォン | KIM'S RACING | 10 | 39.638 |
19 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY FC106 | 10 | 57.550 |
---- 以上規定周回数 ( 9 Laps ) 完走 ---- |
- | 5 | 周藤 康平 | チームSPV FCJ | 3 | 7 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.4 平川亮(FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ) 2'01.896 (4/10)
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦(最終戦)は3日、鈴鹿サーキットでフリー走行1回目を行い、小暮卓史(ナカジマ)が1分39秒009でトップタイムを記録した。
最終第7戦の行われる鈴鹿サーキットは朝からどんよりと曇り。ほぼ無風だが肌寒い中で9時35分から1時間のフリー走行が行われた。
フリー走行序盤、塚越広大(ダンディライアン)が1分40秒413でトップに立つ。中盤にこれを上回ってきたのが1分40秒140で地元の松田次生(インパル)。すかさず伊沢拓也(ダンディライアン)が39秒台に入る1分39秒989でトップに立つ。ホンダエンジン勢はここ鈴鹿に戻ってきても好調のようだ。
フリー走行終盤、ポイントリーダーの中嶋一貴(トムス)が1分39秒812でトップに立つが、ここから次々と中嶋一貴のタイムを上回るドライバーが続出。最終的には、ここまで不振にあえいでいた小暮卓史(ナカジマ)が1分39秒009とコースレコードに迫るタイムをたたき出しトップでフリー走行を終えた。
2位には伊沢、3位に松田、4位にアンドレ・ロッテラー(トムス)、5位に山本尚貴(無限)が入り、中嶋一貴は6位まで後退した。
公式予選はこのあと13時30分よりノックアウト方式で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第7戦 -RIJ- (2012/11/03) Free Session #1 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Nippon Round 7 鈴鹿サーキット 5.807km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.009 | - | - | 211.14 |
2 | 40 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'39.226 | 0.217 | 0.217 | 210.68 |
3 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'39.275 | 0.266 | 0.049 | 210.58 |
4 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.554 | 0.545 | 0.279 | 209.99 |
5 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'39.652 | 0.643 | 0.098 | 209.78 |
6 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'39.812 | 0.803 | 0.160 | 209.45 |
7 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR12E | 1'39.965 | 0.956 | 0.153 | 209.13 |
8 | 41 | 塚越 広大 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR12E | 1'40.117 | 1.108 | 0.152 | 208.81 |
9 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.276 | 1.267 | 0.159 | 208.48 |
10 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'40.361 | 1.352 | 0.085 | 208.30 |
11 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | HONDA HR12E | 1'40.419 | 1.410 | 0.058 | 208.18 |
12 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'40.583 | 1.574 | 0.164 | 207.84 |
13 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | TOYOTA RV8K | 1'40.703 | 1.694 | 0.120 | 207.59 |
14 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | TOYOTA RV8K | 1'40.715 | 1.706 | 0.012 | 207.57 |
15 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beauest Motorsports | TOYOTA RV8K | 1'41.036 | 2.027 | 0.321 | 206.91 |
16 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'41.040 | 2.031 | 0.004 | 206.90 |
17 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | HONDA HR12E | 1'42.088 | 3.079 | 1.048 | 204.78 |
18 | 18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | TOYOTA RV8K | 1'43.806 | 4.797 | 1.718 | 201.39 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
- 従来のコースレコード: 1'38.917
Formula NIPPON -RIJ- (2012/11/03) Qualifying-Session: Weather:cloudy Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 10 鈴鹿サーキット 5.807 km
Pos | No | Driver | Car | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 4 | 平川 亮 | FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ | R2'01.257 | - | - | 172.40 |
2 | 3 | 篠谷 大幹 | FTRS | R2'01.588 | 0.331 | 0.331 | 171.93 |
3 | 10 | 松下 信治 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | R2'01.735 | 0.478 | 0.147 | 171.73 |
4 | *13 | 藤波 清斗 | NDDP FCJ | 2'01.774 | 0.517 | 0.039 | 171.67 |
5 | 12 | 高星 明誠 | NDDP DAISHIN FCJ | R2'01.993 | 0.736 | 0.219 | 171.36 |
6 | *1 | 川端 伸太朗 | FTRSスカラシップFCJ | 2'02.245 | 0.988 | 0.252 | 171.01 |
7 | 11 | 坪井 翔 | FTRS TMC FCJ | 2'02.275 | 1.018 | 0.030 | 170.97 |
8 | 8 | 清原 章太 | HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR | 2'02.314 | 1.057 | 0.039 | 170.91 |
9 | 7 | 小河 諒 | 宝華Racing with DUNLP | 2'02.374 | 1.117 | 0.060 | 170.83 |
10 | 9 | 道見 真也 | FTRS SCHOLARSHIP FCJ | 2'02.464 | 1.207 | 0.090 | 170.70 |
11 | 20 | 石川 京侍 | HFDP/SRS/-F/コチラR | 2'02.492 | 1.235 | 0.028 | 170.67 |
12 | *6 | ナニン・インドラ・パユーング | FTRS PTT | 2'02.665 | 1.408 | 0.173 | 170.43 |
13 | 14 | 三笠 雄一 | 石焼ら~めん火山FTRS FCJ | 2'02.677 | 1.420 | 0.012 | 170.41 |
14 | 2 | 黒崎 駿 | HFDP/SRS スカラシップ/コチラR | 2'02.888 | 1.631 | 0.211 | 170.12 |
15 | 18 | 柴田 隆之介 | アスト★HondaCars三重北★SBT | 2'02.902 | 1.645 | 0.014 | 170.10 |
16 | 5 | 周藤 康平 | チームSPV FCJ | 2'02.995 | 1.738 | 0.093 | 169.97 |
17 | 17 | 陣川 雄大 | 東京モータースポーツカレッジ | 2'03.018 | 1.761 | 0.023 | 169.94 |
18 | 21 | 松田 敬裕 | GRID | 2'03.029 | 1.772 | 0.011 | 169.92 |
19 | 16 | 三浦 愛 | EXEDY FC106 | 2'03.091 | 1.834 | 0.062 | 169.84 |
20 | 19 | イム・チェ・ウォン | KIM'S RACING | 2'03.223 | 1.966 | 0.132 | 169.65 |
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) | 2'13.679 | 12.422 | 10.456 | 156.38 |
- 'R'マークの車はコースレコードを更新した。従来のコースレコード: 2'02.027
- CarNo.1,13,6は、2012年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則第28条11.(ピットレーン通過速度)違反により3グリッド降格とする。
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
日本自動車連盟(JAF)と株式会社GTアソシエイション(GTA)は1日、2013年度のカレンダーを発表した。
新たに全日本F3選手権の日程が発表され、今シーズンと同じ全7大会が開催される。開催サーキットは同じだが、スーパー耐久と併催されていた岡山国際サーキットが6月末に単独開催となる。
全日本選手権スーパーフォーミュラも7戦予定されていたが5月のもてぎラウンドが削除され全6戦となった。また5月26日決勝のオートポリスが6月2日に、9月22日決勝のスポーツランドSUGOが9月29日に変更となっている。
SUPER GTは全8戦+韓国エキシビジョンと開催数は変わらず。6月23日決勝のセパンが6月16日に、9月29日決勝のオートポリスが10月6日に変更となっている。
date |
SF |
F3 |
FCJ |
SGT |
S耐 |
その他 |
備考 |
03/24 |
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03/31 |
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SUGO(T) |
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テストデー |
04/07 |
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岡山(1) |
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04/14 |
鈴鹿(1) |
鈴鹿(1) |
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04/21 |
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SUGO(1) |
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04/28 |
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富士(2) |
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29日決勝 |
05/05 |
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05/12 |
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もてぎ(2) |
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05/19 |
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韓国(E) |
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エキシビション |
05/26 |
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インジェ(2) |
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06/02 |
AP(2) |
富士(3) |
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06/09 |
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06/16 |
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セパン(3) |
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06/23 |
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|
LeMans24h |
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06/30 |
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岡山(4) |
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07/07 |
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07/14 |
富士(3) |
富士(5) |
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07/21 |
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もてぎ(3) |
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07/28 |
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SUGO(4) |
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08/04 |
もてぎ(4) |
もてぎ(6) |
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ソーラーカー鈴鹿 |
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08/11 |
|
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|
|
富士(4) |
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08/18 |
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鈴鹿(5) |
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08/25 |
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|
09/01 |
|
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09/08 |
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富士(6) |
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09/15 |
|
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岡山(5) |
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09/22 |
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|
ALMS富士 |
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09/29 |
SUGO(5) |
SUGO(7) |
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10/06 |
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|
AP(7) |
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10/13 |
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|
F1鈴鹿 |
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10/20 |
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|
WEC富士 |
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10/27 |
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鈴鹿(6) |
WTCC鈴鹿 |
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11/03 |
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もてぎ(8) |
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11/10 |
鈴鹿(6) |
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|
AP(7) |
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11/17 |
富士(JAF) |
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|
富士(JAF) |
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11/24 |
|
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12/01 |
|
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12/08 |
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12/15 |
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12/22 |
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PenBay(8) |
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■サーキット略称
- 鈴鹿: 鈴鹿サーキット
- 富士: 富士スピードウェイ
- 岡山: 岡山国際サーキット
- SUGO: スポーツランドSUGO
- AP: オートポリス
- セパン: セパン国際サーキット(マレーシア)
- 韓国: 韓国国際サーキット(韓国)
- インジェ: インジェ・オートピア(韓国)
- PenBay: PenBay国際サーキット(台湾)
- GAINER DIXCEL R8 LMS
- Driver: Tetsuya TANAKA / Katsuyuki HIRANAKA
- 予選5位/決勝3位
- ドライバーズランキング:7位/チームランキング:6位
- 予選入場者数:12,500人/決勝入場者数:26,000人
2012年10月27日(土曜日) 雨
- 9:30~11:20 公式練習:気温:18度・路面温度:22度・路面状況:ドライ
- 14:00~14:15 ノックアウトQ1(平中克幸)気温:20度・路面温度:30度・路面状況:ドライ
- 14:40~14:50 ノックアウトQ2(田中哲也)気温:20度・路面温度:28度・路面状況:ドライ
- 15:10~15:20 ノックアウトQ3(平中克幸)気温:19度・路面温度:26度・路面状況:ドライ
今年も最終戦を迎えたSUPER-GT。ツインリンクMOTEGIで、秋晴れの中開催された。 前回のオートポリス戦で、すでにシリーズチャンピオンの夢を断たれたGAINERですが、開幕戦同様にノーウエイトハンディで争われるため、開幕戦以来の優勝をねらう。 走り出しは平中克幸から。マシンセットと、タイヤチョイスのため周回を重ねる。 気温は20度だが、風はひんやりとし、路面温度は気温とほぼ変わらない。走り出しからバランスは悪くなく、リアウイング、車高調整を行う。 その後田中哲也と交代し確認を行い、再度平中と交代し走行は終了した。
予選は今回もノックアウト方式が取り入れられた。Q1とQ3は平中、Q2は田中が担当する。Q1とQ2を同じタイヤでアタックするため、平中は極力周回数を少なく、Q2に進めなければならない。計測2周目には2番手でクリア。16台がQ2に進めるが、平中はあっさりとこの時点で予選アタックを終了し、4番手でQ2進出を果たす。
続いてQ2は田中がアタック。予選開始1分経過後にコースへ。計測1周目に7番手。アタックは3周行ったが、7番手のポジションは変わることなくQ3へ駒を進めた。 Q3は計測1周目、2周目では2番手のタイムを計測。しかし10分間の最後のアタックで2台にタイムを更新され5番手に。ラスト1周の計測は可能だったが、これ以上アップ不可能と判断しピットへ。第2戦富士以来、片手ポジションからのスタートが決まった。
- 田中哲也コメント
-
久しぶりにドライでトップ10に入れて、車のバランスも良かったので、もっと上位が狙えるかもと思っていましたが、ポルシェとかは別次元に速かったですね。ただドライの予選でのトップ10は開幕戦以来なので、明日に向けて久しぶりにチャンスが有ると思います。
- 平中克幸コメント
-
テストの時の茂木の感触から良くて、今回も良いだろうと思って入りました。僕らはテストのままの良い感触で走れたのですが、周りはもっと速くて、特にポルシェとか、ランボルギーニも良かったですが、その真後ろのポジションを獲得できたということは、テストのそのまま状況だったので良かったですが、正直言うともう少し上のポジションに行きたかったですね。明日のレースでは挽回して、表彰台で終われたらと思います。
2012年10月28日(日曜日) 曇り/雨
- 9:15~10:00 フリー走行 気温:14度・路面温度:19度・路面状況:ドライ
- 14:00~ 決勝53周(51周) 気温:15度・路面温度:18度・路面状況:ウエット
今日の予報は午後から雨。しかし、フリー走行が始まる少し前に雨が降ったが、フリー走行開始前には雨は止み、ウエット路面になることなくサーキットサファリが開始された。今回はフリー走行の前後2回サーキットサファリが行われた。まずサファリで田中がドライブ。マシンの振動が気になりピットへ。原因はタイヤカスの様で、タイヤを交換してコースへ。その後は決勝に向けてのセットアップを行い平中へ。
平中はアンダーが強いと訴える。タイヤも組み合わせなど色々試しながら走行。フリー走行が終わり、2回目のサファリの前から雨が降り始め、完全なウエット路面に。最後に決勝の雨に向けての走行を行いサファリも終了した。
レースは雨のため、SCスタートとなる。2周を消化し、スタートが切られる。スタートドライバーは田中。順位を変えることなく淡々と周回を重ねる。トップを行くNo.33ポルシェのペースが上がらず、前をふさぐ形となり、団子状態で走行していた為、1つのミスが大きく順位を下げることとなる。8周目にNo.911ポルシェがNo..33を捉え、そこからレースは流れ始める。
ペースの上がらないNo.33を順にパスしていき、田中も順位を上げようとした11周目に、No.0 BMWに交わされ6番手に。しかしあきらめずに前方のNo.33を追い詰めようとした14周目の130Rで、まさかの単独スピン。グラベルに捕まってしまい、オフシャルに引っ張り出されるまでにトップは2周の周回を重ねていた。
表彰台に登ることはこの時点で潰えてしまったが、マシンにダメージはないようで16周目にピットへ戻りルーティーンのピット作業を行い平中へ交代。平中は諦めることなく周回を重ね、すぐに20番手にポジションを上げていく。
平中のペースは良く、最後尾から追い上げていたNo.66アストンマーティン以外、同じペースで周回するマシンはおらず、まず30秒差あったNo.2紫電を10周でパス。続いて、1分14秒差あったNo.61を16周目でパス。その他接触などで後退していったマシンもあり、48周目には14番手までポジションを上げ、最後にNo.27 FERRARIを抜き去り13番手でチェッカーを受けた。
決勝中のファーステストラップを狙っていた平中だったが、別次元で走行していたNo.66に敵わなかったが、0.041秒差で2番手のタイムを叩き出していた。
- 田中哲也コメント
-
決勝スタートして1,2周は良い感じかなと思っていたのですが、5周目くらいからアンダーステアが強くなって、影山選手が押さえてたときはついていけてたんですが、それからはしんどかったですね。何とかペースを上げようとした時に自分のミスで130Rでスピンしてしまいました。チームには大変申し訳なかったと思います。次のJAF-GPで頑張ります。
- 平中克幸コメント
-
僕のスティントに関して言えば、タイヤのパフォーマンスも良く、今までレインコンディションで凄く良いというダンロップタイヤだったのですが、今シーズンに限って言えば、ちょっと他のメーカーに追いつかれてる部分が凄くあるのかなって思ってたんですが、このレースに限っては全くそんなことは無く、周りに対してもアドバンテージがあったように思います。決勝中のファーステストラップは取れなかったですが、アストンマーティンとの車の差を考えれば、タイヤ的には僕らの方が良かったと確信できるので、その事に関しては凄く良かったと思っています。結果に関してはレースなので仕方がないと思っています。
Text & Photo: GAINER