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2012年10月

Japanese F3

JF3:第14戦富士公式予選 #36中山が4連続ポール達成。Nクラスは#23佐々木のタイトルが確定

全日本F3選手権第14戦の公式予選が10月13日、富士スピードウェイで行われ、#36中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S F312)が1'36.226でポールポジションを獲得した。 Nクラスは総合でも2番手につけた#23佐々木大樹(S Road NDDP F3)がトップ。佐々木はこれにより1ポイントを獲得、決勝スタートを待たずして2012年のNクラスチャンピオンを獲得した。

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全日本F3選手権最終ラウンドは、24年ぶりに復活したWEC富士6時間耐久レースとの併催となった。 公式予選はWECのフリー走行3回目の終了後、午前11時25分より10分間で行われた。 天候はさわやかな秋晴れ、コースはドライの絶好のコンディションだ。 ここでトップに立ったのは前回SUGO大会で3連勝を果たした#36中山。誰よりも早く1分36秒台の好タイムを記録すると、最後は1’36.226まで短縮してポールポジションをものにした。 2番手にはなんとNクラスの#23佐々木がつける。 佐々木は金曜日のフリー走行でも午前中にトップタイムを記録しており、今週末は絶好調のようだ。この予選でも1’36.297と、Cクラス中山の0.071秒差につけ、総合でもフロントローを獲得した。 これにより佐々木のシリーズポイントは1点が加算されて123。ランキング2位の#7平峰一貴は100ポイントであるため、このあと第15戦でポールを獲得し、第14、15戦の決勝レースでいずれもファステストラップと優勝を記録しても優勝回数の差で佐々木を上回ることが出来なくなったため、この時点で2012年のF3Nクラスチャンピオンは佐々木のものとなった。

なお、#8野尻智紀(HFDP RACING F312)と、今回スポット参戦している#19蒲生尚弥(KCMG)については走路外走行のため3グリッド降格のペナルティが課せられ、それぞれ10番手、14番手から決勝をスタートすることになった。

第14戦決勝はこのあと午後2時40分より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第15戦富士公式予選結果

FIA WEC 6 Hours of FUJI -RIJ- (2012/10/13) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 15 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
1*23N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'36.138--170.87
236中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.4110.2730.273170.38
34平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.4530.3150.042170.31
42ラファエル・スズキTODA FIGHTEX F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'36.6360.4980.183169.99
537リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.6690.5310.033169.93
61山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.8700.7320.201169.58
77N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.2801.1420.410168.86
820Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.3821.2440.102168.68
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.4101.2720.028168.64
1019N蒲生 尚弥KCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'37.5651.4270.155168.37
118野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'37.5661.4280.001168.37
126N小泉 洋史Net Move F306 Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'37.9911.8530.425167.64
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'38.4372.2990.446166.88
145N歌川 拓UFPコンサルティングF3Dallara F305TOYOTA
3S-GE
1'39.7543.6161.317164.67
1513N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'40.4454.3070.691163.54
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'45.9679.8295.522155.02
  • CarNo.23は、全日本フォーミュラ3統一規則第3章28条1.(走路外走行)により決勝のグリッド位置を3グリッド降格および訓戒とする。

Japanese F3

JF3:第14戦富士公式予選結果

FIA WEC 6 Hours of FUJI -RIJ- (2012/10/13) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 14 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
136中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.226--170.71
223N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'36.2970.0710.071170.58
34平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.3830.1570.086170.43
437リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.4990.2730.116170.23
51山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.6740.4480.175169.92
62ラファエル・スズキTODA FIGHTEX F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'36.8260.6000.152169.65
7*8野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'37.3631.1370.537168.72
87N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.5731.3470.210168.35
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.7781.5520.205168.00
1020Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.7801.5540.002168.00
11*19N蒲生 尚弥KCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'38.1381.9120.358167.38
126N小泉 洋史Net Move F306 Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'38.5082.2820.370166.76
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'39.3663.1400.858165.32
1413N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'39.9533.7270.587164.35
155N歌川 拓UFPコンサルティングF3Dallara F305TOYOTA
3S-GE
1'40.4734.2470.520163.49
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'45.9329.7065.459155.07
  • CarNo.8は、全日本フォーミュラ3統一規則第3章28条1.(走路外走行)により決勝のグリッド位置を3グリッド降格および訓戒とする。
  • CarNo.19は、全日本フォーミュラ3統一規則第3章28条1.(走路外走行)により決勝のグリッド位置を3グリッド降格のペナルティを課す。

Japanese F3

JF3:第14,15戦富士占有走行2回目 チャンピオンの平川亮がトップタイム!

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 午前に引き続き、14時15分から1時間の占有走行が行われた。

 ここでは午前トップに立った佐々木大樹(NDDP)のタイムを0秒5上回り、すでにタイトルを決めている平川亮(RSセリザワ)がトップに立った。

 2位は占有走行1回目に総合でもトップだったNクラスの佐々木。佐々木は明日午前中に2戦分行われる公式予選のうちどちらかでクラスポールポジションを獲得すれば、午後の決勝を待たずにその時点で今シーズンNクラスのドライバーズタイトルを手中にすることとなる。ライバルの平峰一貴(HFDP)が10位と出遅れているためその可能性は高そうだ。

 3位には山内英輝(B-MAX)が入り、午前中2位だった中山雄一(トムス)は4位へと後退した。

 公式予選は明日13日、11時25分より第14戦が10分間、11時50分より第15戦が10分間で行われる。

Text: Yoshinori OHNSIHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

Japanese F3

JF3:第14,15戦富士占有走行2回目結果

FIA WEC 6 Hours of FUJI -RIJ- (2012/10/12) Free Practice 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 14/15 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
14平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.539--170.16
223N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'36.7020.1630.163169.87
31山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.8800.3410.178169.56
436中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'36.9630.4240.083169.41
52ラファエル・スズキTODA FIGHTEX F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'37.2230.6840.260168.96
637リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'37.3670.8280.144168.71
78野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'37.6271.0880.260168.26
819N蒲生 尚弥KCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'37.7041.1650.077168.13
935N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.8591.3200.155167.86
107N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.9021.3630.043167.79
1120Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.9901.4510.088167.64
126N小泉 洋史Net Move F306 Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'38.2641.7250.274167.17
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'39.2032.6640.939165.59
145N歌川 拓UFPコンサルティングF3Dallara F305TOYOTA
3S-GE
1'41.5795.0402.376161.71
1513N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'41.5965.0570.017161.69

Japanese F3

JF3:第14,15戦富士占有走行1回目 Nクラスの佐々木大樹がトップスタート!

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 FIA世界耐久選手権第7戦が開幕した富士で12日、サポートレースとして組み込まれた全日本F3選手権第14、15戦の本戦に向けての占有走行1回目が9時45分から1時間にわたり行われた。

 このセッションでトップタイムを記録したのはNクラスポイントリーダーでクラス5連勝中の佐々木大樹(NDDP)。2位には前回のSUGO大会3連戦を完全制覇した中山雄一(トムス)が入り、3位はラファエル・スズキ(戸田)が付けている。

 すでに総合のチャンピオンを決めている平川亮(RSセリザワ)は4位と出遅れ、今シーズン初参戦の蒲生尚弥(KCMG)は10位で最初のセッションをスタートした。

 占有走行2回目は本日12日14時15分より同じく1時間で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

Japanese F3

JF3:第14,15戦富士占有走行1日目結果

FIA WEC 6 Hours of FUJI -RIJ- (2012/10/12) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2012 ACHIEVEMENT All Japan F3 Championship Round 14/15 富士スピードウェイ 4.563 km

PNoClsDriverCarChassisEngineTimeDelayGapkm/h
123N佐々木 大樹S Road NDDP F3Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'37.066--169.23
236中山 雄一PETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'37.3640.2980.298168.72
32ラファエル・スズキTODA FIGHTEX F308Dallara F308HONDA
MF204C
1'37.5000.4340.136168.48
44平川 亮広島トヨペットF312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'37.5880.5220.088168.33
58野尻 智紀HFDP RACING F312Dallara F312HONDA
MF204C
1'37.8130.7470.225167.94
61山内 英輝B-MAX・F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'37.8160.7500.003167.94
737リチャード・ブラッドレーPETRONAS TOM'S F312Dallara F312TOYOTA
1AZ-FE
1'37.8260.7600.010167.92
835N勝田 貴元TDP SPIRIT F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.9610.8950.135167.69
97N平峰 一貴HFDP RACING F307Dallara F307TOYOTA
3S-GE
1'37.9620.8960.001167.69
1019N蒲生 尚弥KCMGDallara F308TOYOTA
3S-GE
1'38.9271.8610.965166.05
1120Nギャリー・トンプソンKCMGDallara F307TOYOTA
3S-GE
1'39.1012.0350.174165.76
126N小泉 洋史Net Move F306 Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'39.2082.1420.107165.58
1377N野呂 立スタッフワンCMS F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'39.6892.6230.481164.78
145N歌川 拓UFPコンサルティングF3Dallara F305TOYOTA
3S-GE
1'41.2684.2021.579162.21
1513N吉田 基良B-MAX・F306Dallara F306TOYOTA
3S-GE
1'41.7524.6860.484161.44

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス ZENT Audi R8 LMS、現状ベストの6位入賞 (Hitotsuyama)

 Hitotsuyama Racingは9月29~30日にオートポリスで開催されたSuper GT第7戦「Super GT in KYUSHU 300km」に参戦致しました。#21 ZENT Audi R8 LMSが今シーズンベストとなる6位でフィニッシュし、チームに開幕戦以来の入賞をもたらしました。一方、#99 investors Audi R8 LMSはGT500マシンとの接触によりリタイヤとなり、第4戦菅生から結果を残せない厳しいレースが続いています。

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9月29日 公式練習 / 公式予選
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / リチャード・ライアン

 第4戦菅生からトラブルが続発し思うような結果を残せていない#21 ZENT Audi R8 LMS。いずれのレースも完走さえ果たせば入賞が確実なレースを落としてきただけに、名誉挽回を懸けた重要な1戦となった。オートポリスには週末にかけて大型の台風が接近し、公式練習から終始天候に左右されるレースとなった。公式練習では前戦同様、まずはリチャード・ライアンがセットアップを担当。刻々と変化する天候ゆえ、ライバルのタイムを直接比較することは難しいものの、リチャードはマシンとタイヤの相性がサーキットと合うことを確認すると、すぐに都筑に交代。都筑は走行前、不慣れなオートポリスに多少の不安を覗かせていたものの、いざコースインすると持ち前のドライビングセンスを発揮。ライバルたちと遜色ないタイムを記録しパートナーのリチャードを安心させた。公式練習はセッション中盤にリチャードが記録した1分57秒451がベストタイムとなり、GT300クラス17位に沈んだが、午後の公式予選に期待を持てるセットアップを見つけ出しセッションを終えることができた。今回もノックダウン方式で行われた公式予選。Q1は雨を得意とする都筑が担当。Q1をトップ10で通過することが確実と思われたが、都筑はタイムアップできないどころか、マシンを真っすぐ走らせることすら困難な状況に陥る。クラス上位が2分00秒前後のタイムを記録する中、都筑は2分10秒を記録するのが精一杯。まさかのクラス21位、Q1敗退という不本意な結果に終わった。公式予選後の検証により、同じメーカーのタイヤを履く#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8も 同様の症状に悩まされたことから、公式予選前の雨量・路温の若干の変化がタイヤのマッチングを狂わせ、タイヤが全く発熱しなくなってしまったことが判明した。

#99 investors Audi R8 LMS フランク・ユー / 安岡秀徒

 第5戦鈴鹿でのクラッシュが完治せず、第6戦富士を急遽欠場した#99 investors Audi R8 LMS。第3戦セパンを最後に完走から見放された厳しい状況が続いており、#21 ZENT Audi R8 LMS同様、完走が必須となる1戦だ。第1ドライバーは第3戦以来の登場となるフランク・ユーが務める。フランクは併催のGT Asiaに自身のFord GT GT3で参戦しており、今回もダブルエントリーとなった。公式練習前半は安岡がセットアップを担当。同時に雨量によるマシンバランスの変化も確認し、セッション中盤でフランクに交代する。久々にAudi R8 LMSのステアリングを握ったフランクだが、数々のGT3マシンを乗りこなしているからか、すぐにAudi R8 LMSのフィーリングを取り戻し順調に周回を重ねていく。GT Asiaの第1レースがこの公式練習の直後に控えていたこともあり、フランクは公式練習での走行を10周のみに抑え、残り時間を安岡に託した。この後、安岡はタイムアップを果たせず、セッション中盤に記録した1分59秒284、クラス21位で公式練習を終えた。公式予選では安岡がQ1を担当。#21がタイヤとのマッチングの問題で下位に沈んだ一方、#99安岡はこのQ1で激走。タイムモニター上位から何度も消えかかってはまた這い上がってくる姿に、チーム内は歓喜が。結果2分3秒419、クラス6位のタイムを記録し、今シーズン初となるQ2進出を決めた。16台中上位10台までが生き残ることが出来るQ2。Q2を担当するフランクにはセッション開始前に緊張の様子も見えたが、いざコースインしてからは慎重なドライビングを披露。刻々と変化する雨量、赤旗中断と波乱含みの展開となったが、Q2再開後のラスト1周のチャンスではしっかりとベストラップを記録し15位で公式予選を終えた。シーズン初のQ2進出と上々のマシンフィーリングにドライバー、そしてスタッフたちは決勝への期待を膨らませた。

9月30日 決勝
#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / リチャード・ライアン

 決勝当日も台風による不安定な天候が続き、さらに濃霧が発生。フリー走行が開始早々8分のところで視界不良で中止になったほか、併催のGT Asiaもレースがキャンセルされるなど、午後の決勝レース中止すら危ぶまれる状況となった。しかし、正午過ぎから天候・視界ともに徐々に回復。スケジュール通りスタート進行が行われることに決定した。小雨が降り続いていたことも有り、スタート後2周はペースカー先導のもと隊列を整えて走行するペースカースタートが導入された。#21のスタート担当は都筑。予選での不本意な結果を払拭したい都筑はスタート早々に#14 Team SGC IS350と#22 R'Qs Vemac 350Rをパスし19位に。さらに5周目には#85 JLOC Verity ランボ RG3をパス。本来のペースを取り戻した都筑は自らが在るべきポジションを目指し、先を急ぐ。その後10位を走る#5 マッハGoGoGo車検Ferrari458を先頭に都筑まで6台のマシンが縦一列に並び心理戦を展開。都筑は前を行く#4 GSR ProjectMirai BMWの番場琢選手とテール・トゥ・ノーズの争いを繰り広げるが、マシンパワーでAudiを上回るBMWを相手に苦戦。コーナーでは背後まで詰め寄ることができても、ストレートでその差は次第に開いてしまう。現状のペースは決して悪くないことをエンジニアが無線で伝え、ストレスが溜まる状況でも現状維持の冷静なドライブを続けるよう、都筑に促す。都筑は自身のスティントで#4を捕えるには至らなかったものの、一切ミスのないドライブを続け、33周目にピットイン。リチャードに後半スティントを託した。前戦富士ではピットイン時にエンジンが再始動せずにリタイヤした苦い経験もあり、エンジン再始動の瞬間にはチームスタッフから安堵の表情も見受けられた#21 ZENT Audi R8 LMS。ここからリチャードは鈴鹿で見せた激走を再現。ライバルが全車ピットインを済ませた時点で既に入賞圏内の10位までポジションアップ。51周目に#31 apr HASEPRO PRIUS GTを交わし9位に上がると続く52周目には#88 マネパ ランボルギーニ GT3をあっさりとパス。55周目に#3 S Road NDDP GT-Rがトラブルによりストップすると7位に。翌56周目には#27 PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリも交わし遂に6位まで浮上。ここから先、前を行く#0 GSR 初音ミクBMWとのタイム差は20秒ほどあり、残り6~7周ではさすがに自力で追いつくことは不可能であることをエンジニアが説明。6位死守をリチャードに告げるが、リチャードの勢いは留まることを知らず。残りの3ラップで自己ベストを連続更新する走りを見せ、自身のパフォーマンスを強烈にアピール。レースはそのままフィニッシュし、#21 ZENT Audi R8 LMSは今シーズンベストとなる6位入賞を果たした。

#99 investors Audi R8 LMS フランク・ユー / 安岡秀徒

 #99 investors Audi R8 LMSのスタート担当は安岡秀徒。公式予選で光る走りを見せ、チームはこれまでにない明るい雰囲気に包まれた中でのスタートとなった。スタートを慎重にこなした安岡は5周目にペースの上がらない#43 ARTA Garaiyaをパス。その後#5 マッハGoGoGo車検Ferrari458を先頭にした隊列が出来上がりテール・トゥ・ノーズの争いを展開。安岡はハイペースを維持し、#5の背後に迫る。28周目に#5の一瞬の隙をつき攻略。この時点でライバルの脱落も有り、9位までポジションアップ。安岡が想定以上にハイペースでドライブを続けていることから、エンジニアはピットインのタイミングをギリギリまで遅らせて上位進出を狙う作戦に変更。レースが中盤に差し掛かった辺りでも安岡のペースは衰えず、上位勢を凌ぐ1分55秒台半ばでの走行を続ける。ピットでモニターを見つめるパートナーのフランクにも笑みが溢れSuper GT初ポイント獲得に期待がかかる。41周目に暫定トップに躍り出た時点で翌周ピットインの指示が出され、ピット内には緊張が走る。しかしその矢先、コース上でスピンしマシン右リヤ部分をもぎ取られた格好の#99がサーキットモニターに映し出された。単独スピンを喫しコース上にストップしたところに、それを避けきれなかったGT500マシンが接触したとのことだ。安岡はピットまでマシンを戻したものの、右リヤの足回りを始めバンパーやウイングに大きなダメージを負っており、とてもレースを続けられる状況にはかった。残念ながら#99 investors Audi R8 LMSはフランクをコース上に送り出すことが出来ないまま、またしてもレースを終えることになった。

チーム代表 一ツ山幹雄
#21 ZENT Audi R8 LMSについて
「やっと満足のいく結果が出せました。もちろん本当はもっと上を目指したいのですが、今回のレース距離と現状のBOPではこれがベストに近いと思います。予選でタイヤの問題を抱えて下位に沈んでしまったので、それがなければもしかしたら表彰台も有りえたのかもしれません。でも予選21位から6位入賞ですから、予想を上回る結果です。都筑選手、リチャードともに一切ミスをせずに走りきってくれたおかげです。今後は来シーズンも含め、毎戦トップ6に入れるようなチームにしていきたいです。ここまで支えてきてくださった皆様には本当に感謝しています。」
#99 investors Audi R8 LMSについて
「予選までは非常に満足していました。安岡選手のQ1での走りは見ていて楽しめましたし、Q2で一発のアタックでしっかりとしたタイムを記録して帰ってきたフランクも評価に値します。決勝も最初は良かったのですが・・・。レースは一時的に速くてもゴールしないと意味がないですからね。鈴鹿ではマイク(マイケル・キム選手)と都筑選手(都筑善雄選手)が走れずにリタイヤ。今回はフランクが走れずにリタイヤ。本人はGT500に当てられたと言っていますが。そもそもスピンしなければ当てられないわけですよね。いったいどうなっているのでしょうか?走ることが出来なかったフランクにも、ご支援くださっているスポンサー様やファンの方々にも、弁明の余地すらありません。」

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Hitotsuyama Racing Press release

Formula Challenge Japan

FCJ:第9戦鈴鹿決勝 トップフィニッシュの松下信治にペナルティ、平川亮が今季4勝目を挙げる (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第9戦の決勝レースが10月7日(日)、鈴鹿サーキットで行われた。

 前夜に降った雨もあがり、F1日本グランプリ決勝日となるこの日は快晴。絶好のレース日和と、朝早くから詰め掛けた多くのレースファンの見守る中で、FCJ決勝は11時より10周の戦いを開始した。

 ホールショットを奪ったのはポールポジションの#10松下信治。1コーナー手前では2番手スタートの#4平川亮と併走状態となったが、これをグリーンゾーンまで押し出す格好でリードを保った。

 一方の#4平川はここでのコースオフで3番手に後退したが、この周のシケインで2位#12高星明誠のインに飛び込み、順位を挽回する。

 トップに立った#10松下は#4平川にまったく付け入る隙を与えず、終始2分03秒台のハイペースで周回を重ね、最後は2.8秒のリードを築いてチェッカーを受けた。

 しかしレース後、スタートでの幅寄せに対し国際モータースポーツ競技規則L項違反(危険なドライブ行為)との判定が下り、40秒加算のペナルティが下された。

 また、4位でフィニッシュした#8清原章太もジャンプスタートと判定されて30秒が加算されることに。これにより優勝は平川、2位高星、3位は#3篠谷大幹という結果となり、シリーズポイントは平川が76点で松下を9ポイントリードすることとなった。

 また、スポット参戦組の成績は#18柴田隆之介が5位に入りFCJ初ポイント獲得。#15高橋翼が8位、#19イム・チェ・ウォンは11位だった。

 第10、11、12戦鈴鹿大会は11月3-4日に開催される。

優勝:平川亮(東京中日スポーツ賞 受賞)
 スタートは僕のほうが良くて、そのままインから抜こうとしたんですが、進路がなくなってしまって、コースアウトしましたが、うまく戻ることが出来たので良かったです。1周目は前が遅かったので、S字のあたりからもうシケインで抜こうと思ってついていって、隙が見えたので躊躇なくインに入って抜きました。(松下選手には)きっとペナルティが出るだろうと思っていました。抜こうという意識はありましたが、なかなか追いつきませんでした。今日は路面に合わせて走ることができました。まだ3レースもありますし、ポイント差もありますので、1戦1戦大事に戦いたいです。
2位:高星明誠
 今日はスタートがまずまず決まって、1コーナーで2位に上がって、そのまま松下選手についていこうと思ったんですけど、昨日のレースで右のリヤを損傷して、金曜日に使ったタイヤに交換しましたが、前半なかなか発熱しなくて、1周目に平川選手に抜かれてしまいました。その後は自分のペースで走ることができ、前にも追いついていくことが出来たので、その意味では良かったと思います。でも、まだまだ自分に足らないところが見つかったので、この1ヶ月で修正して次に挑みたいと思います。
3位:篠谷大幹
 清原選手のスタートは「速いな」とは思いましたが、ジャンプスタートだとまでは思いませんでした。その後はついていくのが精一杯で、オーバーテイクする距離までつめることが出来ませんでした。デグナーの一つ目が得意なコーナーなので、そこは毎周思い切っていっています。鈴鹿は得意なコースですし、レースは流れが大事だと思うので、最終戦は予選からうまく流れをつかんでポール・トゥ・ウィンを飾りたいです。
Text: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦鈴鹿決勝結果

F1 Japanese GP -RIJ- (2012/10/07) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 9 鈴鹿サーキット 5.807 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
14平川 亮FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ 1020'42.349
212高星 明誠NDDP DAISHIN FCJ101.644
33篠谷 大幹FTRS103.927
49道見 真也FTRS SCHOLARSHIP FCJ1014.914
518柴田 隆之介アスト★HondaCars三重北★SBT1017.797
67小河 諒宝華Racing with DUNLP1019.011
75周藤 康平チームSPV FCJ1020.466
815高橋 翼HFDP/SRS-F/コチラR1022.331
913藤波 清斗NDDP FCJ1022.359
1014三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ1022.876
1119イム・チェ・ウォンKIM'S RACING1024.248
126ナニン・インドラ・パユーングFTRS PTT1024.842
1316三浦 愛EXEDY FC1061027.224
148清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR1033.174
1510松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR1037.139
161川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ1041.838
---- 以上規定周回数 ( 9 Laps ) 完走 ----
-17陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ28 Laps
-11坪井 翔FTRS TMC FCJ19 Laps
-2黒崎 駿HFDP/SRS スカラシップ/コチラR19 Laps
  • Fastest Lap: CarNo.10 松下信治(HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR) 2'03.569 (4/10) 169.18km/h
  • CarNo.1,8は、2012年FCJ大会特別規則第13条(反則スタート)により、競技結果に30秒を加算した。
  • CarNo.10は、国際モータースポーツ競技規則L項違反(危険なドライブ行為)により競技結果に40秒を加算した。
  • CarNo.17は、国際モータースポーツ競技規則L項違反(危険なドライブ行為)により競技結果に40秒を加算した。

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012 第9戦 (鈴鹿) 決勝

プレスインフォメーション 2012年10月07日

鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第9戦 決勝レースを、2012年10月6日(土) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:28℃ 路面温度:32℃(スタート時)

10月6日(土)、F1のサポートレースとして開催されたPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の第9戦決勝。前日の予選でポールポジションを獲得したのは、現在ランキングトップの♯14 平川亮。2番手には♯11 山路慎一が続く。今季、すでに全日本F3選手権でチャンピオンを獲得している♯14 平川の速さは、ベテランの♯11 山路も認めるところ。しかし、♯11 山路には経験値があり、その巧みさはレースでこそ活かされる。第4戦から5連勝中の♯14 平川でも、簡単に勝利を掴むのは難しいだろう。
3番手グリッドはジェントルマンクラスでランキング2位の♯16 横幕ゆぅ。4番手の♯22 Michael GREEN(チャンピオンクラス・ランキング2位)を挟んで、5番手にはジェントルマンクラスのランキングトップ♯19 永井宏明が並ぶ。チャンピオンクラスの♯14 平川と♯22 Michael含め、タイトルを賭けた争いにも目が離せない。そこに第2戦で優勝している♯11 山路を加えた上位グループが、レースを引っ張る展開となりそうだ。

F1公式予選の興奮が覚めやらぬ15時40分、5万人超の観客の前で10ラップの戦いがスタートした。レッドシグナル点灯からブラックアウト、上位陣はきれいなスタートを決め、イン側からのスタートとなった2番手グリッドの♯11 山路は、1コーナーで♯14 平川に並びかける。2台はサイド・バイ・サイドで2コーナーからS字へ。ここでは接触も見られたが、なんとか♯14 平川が抑え込みトップを死守した。
この攻防戦について、「接触はあったけど冷静でした。ただ、山路さんに前に出られたくないという思いは、当然強かったです」と♯14 平川。「この接触でクルマがまっすぐ走らなくなってしまった」という♯11 山路は、その後♯14 平川との差を詰めることができず、そのまま2位でチェッカーを受けている。

またスタート後のS字では、♯19 永井が姿勢を乱してコースアウト。これを避けようとした♯90 Igor SUSHKOもコースオフ、♯19 永井は15番手、♯90 Igorは最後尾まで順位を落としてしまう。その後♯19 永井は3周目のスプーンコーナー立ち上がりでもスピンを喫してリタイア。
「オープニングラップでは、まだタイヤが冷えた状態でグリップがなくミスしてしまった。スプーンでのスピンは挽回しようと焦ってしまって...」と♯19 永井。明日の第10戦は、この第9戦でのベストラップ順でスターティンググリッドが決定するが、アタックしきれなかった♯19 永井は14番手からのスタートに。「明日はとにかく気持ちを入れ替えて、ひとつずつ順位を上げていくだけ。1ポイントでも獲りたいですね」。
それに対し、♯90 Igorは16位フィニッシュとなってしまったが、ベストラップでは3番手タイムをマーク。明日の第10戦でこの雪辱に挑む。

接近戦を演じて観客を沸かせたのは、♯16 横幕と♯22 Michaelの3番手争い、そして♯7 林久盛、♯32 飯田太陽、♯15 神取彦一郎、♯5 高見沢一吉、♯2 田島剛という5台による5番手争いだ。
「3周目ぐらいからエンジンが全開になるのにワンテンポ遅れていた」という♯16 横幕。なんとか中盤戦まで凌いでいたが、7周目の1?2コーナー、♯22 Michaelにアウト側からかわされてしまう。
「ゆぅ(横幕)さんはブロックが上手い。それに鈴鹿は、ワンメイクレースであるPCCJの場合は抜きにくい。7周目にやっとチャンスができて、それに成功しました」と♯22 Michael。
順位を下げた♯16 横幕は、その後トラブルが顕著になり♯22 Michaelについて行くことができず、「4位をキープできたのは、不幸中の幸い」と話す。♯19 永井のリタイアにより、タイトル争いは19ポイント差まで詰め寄ったが、「まだ19点“も”、ありますからね。とにかく、明日はベストを尽くすだけ」とも。

一方、5台による5番手争いは、各車の差が1秒以内という数珠つなぎで進行。中でも♯32 飯田が♯7 林に幾度となく襲いかかるが、抜くことはできず。この5台は順位を入れ替えることなく、チェッカーを受けている。

第4戦からの連勝を“6”に伸ばした♯14 平川は、「クルマの状態が良かったので、ずっとプッシュし続けました。お客さんもいつも以上に多くて楽しかったです」。ベストラップは昨日の予選よりもタイムアップし、明日の第10戦もポールスタートとなる。7連勝、そしてタイトル獲得へ向け、18歳平川の挑戦は続く。

■第9戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 21'35.758
2 11 山路 慎一 C Excellence M.S. +17.315
3 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +29.158
4 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +37.500
5 7 林 久盛 C Yunbo DIRECTION +41.814
6 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +42.217
7 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ +42.820
8 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ +43.118
9 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +44.751
10 31 眞野 壮一郎 SPOT コウセイカイ ディレクション +50.129
11 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 +55.838
12 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION +56.797
13 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +57.563
14 58 鈴木 優 SPOT データスケープ KTR +58.036
15 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア +58.392
16 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス +1'14.138
17 29 中川 国敏 G Adelcars GT3Cup 1Lap
以上完走
18 19 永井 宏明 G ナインレーシング 8Laps

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012 第9戦 (鈴鹿) 公式予選

プレスインフォメーション 2012年10月05日

鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第9戦 公式予選を、2012年10月5日(金) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:26℃ 路面温度:32℃(スタート時)

年間12戦で組まれたPorsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の2012シーズンも、いよいよ最終局面に突入した。その第9戦-10戦の舞台となるのは鈴鹿サーキット。F1のサポートレースという特別なイベントだ。
鈴鹿サーキットはF1パイロットに「ドライビングテクニックが試される」とまで言わしめるテクニカルコースで、ここでの勝利は格別なものとなる。サーキット内はF1開催とあってお祭りのような雰囲気に包まれているが、PCCJのパイロットたちは緊張感に包まれつつも、いつも以上に闘志をみなぎらせている。
特にタイトル争いの渦中にあるチャンピオンクラスの♯14 平川亮と♯22 Michael GREEN、ジェントルマンクラスの♯19 永井宏明と♯16 横幕ゆぅは、その思いも一塩だろう。♯14 平川と♯22 Michaelのポイント差は39点、♯19 永井と♯16 横幕は33点と、今大会の結果によってはチャンピオンが決定する。特別なレースだからこそ、この地でタイトルを決めたい♯14 平川と♯19 永井、最終戦を前にタイトルを決めさせるわけにはいかない♯22 Michaelと♯16 横幕、それぞれの意地がぶつかりあう。当然、他のパイロットたちにとっても特別な戦いであることに変わりはなく、パドックの緊張感も一際高い。

PCCJの鈴鹿ラウンドは、10月5日(金)正午から行われた30分間のフリープラクティスで幕を明けた。先頭でコースへと飛び出したのは、昨年の鈴鹿・第10戦で総合2位表彰台を獲得している♯16 横幕。1周目のアタックで早々に2分09秒951のトップタイムをマークする。その後はなかなか10秒を切るパイロットが現れなかったが、20分が経過すると♯14 平川が2分09秒141でトップに立つ。以下、上位グループは♯22 Michael、♯11 山路慎一、♯90 Igor SUSHKO、♯32 飯田太陽で、この6名までが10秒台という結果だった。

公式予選がスタートしたのは、空気の澄んだ秋空に夕陽が眩しく浮かんだ16時45分。スポット参戦の2台を含む18台がコースインしていく。最初に2分10秒台に入れてきたのが♯15 神取彦一郎、♯19 永井、♯16 横幕の3名。その後、♯14 平川が2分09秒をマークしてトップに立つと、翌周には2分08秒968へとタイムを更新。♯14 平川はその後もアタックを続けるが、結果としてはこれがポールタイムとなった。
「これはちょっと失敗してのタイム。今大会の結果でタイトルが決まるというのは、特に意識してないです。ただ、F1のサポートレースという部分では、やはり特別なラウンドですね」目標はF1と
公言するだけに♯14 平川のモチベーションはいつも以上に高いようだ。
2分09秒611で2番手を獲得した♯11 山路は、「残念ながら予想通りの2位(笑)。平川君は速かった。開幕の時から、確実に成長している」と話す。
チャンピオンクラスのタイトルを争う♯22 Michaelは、2分10秒088で4番手。「1年ぶりの鈴鹿でこの順位はまあまあ。タイトルを狙うには厳しい差があるけど、とにかく明日の結果を見ないとね」

一方、ジェントルマンクラスでは、フレッシュタイヤを2セット投入した♯16 横幕が総合3番手に入りクラストップ、ポイントリーダーの♯19 永井は5番手に留まった。
「タイトルの可能性を残すためには、日曜日(第10戦)のグリッドも考えなくちゃいけない。そのためには、明日(第9戦)の決勝で速いタイムを出す必要があり、クリアラップがとりやすい前のグリッドを獲得したかった。タイヤは2セット使ってしまったけど、結果としては良かった」と♯16 横幕。
翌日の決勝のためにフレッシュタイヤを温存した♯19 永井とは別の戦略を採ったわけだが、果たしてどちらが正解なのか……。

注目の第9戦決勝レースは10月6日(土)、F1公式予選後の15時40分にスタートする。

■第9戦 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Time
1 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE 2’08.968
2 11 山路 慎一 C Excellence M.S. 2’09.611
3 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION 2’10.058
4 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON 2’10.088
5 19 永井 宏明 G ナインレーシング 2’10.203
6 7 林 久盛 C Yunbo DIRECTION 2’10.280
7 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス 2’10.475
8 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア 2’10.629
9 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ 2’10.951
10 5 高見沢 一吉 C 高見沢整骨院OSSOポルシェ 2’11.031
11 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 2’11.255
12 33 Tetsuo OGINO G KRM ケーズフロンティア 2’11.329
13 58 鈴木 優 SPOT データスケープ KTR 2’11.917
14 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 2’11.968
15 31 眞野 壮一郎 SPOT コウセイカイ ディレクション 2’12.686
16 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 2’12.710
17 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION 2’13.047
18 29 中川 国敏 G Adelcars GT3Cup 2’22.824

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦鈴鹿決勝 松下信治4連勝を達成、平川亮と同点でポイントリーダーに (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第8戦の決勝レースが10月6日(土)、鈴鹿サーキットで行われた。

 昨日の予選を終えた時点でのシリーズポイントは、ポールポジションを獲得した#4平川亮が59ポイント、ランキング2位の#10松下信治が55ポイントと、依然として接近した状態。このレースの結果如何ではポイントリーダーが入れ替わる可能性もでてきた。また、昨日の予選でクラッシュした#11坪井翔は車両交換となり、最後尾からスタートすることになった。

 F1日本グランプリの公式予選日にあたるこの日も鈴鹿サーキットは好転に恵まれ、爽やかな秋晴れの下、朝9時30分より10周の決勝がスタートした。

 ホールショットを奪ったのは2番手スタートの#10松下。#4平川が2位につけ、この2台が後続を突き放す格好でレースは進行していった。

 昨日午前のフリー走行でも終了間際にトップタイムをたたき出した#10松下は、この日も#4平川を上回る快調なペースで周回を重ね、レースが折り返し点を迎えるころには2秒のマージンを築き上げた。

 懸命に追い上げる#4平川だったが、結局最後までこの差を覆すことは出来ず、レースは前戦富士大会に続いて#10松下が4連勝を飾る結果になった。

 また、ファステストラップも#10松下が記録。これにより、松下は明日の第9戦をポールポジションからスタートするとともに、シリーズポイントでも11点を加算し66点となり、平川と同ポイントに並んだ。

 その後方では#8清原章太と#3篠谷大幹、#1川端伸太朗と#12高星明誠がそれぞれテール・トゥ・ノーズのドッグファイトを展開。しかし最終ラップのデグナーで#3篠谷がコースアウトしたことにより#8清原は3位表彰台をものにし、7周目のスプーンで#1川端を攻略した#12高星が4位に入った。

 また、スポット参戦組では#18柴田隆之介の9位が最上位で、FCJ初の韓国人ドライバー#19イム・チェ・ウォンが11位、#15高橋翼は16位で初戦を終えた。

 第9戦決勝は明日朝11時より、第8戦と同じく10周で行われる。

優勝:松下信治(東京中日スポーツ賞 受賞)
 優勝できたことを嬉しく思います。ここにくるまでに貴重な機会を与えてくださった、ホンダさんやモビリティランドさんに深く感謝したいと思います。また家族や応援してくれた人に感謝します。F1タイヤのラバーが乗った状態でのグリップを経験するのが初めてだったので、昨日の予選ではタイムを出すタイミングを間違えてしまい、100分の2秒でしたが2番手になってしまい、すごく悔しくて夜まで研究をし、どこで差が出ているかを調べて、今日のレースはスタートから全力でいこうと思いました。明日も同じ時間にレースがあるので、今日と同じようにしっかり気を引き締めてがんばります。やっと後半戦で、前半で失ったポイントを追いついたという感じです。明日のレースで差を広げて、フォーミュラ・ニッポンのときに3レースあるので、そこでも勝ってタイトルを決めたいです。お互いにクリーンな戦いが出来ればと思います。

2位:平川 亮
 2位という非常に悔しい結果となってしまいました。予選では運よくトップになれましたが、それを生かしきれず、スタートを失敗してしまって、じりじりと離されてしまいました。ファステストラップでも差があったので、どこで抜けるのかとかをデータロガーで研究して明日に臨みます。まだ4レースもあるので、巻き返せるチャンスはあります。松下選手も速いですが、またシリーズポイント2番手になるのは嫌なので、がんばります。
3位:清原章太
 ホンダさんをはじめ、練習の機会を与えてくださった鈴鹿サーキットさん、SRS-Fのスタッフさんに感謝しています。予選から前の二人とコンマ4ぐらい差があったので、スタートして1周目が勝負だと思ったんですが、スタートが思うようにいかず、1周目で差が出来てしまい、最後も差を離されて終わってしまいました。ラップタイムも伸びなくて、明日は5番手あたりからのスタートになると聞いています。前の車を抜けるだけ抜いてプッシュしていこうと思います。篠谷選手は勢いよくくるタイプなので、後ろを時々気にしながら走っていましたが、それよりも勝ちたいという気持ちがあったので、前にどうして離されるんだ、ていう気持ちで走っていました。明日のレースのポジション取りもあったので、とにかく前を向いて走りました。
Text: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦鈴鹿決勝結果

F1 Japanese GP -RIJ- (2012/10/06) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 8 鈴鹿サーキット 5.807 km

PosNoDriverCarLapTime/
Behind
110松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR1020'38.642
24平川 亮FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ 102.063
38清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR108.993
412高星 明誠NDDP DAISHIN FCJ1012.551
51川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ1014.986
613藤波 清斗NDDP FCJ1017.345
75周藤 康平チームSPV FCJ1018.299
89道見 真也FTRS SCHOLARSHIP FCJ1018.873
918柴田 隆之介アスト★HondaCars三重北★SBT1020.847
107小河 諒宝華Racing with DUNLP1022.144
1119イム・チェ・ウォンKIM'S RACING1024.240
123篠谷 大幹FTRS1024.538
1311坪井 翔FTRS TMC FCJ1025.619
146ナニン・インドラ・パユーングFTRS PTT1025.964
1516三浦 愛EXEDY FC1061032.182
1615高橋 翼HFDP/SRS-F/コチラR1035.502
1717陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ1034.788
1814三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ1035.690
192黒崎 駿HFDP/SRS スカラシップ/コチラR91 Lap 
---- 以上規定周回数(9Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.10 松下信治(HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR) 2'03.352 (6/10) 169.48km/h

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦鈴鹿公式予選 大観衆の前で平川亮が5戦ぶりのポール獲得 (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第8戦の公式予選が10月5日(金)、鈴鹿サーキットで行われた。

 公式予選はF1のフリー走行2回目終了後の15時55分より30分で行われた。今回も公式予選で第8戦のグリッドを決め、第9戦のグリッドは第8戦決勝レース中に各自が出したベストラップ順という、FCJではもうすっかりお馴染みとなったレースフォーマットが採用された。

 朝のフリー走行では最後の最後に#10松下信治の逆転を許した#4平川亮だったが、この予選では序盤から好タイムを連発。2分3〜4秒台で走行するライバル達を尻目に開始7分で2'02.823を叩き出すと、その後も2'02.802までタイムを縮めセッション前半で一気に後続を突き放しにかかった。

 これに対し、フリー走行トップの#10松下はセッション中盤に2'02.822と、こちらも2分2秒台に入り#4平川に100分の2秒差に迫る。その後も渾身のアタックを続けた#10松下だったが、チェッカー提示後の最後のアタックでも2'02.998にとどまり、自らがホームコースと自信を覗かせた鈴鹿でのポール獲得とはならなかった。

 #4平川のポールポジションは第1戦、第2戦の富士大会に続く5戦ぶり3回目だ。3番手には#10松下と同じSRS-F出身の#8清原章太。4番手は#3篠谷大幹がつけた。

 第8戦決勝は10月6日朝9時30分より10周で行われる。

Text: Japan Race Promotion

Formula Challenge Japan

FCJ:第8戦鈴鹿公式予選結果

F1 Japanese GP -RIJ- (2012/10/05) Qualifying-Session: Weather:Fine Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 8 鈴鹿サーキット 5.807 km

PosNoDriverCarTimeDelayGapkm/h
14平川 亮FTRSクラリオン広島トヨペットFCJ 2'02.802--170.24
210松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR2'02.8220.0200.020170.21
38清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR2'03.2010.3990.379169.68
43篠谷 大幹FTRS2'03.2710.4690.070169.59
512高星 明誠NDDP DAISHIN FCJ2'03.3030.5010.032169.54
61川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ2'03.5210.7190.218169.24
713藤波 清斗NDDP FCJ2'03.7040.9020.183168.99
89道見 真也FTRS SCHOLARSHIP FCJ2'03.8641.0620.160168.78
95周藤 康平チームSPV FCJ2'03.9551.1530.091168.65
102黒崎 駿HFDP/SRS スカラシップ/コチラR2'03.9611.1590.006168.64
1118柴田 隆之介アスト★HondaCars三重北★SBT2'03.9751.1730.014168.62
1217陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ2'04.0121.2100.037168.57
1311坪井 翔FTRS TMC FCJ2'04.1591.3570.147168.37
146ナニン・インドラ・パユーングFTRS PTT2'04.3191.5170.160168.16
157小河 諒宝華Racing with DUNLP2'04.3711.5690.052168.09
1614三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ2'04.3941.5920.023168.06
1716三浦 愛EXEDY FC1062'04.4331.6310.039168.00
1819イム・チェ・ウォンKIM'S RACING2'04.4331.6310.000168.00
1915高橋 翼HFDP/SRS-F/コチラR2'04.5581.7560.125167.84
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 2'15.23512.43310.677154.58

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス GAINER DIXCEL R8 LMS、好走もアクシデントにより16位。タイトルの夢絶たれる (GAINER)

予選:7位 決勝:16位

予選日入場者数:11.200人 決勝日入場者数:21.100人

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2012年9月29日(土曜日) 雨
  • 公式練習:9:00~10:50 気温:15度・路面温度:16度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ1:14:00~14:15 平中克幸 気温:15度・路面温度:19度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ2:14:40~14:50 田中哲也 気温:15度・路面温度:18度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ3:15:10~15:20 平中克幸 気温:15度・路面温度:17度・路面状況:ウエット

gt_r07_gainer_01.jpg  ここオートポリスはGAINERにとって相性の良いコースで、毎年ここで表彰台に立ち、チャンピオンシリーズに生き残ってきた実績がある。

 今回もランキングトップとの差を少しでも縮めて、最終戦に繋いでかなければならない大事な一戦だ。台風17号の接近により、朝からしとしとと雨が降り、練習走行が始まる頃にはしっかりとした雨になっていた。前回の富士戦と比べてもかなり気温が低く、真夏から一気に冬になってしまったような肌寒さを感じるスタートとなった。

 走り出しは平中克幸から。マシンはかなりのオーバーステアで、タイムアップが難しく、フロントの足回りのセット変更を繰り返し、マシンのセットアップを行う。

 徐々にマシンバランスも良い方向になり、田中哲也と交代。途中路面状況もめまぐるしく変わり、ウエットタイヤ、インターミディエイトのタイヤと変更し、確認を繰り返す。占有時間中に赤旗中断もあったが、久しぶりに6番手でこのセッションは終了した。

 今回の予選も前回富士に引き続きノックアウト方式が採用された。この予選は2人のドライバー共にタイムを出していかなければ予選のQ3に残ることが出来ず、Team全体の力が必要になる。

 GAINERはRd3から、BOPの変更とウエイトハンディによりなかなかQ3に進むことが出来ず、苦戦を強いられて来たが、このオートポリスはハンディウエイトが半減し、上位グリッドに期待が掛かる。

 まずQ1は平中が担当しスタート。計測1周目で8番手、2周目で7番手と徐々にポジションを上げ、計測5周目に2分5秒069のタイムで5番手に浮上。16番手までQ2に進出できるため、タイムアップしている他車を考えてもQ2は通過できると判断し、残り1分30秒でアタックを終了した。

 Q2は田中が担当。Q1よりは若干雨が弱くなり、田中も計測2周目に1分59秒457をマークし暫定4番手に。10分間の内残り2分で赤旗中断。残り3分30秒のアタックが与えられ田中もアタックするが、タイヤが暖まりきらずタイムを更新することが出来なかったが、8番手で久しぶりのQ3進出となった。

 Q3は平中が担当し、スタートと同時にコースへ。計測1周目に4番手に名前を連ねるが、ここに来てもやはりストレートスピードの速いマシンには敵わず、計測4周目に1分55秒299のベストタイムを計測するが、明日は7番手のポジションからのスタートが決まった。

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田中哲也コメント
 正直ウエットでもう少し上にいきたかったのですが、今までの何戦かと比べれば良いですが、残り2戦のレースでもう少し前のポジションからというのがあったので、ちょっと不本意です。
平中克幸コメント
 久しぶりにQ3に残れたので、それに関しては良かったと思います。もう少し上のポジションに行けると思っていましたが、今までのことを考えたら良い方なので明日は追い上げのレースをお見せいたします。
2012年9月30日(日曜日) 雨
  • フリー走行:9:20~9:50 気温:16度・路面温度:17度・路面状況:ウエット
  • 決勝65周(62周):14:00~ 気温:16度・路面温度:17度・路面状況:ウエット

gt_r07_gainer_04.jpg  台風17号は四国沖に移動し、心配された開催中止は免れた。しかし、台風が通り過ぎたにも関わらず雨は降ったり止んだりを繰り返し、路面状況は完全なウエット。その上オートポリス名物の霧が発生し視界を遮る。

 朝のフリー走行は予定通り開始されたが、開始後8分で霧と雨による視界不良の為、赤旗が提示される。その後、20分ほど回復の経過をみていたが、改善の見込みがないと判断され、午前11時から改めて30分間のフリー走行が行われる事になった。

 しかし、この11時からの走行時間になっても、視界は改善することなく、この走行もキャンセルとなった。決勝前に走行できるのは、ウォームアップ走行の8分だけとなってしまった。

 正午頃から徐々に霧も晴れ始め、決勝レースがオンタイムでスタートすることとなった。しかし、相変わらず雨が降ったり止んだりで、セーフティーカー先導でのスタートとなる。

 セーフティーカーが2周の周回後、3周目に一斉にスタートを切る。スタートを担当するのは田中。1コーナーにそのままのポジションで消えていく。

 前を行くNo.52メルセデスを追いかけ、後ろのNo.33ポルシェを引き離していく。11周目にNo.52がマシントラブルでコースアウトし、セーフティーカーが入る。後ろの№33とは10秒近く離していたが、一気にそれも帳消しに。

gt_r07_gainer_05.jpg  15周目にSCが外れ、レースが再スタート。後ろから来る№33はストレートが速く、タイヤも路面と合ってきたのか、あっという間にパスされてしまう。しかし、3番手から8番手までが5秒以内で走行し離されることなく、数珠つなぎで周回を重ねていく。このままではラップタイムが上がらず、団子状態の中で周回を重ねるより、予定より早めにルーティーンのピット作業を行い、平中でプッシュする作戦に変更し、28周目に45秒のピット作業で平中にハンドルを託す。

 それでも給油時間の短いJAF-GT勢に前を行かれてしまうが、40周目には9番手までポジションを上げ、表彰台目指して平中劇場が始まるはずだった41周目の立体交差を過ぎた50Rで、事もあろうか同じDUNLOPタイヤユーザーのGT500クラスに後ろから接触され、スピンさせられたあげくに、コース外まで押し出されてしまう。

 この接触によりエンジンが掛からず、一気に16番手まで後退。この接触によりサスペンションアームが曲がってしまい、まっすぐ走らせることも非常に困難になってしまった。すでにこの時には周回遅れになり、表彰台に登るどころかポイント圏内でチェッカーを受けることも難しくなってしまっていた。

 悲願だったシリーズチャンピオンはこの時点で潰えてしまったが、とにかく完走することを優先し、平中も最後まで走行を続ける。

 しかし、雨も徐々に上がり始め、心配されたタイヤが悲鳴を上げ始める。平中のラップタイムも一気に落ち始め、最終ラップにはNo.85ランボルギーニにパスされてしまい、かろうじて16番手でチェッカーを受けた。

平中克幸コメント
 決勝中は500の車に当てられて終わってしまいました。レースなので色々有るのは仕方がないですが、ちょっと酷かったですね。チャンピオン争いからも弾き出されてしまいましたし、僕自身のオートポリスでの連続表彰台記録も止まってしまいました。これにめげずに最終戦も、JAF-GPも優勝出来るようにチーム一丸で最後を締めくくれるようにしたいです。
田中哲也コメント
 結果は何を言っても変わらないので。良い悪いも関係ない状況になってましたからね。最終戦でのチャンピオン争いは出来なくなりましたが、もう一度優勝目指して頑張るだけです。
Text & Photo: GAINER

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスフォトギャラリー(決勝日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:吉本大樹レースレポート2012(SGT_第7戦_オートポリス)

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【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
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2012.9.29-30
Round_7 AUTOPOLIS

triple a vantage GT3、今季2勝目をマーク!!
トップから4ポイント差のランキング2位で最終戦へ

【Result】

9.29  FP : 1 st (1'52"977)
9.29  Q1 : 12 th (2'04"625)
9.29  Q2 : 2 nd (1'58"111)
9.29  Q3 : 2 nd (1'53"113)

Starting Grid : 2 nd

9.30  FP : 2 nd (1'58"444)
9.30  Final : 1 st (20 pt)

Series Ranking (Driver's / Team's) : 2 nd (67 pt) / 2 nd (80 pt)

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【公式練習・予選】 2012.9.29 (Sta)
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triple a vantage GT3、オートポリスでも速さは健在
PPは逃すも、予選2番手を獲得

【公式練習】 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 開始:15度/16度>終了:15度/17度
【公式予選】 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 Q1開始時15℃/19℃、Q3終了時15℃/17℃

2012 AUTOBACS SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の舞台は、大分県に位置するオートポリス。シリーズ中唯一の九州地区での開催とあって、あいにくの天候ながら観客席には大勢のファンが詰めかけた。

早朝は小雨程度で収まっていたものの、台風17号の接近で雨が徐々に強まる中、気温15℃、路面温度16℃という肌寒いコンディションで午前9時にフリープラクティスが始まった今回のレースウィーク。triple a vantage GT3は、前戦富士の決勝で一時トップに立ちながらもトラブルでリタイヤとなっており、チャンピオンシップ争いへの生き残りを賭ける為には今回のレースは絶対に落とせない1戦となる。そんな緊張感のなか、triple a vantage GT3はこの最初の公式セッションから速さを発揮する。

全車がウエットタイヤを履いてのコースイン、路面温度の低さから中々タイヤに熱が入らず各車2分台でのラップが続いていたセッション序盤、まだ路面の水が多い段階でトップタイムを競ったのはNo.3 S Road REITO NDDP GT-Rとtriple a vantage GT3。開始から10分でNo.3 S Road REITO NDDP GT-Rが1'58"890と2分台を切り、まずはこれがターゲットタイムに。するとここから徐々に各マシンがタイムアップ、まずはNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSが1'57"710、さらにNo.33 HANKOOK PORSCHEも1'57"288までタイムを削ってくる。しかし最終的にこのタイムを上回ってきたのがtriple a vantage GT3。セッション開始から25分程が経過したところで1'56"373をマーク、一気にトップに浮上する。

この頃から雨が少なくなり走行ラインの水も捌けてきたコース上。するとここでNo.2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電が1'56"119にタイムアップ、チャンピオンを争うチームが入り乱れるトップ争いに割りこんでくる。しかしここから各マシンがそれぞれさらにタイムアップ、予選前のフリー走行ながら、熾烈なトップタイム争いが始まった。そんな中最終的にタイミングモニター最上段に返り咲いたのはtriple a vantage GT3。唯一1分52秒台に入る1'52"977の最速タイムをマーク、予選に向け大きな弾みをつけてこのセッションを終える。

その後、午後に入り始まった予選Q1セッションは定刻通り14時ちょうどにスタート。ここでは15分の走行で上位16台がQ2へ進出する事になる。このセッションでtriple a vantage GT3に乗り込んだのは星野選手。ところがコース上はこのセッションが始まる前に降った大雨の影響でヘビーウェットコンディション。アタック2周目に入る頃にはさらに雨量が増え、A Speedは「コンディション的に計測1周目以上のタイムは出ない」と判断。この時点で4番手に着けていた星野選手をピットに呼び戻し、そのままセッションの終了を待つ事に。するとセッション終盤にかけ徐々にコンディションが回復、各マシンがタイムアップし始め若干冷やりとしたものの、最終的にtriple a vantage GT3は12番手に残り、無事Q2へと進出する事に成功する。

GT500クラスのQ1で赤旗中断があったため、14時45分と遅れて開始されたGT300クラスの予選Q2セッション。ここでの走行時間は10分間、上位10台がQ3へと進むことになる。この頃になると雨は小降りとなり、Q1より路面状況は向上。とは言え、滑りやすい難しい状態であるのは変わらない。ここでtriple a vantage GT3のアタックを担当したのは吉本大樹。Q2セッション中盤まで8番手辺りにつけていた吉本は「なかなかタイヤが温まらずタイムアップさせることが出来なかったけど、赤旗中断の際に変更したセットアップが功を奏してセッション再開後の1周でタイムアップさせることが出来た」と、赤旗中断終了後の唯一のラップでタイムアップを果たし1'58"111をマーク。見事2番手に飛び込み、Q3進出を決定づける。

そして15時05分から始まった予選Q3。このセッションは10分間のセッションとなる。ここでのアタックを担当したのは星野選手。するとその星野選手は回復し始めたコンディションに合わせ、インターミディエイトタイヤでコースイン。「元々インター(ミディエイト)には自信があった」と、吉本に続いて見事なアタックラップを披露。トップのNo.3 S Road REITO NDDP GT-Rにはわずかに届かなかったものの、見事1'53"113のタイムで決勝2番グリッドを確保。最終戦を前にどうしても欲しい優勝を視野に捉え、公式予選を終了する事となった。

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【決勝】 2012.9.30 (Sun)
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triple a vantage GT3、今季2勝目をマーク!!
トップから4ポイント差のランキング2位で最終戦へ

【決勝】 雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 開始:16度/17度>途中:16度/18度

決勝日朝、9時20分より30分間で予定されていたフリープラクティスが深い霧と雨による視界不良で8分ほどで赤旗が提示され、そのままセッションが終了となる等、前戦に続き波乱の予感がした決勝日。結局11時より30分の走行が行われるスケジュール変更となったが、開始時間になっても霧の状況は改善せず、結局このセッションもそのままキャンセルとなり、各マシンは最後のマシン調整が出来ないままに決勝のグリッドにつく事となった。

フリープラクティスはキャンセルとなってしまったものの、正午を過ぎる頃にはようやく霧が晴れ、第7戦決勝のスタート進行はオンタイムで進行が進み、セーフティーカー(SC)先導の下にはなったものの、定刻通りの午後2時に決勝の戦いの幕が切って落とされた。SCがコース上を離れたのはスタートから3周目。するとその直後から熾烈なトップ争いが始まった。このスタートでtriple a vantage GT3のステアリングを握ったのは星野選手。その星野選手はPPスタートのNo.3 S Road NDDP GT-Rの背後でオーバーテイクのチャンスを伺いながら、3番手以下の後続をぐんぐん引き離していく。

ところがレース11周目、ここでNo.52 GREEN TEC & LEON SLSがスロットルリンケージのトラブルで4コーナーを曲がれずにクラッシュ。幸いドライバーに大きな怪我は無かったものの、大破したマシンを回収するためにコース上にはSCが。これで対3番手以降のマシンへのリードが一旦リセットされてしまったが、星野選手は16周目にリスタートが切られると、またも3番手以降を引き離しトップのNo.3 S Road NDDP GT-Rとマッチレースを展開していく。この2台はレース中盤に差し掛かる頃まで1~0.5秒ほどの僅差で攻防。両車ともにチャンピオン争いに残るべく、さらにはここで優勝し、有利な条件で最終戦に挑みたいだけに、その戦いも熾烈を極めていく。しかし勢いに優ったのはtriple a vantage GT3。星野選手は21周目の1コーナーのブレーキングでNo.3 S Road NDDP GT-Rに並びかけ、2台はそのままサイドバイサイドで並走。そして続く3コーナーでついにS Road NDDP GT-Rのインを突いてトップを奪還。その後ジワジワとS Road NDDP GT-Rを引き離していく。

2番手S Road NDDP GT-Rとの差を8秒程に広げた30周目には、そのS Road NDDP GT-Rがピットイン、52秒の作業でコースに復帰してくる。トップのtriple a vantage GT3はその4周後にピットに向かい、ここで吉本大樹へとドライバーチェンジを行っていく。ところがここで若干のハプニングが発生。燃費の悪いアストンマーチンだけにライバルチームより20秒以上のロスは覚悟していたが、何と給油中に火災が発生。メカニック達の素早い対応で最小限のロスで留めたものの、ピットで70秒程を費やしてしまい、コースに戻った時点でNo.3 S Road NDDP GT-Rに前に出られてしまう。それでもこの日のtriple a vantage GT3には、そのロスをも取り戻す速さと強さがあった。吉本は一時8秒以上のギャップを築かれたS Road NDDP GT-Rにすぐさま追いつき、背後からプレッシャーをかけ始める。「わりとすぐに追いつけたけど、キャラクターの違うマシンで、なかなか簡単には抜けなかった」とは言うものの、「ずっと後ろにいたお陰でGT-Rの事が色々分かりました」と、落ち着いてチャンスを伺っていく。

この展開には、誰もが「守るS Road NDDP GT-R」と「攻めるtriple a vantage GT3」の息詰まる戦いが最後まで続くと予想した。しかし結末はレースのチェッカーを待たずに訪れた。レースも残り8周となったところでS Road NDDP GT-Rの左リアタイヤが突如脱落。これで難なくトップに躍り出た吉本はそのまま残り周回を走り切り、最後は2番手のマシンに13秒の大差をつけて、第5戦鈴鹿に続く今季2勝目を挙げる事となった。

これでtriple a vantage GT3はシリーズランキングでトップから4ポイント差の2位に浮上。シリーズは最終戦もてぎを残すのみで、チャンピオン獲得の可能性を残すマシンはtriple a vantage GT3を含む上位3台に絞られた。現在のランキングトップはNo.33 HANKOOK PORSCHE、2位に4ポイント差のtriple a vantage GT3、3位はNo.911 エンドレスTAISAN 911。最終戦ではこの3チームがGT300クラスの覇権を懸けて争うことになる。チームA Speedはチーム参戦僅か3年目で悲願のチャンピオン獲得なるか。ツインリンクもてぎで行われる最終戦(10月27日(予選)28日(決勝))でのtriple a vantage GT3の活躍に大きな期待がかかり、オートポリスラウンドは幕を下ろす事となった。

12' SUPER GT SERIES Round_7 / AUTOPOLIS
2012.9.29 (Sat) Free Practice & Qualify
2012.9.30 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com

【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/

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【吉本大樹コメント】
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単純に、純粋にとても嬉しいです!! 前戦の富士でノーポイントだったことで、最終戦へ向け今日は絶対に勝たなければならなかった。今回は3号車がとても速く、決勝は離されてしまうかもしれないと感じていたし、簡単ではなかったけど全てを出し切ったことで勝つことができたのだと思います。

今回は最初のフリー走行から決勝終了までマシントラブルもなく、常に難しいコンディション変化にチームのアジャスト力も素晴らしかった。ピットで火が出た時の冷静な対処、ヨコハマタイヤさんの最後まで高いレベルで安定し続けてくれた浅溝タイヤ、星野選手のこれ以上にない予選アタックや決勝ラップ、全てにおいてほぼ完璧だったと思います。

これで事実上3台の争いになった訳です。まずはチャンピオン獲得の可能性をかけた切符を手に入れられた事にほっとしています。最終戦もてぎはノーウェイトのガチンコ勝負。絶対に勝ってチャンピオンを決めたいと思います!!

エイチワイ・マネージメント有限会社

SUPER GT

SGT:吉本大樹レースレポート2012(SGT_第6戦_FSW)

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【Hiroki Yoshimoto Race Report 2012】
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2012.9.8-9
Round_6 FUJI SPEED WAY

triple a vantage GT3、レース前半でトップに躍り出るも
まさかのエンジントラブルで、痛すぎるリタイヤ

【Result】

9.8  FP : 4 th (1'41"384)
9.8  Q1 : 3 rd (1'41"166)
9.8  Q2 : 7 th (1'41"722)
9.8  Q3 : 6 th (1'40"991)

Starting Grid : 6 th

9.9  FP : 7 th (1'42"336)
9.9  Final : DNF (0 pt)

Series Ranking (Driver's / Team's) : 3 rd (47 pt) / 5 th (57 pt)

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【公式練習・予選】 2012.9.8 (Sta)
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triple a vantage GT3、94kgのウェイトを積みながら
予選はQ3に進出~決勝6番グリッドを獲得!!

【公式練習】 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:27度/30度>終了:27度/37度
【公式予選】 天候:曇 | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時26℃/35℃、Q2開始時28℃/40℃、Q3開始時26℃/34℃

2012 AUTOBACS SUPER GT第6戦の舞台は静岡県の富士スピードウェイ。前戦鈴鹿では最後尾スタートからの劇的優勝を果たしたA Speed & triple a vantage GT3はチャンピオンシップ争いにおいても一気にトップに浮上、悲願のシリーズチャンピオン獲得に向け大事な一戦となるレースに挑む事となった。

迎えたレースウィーク初日。雲がやや多いものの、まずまずの好天に恵まれたこの日の富士スピードウェイ。フリープラクティスセッションは午前9時40分にスタート。コンディションは終始安定したドライコンディション。するとここでtriple a vantage GT3に乗り込んだ吉本大樹がセッション開始早々に1'42"674のトップタイムをマーク。前戦鈴鹿からの勢いを感じさせる走りを披露する。ところがその後1'41"384までタイムアップしたところでエンジン周りからオイルが漏れだすトラブルが発生しピットイン。残りのセッションを走る事が出来ず、最終的には4番手でこのセッションを終了する事となった。

原因の箇所によっては予選出走を諦めなければならない可能性もあったこのトラブル。しかし何とかこのトラブルは予選前に修復が完了、triple a vantage GT3は無事公式予選に挑む事となった。その予選Q1セッションでマシンに乗り込んだのは吉本大樹。すると吉本はフリープラクティスで満足に走行できなかったハンディを感じさせない走りで3番手タイムをマーク。予選Q2に駒を進める事に成功する。すると予選Q2セッションに出走した星野選手も確実な走りで7番手タイムをマーク。さらにその後のQ3セッションでは再び吉本がマシンに乗り込みコースイン、ここでも94kgものウェイトを積みながら1分40秒台に乗せる1'40"991をマークして決勝6番手グリッドを確保。「本当は2列目までに入りたかったけど、積んでいるウェイトを考えればトップから0.5秒差というのは全然悪くない」と、翌日決勝での追い上げを期待させながらこの日のセッションを終える事となった。

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【決勝】 2012.9.9 (Sun)
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triple a vantage GT3、レース前半でトップに躍り出るも
まさかのエンジントラブルで、痛すぎるリタイヤ

【決勝】 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:29度/45度>途中:28度/42度>終盤:28度/35度

前日同様、雲はあるもののまずまずの好天に恵まれた日曜の富士スピードウェイ。決勝に向けた最終調整の貴重な時間となる決勝前フリー走行では7番手タイムをマークしたtriple a vantage GT3。

決勝ではライバル勢に対して給油で20秒程のロスが予想される事もあり、スタートを担当する吉本大樹は「出来るだけ自分のスティントでトップになって帰ってきたい」と序盤でのポジションアップを狙いグリッドへ。その後、真夏のような日差しがグリッドに照り付け、気温29℃、路面温度45℃となった午後2時にいよいよ第6戦決勝がスタート、66周に及ぶ戦いの火ぶたが切って落とされた。

するとそのスタート直後、ここにまず波乱のレース展開が待っていた。何とPPから好スタートを切ったNo.31 apr HASEPRO PRIUS GTが1コーナーでスピン~コースアウト。代わってトップに立ったのは予選2位のNo33 HANKOOK PORSCHE。6番手グリッドからスタートを切った吉本大樹は、「最初の5周位はタイヤに熱が入らず苦労した」としながらも一台づつ前の車をパスしてゆき、レース序盤の内に3番手に浮上する事に成功する。更に、「自分たちが選択した(タイヤの)コンパウンドを考えれば、各スティントの中盤~後半に強い事は解っていた」と、その後見事にNo16 MUGEN CR-Z GTとNo33 HANKOOK PORSCHEを攻略。スタート前の思惑通り自らのスティントでトップに浮上、ここからピットストップで失うと予想される最終的に必要な20秒のマージンを稼ぐ為、猛プッシュを開始する。

ここまでは順調に事が運んでいたtriple a vantage GT3。ところが吉本がピットに戻り星野選手とドライバーチェンジを行った直後に悪夢が待ち構えていた。なんと星野選手がコースに入ってわずか数周後からエンジンの点火系にトラブルが発生。12気筒のうち1気筒が機能しない状態となってしまいピットイン。結局このトラブルには為す術も無く、結果triple a vantage GT3はチャンピオンシップを争う上では痛すぎるリタイヤでこのレースを終える事となってしまった。

12' SUPER GT SERIES Round_6 / FUJI SPEED WAY
2012.9.8 (Sat) Free Practice & Qualify
2012.9.9 (Sun) Final
Text : www.hiroki-yoshimoto.com

【Aspeed Official Site】 http://www.aspeed.co.jp/
【SUPER GT SERIES Official Site】 http://www.supergt.net/jp/
【吉本大樹 Official Site】 http://www.hiroki-yoshimoto.com/

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【吉本大樹コメント】
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また勝てるチャンスのあるレースを落としてしまいました。このタイミングでノーポイントは本当に痛いです…。原因はハッキリしていませんが、鈴鹿のレース終盤に起こったトラブルと症状が似ているようなので同じ所の問題かもしれませんね。重いなりに良いレースをしていたし、悪くても表彰台は堅かった。チャンピオンシップを考えると非常に痛いレースとなってしまいました。

残りはたった2戦。一つでも落とせばチャンピオンの可能性はなくなります。絶対に取りこぼしの無いように次戦オートポリスは勝たなければなりません!

エイチワイ・マネージメント有限会社

SUPER GT

SGT:第7戦オートポリスフォトギャラリー(予選日)

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

JAF Grand Prix | その他

TOYOTA 86、SUBARU BRZのレースがスタート (FSW)

 富士スピードウェイは1日、昨年発売されたばかりで人気の高い「TOYOTA 86」、「SUBARU BRZ」でのレースを開催すると発表した。富士チャンピオンシリーズの1戦として本年はロードスターとの混走レースとして2戦が行われる。また、「TOYOTA 86」は11月中旬に開催されるJAF SPRINT CUPのサポートレース、レジェンドカップに採用されることがすでに発表されている。以下、プレスリリース。

 日本を代表する多くのレーンングドライバーを輩出してきた"富士チャンピオンレースシリーズ"に新クラス"86&BRZ"が加わり、競技車両である「TOYOTA 86」、「SUBARU BRZ」の競技車両規則を発表しました。

 競技車両規則は、市販車に近い量産ツーリングカークラスである「JAF N1」をベースに、コストの高騰を抑え、かつイコールコンディションでレースを行い、多くのエントラントにご参加いただくよう規則を設定しました。

  "86&BRZ"クラス初の決勝レースは10月27日(土)の第5戦で行う予定です。("86&BRZ"クラスは"ロードスターNA6, NB6"クラスと混走)

 冨士チャンピオンレースシリーズ観戦時の入場料は1,000円(含駐車料/中学生以下保護者同伴時無料)です。

 詳しい競技内容などはFSW公式ホームページ内「富士チャンピオンレース」コーナーをご参照下さい。(URL:http://www.fsw.tv/freepage/676/)

[富士チャンピオンレースシリーズ開催スケジュール]
日程開催レース
第5戦
10月27~2B(日)
86&BRZ/ロードスター(土)、Netz Cup Vitz Race、F4、FJ1600/S-FJ、N1600/シルビア/MR2/NA1600/力ローラアクシオ(日)、N1400/N1000/デミオ(土)、Vitz Clubman(土)など
篤6戦
12/9(日)
86&BRZ/ロードスター、N1600/シルビア・180/MR2/NA1600/カローラアクシオGT、ロードスターCUP/デミオレース、AE111、N1400/N1000/デミオ、カート

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富士スピードウェイ プレスリリース

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