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レイトンF3000情報:西日本タイヤテスト

     LEYTON HOUSE RACING TEAM
         プレス・インフォメーション
          F3000タイヤテスト
        1990年4月20日 金曜日
           西日本サーキット
 昨日とはうって変わって朝から強い雨が降っていた。関谷は9時から、ダナーは1
0時から走行時間が割りあてられており、それぞれオンタイムでスタート。
 関谷は積極的に雨の中を走り、ベストなウェットセッティングを探した。25周目、
関谷はスピンからフロントウイングを破損してしまうが、ダメージは少なく大事には
至らず、すぐ走行再開可能であった。
 ピットに入ってくるまでの数周、関谷は最終コーナーを抑え気味に走っていたが、
それでも1分14秒台を連発していた。同時期に他のドライバーが1分15~16秒
台で走っていることから、関谷のタイムはその状況下では最速であった。その後再び
スタートしていった関谷だったが、コンディションが悪すぎ、1周でピットに戻り様
子をみることにした。
 一方ダナーは10数周したのみで、悪状況から走行を中断。うらめしそうに空を見
上げるばかりであった。
 結局天候は回復しないまま、午前の走行を終えた。それにしても、赤旗中断が多い
午前のセッションだった。
 午前のセッションから午後へのインターバル中、雨は止みそのままコンディション
が好転するかと思われたが、また直前になって雨が降り始めた。
 当初関谷が1時から、ダナーが30分遅れて1時30分からというスケジュールが
ブリヂストンによって調整されていたが、この不安なコンディションか午後の走行を
キャンセルするチームが出たことにより、2台揃って出走することができた。
 いずれにしても、雨足は弱まろうとはせず、コンディションは悪くなる一方だった。
関谷は走り始め1分13秒台をマークし、トップに立ってから14周したが、タイム
は15秒台をコンスタントに出していた。ピットに戻ってきた関谷を含めチームでは
ウェットコンディションについてベースとなるものが発見できたと判断。タイヤメニュ
ーも全てこなしたこともあり、早々にテストを引き上げることにした。
 一方関谷の走行中、4周したのみでピットでウェイティングしていたダナーは、関
谷と入れ替わるようにピットアウトしていった。ダナーがコースに出た時の各ドライ
バーのタイムは1分15秒中盤から16秒ということろだった。そんな中でダナーは
15秒24をマークしてみせた。合計25周したところで、ピットに戻ってきたダナー
は、コンディションが悪くなるばかりとウェイティングに入ることにした。しかし、
関谷と同様天候回復は望めずテストを終えることを決断した。
●西日本F3000テスト タイムデータ 4月20日
  ドライバー  マシン/エンジン/タイヤ  午前       午後
-------------------------------------
 1 星野一義     L-T90/M/BS   1:12.07★ -------
 2 中谷明彦     L-T90/M/BS   1:13.15★ 1:15.12
 3 中子 修     L-T90/M/BS   1:13.46★ 1:14.21
 4 片山右京     L-T90/M/BS   1:13.49★ -------
 5 関谷正徳     LH90B/M/BS   1:13.53★ 1:13.80
 6 V.バイドラー  L-T90/M/BS   1:13.65★ 1:14.51
 7 和田孝夫     L-T89/M/YH   1:13.72★ -------
 8 J.ハーバート  R-90D/M/BS   1:13.95★ -------
 9 影山正彦     L-T89/M/BS   1:14.40★ 1:15.56
10 C.ダナー    LH90B/M/BS   1:14.85★ 1:15.24
11 M.S.サラ   L-T90/M/DL   1:17.30  1:14.98★
12 松本恵二     L-T89/M/DL   -------  1:15.10★
13 小河 等     L-T90/M/BS   1:15.25★ -------
14 M.マルティニ  L-T90/M/DL   1:21.40  1:15.28★
15 黒沢琢也     R-90D/M/BS   1:19.90  1:15.38★
16 高橋国光     L-T90/M/YH   1:16.34★ -------
17 鈴木利男     L-T89/M/BS   1:18.47  1:16.87★
18 金石勝智     L-T90/M/BS   1:18.76  1:16.88★
19 岡田秀樹     LH90B/C/DL   1:16.95★ 1:17.13
20 J.クロスノフ  L-T90/M/DL   1:18.45  1:17.00★
21 松田秀士     L-T89/C/YH      1:17.31★ -------
22 T.ダニエルソン L-T90/M/DL   1:17.97★ -------
23 長谷見昌弘    L-T90/M/DL   1:19.35★ -------
24 E.ベルッタジア L-T90/M/BS   1:19.44★ -------
25 太田哲也     ----------      1:23.95★ --------
注:★はベストタイム。 L:ローラ、LH:レイトンハウス、R:レイナード
            M:無限、C:コスワース、BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ
            YH:ヨコハマ
   提供:レイトン・インターナショナル
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全日本F3000

レイトンF3000情報:西日本タイヤテスト

【訂正版】先ほどアップしましたが、日付を間違っていましたので、訂正します。
   レイトンハウス・レーシングチーム・プレスインフォメーション
          F3000 タイヤテスト
         1990年4月19日 木曜日
            西日本サーキット
 快晴に恵まれた西日本サーキットで、今シーズン2回目のテストが行われた。ゴー
ルデンウィーク直後にレースが控えており、これが最後の西日本テストということも
あって今回は25台も参加した。そのため、ブリヂストン勢は出走時間を調整して、
混雑軽減を図った。
 前回のデータを元にまず関谷正徳がスタート。クリスチャン・ダナーはその30分
後からの時間が割り当てられており、9時30分にピットを後にした。
 関谷は3周目に1分01秒63をマークし、まずはトップに立つ。1回目のピット
インで関谷は「コーナー出口でアンダーステアが出ている」ことを報告。ダナーはは
じめの数周は各部の新品パーツをウォームアップさえるためにゆっくりとラップし、
徐々にタイムを上げていく。6周目に6番手タイムをマークしたところでピットに戻っ
てきた。ダナーも関谷同様、基本的にアンダーステアが強いとコメントした。
 30分に渡ってマシン調整を行って両者ピットアウト。関谷ははじめから1分00
秒台前半をマークし、セットアップの方向が正しかったことを証明。タイムロスになっ
ていた最終コーナーのバランスも良くなったものの、トータルとしては今ひとつで逆
にターンインでのアンダーステアが強くなってきたとの報告。これはフロントタイヤ
の消耗によるところが強いと判断し、フレッシュタイヤに交換。同時にタイヤ温度分
布からキャンバー角に多少の変更を加え、残りのセッションに臨んだ。
 11時、まずまずのフィーリングをつかんだ関谷の走行時間が終了。ダナーは12
時まで割り当てられていたが、アンダーステアの解決はいまだ出されていなかった状
態。フロント部の調整のためマシンはガレージに引き戻された。主にスプリング回り
を調整したが、フィーリングの向上をダナーは報告。残り時間が少なかったがさらに
マシンに手を加え、可能な限りレベルアップ。トップでセッションを終えることがで
きた。
 午後は1時30分よりスタート。各部調整作業のため、2台とも15分ほど経過し
てからピットを後にした。関谷はダナーが午前中に行ったように、ウォームアップす
べきパーツがあり数周を慣らしに費やす必要があった。ダナーは午前中より強くアン
ダーステアが発生してしまっていることを報告。インターバル中に行ったリセットアッ
プに微妙な誤差が出たと判断し、ガレージに急きょマシンを引き戻しアライメントを
含む再チェックとなった。チェック後、ダナーは午前中のスピードをほぼ取り戻し、
1分00秒40を2周目にマーク、2番手にたった。
 ピットに戻ってきたダナーは、「最初の数ラップはバランスに問題ないのだが、少
しするとアンダーが発生し、徐々にひどくなっていく」と報告したところで午後1回
目の割当時間を終了し、1時間のインターバルを取ることになった。
 関谷は続けて3時半まで走ることが許されていた。小刻みにピットイン/アウトを
繰り返していた関谷は、最終コーナーのバランスも良くなったところで、関谷のベス
トタイムは1分00秒56で7番手。その時点でフレッシュタイヤに交換した他、ガ
スを満タンにするなどして本格的なテストに入った。結局、関谷は計5回のピットイ
ンを含め、44周を消化したところで、本日の割り当て時間が終了した。
 今度はダナーの走行タイム。まずレースタイヤでマシンのバランスをチェックした
後、すぐに予選用タイヤを履くことになった。レースタイヤで走行したダナーは10
周ほど走り、コンスタントに1分00秒台前半をマークしてみせた。「少しオーバー
ステアが出始めた」ことから、フロント部に手を加えて予選用をトライ。1回目のト
ライで59秒03をマーク。順位は6番手。その後続けてのフライングラップに入っ
たが、前車につかえ、タイムアップならず。2セット目に履き換えてのトライは、5
9秒42止まりとなり、59秒03が本日のダナーのベストとなった。
 関谷もダナーがタイヤ交換している間に予選用タイヤをトライ。59秒29までタ
イムアップし、8番手で本日のテストを終了した。
 両ドライバーのコメントを総合すると、未だアンダーステアが消えておらず、タイ
ムロスをまねいている、その対策の方向性は今日の結果からある程度出ており、明日
のテストで早速試すことになった。
●西日本F3000テスト タイムデータ 4月19日
  ドライバー  マシン/エンジン/タイヤ  午前       午後
-------------------------------------
 1 J.ハーバート  R-90D/M/BS   1:00.33    58.07★
 2 和田孝夫     L-T89/M/YH   1:01.14    58.18★
 3 星野一義     L-T90/M/BS   1:00.20    58.25★
 4 長谷見昌弘    L-T90/M/DL   1:00.41    58.52★
 5 松本恵二     L-T89/M/DL   1:00.40    58.83★
 6 C.ダナー    LH90B/M/BS   1:00.16    59.03★
 7 片山右京     L-T90/M/BS   1:00.82    59.22★
 8 関谷正徳     LH90B/M/BS   1:00.40    59.29★
 9 R.チーバー   L-T90/M/DL   1:08.18    59.89★
10 T.ダニエルソン L-T90/M/DL   1:01.60  1:00.06★
11 黒沢琢也     R-90D/M/BS   1:01.38  1:00.07★
12 中谷明彦     L-T90/M/BS   1:01.78  1:00.26★
13 影山正彦     L-T89/M/BS   1:00.93  1:00.28★
14 中子 修     L-T90/M/BS   1:01.01  1:00.60★
15 小河 等     L-T90/M/BS   1:00.97  1:00.66★
16 M.マルティニ  L-T90/M/DL   1:01.05★ 1:01.83
17 J.クロスノフ  L-T90/M/DL   -------  1:01.23★
18 高橋国光     L-T90/M/YH   1:01.24★ 1:02.03
19 M.S.サラ   L-T90/M/DL   1:03.68  1:01.27★
20 E.ベルッタジア L-T90/M/BS   (計測できず)  1:01.39★
21 V.バイドラー  L-T90/M/BS   1:01.41★ 1:02.40
22 金石勝智     L-T90/M/BS   1:02.39  1:01.78★
23 松田秀士     L-T89/C/YH      1:01.92★ 1:02.20
24 岡田秀樹     LH90B/C/DL   1:03.10  1:02.43★?
25 鈴木利男     L-T89/M/BS   1:22.30  1:02.26★?
注:★はベストタイム。 L:ローラ、LH:レイトンハウス、R:レイナード
            M:無限、C:コスワース、BS:ブリヂストン、DL:ダンロップ
            YH:ヨコハマ
   提供:レイトン・インターナショナル
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全日本F3000

レイトン富士F3000情報(決勝レース)

      全日本F3000選手権シリーズ第2戦
  CABIN日本インターナショナルフォーミュラ選手権レース
   1990年4月15日 日曜日 富士スピードウェイ
決勝レース
 8時40分からウォームアップはスタート。快晴までとはいかなかったが、雨の心
配はなさそうである。コースオープンとともにピットを後にした関谷、ダナー。昨晩
検討し決定したセッティングを確かめる最後のチャンスであった。
 まずは1分21秒台で走行を始めたダナーであったが、ピットインしてきた時に、
ギアボックスから異臭が出ているのを発見。破損の恐れがあったので走行を中止、パ
ドックにマシンを引き戻し点検することになった。ギアボックスを開けてみると、ベ
アリングに異常があることが判明、すぐに交換し大事に至らずに済んだ。
 一方、関谷はトラブルなく1分20秒台中盤で5、6番手を走行していた。その関
谷はセッション終盤に、Aコーナーでスピンしてしまい、その場でマシンを止めざる
を得なくなってしまった。セッション終了後、両ドライバーはともに「タイトコーナー
でのターンインで、非常に神経質なオーバーステア、100Rなどのハイースピード
コーナーでは強いアンダーステア。」と同じフィーリングをエンジニアに説明。その
オーバーステアのため関谷はスピンしてしまったのだ。
 セッション後、決勝レースに向けてのセッティングを決定するミーティングが開か
れ、マシンのセッティング向上を目指す。12時50分、7分間のウォームアップが
始まった。午前中に出ていた問題がほぼ解決されたとドライバーから報告があり、チー
ムでもその成果を確認した。13時、グリッドに各車整列、フォーメーションラップ
を1周。13時10分、いよいよ決勝レースがスタートした。
 6列目からスタートしたダナーは、絶妙なスタートを見せ、一気にポジションアッ
プの8番手に。関谷は順位こそドロップしなかったものの、スタート直後の渋滞の真
ん中にいた。そして、1周目のBコーナーの混乱で岡田と接触。リアのアームを曲げ
ピットに戻ってくるも、リタイヤとなってしまった。岡田もダメージを受けており、
その場でリタイヤ。レイトンハウス90Bは一度に2台がコース上から消えてしまっ
た。
 ダナーは8、9番手でラップを重ねていくが、上位に食い込めるほどのタイムを出
せないでいた。逆に後続に追い上げられながらも、必死に踏ん張るダナーであったが、
25周目、ゆっくりとピットに戻ってきた。ニュータイヤを用意して待っていたピッ
トクルーだが、ピットロードを走行中にすでにドラバーがシートベルトを外している
のを確認した。CVジョイントが破損しており、万事休す。ダナーもリタイヤとなっ
てしまった。
   提供:レイトン・インターナショナル
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