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2012年4月

Formula Challenge Japan

FCJ:第1,2戦富士公式予選 平川亮が連続ポールを達成 (JRP)

 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の2012シーズンがいよいよ開幕。第1戦、第2戦の公式予選が4月7日、富士スピードウェイで行われた。

 第1戦の公式予選は10時55分開始。晴天だが肌寒く気温、路面温度ともに昨日までのテストよりも下がる難しいコンディションの中、15分間の走行が行われた。昨日までの合同テストで好タイムを出していた#12高星明誠、#4平川亮、#10松下信治、#3篠谷大幹らが序盤から上位に名を連ね、周回を重ねる毎にタイムを上げていく。

 そして開始10分過ぎに、#4平川亮が1'41.942と最初に41秒台を出してきた。これは2008年に松井孝允が記録した富士でのFCJコースレコード1'41.577に迫るものだ。その後一旦は#10松下が1'41..861を出しトップに躍り出たものの、次の周には#4平川も1'41.622を出して再逆転、先週のポルシェ・チャレンジ・カップに続いて開幕戦をポールポジションからスタートすることになった。2番手には#3篠谷大幹がつけ、ルーキーの#3松下が3番手。 しかし一方で、今週のテストにおいて初日、二日と多くのセッションでトップタイムを記録し、非公式ながら松井のレコードタイムをも上回っていた#12高星明誠は4番手に終わる。#12高星はハンドリングバランスの変化に苦しみ今ひとつ攻めきれない状況。クルマ自体には全く手を加えていないとのことであり、あるいは気温、路面温度の低下が影響したのかもしれない。

 10分間のインターバルをおいて第2戦の公式予選は11時20分より、同じく15分間で行われた。ここではルーキー#10松下と3年目の#4平川がお互いにトップタイムを塗り替え合う展開となったが、タイムは第1戦ほどには伸びず、次第に低下する気温と路面温度の影響からか、終盤になってタイム更新をする選手はいなくなった。

 結局、終わってみればトップにはここでも#4平川がつけ、2連続ポールを達成。2番手には、初日体調不良でセッション2以降をキャンセルした#3篠谷大幹がつける。3番手はルーキーの松下だ。ルーキーの松下は結局3番手から明日の決勝をスタートすることになった。

 FCJ第1戦、第2戦の決勝は第1戦が今日の午後2時45分より15周で、明日の第2戦決勝は9時40分より21周で行われる。

Text & Photo: 日本レースプロモーション

Formula Challenge Japan

FCJ:第2戦富士公式予選結果

Fuji Champion Race Series -RIJ- (2012/04/07) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 2 富士スピードウェイ 4.563 km

PosNoDriverCarTimeDelayGapkm/h
14平川 亮FTRSクラリオンFCJ 1'41.780--161.40
23篠谷 大幹FTRS1'41.9230.1430.143161.17
310松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA 1'41.9440.1640.021161.14
48清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA 1'42.0990.3190.155160.89
512高星 明誠DAISHIN NDDPFCJ 1'42.1890.4090.090160.75
67小河 諒宝華Racing withDL 1'42.5160.7360.327160.24
714三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ 1'42.6250.8450.109160.07
817陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ 1'42.6500.8700.025160.03
92黒崎 駿HFDP/SRS-F/コチラR 1'42.6700.8900.020160.00
101川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ 1'42.6860.9060.016159.97
119道見 真也FTRS スカラシップ FCJ 1'43.0601.2800.374159.39
1213藤波 清斗NDDP FCJ 1'43.0691.2890.009159.38
1318柴田 隆之介アスト★TeamSBT 1'43.1911.4110.122159.19
145周藤 康平チームSPVFCJ 1'43.2021.4220.011159.17
1511坪井 翔FTRS TMC FCJ 1'43.2851.5050.083159.04
166ナイン・インドラ・パユーングFTRS PTT 1'43.3081.5280.023159.01
1716三浦 愛EXEDY 1'43.3911.6110.083158.88
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'52.07010.2908.679146.58
  • CarNo.1,9,13は、2012年富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回のタイムを抹消した。
  • CarNo.6は、ピットレーン速度違反により、予選結果に対し8グリッド降格のペナルティを科す。

Formula Challenge Japan

FCJ:第1戦富士公式予選結果

Fuji Champion Race Series -RIJ- (2012/04/07) Qualifying-Session: Weather:Cloudy Course:Dry
2012 Formula Challenge Japan Round 1 富士スピードウェイ 4.563 km

PosNoDriverCarTimeDelayGapkm/h
14平川 亮FTRSクラリオンFCJ 1'41.622--161.65
23篠谷 大幹FTRS1'41.6760.0540.054161.56
310松下 信治HFDP/SRS-F/ARTA 1'41.8610.2390.185161.27
412高星 明誠DAISHIN NDDPFCJ 1'41.8740.2520.013161.25
58清原 章太HFDP/SRS-F/ARTA 1'42.0550.4330.181160.96
67小河 諒宝華Racing withDL 1'42.4460.8240.391160.35
714三笠 雄一石焼ら~めん火山FTRS FCJ 1'42.4700.8480.024160.31
82黒崎 駿HFDP/SRS-F/コチラR 1'42.5250.9030.055160.22
91川端 伸太朗FTRSスカラシップFCJ 1'42.5910.9690.066160.12
105周藤 康平チームSPVFCJ 1'42.7841.1620.193159.82
1117陣川 雄大東京モータースポーツカレッジ 1'42.7911.1690.007159.81
1213藤波 清斗NDDP FCJ 1'42.8831.2610.092159.66
1318柴田 隆之介アスト★TeamSBT 1'42.9931.3710.110159.49
149道見 真也FTRS スカラシップ FCJ 1'43.0331.4110.040159.43
1516三浦 愛EXEDY 1'43.1731.5510.140159.22
166ナイン・インドラ・パユーングFTRS PTT 1'43.2361.6140.063159.12
1711坪井 翔FTRS TMC FCJ 1'43.4031.7810.167158.86
以上予選通過 基準タイム ( 110% ) 1'51.89110.2698.488146.81
  • CarNo.13は、2012年富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回のタイムを抹消した。
  • CarNo.6は、ピットレーン速度違反により、予選結果に対し6グリッド降格のペナルティを科す。

SUPER GT

SGT:第1戦岡山 GAINER DIXCEL R8 LMS デビューウイン! (GAINER)

  • GAINER DIXCEL R8LMS
  • DRIVER:Tetsuya TANAKA / Katsuyuki HIRANAKA
  • 予選:3位決勝:優勝
  • 予選日入場者数:8100人 決勝日入場者数:16000人

 長いオフシーズンが終わり、新しいSUPER-GTの開幕となった。今年からはGT300クラスはFIA-GT3車両、JAF-GT車両の2本柱で進んでいく。もちろん昨シーズンまで走っていた特認車両や、FIA-GT2車両も参加し、さらに多種多様なマシンが参加している。Team名もGAINERに変わり、長年使用していたFERRARIからAUDIに車両をスイッチ。昨年忘れてきた優勝とシリーズチャンピオン獲得に向けて、全戦全力投球で1年を戦って参ります。

  • 2012年3月31日(土曜日) 雨/曇り/晴れ/雹
  • 公式練習:9:00~10:40 気温:8度・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ1:14:30~14:45 平中克幸 気温:12.2度・路面状況:ドライ
  • ノックアウトQ2:15:20~15:30 田中哲也 気温:8.2度・路面状況:ハ-フウエット/ドライ
  • ノックアウトQ3:15:50~16:00 平中克幸 気温:9.7度・路面状況:ドライ

 開幕戦は岡山国際サーキットで行われた。岡山国際サーキットはGAINERにとって非常に相性の良いサーキットで、2004年に初めて優勝したのもここ岡山国際サーキットの開幕戦だった。

 先日の合同テスト時には思うほどテストを消化することが出来ず、まだまだ不安が残るスタートになった。

 まずは平中克幸がマシンのセットを詰めていく。朝からの雨は若干弱くはなっていたものの、コースには川が出来ているところもあり、平中は500クラスと合せてもトップに名前を刻みながら走行を繰り返す。テストの時よりもマシンのバランスは悪く、平中自身まだ責められる状況にありながら、他車のタイムが思ったほど伸びてこないことに、まだまだ手の内を明かさない駆け引きが存在しているように感じていた。赤旗中断も何度かあり、雨量も増え風は春の嵐とさえ感じるくらい強くなってきていた。

 開始から1時間15分経過し、田中哲也と交代。田中も雨の中走行を繰り返し、クラストップのタイムで公式練習は終了した。午後からの予選時の天気が非常に気になったが、どちらにしても今年のDUNLOPタイヤは昨年以上に良いパフォーマンスを発揮してくれそうだ。

 予選はノックアウト方式で行われた。まず平中がタイムアタックを開始。予選時間は15分間。朝からの雨はやみ路面はドライ。3周目に1分31秒039計測。しかし雨雲が急に現れ、このころからぽつぽつと雨を降らし始めた。そのタイムを出した時点でトップに名前があり、Q2に残ることは確実だったのでタイヤ温存の事も考えて予選時間を残してQ1の走行を終了した。その後タイムアップした唯一のマシンが昨年のライバル0号車のBMWZ4で、0.259のタイム差で、Q1は2位通過した。

 Q2は10分間の予選で田中が担当だが、Q1GT300クラスの途中から降りだした雨はやむことなく、そのままQ1 GT500クラスの予選に突入し完全はウエット路面になってた。しかしQ1の予選が終わると雨は止み、いきなり日差しが差してくる。

 Q2のインターバルは突然の雨により、予定より10分遅れで開始された。ドライタイヤで行くか、ウエットタイヤで走り出すか悩んだ末、他車の動向をみながらウエットで行くと決定。しかし、無情にも路面はドライタイヤでのタイムが上回る状態。田中は1周でピットに戻り、ドライタイヤでアタックを開始。路面状況も悪くなかなかタイヤが温まらず、苦戦を強いられる田中。しかしラストアタックできっちりと10位以内に入れてくるあたりはさすが。Q2は6番手で終了した。

 Q3も10分間のタイムアタックになる。完全なドライ路面で予選は開始された。計測3周目には1分29秒285を出しコースレコードに届く勢いの平中だったが、そこからオーバーステアが若干強くなり、やはり公式テストの時のようなパフォーマンスが発揮出来ていない。タイムアップが図られないと判断しアタックは終了。3番手のポジションから明日はスタートすることとなった。

田中哲也コメント
 天候も不安定だったんですけど、テストが十分出来ていない中で、3位を獲れたということは非常に良かったと思います。ウエットもドライもある意味様々な状況でテストが出来ましたのでそれも良かったですね。決勝に向けてがんばります。
平中克幸コメント
 ポール獲れると思ってアタックしたんですけど、車のバランスもまだ完璧ではなかったんです。テストの時のバランスであれば結構いけてたとは思うのですが、オーバーステアが強くなってポルシェ2台に前に行かれてしまいました。今年はポルシェ勢が有利だとわかっていたので、想定はしていましたが、正直ポールポジションは欲しかったので残念です。決勝は気持ちを切り替えて優勝目指してがんばりたいと思います。
  • 2012年4月1日(日曜日) 晴れ/曇り
  • フリー走行:9:00~10:40 気温:5.8度・路面状況:ドライ
  • 決勝82周(78周):14:00~ 気温:11度・路面状況:ドライ

 目まぐるしく変わった昨日の天気が今日もまた?と朝の一雨は不安にさせたが、走行開始前には日差しが顔を出し、一気に路面をドライへと変えていく。まず田中からセット確認のためスタート。やはり若干のオーバーステアに劇的な変化はなく、フロントのダンパーの調整を行い再びコースへ。FIA-GT3車両は規制が厳しく、今までのようにセット変更が出来ない部分もかなり多い。変えてはいけない部品等も多く存在し、思うようにマシンセットを変えられない難点もある。しかしその分ドライバーの技量が大きくタイムに左右される。その後平中と交代し、リアウイングを調整し走行は終了した。

 スタートを担当するのは田中。今年から300kmのレースに戻り、各ドライバーの担当する距離も必然的に伸びる。タイヤとの絡みもあり、ロングスティントのデーターがまだまだ取れていな状況では、すべてが手探り状態でのスタートとなった。

 エンジン音が高まり、フォーメーションが始まった。田中はきれいなスタートを切り、順当に1コーナーへ消えていく。前2台のポルシェは相変わらず直線が速く、ストレートで並んでも、なかなか楽には抜かさせてくれない。トップを行くNo.911 PORSCHEに離されないよう、2番手を走るNo.33 PORSCHEにぴったりと張り付いていく。7周目にNo.33の隙を突き2番手に浮上。

 ここからNo.911に焦点をしぼって追いかけていく。12周目には0.4秒差まで詰めよるが、なかなか抜くまでにはいかない。GT500クラスとGT300クラスのスピード差が昨年までと比べて大きく変わり、GT500クラスは簡単にGT300クラスをパスできず、各所でバックマーカーを使った接近戦が演じられ、トップとの差も詰まったと思えばまた3秒差まで開いてしまうといった状況が延々と続けられた。

 田中は39周目にルーティーンの為にピットへ。FIA-GT3車両は非常に燃費が悪く、給油時間が昨年と比べても劇的に長くなっており、今回に関してはNo.911よりも10秒近くGAINERは給油にかかっている。ピット作業を完璧にこなしても1分は掛かり、非常に辛い戦いになる。No.911がピット作業を終えて、それがそのまま平中との差になっていた。42周目には11秒もNo.911との差が開いてしまっていた。しかし、ここから平中克幸劇場が始まる。43周目にはすでに2秒近くまで差を詰め9秒台に。しかし前をいくNo.911も猛プッシュをかけているのがわかる。そこからは15周ほど小康状態が続き、徐々に燃料が減ってきた平中は、他車が1分32秒後半~33秒台で周回しているのに対して、1分31秒台を連発。60周目あたりからは1周0.5秒の差を縮めて周回。とうとう68周目には0.5秒差までNo.911を追い詰める。

 途中GT500クラスの上位争いと接近。差が開いたように見えたが、平中とNo.911とのラップ差は明らかで、一気に追いついていく。アウトウッドカーブで徐々にプレッシャーを与え、ストレートの速いポルシェには裏ストレートでは敵うわけもなく、ブレーキングで平中が並びかけ、ヘヤピンカーブを外から攻め、リボルバーコーナーをイン側からパス。ハイパーコーナーでそのまま引き離しに掛かり、メインストレートに戻ってきたときは1秒近くの差を持って通過。そこからは安定した走りを続け、78周目にトップチェッカーを受けた。

田中哲也コメント
 久しぶりの優勝でなおかつ、ダンロップタイヤに変わってからシーズンでは初めての優勝で、今回に関しては車もタイヤも良かったし、すべて良かったですね。給油時間等課題も多かったですが、開幕戦獲れたら圧倒的に有利だと思います。これからもがんばっていきたいし、過去には開幕勝って残りあかんかったっていうレースもありましたから、目指すはチャンピオンですから、気を引き締めて最後に勝ちたいですね。開幕勝っても後がグダグダだったら忘れ去られてしまいますからね。
平中克幸コメント
 去年は優勝できなくて、2位、2位、2位が続いた年だったので、今年は絶対優勝を1度はしてやると思っていました。去年の開幕戦は自分のミスで優勝を逃した事で、今年の開幕戦はリベンジを果たしたいと思って岡山に入りました。 それが本当にリベンジできてうれしいです。車もいいパフォーマンスを発揮してくれて、タイヤも本当に最後までたれずに、他と比べてもすごくいいパフォーマンスだったのです。2010年からダンロップタイヤでやってきた成果がやっと実になって、今後のシーズンに弾みがついたと思います。 チャンピオン目指してがんばりたいと思います。
Text & Photo: GAINER

SUPER GT

SGT:スーパー GT300で、Audi R8 LMS ultraが優勝、初戦を制す (アウディ)

2012/04/02
スーパー GT300で、Audi R8 LMS ultraが優勝。初戦を制す

【スーパーGT第1戦:岡山国際 2012年4月1日】
■ 今シーズンはGT3仕様のAudi R8が4台エントリー
■ 全4台が開幕戦で完走し、高い信頼性を示す

Audi Sport カスタマーレーシング プログラムにより供給されたAudi R8 LMS ultraでスーパーGTに参戦したGAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)が、GT300クラス初戦優勝。また参戦したAudi R8 LMS全4台すべてが完走し高い信頼性を示しました。

Audi R8 LMS ultraの参戦でスーパーGT開幕戦が大いに盛り上がりました。2012年シーズンよりGT3仕様のAudi R8 が4台エントリー。強豪が居並ぶGT300クラスへの挑戦を開始しました。Audi Sportカスタマーレーシング プログラムにより供給されたAudi R8 LMSを駆ってスーパーGTに挑むのは、GAINERのNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)、Hitotsuyama RacingのNo.20 Racerbook Audi R8 LMS(マイケル キム/野田英樹組)とNo.21 ZENT Audi R8 LMS(都筑晶裕/シンディ アレマン組)、aprのNo.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8(岩崎祐貴/坂本雄也組)の計3チーム4台です。

このうち、予選3位を勝ち取ったNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSは、決勝の7周目に2番手に浮上すると、そこからトップを走るNo.911 エンドレス TAISAN 911(ポルシェ911)を猛追。2台の接近戦は実に71周目まで続きましたが、終盤のところでNo.11 GAINER DIXCEL R8 LMSがこのマシンを攻略すると首位に立ち、そのまま78周を走りきって優勝を果たしました。

また、No.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8は8位、No.21 ZENT Audi R8 LMSは9位、No.20 Racerbook Audi R8 LMSは18位と、エントリーした4台が揃って完走。卓越したスピードに加え優れた耐久性と信頼性を過酷なモータースポーツの世界でも実証しました。

4台のAudi R8 LMSは全8戦のスーパーGTシリーズに参戦します。続く第2戦は5月3〜4日に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されます。今後もAudi R8の活躍にご期待ください。

【ドライバーのコメント】

田中哲也(No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
フェラーリ458で参戦した去年はなかなか勝てませんでしたが、今年はAudi R8 LMS ultraを投入した緒戦で優勝できて本当によかったと思っています。Audi R8 LMS ultraはステアリング操作に対するフロントの反応が本当にいいので、コントロール性が高いと感じました。ストレートではポルシェのほうが少し速いかもしれませんが、コーナリングはAudi R8 LMS ultraのほうが圧倒的に速く、これが勝因につながりました。ただし、今日は長いシーズンのまだ1戦に過ぎないので、今後も気を引き締めて戦っていくつもりです。

平中克幸(No.11 GAINER DIXCEL R8 LMS)
今回がAudi R8 LMS ultraで戦う初めてのレースとなりましたが、テストが十分とはいえず、手探りの状態で開幕戦を迎えました。ところが、予選で3番手を獲得できたうえ、決勝でも優れたパフォーマンスを安定して発揮することができました。Audi R8 LMS ultraは、特に低速コーナーでのブレーキングからターンインまでが速く、ポルシェとの差を詰めることができたのも、この部分にアドバンテージがあったからです。また、実際にポルシェを追い抜いたときは、ブレーキングでライバルとのギャップを詰め、そこからの立ち上がり加速で追い抜くことができたので、トラクションコントロールの性能でもポルシェを上回っているのだと思います。この素晴らしいAudi R8 LMS ultraを用意してくれたチームには心から感謝しています。

アウディジャパン・プレスリリース

 

PORSCHE CARRERA CUP JAPAN

PCCJ:ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012 第2戦 (岡山) 決勝

プレスインフォメーション 2012年4月01日 
 
岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2012年シリーズ 第2戦 決勝レースを、2012年4月1日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。

くもり/ドライ 気温11度 路面温度19度

4月1日、前日の第1戦に引き続き、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の第2戦決勝が行われた。朝から晴れ間が顔を見せたり、黒い雲が横切ったり、岡山国際サーキット上空の空模様は安定しない。スタート直前にも黒い雲が小さな雨粒を落とし、グリッド上ではレインタイヤの準備もされていた。

第1戦のベストラップ順となる第2戦のスターティンググリッド上位は#90 イゴール・スシュコ、#11 山路慎一、#14 平川亮、#7 水谷晃、#19 永井宏明、#16 横幕ゆぅ、#22 マイケル・グリーン、#3 江本玄の順。幸いにも路面が濡れることなくフォーメーションラップが開始され、レースはドライコンディションでスタートする。

好スタートを決めたのは2番手の#11 山路。#90 イゴールを抜き、トップで1コーナーへ進入していく。これに続き#14 平川も#90 イゴールを抜き、さらにはオープニングラップの間に#11 山路をも抜き去りトップを奪うと、ルーキーとは思えない堂々とした走りで#14 平川はラップリーダーを重ねていく。このスタートで順位を大きく上げていたのが#3 江本。8番手から一気に4番手まで浮上してジェントルマンクラスの首位についた。同クラスの#19 永井、#16 横幕らとの接近戦がしばらく展開されたが、3周目に#19 永井が、5周目に#16 横幕がそれぞれ#3 江本をパス。ここからトップを争う2台の緊張感が高まっていく。ところが、3番手を走行していた#90 イゴールが6周目の1コーナーでブレーキを大きくロックしてコースオフし、#19 永井と#16 横幕の間でコースに戻ってきた。「その後、イゴールはペースを上げて永井さんを抜き返していったけど、コースに戻った際に僕はスピードを緩めなければならず、そこで2秒ロスしました」(#16 横幕)。この2秒が、後半に大きく響くことになる。

トップは9周目まで#14 平川が堅守していたが、10周目に#11 山路がオーバーテイク。「ブレーキをロックさせてしまいフラットスポットを作ってしまったんです。それで厳しい状況になってしまいました」(#14 平川)。序盤からタイヤマネジメントを意識して#14 平川のテールに食らいついていた#11 山路は、抜き去った後はぐんぐんと差を広げて逃げていった。「マシンのバランスもすごく良かったです。序盤の平川くんの速さには少し驚かされたけど、僕の方がタイヤを持たせられましたね」(#11 山路)。同じ10周目、#90 イゴールに抜かれ4番手に後退した#19 永井に対して#16 横幕がスパート。残り2周で2台はテール・トゥ・ノーズになる。プレッシャーをかける#16 横幕、コーナーの進入で隙を見せない#19 永井。「今日はクラス優勝するぞって言い聞かせてスタートしました。プレッシャーはすごく厳しかったです。でも、簡単に抜かれたくはなかった」。時には並びかけるほど#16 横幕の猛攻は続いたが、冷静な堅守で#19 永井がジェントルマンのトップを守った。

レースは#11 山路がPCCJ初優勝を挙げ、#14 平川、#90 イゴールの順でチェッカー。ジェントルマンクラスはPCCJデビュー2戦目の#19 永井が初優勝を飾り、#16 横幕がクラス2位、そして「表彰台、すごく気持ちよかったです!」と語る#32 飯田太陽がクラス3位を得た。次戦は5月3〜4日開催の富士スピードウェイラウンド。今回同様、スーパーGTのサポートレースとして開催される。各クラスとも連勝を許されなかった今回以上に、1.5kmのストレートがある富士は例年、激戦となるコース。果たして表彰台の頂点には誰が立つのか? 現段階では、それを予想するのが非常に難しい。

■第2戦 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 11 山路 慎一 C Excellence M.S. 24'04.370
2 14 平川 亮 C GARMIN PORSCHE +4.764
3 90 Igor SUSHKO C OGT! 豊通エレクトロニクス +12.755
4 19 永井 宏明 G ナインレーシング +18.799
5 16 横幕 ゆぅ G YOU DIRECTION +20.254
6 22 Michael GREEN C MIKE DIRECITON +23.722
7 15 神取 彦一郎 C パワーステーション サムライ +32.650
8 32 飯田 太陽 G KRM ケーズフロンティア +32.966
9 5 高見澤 一吉 C 高見澤整骨院OSSOポルシェ +35.997
10 7 水谷 晃 C DIRECTION RACING +39.070
11 8 櫻井 澄夫 G ロードサービス GT3 +43.614
12 6 ARTE ROSSI G JHM DIRECTION +1'07.635
13 2 田島 剛 G 911magTAJIMAGT3 +1'08.359
14 21 高田 匠 G TAKUMIRacingGT3 +1'15.280
15 3 江本 玄 G アキラレーシング GT3 +1'18.415
16 29 滝澤 智幸 G Adelcars GT3 Cup +1'31.547
17 33 荻野 哲生 G KRM ケーズフロンティア 2Laps

※ベストラップ:#11 山路 慎一 1’34.361 3/15 (コースレコード)

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

SUPER GT

SGT:第1戦「岡山GT300kmレース」写真集

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦開幕戦岡山 まずは2台揃って完走を果たす (Hitotsuyama Racing)

 Hitotsuyama Racingは3月31日~4月1日に岡山国際サーキットで開催されたSuper GT 第1戦において、2台揃って完走を果たしました。

■3月31日公式予選
#20 Racerbook Audi R8 LMS マイケル・キム / 野田英樹

 ノックアウト方式が採用された第1戦の公式予選。#20 Racerbook Audi R8 LMSは午前中に行われた公式練習でパワーステアリングのオイル漏れトラブルに見舞われたこともあり、Q1を担当する野田英樹はコースイン後、まずはマシンチェックを行う。その後、野田はアタックを開始したものの計測1周目にパワーステアリングのトラブルが再発。野田はなんとかアタックを続けようと試みるが、自由の利かないステアリングには為す術もなくピットイン。Q1予選はわずか15分間。トラブル修復は叶わず、最後尾でQ1敗退という不本意な結果に。

#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン

 午前中の公式練習ではレインタイヤとのマッチングが合わずに下位に沈んだ#21 ZENT Audi R8 LMS。Q1はエースドライバーの都筑晶裕が担当。都筑は昨年度もHitotsuyama RacingからAudi R8 LMSで様々なシリーズに参戦。チームはAudi R8 LMSを熟知している都筑にQ1突破を託す。「予選で使用したタイヤを決勝でも使用しなければならない」レギュレーションのため、都筑は必要以上のアタックは避けQ1突破順位を確定させるとタイヤ温存のために早々にピットイン。Q2進出を決めた。

 続くQ2は「連続して同じドライバーがドライブすることは出来ない」レギュレーションのため、都筑に代わり期待のスイス人女性ドライバー、シンディ・アレマンが担当。Q2直前に降った雨の影響でコースはハーフウェットの難しい路面コンディションに。まずは浅溝タイヤでコースインしたシンディだが、彼女はコースイン早々ドライタイヤで十分にア タックできることを確認。素早くドライタイヤに履き替えアタックを開始する。しかしQ2開始時から既にドライタイヤを履いていたライバルも多く、それらライバルと比べると十分なアタックを行うことが出来なかったシンディは12位でQ2終了。上位10台までが進出できるQ3まで一歩届かずに予選を終えた。

■4月1日決勝
#20 Racerbook Audi R8 LMS マイケル・キム / 野田英樹

 約16,000人の観客を迎えた決勝レースは午後2時にスタート。#20 Racerbook Audi R8 LMSは野田英樹がスタートを担当。「予選で使用したタイヤをスタートで使用しなければならない」レギュレーションだが、予選で使用したタイヤと決勝レースの路面コンディションがマッチしないことは明らかであり、野田はスタート1周目でタイムロスを承知でタイヤ交換のためにピットイン。コンパウンドの異なる新品タイヤに履き替える。再度コースインした時点で既に周回遅れという厳しい状況に立たされたものの、野田は自らのペースで周回を重ねる。接触やクラッシュも相次いだレースでライバルが脱落していく中、野田は最後尾から徐々にポジションを回復。レース折り返し地点でピットインし、給油・タイヤ交換とともにレース後半をマイケル・キムに託す。

 マイケルも昨年度、Hitotsuyama RacingからAudi R8 LMSでスーパー耐久やルマンシリーズに参戦しており、Audi R8 LMSのドライブは2年目。野田がピットインした時点で20位だったポジションだが、マイケルは野田のベストラップを更新するハイペースで安定して周回を重ねる。レース終盤、上位勢がタイヤを使い果たし軒並みタイムを大幅に落とす中、マイケルはタイヤマネジメントもしっかりと行い、上位勢を上回るペースでドライブを続ける。最終的にはポジションも18位まで晩回してフィニッシュ。初日からトラブルが相次ぎ練習走行も満足に行えない厳しい状況の中、マイケルはしっかりと結果を残し、チームに初戦完走をプレゼントした。

#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン

 #21 ZENT Audi R8 LMSはシンディがスタートを担当。Super GT史上初の女性ドライバーの走りに注目が集まる中、シンディはリスクを冒さずに12位をキープ。初めてのSuper GTということもあり上位クラスGT500マシンからの「抜かれ方・抜かせ方」には今後の改善が必要だが、シンディは周囲のライバルたちと遜色ないタイムを記録し周回を重ねる。レース中盤、スタート順位よりポジションを1つ上げて11位でピットイン。レース後半をエースの都筑に託す。

 都筑はコースイン後攻めの走りを披露。コースイン時には18位までポジションダウンしていたものの、次々とライバルをパスしていき、11位までポジションアップ。その後#27 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリの井口選手もパスしポイント圏内に。さらに上位車両のリタイヤにより9位にポジションアップ。しかし#27との接戦の間に11位の#66 triple a Vantage GT2の吉本選手も追い上げを見せ9位争いに加わる。Audi・Ferrari・Aston Martinの3台による激しいポジション争いは、1秒以内の接近戦の中10周近くに渡って展開される。レースも残すところ数周、都筑は既にタイヤを使い果たし非常に厳しい状況であることを無線でピットに伝えながらも、最終ラップまでポジションをキープし、新体制での初戦を9位フィニッシュで終えた。

 第2戦富士は5月3日~4日に富士スピードウェイにて開催されます。Hitotsuyama Racingは2台揃ってのポイント獲得を目標に戦って参ります。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

Hitotsuyama Racing Press release

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SGT:第1戦岡山決勝 優勝ドライバーのコメント

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GT500クラス #38ZENT CERUMO SC430
立川祐路
gt_r01_r_pc_tachikawa 1周も気を抜かずにフルに攻めたので本当に疲れました。300に引っかかったときに一回抜かれましたが、諦めないでついていきました。僕らのクルマはコースの前半部分が速かったので、そこでいってやろうと。ホームストレートに帰ってきたときに平手の顔が浮かびました。「期待させといて何だよ!」って言われないようにしないと、と思いました。>最後は気力の勝負でした。最後まで諦めなかったことが勝利につながったのかなと思います。 開幕までに勝てるクルマを用意してくださったトヨタさんとチームスタッフには本当に感謝しています。今日はみんなの気持ちにこたえられて良かった。今まで苦戦することが多かった岡山で勝てたのは本当に意味のあることです。次の富士は得意なコースなので、ウェイトをつんでも自信があります。
平手晃平
gt_r01_r_pc_hirate (今日の感想は)寒かったです(笑) いや、すっごくうれしいです。ポールポジションから出て行って優勝、と、去年とは違うスタートが切れました。昨日のQ3で履いたタイヤが先行逃げ切りの特性だったので、スティントの前半から目一杯プッシュしました。速くなった300を今年初めて処理しなければならないので、それまでに差をつけたかった。スティントの中盤からはリヤタイヤが苦しくなってきて、それでもなんとかトップで立川さんにつなごうとがんばりましたが、向こう(#23モチュールGT-R)のほうがストレートが速かった。こっちもインを締めたんですがやられてしまいました。後半はテレビを見ながら何回も鳥肌が立ちました。さすが立川さんだなと。次の富士は去年勝ってるし、冬のテストでもいい結果が出ていますから自信を持って臨みます。そのころには僕も親父になってると思うので、勝ったらまた表彰台の上からご報告したいと思います(笑)
GT300クラス #11GAINER DIXCEL R8 LMS
田中哲也
gt_r01_r_pc_tanaka 去年はずっと2位ばっかり。ダンロップタイヤを履いてからは、JAFグランプリを除けばシリーズ戦で一回も勝っていないので、成績の割には充実感がありませんでした。ですから今日は単純にうれしいです。実は開幕前のテストで一回「ゴツン」とやっちゃってチームに迷惑かけてるので、結果で返したいなと思っていました。去年は抜けそうで抜けないレースばっかりやっていた平中も今日は抜いてくれて、やっと勝てました。今まではコーナーで追いついてはストレートで離されるレースばかりさせられていましたが、今年はストレートでも対等に戦えることがわかったので、アウディを使って一年間レースを戦えることが楽しみです。今日戦ってみて、GT3といっても車種によって燃費がバラバラだとわかりましたから、これからもいろんな展開がありえます。この後はBOP(性能調整)もあるので大変です。ですから年間通して以下に取りこぼし無くいけるか、が重要になるでしょうね。 それと、4月6日は息子の誕生日なので、この勝利をプレゼントにしたいと思います。僕、お金ないんで(笑)
平中克幸
gt_r01_r_pc_hiranaka 去年はずっと2位でした。開幕戦はチャンスがあったのに、SCランの最中にスピンして、クラッシュして2位に終わってましたから、そのリベンジとして今回はどうしても勝ちたいと思ってここにきました。テストで走ってみて、アウディR8ウルトラならいけるな、と思いました。実際に勝って、インタビューもできて、うれしいの一言です。今日のレースは正直乗り込む前からポルシェとの一騎打ちになると思っていました。ピットインの1、2周前にプッシュすれば前に出られると思っていましたが、燃費の差が大きくて逆に10秒前に行かれてしまいました。でもその後のパフォーマンスはこっちのほうが良かったので、諦めないで追い上げました。今シーズンはノーポイントだけはないよう、シーズン通して心がけたいですね。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

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SGT:第1戦岡山 ファイナルラップの再逆転! ZENT CERUMO SC430がポール・トゥ・ウィン (TOYOTA)

 2012年シーズンのSUPER GT開幕戦となる第1戦「OKAYAMA GT300km RACE」が3月31日(土)、4月1日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。

 今期もLEXUS TEAMから、GT500クラスに6台のLEXUS SC430が参戦。また、GT300クラスには新たに、シリーズ初のハイブリッド車両として、トヨタ プリウスが参戦することとなった。

◆予選◆

 3月31日(土)予選を前に、午前中行われた公式練習は雨模様でウェットコンディション。しかし、午後2時の予選が始まる頃には天候は回復し、ノックアウト方式で行われる予選のQ1は、午後2時30分より、ドライコンディションで開始された。

 GT300クラスのQ1セッションはドライで推移したが、終盤になって雨が落ち始め、GT500クラスのQ1開始時にはウェットコンディションに。全車深溝レインタイヤでコースインしたが、セッション中に天候が回復。タイヤ交換の判断が難しい状況となった。

 そんな中、今季より共にGT500クラスは初となる若手コンビのKeePer Kraft SC430 35号車を駆る国本雄資がヘアピンでスピン。再スタートができず、セッションは赤旗中断。車両排除後、残り5分で再開されたが、ここでDDENSO KOBELCO SC430 39号車がクリアラップを取れずまさかのQ1敗退。39号車が12番手、35号車が15番手のグリッド確定となった。このセッションでは、ZENT CERUMO SC430 38号車がトップタイム。WedsSport ADVAN SC430 19号車が2番手につけた。

 Q2は、今季よりPETRONAS TOM'S SC430 36号車を駆ることとなったロイック・デュバルが見事な走りでトップタイム。終盤、2番手以降は激しく順位が入れ替わったが、38号車も6番手でQ3進 出。しかし、19号車とENEOS SUSTINA SC430 6号車は惜しくも8,9番手でQ2敗退。

 Q3は、それまでの天候の変化が嘘のような好天の下、僅差でのタイムアタックが繰り広げられたが、立川祐路が駆る38号車が素晴らしい走りでポールポジ ションを獲得。立川は自身の持つシリーズ最多ポールポジション獲得記録を更新(16回目)すると共に、チームと自身にとって2年半ぶりのポールポジション となった。3番手に、こちらも好走を見せた中嶋一貴の36号車がつけた。

 GT300クラスでは、注目のapr HASEPRO PRIUS GT 31号車が健闘。Q1、Q2共に通過し、デビューレースながら世界中のスーパーカーやGT車両に割って入る快走で、見事6番手グリッドを獲得した。

◆決勝◆

 4月1日(日)は、気温10度とやや肌寒いものの好天に恵まれ、午後2時に82周で争われる決勝レースがスタートした。ポールポジションの38号車は平手晃平がスタートを担当。好ダッシュで後続を引き離していった。

 3番手の36号車は、スタートで一旦2位に浮上するも、その後は3位争いを展開。9番手スタートの6号車は7位にポジションを上げ、その後ろに8番手ス タートの19号車、12番手スタートの39号車が浮上した。しかし、32周目に6号車と19号車が接触。6号車はスピンを喫し、大きく後退。19号車もこ の接触でドライブスルーペナルティを受けることとなってしまった。

 首位を行く38号車は、一時は2位に4秒ほどの差をつけていたが、タイヤマネージメントのためにペースを落とさざるを得ず、33周目に2位へと後退。

 35周目には、4位走行中の36号車がピットインし、中嶋へとドライバー交代。37周目には38号車もピットへ向かった。38号車の後半を担当する立川 は、全車がピットを終えた時点で2位につけ、首位のRAYBRIG HSV-010 100号車とサイド・バイ・サイドでの激しい首位争いを展開。しかし首位奪還には至らなかった38号車は、トップから大きく離されることなく、逆転のチャ ンスを待った。

 一度3秒ほどに開いた首位との差を、再びじりじりと詰めていった38号車は、69周目に素晴らしい追い越しを見せ首位に浮上。その直後には、4位につけバトルを繰り広げていた36号車も前走車をパスし3位へとポジションを上げた。

 その後も38号車と100号車の激しい首位争いは続き、残り2周となったところで100号車が38号車をパス。しかし、38号車の立川は最後まで諦め ず、ファイナルラップのヘアピンコーナーで再度100号車を逆転。そのまま押さえきり、見事トップでチェッカー。2012年の開幕戦をポール・トゥ・ウィ ンで制した。立川はGT通算13勝目。

 3位争いを繰り広げていた36号車は、ファイナルラップに追突されタイヤをパンクし、コースアウト。何とかコースに復帰しそのままチェッカーを受けたが、5位フィニッシュとなった。また、12番手スタートから追い上げた39号車が9位でポイントを獲得した。

 GT300クラスでは、6番手スタートの31号車が序盤健闘を見せたが、トラブルに見舞われ惜しくも戦線離脱。リタイアに終わった。

ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 立川祐路:
 今日は全く気の抜けないレースだった。最初に前に行かれて厳しい展開になるかと思ったが、諦めずにプッシュし続けた。最後は、白熱のバトルの末の意地の勝利だと思う。開幕戦で勝利することができて本当に嬉しい。次の富士では重いウェイトを積むことになるが、得意のコースでもあるので、連勝目指して頑張りたい。
ZENT CERUMO SC430 38号車 ドライバー 平手晃平:
 今日の決勝は、スタートで逃げて序盤でリードを築く予定でプッシュした。後半は、タイヤマネージメントに気を付け我慢の走りをしなくてはならない部分もあったが、ポールからのスタートで、トップでタスキを渡せなかったことには唯一悔いが残る。シーズン前のテストの成果が実り、なおかつ今回走ってみて、更にクルマの進化を感じたことで、今シーズンが更に楽しみになった。メーカー、ブリヂストンタイヤ、TRD、チーム、また立川選手という素晴らしい先輩と同じチームで走ることができるというこの体制に、改めて感謝したい。
Text & Photo: TOYOTA

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SGT:第1戦岡山決勝 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が最終ラップまでトップ争いを繰り広げて2位 (HONDA)

  • 2012年4月1日(日)・決勝 会場:岡山国際サーキット(3.703km) 周回数:82周 天候:曇りときどき晴れ 気温:11℃(14:00現在) 路面温度:17℃(14:00現在) コースコンディション:決勝/ドライ 観客:1万6000人(主催者発表)

 4月1日(日)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて2012 オートバックス SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」の決勝レースが行われました。

 昨日行われた予選では#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が2番手となり、フロントローを獲得しました。SUPER GTでは、予選で使用したタイヤで決勝のスタートを切ることが義務づけられていますが、#100 RAYBRIG HSV-010は決勝レースの展開を有利に導ける硬めのタイヤで予選を戦っており、このため決勝でも好成績を収めることが期待できます。

 美作市周辺は昨日から不安定な天候が続き、決勝日の朝も晴れ間が見えたかと思えば雨が降り始める変わりやすい空模様となりました。ただし、午前8時 20分から45分間にわたって行われた今朝のフリー走行は、時折り晴れ間がのぞくドライコンディションのもとで実施されました。このセッションで は、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が1分24秒421でHonda勢の最上位の5番手となりました。これに続いたのは1分24秒674で7番手と なった#100 RAYBRIG HSV-010。さらに#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)は1分24秒703で8番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)は1分24秒758で9番手、#32 EPSON HSV-010(道上 龍/中山友貴)は1分25秒167で10番手となり、HSV-010 GTは5台そろってトップ10に名を連ねました。

 フリー走行後には一時、大粒の雨が降りましたが、その後はやや風が強いものの空には晴れ間が広がり、午後0時55分に決勝に向け各車がコースインした際のコンディションは完全なドライとなりました。

 決勝はローリングスタート方式で、午後2時3分にグリーンライトが点灯。300kmのレースは幕を開けました。硬めのタイヤを履いてスタートし た#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は、タイヤがグリップを発揮する温度まで上がるのに時間がかかり、5番手となってオープニングラップを終えます。一方、柔らかめ のタイヤでスタートした#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手は予選順位と同じ6番手を守って1周目を走りきりました。以下、#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は7番手、#32 EPSON HSV-010の道上選手は12番手、#17 KEIHIN HSV-010の金石選手は13番手となって周回を重ねていきます。

 5周目を迎える頃には、#100 RAYBRIG HSV-010、#8 ARTA HSV-010、#17 KEIHIN HSV-010の3台が装着していた硬めのタイヤはウオームアップが完了し、じわじわとペースを上げていきます。これを生かし、5周目に#8 ARTA HSV-010のファーマン選手は#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手を追い越して6番手に浮上しました。#17 KEIHIN HSV-010の金石選手も5周目には12番手、8周目には11番手と着実に順位を上げていきます。同じ頃、#100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢選手は前を走るライバルを猛追。攻略のチャンスをうかがいます。それから10周以上にわたりテール・トゥ・ノーズのデッドヒート を繰り広げた伊沢選手は、23周目にこのライバルの攻略に成功、4番手にポジションを上げました。

 一方、#18 ウイダー HSV-010のヴァン・ダム選手と#32 EPSON HSV-010の道上選手はペースが伸び悩み、2台のポジションは徐々に後退。25周目までに#18 ウイダー HSV-010は13番手、#32 EPSON HSV-010は15番手となり、これにともなって#17 KEIHIN HSV-010は10番手へと駒を進めました。

 予選からマシンの仕上がりのよさを見せて、決勝でも勢いに乗る#100 RAYBRIG HSV-010は28周目にも別のライバルを追い越して3番手に浮上、表彰台圏内に入ります。これと前後して#17 KEIHIN HSV-010もライバルをオーバーテイクして9番手となり、#100 RAYBRIG HSV-010とともに追撃を続けていきます。

 30周目、柔らかめのタイヤが摩耗したことにともない、#18 ウイダー HSV-010はピットイン。タイヤ4本の交換と給油、それに小暮選手へのドライバー交代を済ませると、再びコースに復帰していきました。これをきっかけ にして、GT500クラス車両が続々とピットストップを行います。このうち、36周目に素早いピット作業を行った#100 RAYBRIG HSV-010は、それまで先行していた2台の前でコースに復帰することに成功。この時点で実質的なトップに浮上します。

 44周目に全車がピットストップを終えると、#100 RAYBRIG HSV-010の山本選手がトップ、塚越選手が乗る#17 KEIHIN HSV-010は6番手、小林選手が乗る#8 ARTA HSV-010は7番手、小暮選手が乗る#18 ウイダー HSV-010は10番手となって後半の追い上げを期していましたが、一方、中山選手が乗る#32 EPSON HSV-010は他車と接触してマシンにダメージを負った影響により、残念ながらリタイアを喫しました。

 この直後、#100 RAYBRIG HSV-010は裏ストレートで後続のライバルに並びかけられましたが、山本選手の鮮やかなドライビングによりこれを退け、トップの座を守りきります。山 本選手はここでさらに奮起し、一時は0.5秒まで縮まった後続との差を徐々に広げていき、56周目には4秒差としてトップの座を確固たるものにします。

 レースが終盤に入っても#17 KEIHIN HSV-010と#18 ウイダー HSV-010の2台は好調なペースを維持、次第に順位を上げていきます。なかでも#17 KEIHIN HSV-010は56周目に5番手、69周目には4番手に浮上したのに続き、3番手を走行するライバルの直後につけ、表彰台に上るチャンスをうかがいま す。一方の#18 ウイダー HSV-010は53周目に9番手、69周目には8番手となり、上位入賞を目指して周回を重ねます。

 レースは終盤に入り、首位を走る#100 RAYBRIG HSV-010は、周回遅れを処理していく過程でタイムをロスしたことにより、一度は引き離した2番手のライバルに追いつかれてしまいます。そして69周 目にはいったん2番手となったものの、その後もあきらめることなくライバルを追い続け、フィニッシュまで残り1周となった81周目にはトップの座を奪還す ることに成功します。同じ周回、#17 KEIHIN HSV-010は3番手、#8 ARTA HSV-010は6番手、#18 ウイダー HSV-010は7番手へとそれぞれ浮上。後半になってもペースが落ちることのないHSV-010 GTの安定感を見るものに印象づけました。

 しかし、優勝を目前にした#100 RAYBRIG HSV-010は、ファイナルラップでの激しいバトルの末に2番手へ後退。その後もフィニッシュラインまで首位奪回を目指して果敢なアタックを続けました が、わずか0.588秒の差で2位となりました。#17 KEIHIN HSV-010は3位でフィニッシュ。Honda勢は開幕戦で2台のHSV-010 GTが表彰台に上る活躍を示しました。さらに#8 ARTA HSV-010は6番手、#18 ウイダー HSV-010は7番手でチェッカーフラッグを受け、4台のHSV-010 GTが入賞圏内でフィニッシュを果たしました。優勝は#38 ZENT CERUMO SC430でした。

 この結果、タイトル争いで#100 RAYBRIG HSV-010は15点、#17 KEIHIN HSV-010は11点、#8 ARTA HSV-010は5点、#18 ウイダー HSV-010は4点を獲得。Honda勢にとっては好調なシーズンの滑り出しとなりました。

 第2戦は5月3、4日に富士スピードウェイで開催されます。

コメント
松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー
 「今日のレースは、昨日の予選での つまずきが尾を引く結果となってしまいました。レースに“タラ・レバ”は禁物ですが、それでも、予選さえしっかり戦えていたら、もう少し楽に勝利に手が届 いたと思います。結果として優勝できなかったことは残念ですが、中身は非常に濃いレースでした。とくに、事前の作戦通り冷静に前半戦を戦った伊沢選手、そ して一度抜かれながらもあきらめることなくチャレンジを続けた山本選手の奮闘には拍手を送りたいと思います。13番手スタートから表彰台を勝ち取った金石 選手と塚越選手の手腕も高く評価できます。また、チャンピオンシップを考えれば上々の滑り出しだったといえますし、開幕までの開発が間違っていなかったこ とも確認できました。次戦の富士大会にも優勝を目標として挑みますので、よろしくご声援のほど、お願い申し上げます」
伊沢拓也(2位 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「昨日も僅差でポール ポジションを逃したので、今日は絶対優勝したいと思って臨みました。スタート直後は路面温度が低く、タイヤがグリップを発揮するのに時間がかかったために 順位を下げてしまいましたが、その後しっかりと巻き返せました。さらに、ピットワークも完ぺきで、山本選手を一気にトップへと押し上げてくれました。最終 周で抜かれてしまったのは、今回はライバルが自分たちより少し強かった、というだけです。2位という結果は残念ですが、Hondaマシンの強さを見せつけ るレースになったかと思いますし、次のレースではさらに自分たちが強くなって、絶対に勝ちます」
山本尚貴(2位 #100 RAYBRIG HSV-010)
 「今日のレース展開 は、自分のアウトラップがカギになると思っていたので、ピットロードから全開でアタックしました。その結果一気にライバルを抜き、トップへと立ちました が、その後にGT300のマシンの集団につかまったり、タイヤカスを拾ってしまうなどのトラブルがあり、なかなか差を広げられず、再度ライバルに抜かれて しまいました。ただ、絶対に負けたくない気持ちで最後まであきらめずに戦いました。残り2周で抜き返し、1度目にアウト側から抜かれたことを頭に入れて対 応したのですが、ツメが甘かったです。悔しい気持ちでいっぱいですが、過去の自分だったら冷静になれずにバタバタしていたところで、興奮しつつもバトルを 楽しむことができたので、この経験が次につながると信じています。初戦での2位獲得はシーズンを通して考えると大きいですし、ポジティブに捉えています。 開幕に合わせマシンを仕立ててくれたチームやHondaスタッフに感謝しています。今大会でマシンのポテンシャルの高さを確認できたと共に、更なる進化の 余地も感じましたので、2戦目以降に全体のボトムアップを図り、次こそは勝てるようにがんばります」
金石年弘(3位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「昨日の予選はトラブルやアタックのタイミングが悪かった影響で、結果が振るわなかったですが、今日はマシンの状態もとてもよく、自分も塚越選手もライバルを次々と追い抜くことができました。3位入賞という結果にとても満足しています」
塚越広大(3位 #17 KEIHIN HSV-010)
 「マシンのポテンシャルの 高さを発揮できたレースでした。金石選手がいい流れを作り、その流れをうまくつなぐことができました。予選は悔しい結果でしたが、どんなスターティング・ グリッドでも上位に入ることのできる強さを感じました。次戦は予選からしっかり結果を残して、優勝を目指します」
Text: HONDA

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SGT:第1戦岡山決勝 逆転に次ぐ逆転!熾烈なバトルを最後に制したのはポールシッターの#38ZENT SC

2012オートバックス スーパーGT第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」の決勝レースが4月1日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた。
優勝はポールポジションからスタートした#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)。レース前半に#2MOTUL AUTECH GT-R、中盤に#100RAIBRIG HSV-010の選考を許したが、終盤果敢な追い上げでファイナルラップで逆転、見事開幕戦を制した。
GT300クラスは、序盤から逃げるポールシッターの#911エンドレスTAISAN911を終盤追いつめた#11GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸組)が優勝。アウディR8を投入した初めてのレースを勝利で飾った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数16,000人)

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ピットウォークの直前にわずかに雨がぱらついたものの、決勝レースは終始ドライコンディションの下、午後2時に82周の戦いがスタートした。

ホールショットを奪ったのは#38ZENT。昨日の予選Q3で使ったタイヤの特性の影響もあり平手晃平が序盤から一気に逃げにかかる。 しかし一方で、2番手スタートとなった#100レイブリックは1−2コーナーで#36ペトロナスSCと#23モチュールGT-Rに挟み撃ちにされるような格好で順位を落とし、1周目を4位で戻ってきた。
23号車のスタートを担当した本山は4周目にこのレースのファステストラップとなる1分24秒450を叩き出すと、そこから一気に#36ロイック・デュバルとの間合いを詰め、6周目の2コーナーで前に出た。

その後も本山はハイペースで周回を重ね、9周目には#38平手の1秒後方まで迫っていく。
平手も懸命に本山を突き放しにかかり、15周終わりではその差を4.2秒とするが、徐々にタイヤが厳しくなっていく38号車とコンスタントに追い上げる23号車の差は20周を過ぎた当たりから 再び縮まり始め、23周を終える頃には僅か0.7秒となった。
その後も懸命に本山を押さえにかかる平手だったが、33周目のヘアピンで周回遅れのGT300クラスに追いついたところで本山にインに並ばれ、トップの座を明け渡してしまった。

その後方では、一時5位まで後退していた#100伊沢拓也が追い上げを開始していた。
伊沢は23周目のアトウッドカーブで周回遅れに詰まった#1SRoad GT-Rを抜き去ると、28周目の最終コーナーで#36ペトロナスSCのインを突き、3位まで順位を挽回した。

2位に後退した#38ZENT SCは36周終わりでピットイン。立川にステアリングを託す。
一方、#23モチュールGT-Rと3位の#100レイブリックHSVは次の37周終わりでピットイン。
2台はそろって#38ZENTの前でコースに復帰した。

しかしミハエル・クルムに交代した23号車のペースが上がらない。
バックストレートで#100山本尚貴にインから並ばれて先行を許すと、続くホームストレートでは立川の後塵を拝することになってしまった。

そして44周目に#24D'station GT-RがGT500勢では最後にピットインしたことにより、#100レイブリックHSVはトップに繰り上がる。
このままゴールまで逃げ切りたい山本だったが、立川は徐々に間隔を詰めていき、残り周回数が20を切ったところで1.5秒差に迫る。 65周終わりでは僅か0.164秒。 山本も66周目には0.419秒差と懸命に逃げる。
しかし69周目のバックストレートで立川がアウトから並びかけ、そのまま軽い接触を伴いながら並走状態でリボルバーコーナーへ。ここでは立川がイン側。そのままトップを奪い返した。

しかし山本も諦めない。
その後も立川のテールに食らいつき、78周目にはその差を0.5秒とした。
そして81周目のダブルヘアピンで巧みにクロスラインをとって立川を抜き返した。 次はいよいよファイナルラップ。

しかしドラマはまだ終わっていなかった。
立川は69周目にトップを奪ったのと同じヘアピンで今度はインに飛び込み、三度トップを奪い返すと、その後も山本に挽回の機会を全く与えず、きっちり最終コーナーまで押さえきってそのままゴールへ。見事開幕戦を勝利で飾った。
惜しくも2位に終わって悔し涙にくれる山本の後方、3位には#17ケーヒンHSVがつけ、終わってみれば上位7台までがブリヂストンユーザーという結果になった。

チーム・セルモの優勝は昨年9月の第6戦富士以来、6ヶ月ぶりのことだ。

FIA-GT3車輛が大挙参戦して雰囲気を一新したGT300クラスでも終盤まで激しいバトルが展開された。
ポールポジションから逃げにかかる#911エンドレスポルシェであったが、7周目に#33ハンコックポルシェを抜いて2位に浮上した#11アウディが徐々に追い上げてきた。

燃費性能の差からピットストップの時点で一旦は9秒以上に開いた両者の差であったが、11号車の後半を担当した平中はみるみるうちにこのギャップを削り取り、66周終わりでは3秒差に迫ると、続く67周目には1.5秒まで縮めてきた。
69周を終える頃には遂に1秒を切り、完全に#911峰尾を射程圏内に納めた平中は、71周目のヘアピンでアウトから並びかけ、そのまま半ば強引にリボルバーコーナーでインをこじ開けてトップに立つと、そのまま一気に78周目のゴールまで逃げ切り、アウディでの初戦を勝利で飾った。
2位#911タイサンポルシェに続く3位には昨年のシリーズ覇者、#0初音ミクBMWが入ったが、こちらは77周と周回遅れに終わっている。

一方、JAF-GT勢の最上位は#43ARTAガライヤだった。43号車は予選でのスピンでタイヤにフラットスポットを作ってしまったために交換を余儀なくされ、ピットスタートとなっていたが、そこから見事順位を挽回してみせた。
なお、注目の#31プリウス、#61BR−Zはいずれもトラブルにより、残念ながら完走はならなかった。

スーパーGT第2戦は来月4日富士スピードウェイで再び500kmの耐久レースとして行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA & Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第1戦岡山決勝結果

■GT500

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/04/01) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS822:01'21.776
2100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS820.588
317KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS8214.826
423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS8217.566
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS8229.504
68ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS8232.165
718ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS8235.062
81S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI8236.517
939DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI8248.736
1012カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS8253.262
1124D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH811Lap
1219WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH811Lap
136ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS775Laps
---- 以上規定周回数(57Laps)完走 ----
-32EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL4141Laps
-35KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS3943Laps
  • Fastest Lap(GT500): CarNo.23 本山哲(MOTUL AUTECH GT-R) 1'24.450 (4/82)
  • CarNo.19は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.35は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課したが、リタイアにつき執行を保留する。
  • CarNo.32は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、白/黒旗を提示したが、リタイアにつき執行を保留する。
■GT300

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/04/01) Final Result Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoCar
Model
DriverTireLapTotal_Time
Behind
111GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL782:02'20.303
2911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH783.766
30GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH771Lap
415ART TASTE PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
ティム・ベルグマイスター
土屋 武士
YH771Lap
533HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK771Lap
643ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS771Lap
72エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH762Laps
830IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH762Laps
921ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH762Laps
1027PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH762Laps
1166triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH762Laps
1252GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH753Laps
13360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
菊地 靖
YH753Laps
1485JLOC Exe ランボルギーニ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
坂本 祐也
加納 政樹
YH753Laps
154GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH744Laps
1622R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH744Laps
1788マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH744Laps
1820Racerbook Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
マイケル・キム
野田 英樹
YH735Laps
193S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH735Laps
205マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
植田 正幸
YH699Laps
2187JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH6216Laps
---- 以上規定周回数(54Laps)完走 ----
-61SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH4533Laps
-48DIJON音々CALLAWAYワコーズED
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
高森 博士
密山 祥吾
YH3048Laps
-31apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH2355Laps
-86Verity BOMEX ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
山下 潤一郎
松田 秀士
YH2256Laps
  • Fastest Lap(GT300): CarNo.3 関口雄飛(S Road NDDP GT-R) 1'30.853 (2/73)
  • CarNo.87は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
  • CarNo.20は、2012 SUPER GT SpR第30条1.(接触行為)により、白/黒旗を提示した。

SUPER GT

SGT:GTA定例会見 年末に珠海でのエキジビジョンレース開催を予定

GTアソシエイション(以下GTA)はスーパーGT第1戦が開催されている岡山国際サーキットで定例記者会見を行った。

今回の会見では、今シーズンのテーマを「リアルエキサイトメント」とし、より見応えのあるレースを目指すこと、昨年に引き続いて全8戦+特別戦(JAF GP)を「復興支援大会」と位置づけ、「日本を元気に」を合い言葉に被災地への訪問活動やTシャツ等の提供を継続すること、そして今シーズンのみどころ等を坂東正明代表が明らかにした。

その他、中長期的な取り組みとして、中国、韓国や東南アジアでの開催に向けての取り組みやDTMとの交流についての進捗状況等が明らかになった。

それによれば、今年12月に中国の珠海(ズーハイ)、来年5月をめどに韓国の霊岩(ヨンアム)でのエキジビジョンレース開催の話を現地プロモーターと進めているとのこと。 特に来年開催に向けて企画作りに取り組んでいる韓国開催については、博多港からフェリーを使い、チームのトランスポーターで自走していくことを考えているという。 この他、東南アジアで既に開催されているFIA-GT3によるレース等も考慮し、ゆくゆくは各国でのGT300車輛によるシリーズ戦開催や、その上に位置づけるチャンピオンシップ戦、そしてスーパーGTシリーズ戦の開催等、いっそうの市場拡大に取り組んでいく。

DTMについても、既にBMWからは参戦の意思表示があったと語り、「くるならこいや、いつでもいいぞ、という心構えで」と坂東氏ならではの表現で交渉が進んでいることを語った。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

その他

SGT:第1戦岡山決勝はレース距離が3000kmに!

岡山国際サーキットで開催されているスーパーGT第1戦は、朝のフリー走行、サーキットサファリ、そしてGTアソシエイションの定例記者会見が滞り無く終わり、あとは決勝スタートを待つばかりになっているが、ここでとんでもない情報が飛び込んできた。

当初予定されていた82周(300km)のレース距離を820周(3,000km)に延長するというのだ。 これに伴い大会名称も「OKAYAMA GT 3000KM RACE」に改められることになった。 あまりに突然な発表に、現地では動揺が広がっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は4月1日です。 大変お騒がせして申し訳ありませんが、そういうことですので。

(※ この件につきましてGTアソシエイションならびに岡山国際サーキットは一切関与しておりませんので、くれぐれも誤解の無いよう、お願いいたします)

Text:Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

SGT:第1戦岡山フリー走行結果

OKAYAMA GT 300km RACE -RIJ- (2012/04/01) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2012 AUTOBACS SUPER GT Round 1 岡山国際サーキット 3.703km

PosClassCls
Pos
NoCar
Maker Model
DriverTireTimeBehindkm/h
1500138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430
立川 祐路
平手 晃平
BS1'23.700-159.269
2500212カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
BS1'23.785 0.085159.107
3500323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R
本山 哲
ミハエル・クルム
BS1'24.077 0.377158.555
450041S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
MI1'24.280 0.580158.173
5500517KEIHIN HSV-010
HONDA HSV-010 GT
金石 年弘
塚越 広大
BS1'24.421 0.721157.909
6500619WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430
荒 聖治
アンドレ・クート
YH1'24.654 0.954157.474
75007100RAYBRIG HSV-010
HONDA HSV-010 GT
伊沢 拓也
山本 尚貴
BS1'24.674 0.974157.437
8500818ウイダー HSV-010
HONDA HSV-010 GT
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
BS1'24.703 1.003157.383
950098ARTA HSV-010
HONDA HSV-010 GT
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
BS1'24.758 1.058157.281
105001032EPSON HSV-010
HONDA HSV-010 GT
道上 龍
中山 友貴
DL1'25.167 1.467156.525
115001135KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
BS1'25.213 1.513156.441
125001236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
BS1'25.281 1.581156.316
135001339DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430
脇阪 寿一
石浦 宏明
MI1'25.349 1.649156.192
14500146ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430
伊藤 大輔
大嶋 和也
BS1'25.534 1.834155.854
155001524D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
YH1'25.661 1.961155.623
16300115ART TASTE PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
ティム・ベルグマイスター
土屋 武士
YH1'29.655 5.955148.690
1730020GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3
谷口 信輝
片岡 龍也
YH1'30.232 6.532147.739
18300343ARTA Garaiya
ASL ARTA Garaiya
高木 真一
松浦 孝亮
BS1'30.550 6.850147.220
1930042エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
MOONCRAFT 紫電 MC/RT-16
高橋 一穂
加藤 寛規
YH1'30.605 6.905147.131
2030053S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
関口 雄飛
千代 勝正
YH1'30.709 7.009146.962
21300611GAINER DIXCEL R8 LMS
Audi R8-LMS ultra
田中 哲也
平中 克幸
DL1'30.760 7.060146.880
22300788マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
織戸 学
青木 孝行
YH1'30.770 7.070146.864
23300833HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R
影山 正美
藤井 誠暢
HK1'30.875 7.175146.694
24300931apr HASEPRO PRIUS GT
TOYOTA PRIUS
新田 守男
嵯峨 宏紀
YH1'30.926 7.226146.612
2530010911エンドレス TAISAN 911
PORSCHE 911 GT3 R
峰尾 恭輔
横溝 直輝
YH1'30.992 7.292146.505
263001121ZENT Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
都筑 晶裕
シンディ・アレマン
YH1'31.018 7.318146.463
273001287JLOC ランボルギーニ GT3
Lamborghini GALLARDO LP600+ GT3
山西 康司
山内 英輝
YH1'31.215 7.515146.147
283001352GREEN TEC & LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
竹内 浩典
黒澤 治樹
YH1'31.370 7.670145.899
293001430IWASAKI MODAクロコ apr R8
Audi R8-LMS ultra
岩崎 祐貴
坂本 雄也
YH1'31.764 8.064145.273
30300155マッハGoGoGo車検Ferrari458
Ferrari 458 GT3
玉中 哲二
植田 正幸
YH1'31.764 8.064145.273
313001666triple a Vantage GT2
ASTON MARTIN V8 Vantage
吉本 大樹
星野 一樹
YH1'31.768 8.068145.266
323001761SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
山野 哲也
佐々木 孝太
YH1'31.924 8.224145.020
33300184GSR ProjectMirai BMW
BMW Z4 GT3
番場 琢
佐々木 雅弘
YH1'32.230 8.530144.539
343001927PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ
Ferrari F430 GTC
山岸 大
井口 卓人
YH1'32.252 8.552144.504
353002022R'Qs Vemac 350R
Vemac 350R
和田 久
城内 政樹
YH1'32.343 8.643144.362
363002185JLOC Exe ランボルギーニ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
坂本 祐也
加納 政樹
YH1'32.541 8.841144.053
3730022360RUNUP CORVETTE
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
田中 篤
菊地 靖
YH1'33.060 9.360143.250
383002320Racerbook Audi R8 LMS
Audi R8-LMS
マイケル・キム
野田 英樹
YH1'33.431 9.731142.681
393002486Verity BOMEX ランボ RG3
Lamborghini GALLARDO RG-3
山下 潤一郎
松田 秀士
YH1'34.22210.522141.483
403002548DIJON音々CALLAWAYワコーズED
CALLAWAY CORVETTE Z06R GT3
高森 博士
密山 祥吾
YH1'36.83813.138137.661

SUPER GT

SGT:第1戦岡山フリー走行 ポールシッターの#38ZENT SCがトップタイム

岡山国際サーキットで行われているスーパーGT第1戦の決勝前フリー走行は、ポールシッターの#38ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)がセッション終盤に1分23秒700を記録し、ここでもトップに立った。 GT300クラスは#15ART TASTE PORSCHE(ティム・ベルグマイスター/土屋武士組)がトップタイム。ポールシッターの#911エンドレスTAISAN911はクラス10位にとどまった。

gt_r01_f_38 gt_r01_f_15

荒れに荒れた昨日の公式予選人はうって変わり、決勝日を迎えた岡山国際サーキットは朝から快晴。少し冷たい風が吹いているものの、絶好のレース日和となった。 フリー走行は午前8時20分より45分間で行われた。

開始早々にトップタイムを記録したのは#18ウイダーHSVのカルロ・ヴァン・ダムで1分29秒884。しかしすぐに#1SRoad GT−Rのロニー・クインタレッリが1分25秒486と大幅に上回ってきた。更に開始10分すぎに#23モチュールGT-Rの本山哲が1分24秒077、15分過ぎには#12カルソニックGT-RのJPオリベイラが1分23秒785を記録。ニッサン勢が1-2-3を形成する。 各チームともそれ以降はドライバー交代やロングランを開始したため、ベストタイムの更新はなかなか見られなかったが、終了5分前になって38号車を駆る立川が1分23秒700を記録。これがそのままこのセッションのトップタイムとなった。

GT300クラスは序盤からチャンピオンチームの#0初音ミクBMWと#15ART TASTEが交互にベストタイムを塗り替え合う展開に。結局トップに立ったのは15号車となり、#43ARTAガライヤが3番手。これがJAF-GT勢の最高位となった。 一方ポールシッターの911号車は10番手に留まっている。

第1戦決勝はこのあと午後2時より、82周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

SUPER GT

SGT:第1戦岡山公式予選 ポールシッターのコメント

gt_r01_q_pc_pp.JPG gt_r01_q_pc_500pp.JPG gt_r01_q_pc_300pp.JPG

■GT500クラス
#38ZENT CERUMO SC430
立川祐路
何がなんだかわからないくらい、めまぐるしくコンディションが変わって。その中で生き残ることができて、嬉しいというよりほっとしている感じですね。 Q1からどうしていいか分からない状況で、ドライだなと思ってたら急に雨が降ってきたのでウェットタイヤで出て行きましたが、クルマは完全にドライ仕様なので状態が良くなくて。ただ路面は次第に乾き始めたので、最後はドライタイヤでいきました。 その分Q2はユーズドのドライでアタックしなければならなくなり、周りはニュータイヤでアタックしてくるので厳しいな、と予想していましたが、平手君がきっちりクリアしてくれました。クルマはテストでしっかりできてたのでQ3はまったくそのまま走るだけでトップがとれました。 めまぐるしく変わるコンディションの中、しっかりトップで終えられてよかったです。 チームは予選中半分パニック状態で、予選終わってほっとしているような状態でしたから、「おめでとう」じゃなく「え?ポールなの?」って感じでした。(笑) 決勝のことはこれから考えます。正直まだ何も分からない状況なので、これからしっかり作戦を練ってやらないといけません。テストでもドライのロングランがしっかりできてない状況なので。でもそれは周りも一緒ですから、そこをきっちりやったところが勝つんじゃないでしょうか。
平手晃平
正直、Q1を見ているときから、走る前からドキドキで緊張していました。 うちだけQ1の最後でスリック使うことになって、Q2は中古タイヤで走ることになり、大丈夫かな?と思いましたが、テストでいい結果が出ていたので自信を持ってアタックに臨んで、ギリギリではありましたがQ2を突破できました。そこを突破できれば立川さんがやってくれると分かっていたので、頑張りました。 Q3は前を18号車が邪魔するような格好になっていて大丈夫かなと思っていましたが、戻ってきたらすごいタイムが出ていて、アレが無ければどんなタイムが出てたんだろうと。 これも2012仕様を一番最初に導入して今までテストを重ねてきた結果なのかなと思います。 決勝は、朝のフリー走行でしっかりロングランをやって見極めをできれば、500にきて初めてポールからスタートしますから、そっから逃げて開幕戦を飾れると思います。
■GT300クラス
#911エンドレスTAISAN911
横溝直輝
テストは順調できていましたが、予選はすごく難しいコンディションで、タイミングがずれればQ1敗退もあり得たので、緊張しましたし、特に300はQ2が一番大変な状況だったので緊張しながら見ていました。 クルマはテストから順調だったので、Q3は自分が行くだけでした。特に何も考えずに全開でアタックしました。 去年一年間参戦できなくて、今年千葉監督とエンドレスとヨコハマタイヤのバックアップでGTを走れることになって、その復帰戦でこのステージに戻って来れて嬉しいというか、やっと帰って来れたなという思いで一杯です。 ロングランができていませんが、手持ちの中では決勝に向けたタイヤを選択しているので、フリー走行でロングランをやりながらセッティングを考えます。
峰尾恭輔
コンディションがめまぐるしく変わったんで、難して緊迫した予選になりました。あせらず走ったのが良かったのだと思います。 クルマは非常に良く作られていて、ポルシェはすごいな、という感じです。コースとタイヤに合わせてセッティングをちょっと変えるぐらいでも本当にポテンシャルが高くて、運転しやすくて良いクルマです。 テストから良いタイムが出ていたのでポール獲れるかな、とは思っていましたが、今日のQ1からの流れが難しかったので、結構頑張ってもどうかな?という状況だったため、ポールを撮れた喜びはいっそうすごかったです。 去年からタイサンにお世話になってるんですが、千葉監督の喜んでいただけるような走りを横溝君がしてくれたので、良かったです。 タイサン、エンドレス、ヨコハマタイヤと、こういう素晴らしい体制で走れているので、勿論優勝目指して走りたいと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA

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