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2017年9月

Japanese F3

JF3:第17−18戦オートポリス公式予選 トムス勢が2戦連続でフロントロー独占!Nクラスはスポット参戦の#55元嶋佑弥

全日本F3選手権第17,18戦の公式予選が9月9日、大分県のオートポリスで行われ、#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が2戦連続でポールポジションを獲得した。Nクラスも今回スポット参戦が決まった#55元嶋佑弥(Planexスマカメ・F308)が2戦連続でクラストップとなっている。

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全日本F3がこのオートポリスで開催されるのは2010年以来。実に7年ぶりのこととだ。
当然シャシーやエンジンも当時とは全く別物であり、全くデータのない状況で各チーム現地入りしたが、金曜の専有走行では全セッションで坪井がトップタイムを記録、#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)が総合で2位につけ、トムス勢が頭ひとつ抜け出した格好だ。

そうした中、公式予選は9日朝10時20分より30分間で行われた。今回の予選はベストタイムで土曜日決勝、セカンドベストで日曜日決勝のグリッドを決める方式が採用されたが、各ドライバーが3周めに入り、本格的なアタックが始まった直後にコース後半の上りセクションで#3三浦愛(EXEDY B-Max F317)と#33イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)が絡んでコース上にストップしたために赤旗中断となってしまった。

予選は10時37分に一旦再開されたが、今度は14コーナーで#13吉田基良(B-Max Racing F306)が立ち往生してしまい、すぐに2回めの赤旗が出てしまった。

これによりタイヤの一番状態のいいところでアタックできないという、ドライバーにすれば実にフラストレーションのたまる状況になったわけだが、それでも坪井は10時47分に走行が再開されると1'37.422を叩き出し、2セットめを投入した終盤のアタックでも1'37.925を記録して2戦連続ポールを獲得、2番手も2戦連続で宮田がつけ、トムスが2戦連続でフロントローを独占するという結果になった。3番手は第17戦が#12アレックス・パロウ(THREEBOND)、第18戦はポイントリーダーの#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)という結果になった。

Nクラスは今大会のみのスポットながら久保田克昭に変わって#55Planexスマカメ・F308
をドライブすることになった元嶋が不完全燃焼と言いつつ2戦連続でクラストップタイムを記録、2番手もまた今季NクラスチャンピオンのDRAGONが今回からダラーラF314にスイッチしたのを受け、それまで乗っていたダラーラF306をドライブすることになった#50澤田真治(B-Max Racing F306)が2戦連続で2番手という結果になった。澤田も予選開始当初からトラブルを抱えての走行を強いられていたとのことで、決勝での巻き返しに期待のかかるところだ。

第17戦決勝は今日午後4時20分から15周で、第18戦決勝は明日午後3時45分より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスフリー走行1回目 ソフトミディアム入り乱れるセッションでトムス勢が1-2

全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が9月9日に大分県のオートポリスで開幕。フリー走行1回目のトップタイムは#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)で1'27.198だった。

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熊本大地震の影響で昨年のレースが中止となり、2年ぶりの開催となるオートポリス大会は前戦ツインリンクもてぎに続いてソフトとミディアム、2種類のタイヤが使用されることになった。ただし今回はニュータイヤはソフト、ミディアとも2セットずつであること、前戦からの持ち越しのソフトが使えることなどがもてぎ大会とは異なる。さらにエントランド側からの要望もあり予選Q1ではミディアムタイヤのみ使用が許されることが大会特別規則で決まっており、予選、決勝を通じて様々な戦略を採りうる、非常に興味深いレースとなった。

そうした変更点を受け、朝9時からのフリー走行も各ドライバー様々なタイヤを試しながらの走行となり、通常は予選シミュレーションが行われる終盤の時間帯でもQ1を想定してミディアムのニュータイヤで走行するドライバーも数名出るほどだった。

そうした中でトップタイムを記録したのはユーズドのソフトタイヤで1'27.198を記録したロッテラー、そして2番手にはミディアムのニュータイヤで1'27.253を記録した#37中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF14)とトムス勢が1-2という結果になった。
3番手にはソフトタイヤで1'27.631を記録した#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)がつけている。
この結果だけを見るとソフトとミディアムの差はそれほどないように思われるが、ヨコハマタイヤのコメントとしてはニュータイヤ同士の比較ではソフトとミディアムには2秒程度のギャップがあるとのこと。
これが予選Q2、Q3そして決勝にどのような影響を及ぼすのか、興味の尽きない大会になりそうだ。

公式予選はこのあと午後1時45分よりノックアウト方式で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第18戦オートポリス公式予選結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2017/09/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 18 オートポリス 4.674km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindkm/h
11坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ31R1'37.925-171.829
236宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31R1'38.224 0.299171.306
323高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A41R1'38.699 0.774170.482
412アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F3R1'38.725 0.800170.437
52大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F301R1'38.874 0.949170.180
67阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F301R1'39.004 1.079169.957
721ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'40.113 2.188168.074
83三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A411'40.382 2.457167.624
978片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'40.657 2.732167.166
1028山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'40.955 3.030166.672
1155N元嶋 佑弥Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'41.438 3.513165.879
1230DRAGONB-Max Racing F314
Dallara F314
Volkswagen A411'42.131 4.206164.753
1350N澤田 真治B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'42.232 4.307164.590
1411N植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'43.491 5.566162.588
1577N大塚 隆一郎DPS.LBJレーシングCMS
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'44.144 6.219161.569
165Nアレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'44.801 6.876160.556
---- 以上基準タイム(110% - 1'48.110)予選通過 ----
-13N吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE13'48.41812'10.49320.311
-33イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A41no time--
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'39.013)を更新しました。

Japanese F3

JF3:第17戦オートポリス公式予選結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2017/09/09) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 17 オートポリス 4.674km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindkm/h
11坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ31R1'37.412-172.734
236宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ31R1'37.470 0.058172.632
312アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F3R1'38.187 0.775171.371
423高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A41R1'38.587 1.175170.676
52大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F301R1'38.826 1.414170.263
67阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F301R1'38.886 1.474170.160
778片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'39.702 2.290168.767
821ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141'40.086 2.674168.119
93三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A411'40.211 2.799167.910
1028山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411'40.901 3.489166.761
1155N元嶋 佑弥Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'41.385 3.973165.965
1230DRAGONB-Max Racing F314
Dallara F314
Volkswagen A411'42.021 4.609164.931
1350N澤田 真治B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'42.181 4.769164.672
1411N植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'43.418 6.006162.703
1577N大塚 隆一郎DPS.LBJレーシングCMS
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'44.035 6.623161.738
165Nアレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE1'44.772 7.360160.600
---- 以上基準タイム(110% - 1'47.458)予選通過 ----
-33イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A412'09.19031.778130.245
-13N吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE2'18.41241.000121.567
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'39.013)を更新しました。

SUPER FORMULA

SF:第5戦オートポリスフリー走行1回目結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2017/09/09) Free Practice 1 Weather:Fine Course:Dry
2017 SUPER FORMULA Round 5 オートポリス 4.674km

PosNoDriverCar
Team
Engine TimeBehindGapkm/h
136アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'27.198--192.968
237中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM’S SF14
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA RI4A1'27.253 0.055 0.055192.846
340野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'27.631 0.433 0.378192.014
48大嶋 和也SUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'27.791 0.593 0.160191.664
52石浦 宏明P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'27.832 0.634 0.041191.575
619関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'27.879 0.681 0.047191.472
73ニック・キャシディFUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'27.953 0.755 0.074191.311
841伊沢 拓也DOCOMO DANDELION M41Y SF14
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-417E1'27.968 0.770 0.015191.279
918小林 可夢偉KCMG Elyse SF14
KCMG
TOYOTA RI4A1'27.986 0.788 0.018191.240
1020ヤン・マーデンボローITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A1'28.075 0.877 0.089191.046
1115ピエール・ガスリーTEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'28.120 0.922 0.045190.949
127フェリックス・ローゼンクヴィストSUNOCO TEAM LEMANS SF14
SUNOCO TEAM LEMANS
TOYOTA RI4A1'28.207 1.009 0.087190.760
134山下 健太FUJI x raffinee KONDO SF14
KONDO RACING
TOYOTA RI4A1'28.302 1.104 0.095190.555
1465ナレイン・カーティケヤンTCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'28.453 1.255 0.151190.230
151国本 雄資P.MU/CERUMO・INGING SF14
P.MU/CERUMO · INGING
TOYOTA RI4A1'28.456 1.258 0.003190.223
1616山本 尚貴TEAM MUGEN SF14
TEAM MUGEN
Honda HR-417E1'28.572 1.374 0.116189.974
1750小暮 卓史B-Max Racing team SF14
B-Max Racing team
Honda HR-417E1'28.689 1.491 0.117189.724
1810塚越 広大REAL SF14
REAL RACING
Honda HR-417E1'28.986 1.788 0.297189.090
1964中嶋 大祐TCS NAKAJIMA RACING SF14
TCS NAKAJIMA RACING
Honda HR-417E1'29.107 1.909 0.121188.834

スーパー耐久

S耐:第5戦富士 晩夏の「富士SUPER TEC」、10時間の過酷な戦いをチーム戦略とドライバー力で競り勝ち、3連覇達成! (Le Beausset)

今シーズンはFIA-F4、スーパーFJと併せて挑む、ル・ボーセ モータースポーツにとって最高峰カテゴリーである、スーパー耐久シリーズの第5戦が9月2日(土)、3日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。

 使用するマシンは2シーズンにわたって開発、熟成が進められてきたレクサスRC350で、「DENSO Le Beausset RC350」としてST-3クラスに、嵯峨宏紀、中山雄一、山下健太の3人を擁して挑む。なお、今回は長丁場のレースとあって、DドライバーにFIA-F4で育成中の平木湧也も加えての参戦となる。

 第3戦鈴鹿での優勝を含み、第2戦から表彰台を逃しておらず、その結果ランキングはトップ。しかしながら、ST-3クラスはシリーズ随一の激戦区であるだけに、なかなか独走を許してくれないのが実情である。

 とはいえ、夏の終わりに行われる富士でのレース「SUPER TEC」は、デビューウィンを飾ってから2年連続で制している、最も得意とする一戦。ドライバー、チームともども自信を持って挑むのは言うまでもない。2015年より2時間、16年より1時間延長された過酷な10時間レースで3連覇を目指して臨む。

予選 9月2日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 6戦中4戦が3時間で競われるスーパー耐久だが、今回はその3倍以上の10時間レース。となれば、普段のレース以上にタフネスさが求 められるが、それでもライバルをけん制する意味で速さも重要。金曜日に行われた専有走行では、セッションごとに速さも磨き、締めとなるセッション3では1分52秒561を記録してトップにつける。

 これがターゲットタイムとなるはずだったが、いざ予選になるとAドライバーセッションに挑んだ嵯峨は、前日からのコンディション変化からか1分54秒017で7番手に。中山が挑んだBドライバーセッションでは、1分52秒739で4番手。合算タイムでスタートポジションが決まり「DENSO Le Beausset RC350」は、6番手から決勝レースに挑むこととなった。Cドライバーセッションに挑んだ山下、Dドライバーセッションに挑んだ平木とも、ユーズドタイヤでの走行だったものの、山下は1分53秒769でトップ、平木は54秒537で2番手につけて、決勝に向けての準備は整った。

決勝 9月3日(日)天候/晴れ時々曇り コース状況/ドライ

 10時間にも及ぶ長丁場とあって、決勝レースは8時からスタート。スタート担当の山下は、オープニングラップのうちに3台をかわして3番手に浮上。「DENSO Le Beausset RC350」は上々の滑り出しを切る。その後は3番手を守って、先行するレクサスIS350が先にピットインすると2番手に浮上。まもなく1時間半となる44周目に1回目のピットインで中山と交代、タイヤ交換、給油を行いコースに送り出すと、IS350の前に出ることに成功し2番手に浮上。しかし、その後にピットインしたマークXがピット時間を短縮したことで3番手に。中山は安定したラップタイムで順調に走行を重ねていたが78周目からABSの不具合が発生。予定を早めて89周目に2回目のピットインをさせて嵯峨に交代。 給油と4輪のタイヤ交換を行うとともに、ABSの対応を行い無事に復活させてコースに送り出す。

 嵯峨は96周目の1コーナーに差し掛かると、前車のマシントラブルからオイルが撒かれてスリッピーな状態になっており、グリップを失いコースオフするも、すぐに復帰して事なきを得る。このオイル処理をする為にセーフティーカー(SC)が5周に渡って入りレースが再開。リスタート時には不運にもスピードが最も遅いST-5クラスが直前に、尚且つそのマシンがリスタートに出遅れたことから、更なるタイムロスを強いられるという展開となってしまう。

 127周目に山下への交代の3回目ピットインでは、時間短縮を狙い左側タイヤのみの交換で2番手に浮上。しかし、直後には#39 RC350がピタリとついての走行となり、スプリントレースのような展開。165周目の4回目のピットインでは給油と4輪タイヤ交換から再び中山が2番手を走行。216周目の5回目のピットインも左側タイヤのみの交換で嵯峨をコースへと送り出しトップに浮上。ライバルチームとのピット戦略での攻防もあり順位を入れ替えながら終盤を迎える。

 残り時間からあと1回の燃料給油とタイヤ交換でゴールが可能という計算ができていたが、ドライバー交代7回のルールを消化しなければならない為、もっともピットイン時間が短縮でき、尚且つスピードの出せる戦略として、6回目のピットではタイヤ交換のみで送り出し、重量が軽くフレッシュなタイヤで最速ラップを目指して中山がコースイン。4周をこなして7回目のピットインでは燃料給油のみで山下に交代してコースに送り出す。まもなく、266周目に最後のピットインを終えたマークXがコースに戻ると、山下は1コーナーで真後ろにつける。テールツーノーズ状態でチャンスをうかがい、ついにダンロップコーナーで捕らえてトップに浮上。そこから先も山下は猛プッシュ、1分53秒台での周回を重ね徐々に差を広げて、11秒差をつけてトップでチェッカー。10時間304周も走って11秒の僅差しかないタフなレースを、チーム戦略とドライバー力で競り勝ち、富士SUPER TECでの3連覇を達成した。

 シリーズチャンピオン獲得に一歩近づいたが、10月14〜15日に岡山国際サーキットで行われる最終戦では、初の栄冠獲得に向けて全力で挑むことを誓う。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 勝てて本当に良かった。10時間レースで7回のピットストップをメカニックがパーフェクトにこなしてくれ、チームの戦略をドライバーそれぞれが的確に全うしてくれた。何よりもトヨタ自動車のホームコースでチームの底力を見せられた事を嬉しく思う。最終戦はチャンピオンが掛かった重要なレースになるが攻めるレースで勝ちに行く。
Driver 嵯峨宏紀(koki Saga)COMMENT
 今年もトラブルなく、ミスもなく淡々と走っていたように見えるかもしれませんが、ABSのトラブルを抱えたり、タイヤ左側のみ交換でタイヤマネジメントをしたり、ライバルチームとの争いの中で、いろいろと戦略を変えていき、チームもドライバーもミスなく戦った結果、3連覇を達成できたと思います。ドライバーとしても、チームとしてもすごく誇りに感じます。
Driver 中山雄一(Yuichi Nakayama)COMMENT
 実は僕、4連覇なんですよ。2014年にもST-1クラスで勝っているので(笑)。今年もうまくいきました。楽勝ではなかったですが、チームもドライバーもレベルが高いので、こうやって距離が伸びれば伸びるほど、強さが発揮できるのではないでしょうか。予選はスピードが足りませんでしたが、それを補うだけの力が決勝にあったので勝つことができました。与えられた仕事を全うできたので、良かったです。
Driver 山下健太(Kenta Yamashita)COMMENT
 スタートのオープニングラップで3番手まで上がれましたし、途中では、片側タイヤ交換の条件下で、安定して速く走らせることができたと思います。最後のスティントでは『飛ばせ、飛ばせ!』と言われていたので、頑張りました。マークXがピットで前に出たので、これは抜かないといけないから、もう必死でした。抜けて良かったです。最後は何も考えないでゴールまでトップを守ろうと毎周頑張りました。3連覇できて良かったです。
Driver 平木湧也(Yuya Hiraki)COMMENT
 土曜のDドライバー予選は3番手で、決勝は乗らなかったんですが、今回は86/BRZレースとダブルヘッダーで、86の走りとS耐の走りをちゃんと区別できるように、いろいろ考えながらレースウィークを取り組んでいたつもりでしたし、その中でS耐も2年目ということで走り方もいろいろ勉強できましたし、練習ではタイムもコンスタントに出すことができたので良かったと思います。またチャンスがあれば、走りたいです。
Le Beausset Motorsports

OK

OK:第5,6戦瑞浪 第5戦は佐藤蓮(Drago corse)が、第6戦は名取鉄平(TeamBirelART)が優勝

 国内カート最高峰カテゴリーであるOK部門は、1大会2レース制の年間5大会10レースで競われる。今大会は折り返し地点となる第3大会が、2ヶ月半のインターバルを経て開催された。ここまでのシーズンを振り返ってみると、開幕大会の菅生大会にてルーキー佐藤が他を圧倒する速さで2連勝を飾るという衝撃的なデビューを飾った。第2大会の本庄大会でも、開幕戦の勢いそのままに第3戦を制して3連勝を飾り、4戦目もポールポジションを獲得し4連勝に向けて準備万端であった。迎えた第4戦の決勝では、これぞ最高峰カテゴリーのバトルというハイレベルな争いが繰り広げられ、激しいデットヒートの末に優勝を飾ったのは、昨年度デビューイヤーにして最終戦までチャンピオン争いを演じた名取だった。今季より大幅なレギュレーション変更がもたらされ、新たなる歴史を刻むこととなった国内最高峰カテゴリーOK部門。新時代を迎えた最高峰カテゴリーでは、新世代ドライバーの躍進が止まらない。

 金曜日の夜にサーキット周辺を襲った大雨の影響で、近くを走る中央自動車道において土砂崩れが発生し、安全性を考慮した結果、土曜日に予定されていた公式スケジュールがキャンセルされ、翌日曜日に繰り越されることとなった。

【第5戦】怪物佐藤蓮、異次元の速さで4勝目

 スケジュール変更によって日曜日の朝に行われたタイムトライアルでは、もはや指定席と化した感のある佐藤が今大会でもトップタイム。小川颯太(TOYOTA YAMAHA RT)、澤田真治(EXPRIT RACING TEAM JAPAN)が続いた。

 予選ヒートでは、スタートで順位を落としたものの、序盤に順位を奪い返すとそのまま後続を突き放した佐藤がトップチェッカー。決勝ヒートのポールポジションを獲得した。2番手には小川、3番手に佐々木大樹(TONY KART R.T.J)という順位となった。

 決勝ヒートでは佐々木が抜群のスタートを決めてトップに躍り出るも、2周目には小川にトップの座を奪われてしまう。しかし、その小川も翌周に佐藤にトップを奪われてしまう。トップにでた佐藤はそのまま異次元の速さで後続を突き放していきトップチェッカー。今季4勝目を飾った。一方で2位争いは目まぐるしく順位が入れ替わる大混戦。混戦を制したのは、11番グリッドから追い上げた朝日ターボ(MASUDA RACING PROJECT)で2位チェッカー。3位には名取が入った。

佐藤蓮のコメント
 スタートでイン側から抜かれた時はとてもびっくりしましたが、ペースには自信があったので、勝つことはできると慌てることなく落ち着いてレースを進めることができました。タイヤの摩耗も少なく、安心して走ることができました。

【第6戦】名取鉄平、混乱のレースを制して今季2勝目!

 大雨の影響によって大幅なスケジュール変更を要することなった今大会。タイトなスケジュールによって進行されるプログラムであったが、OK第6戦の直前レースである全日本FS125部門において、ゲートクローズ時間に発端するトラブルによってレースがスタートできない事態となってしまう。現場は混乱を極め、OK第6戦のスタートは当初の予定時刻より1時間半程過ぎてからのスタートとなった。

 ホールショットを決めたのはポールポジションスタートの佐々木、2番手には3番手スタートの三村壮太郎(Croc Promotion)が続いた。レース序盤は佐々木と三村のベテラン2人がレース引っ張るも、徐々に順位を落としてしまう。変わってトップ争いに浮上したのは名取と佐藤。前戦本庄大会を思い起こさせるような激しいバトルをここ瑞浪でも再び演じる。前戦本庄では名取に軍配のあがった2人のバトルだったが、今回は佐藤に軍配があがる。残り3周でトップにでた佐藤は名取を突き放してチェッカー。今季5勝目と思われたが、フロントフェアリングの脱落によって10秒加算のペナルティー。変わって優勝したのは名取。2位には野中誠太(CREST RICCIARDO)が、3位には太田格之進(SUCCEED SPORTS Jr.)が入った。

名取鉄平のコメント
 スタートで前に出て、一台一台抜いてトップに立つというイメージで決勝に臨みました。思い通りの展開でトップに立つことができましたが、ペースでは佐藤選手が勝っていることは分かっていたので、何とか守り切るしかないと思い走りました。佐藤選手に前に出られてからは2位を獲ろうと走りました。結果的に優勝とはなりましたが、悔しい2位チェッカーでしたので複雑です。
Text: Hideshi KIKUYAMA
Photo: Hideshi KIKUYAMA
Ryousuke KIKUCHI

FS125西地域

FS125W:第4戦瑞浪 伊東黎明(Energy JAPAN)が優勝

 2017年全日本カート選手権FS125部門西地域の第4戦が8月20日、フェスティカサーキット瑞浪(岐阜県)にて行われ、伊東黎明(Energy JAPAN)が優勝した。

 金曜日の夜に瑞浪市を襲った豪雨によって、サーキットの近くを走る中央自動車道では道路脇の斜面の土砂が崩れ道路に流れ込むという災害が発生した。今大会は国内カート最高峰カテゴリーであるOK部門との併催であり、当初の予定ではタイムトライアルまでが土曜日に実施されるという2day開催のスケジュールであったが、土砂災害を含む豪雨の影響を受け、安全第一のもとに土曜日に予定されていた公式スケジュールはキャンセルされた。翌日曜日に公式スケジュールが繰り越されたことで、レース当日は極めてタイトなスケジュールのなかでプログラムは進行された。

 午後に入り各クラスの決勝ヒートが行われていき、残すは全日本選手権2カテゴリーFS125部門とOK部門の2レースとなったところで大きな混乱がサーキットを襲った。レーススタート時刻の5分前がゲートクローズ時間と認識し、進行の遅れによってゲートクローズの時間が変わると考えた12台のマシンが、タイムスケジュール上で定められたゲートクローズの時間までにゲートを通過することができず、スターティンググリッド上に並ぶことができなかったのだ。出走台数の半数近いマシンが出走できないとなり、サーキットは混乱を極める事態となったが、12台が抜けたスペースを保持したままローリングは開始され、大きく台数を減らした形で隊列は整えられ、20周のレースはスタートした。

 オープニングラップを制したのは奥住慈英(TEAM MOTOYAMA)、その後ろにはピタリと伊東がマークする。2台はテールトゥノーズのまま周回数を重ねていく。レース折り返し地点を過ぎた頃、トップ2台から少し距離を置いて単独走行していた古谷悠河(RT.HISTRY)が追いつき、三つ巴の争いが繰り広げられる。3台は激しくもフェアな攻防で順位を入れ替えながら周回数を重ね、残り2周でトップに立った伊東がトップチェッカー。全日本初優勝を飾った。2位には、レースの大部分を走りながらも最後の最後でトップの座を奪われてしまった奥住が、3位には古谷という順位となった。

伊東のコメント
 昨年は地方選手権のFS125部門に参戦していて、今年より全日本にステップアップしてきました。ここまで大分苦戦していたのですが、昨日の練習走行よりようやく手応えを感じることができました。決勝ではセットの不安もありましたが、うまくまとめることができ優勝することができました。昨年の地方戦に続き、瑞浪で勝つことができとてもうれしいです。
Text: Hideshi KIKUYAMA
Photo: Hideshi KIKUYAMA
Ryousuke KIKUCHI

SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿フォトギャラリー

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Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

スーパー耐久

S耐:第5戦富士決勝 ARNフェラーリがポルシェを抑えてST-Xクラス優勝!豪華助っ人陣のTCRクラスはゴルフが初優勝!ST-4クラスは残り8分でトップに不運が!

 9月3日、スーパー耐久シリーズ2017第5戦「富士SUPER TEC」の決勝が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、ST-Xクラスはポールポジションからスタートした#8ARN Ferrari 488 GT3(永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼)が、終始安定した走りで優勝を飾った。(観客:9/2予選日10,100人、9/3決勝日13,000人)

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 暑さは残るものの秋の気配を感じる天候となった富士スピードウェイ。シリーズ最長10時間の戦いは、各クラスで好バトルが繰り広げらる好レースとなった。心配された雨は最後まで降らず、セーフティカー導入も1回のみというクリーンなレースだった。

 最速のST-Xクラスは、序盤はPPスタートの#8フェラーリと#89HubAuto Ferrari 488 GT3(モーリス・チェン/吉本大樹/坂本祐也/河野駿佑)が、終盤は#8フェラーリと#777D'station Porsche(星野敏/荒聖治/近藤翼)が、ピットインのタイミングで交互にレースをリードする展開となったが、最後は地力に勝る#8フェラーリが#777ポルシェの追撃を振り切って連勝を飾った。

 来年6月には富士24時間レースが開催されることが発表されたが、鈴鹿でも8月にはGT3マシンによる世界一決定戦(10時間レース)が予定されている。活躍の場が多くなっているGT3マシンによるレースは、今後一層の盛り上がりが期待される。

 ST-TCRクラスは、参加台数こそ少ないものの今回はゴルフ対シビック、そして豪華な助っ人ドライバーに注目が集まった。レースは、逃げる#10Racingline PERFORMANCE GOLF TCR(Philippe Devesa/密山祥吾/脇阪寿一)を2台のシビック、#97Modulo CIVIC TCR(伊藤真一/幸内秀憲/道上龍/中野信治)と#98Modulo CIVIC TCR(黒澤琢弥/石川京侍/加藤寛規/吉田広樹)が追う展開となった。速さでシビックを上回る#10ゴルフは、今回が参加2戦目と耐久性が不安視されたが、見事ノントラブルで10時間を走り切って初優勝。対するシビックはスプリント用マシンとのことで、こちらも耐久性に不安を抱えていたが、#97は6時間経過直前のクラス2位走行中にコースアウト、#98も7時間手前でトラブルにより大きく後退してしまうなど、今回はいいところなく終わった。

 もうひとつの注目、ST-4クラスは、終盤、先行する#93SKR ENGINEERING ings S2000(太田侑弥/佐々木雅弘/柴田優作)を#86TOM'S SPIRIT 86(松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔/井口卓人)が追い上げる展開となった。この攻防は残り1時間を切ってからも続いたが、何と残り8分を切ったところで、トップを快走していた#93S2000の右フロントタイヤが脱落。ほぼ手中に収めていた勝利を逃してしまった。これで#86ハチロクが労せずしてトップに立ち今季4勝目。最終戦を残してチャンピオンを決めた。2位には5位から着実に順位を上げてきた#13ENDLESS・ADVAN・86(小河諒/高橋翼/花里祐弥/村田信博)が入った。

 終盤までもつれたST-3クラスは、6時間を過ぎてトップに立った#62DENSO Le Beausset RC350(嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太/平木湧也)が、#68埼玉トヨペットGreenBraveマークX(服部尚貴/脇阪薫一/平沼貴之)と残り1時間を切ってからの攻防を制して今季2勝目。#62RC350とシリーズを争う#39ADVICS TRACY RC350 DPS(手塚祐弥/前嶋秀司/鈴木陽/松井猛敏)は、序盤首位を走ったものの、8時間過ぎに接触行為によるペナルティを課され3位。シリーズ争いが厳しくなった。

 ST-5クラスは、序盤から#37DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D(関豊/梅田剛/井尻薫)がリード。3連勝中の#88村上モータースMAZDAロードスターND(村上博幸/脇谷猛/加藤正将/雨宮恵司)が追い上げる展開となった。速さでは#88ロードスターが有利と見られたが、2度にわたるペナルティで大きくタイムロス。これが最後まで響き#37デミオが嬉しい今季初優勝を飾った。最終的に2位まで挽回した#88ロードスターはチャンピオン決定。

 ST-1,2クラスは、ポールスタートの#31Nissoku Porsche991 GT3 Cup(小川勝人/影山正美/富田竜一郎)、#59DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/谷口信輝)が序盤から後続を引き離して独走優勝。#59WRXは今季3勝目を挙げ、こちらも最終戦を待たずにチャンピオン決定となった。

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Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Hiroyuki MINAMI

スーパー耐久

S耐:第5戦富士決勝結果

富士SUPER TEC 10時間レース -RIJ- (2017/09/03) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Super Taikyu Series Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
WhLapTotal_Time
Behind
18ST-X1永井 宏明
佐々木 孝太
銘苅 翼
ARN Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
2533510:00'25.556
2777ST-X2星野 敏
荒 聖治
近藤 翼
D'station Porsche
Porsche 911 GT3
103351'05.176
31ST-X3内田 優大
藤井 誠暢
平峰 一貴
スリーボンド日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
303332Laps
4*999ST-X4木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
Afiq Yazid
横溝 直輝
CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3
Lamborghini Huracan GT3
3314Laps
525ST-X5テツオ・オギノ
飯田 太陽
野尻 智紀
高木 真一
ケーズフロンティア911 GT3R
Porsche 911 GT3
3296Laps
6*112ST-X6佐藤 敦
久保 宣夫
山下 亮生
植田 正幸
SATO-SS SLS AMG GT3 Rn-S
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
32114Laps
7*31ST-11小川 勝人
影山 正美
富田 竜一郎
Nissoku Porsche991 GT3 Cup
Porsche 991 GT3 Cup
2531817Laps
8*3ST-X7ユーク・タニグチ
山内 英輝
元嶋 佑弥
ENDLESS・ADVAN・GTR
NISSAN GT-R NISMO GT3
3031124Laps
951ST-12細川 慎弥
池田 大祐
石原 将光
余郷 敦
Diamango BMW Z4
BMW Z4M Coupe
1530926Laps
1062ST-31嵯峨 宏紀
中山 雄一
山下 健太
平木 湧也
DENSO Le Beausset RC350
TOYOTA LEXUS RC350
2030431Laps
1168ST-32服部 尚貴
脇阪 薫一
平沼 貴之
埼玉トヨペットGreenBraveマークX
TOYOTA MARK X
1030431Laps
12*39ST-33手塚 祐弥
前嶋 秀司
鈴木 陽
松井 猛敏
ADVICS TRACY RC350 DPS
TOYOTA LEXUS RC350
1330233Laps
1315ST-34長島 正明
田中 徹
田中 哲也
小松 一臣
岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1030134Laps
1459ST-21大澤 学
後藤 比東至
谷口 信輝
DAMD MOTUL ED WRX STI
SUBARU WRX STI
2830134Laps
1599ST-X8植松 忠雄
星野 一樹
藤波 清斗
Y`s distraction GTNET GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
2029936Laps
1623ST-35安宅 光徳
甲野 将哉
大原 学
島澤 隆彦
岡部自動車195MBFネットワークスZ34
NISSAN FAIRLADY Z
29936Laps
17*89ST-X9モーリス・チェン
吉本 大樹
坂本 祐也
河野 駿佑
HubAuto Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
529837Laps
1810ST-TCR1フィリップ・デベサ
密山 祥吾
脇阪 寿一
Racingline PERFORMANCE GOLF TCR
Volkswagen GOLF GTI TCR
29837Laps
19*6ST-22冨桝 朋広
菊地 靖
大橋 正澄
新菱オート☆DIXCEL☆EVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
1529639Laps
2038ST-36堀田 誠
阪口 良平
新田 守男
muta Racing TWS IS350
TOYOTA LEXUS IS350
1529342Laps
21*19ST-TCR2奥村 浩一
秋吉 圭
山脇 大輔
上野 嘉三
BRP Audi Mie RS3 LMS
Audi RS3 LMS
829342Laps
2286ST-41松井 孝允
蒲生 尚弥
坪井 翔
井口 卓人
TOM'S SPIRIT 86
TOYOTA 86
2829144Laps
237ST-23吉田 綜一郎
石崎 敦士
成澤 正人
西村 元気
サーキットWOLF新菱オートEVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
529045Laps
2413ST-42小河 諒
高橋 翼
花里 祐弥
村田 信博
ENDLESS・ADVAN・86
TOYOTA 86
1528946Laps
2555ST-43たしろ じゅん
伊藤 毅
田中 雅之
小野田 貴俊
SunOasis田中建築スズバン86
TOYOTA 86
28946Laps
2693ST-44太田 侑弥
佐々木 雅弘
柴田 優作
SKR ENGINEERING ings S2000
Honda S2000
1828847Laps
2740ST-45藤田 竜樹
吉本 晶哉
浜野 彰彦
山本 幸彦
ゴーゴーガレージTRACY 86 SSR ings
TOYOTA 86
28352Laps
2860ST-46松本 和之
松沢 隆弘
塚田 利郎
蘇武 喜和
G/MOTION' KRP WMインテグラ
Honda INTEGRA TYPE-R
28253Laps
2927ST-47伊橋 勲
馬場 優輝
連 貴洋
D'station FINA BRZ
SUBARU BRZ
28253Laps
3029ST-48東 徹次郎
松永 大祐
小倉 康宏
森山 鉄也
T's concept 86
TOYOTA 86
28253Laps
3112ST-49松井 隆幸
リク
ハヤト・ダテ
並木 重和
シビックTYPE-R☆STA
Honda CIVIC TYPE-R
28154Laps
32*74ST-410鵜飼 龍太
ケニー・リー
山田 遼
松井 仁志
アミューズSPV86
TOYOTA 86
27956Laps
3317ST-37谷川 達也
野上 達也
野上 敏彦
DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D
MAZDA AXELA Diesel Turbo
27560Laps
3437ST-51関 豊
梅田 剛
井尻 薫
DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D
MAZDA DEMIO DIESEL TURBO
327164Laps
3597ST-TCR3伊藤 真一
幸内 秀憲
道上 龍
中野 信治
Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
1527164Laps
36*88ST-52村上 博幸
脇谷 猛
加藤 正将
雨宮 恵司
村上モータースMAZDAロードスターND
MAZDA ROADSTER
2527164Laps
3748ST-53岡崎 善衛
井上 恵一
Takamori 博士
猪股 京介
GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFIT
Honda FIT 3 RS
27065Laps
38*54ST-411加藤 彰彬
堤 優威
古宮 正信
小磯 正昭
TC CORSE iRacing ROADSTER
MAZDA ROADSTER
26768Laps
39700ST-54ヒロボン
大賀 裕介
寺西 玲央
蘭牟田 政治
J'S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
1026669Laps
40*32ST-55原嶋 昭弘
岡原 達也
飯沼 章妃
小林 秀樹
Nissoku ND ROADSTER
MAZDA ROADSTER
26372Laps
4111ST-56大西 隆生
大岩 浩気
三木 孝浩
大嶋 和也
ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM☆Vitz
TOYOTA Vitz RS
526273Laps
4269ST-57大野 尊久
梅本 淳一
高橋 宏和
妹尾 智充
J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
25976Laps
4318ST-412浅野 武夫
井上 雅貴
西村 和則
笠原 智行
WedsSport 86
TOYOTA 86
25778Laps
44333ST-413廣田 築
中島 佑弥
下山 和寿
井ノ口 智大
GLORY RACING A-ONE FN2
Honda CIVIC TYPE-R EURO
25085Laps
4514ST-38山崎 学
荒井 康裕
輿水 敏明
増田 芳信
岡部自動車ZEROSUNマイカーズZ34
NISSAN FAIRLADY Z
24887Laps
46*4ST-58芝谷 純三
ススム・ナカムラ
伊藤 俊哉
黒須 聡一
THE BRIDE FIT
Honda FIT 3 RS
524095Laps
47*2ST-59筒井 克彦
山下 潤一郎
山西 康司
田中 貴洋
TEAM221 BOMEXマッハ車検ND5RC
MAZDA ROADSTER
8226109Laps
4898ST-TCR4黒澤 琢弥
石川 京侍
加藤 寛規
吉田 広樹
Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
35224111Laps
49*57ST-510遠藤 光博
松本 玲二
森本 進一
原田 健太
ホンダカーズ桶川・V-BOX・セキショウFit
Honda FIT 3 RS
5223112Laps
5066ST-511橋本 陸
大塚 隆一郎
武地 孝幸
西山 隆
odula MAZDA DEMIO 15MB
MAZDA DEMIO
222113Laps
51213ST-512東 貴史
横尾 優一
松尾 充晃
大谷 飛雄
WAKOʼS・field・HPI・WM・Vitz
TOYOTA Vitz RS
218117Laps
5250ST-513岩岡 万梨恵
小松 寛子
猪爪 杏奈
関崎 祐美子
LOVE DRIVE RACINGロードスター
MAZDA ROADSTER
214121Laps
---- 以上規定周回数(ST-X:234Laps ST-TCR:208Laps ST-1:222Laps ST-2:210Laps ST-3:212Laps ST-4:203Laps ST-5:189Laps)完走 ---
-77ST-4-山田 英二
遠藤 浩二
中島 保典
CUSCO RACING 86
TOYOTA 86
191144Laps
-*45ST-TCR-田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
竹田 直人
新井 敏弘
LIQUI MOLY RS3 LMS
Audi RS3 LMS
13172163Laps
-34ST-3-本山 哲
加納 政樹
松原 怜史
安田 裕信
SKT team motoyama Z34
NISSAN FAIRLADY Z
3116219Laps
-*100ST-4-渋谷 崇
大阪 八郎
渡辺 忠司
AGENT-1 86
TOYOTA 86
100235Laps
-20ST-2-下垣 和也
松本 武士
近藤 説秀
上田 純司
RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
1894241Laps

スーパー耐久

S耐:富士24時間レース開催に関する質疑応答

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9月1日、2018年スーパー耐久シリーズの1戦として、富士スピードウェイで24時間レースを行うことが発表されたが、これに関し第5戦の予選終了後、質疑の時間が設けられた。

出席者:
富士スピードウェイ株式会社 代表取締役社長 原口英二郎氏
スーパー耐久機構(STO) 事務局長 桑山晴美氏

■開催の経緯は?
(原口)富士スピードウェイとしては、かつてから耐久レースを大切にしてきた。“耐久の富士”として、究極の24時間レースを開催したいという希望は持っていた。さまざまな条件が整わないと難しいが、これまで積み重ねてきたノウハウで可能と判断し開催に踏み切ることにした。ハード、ソフト、周辺対策など詳細はこれから詰めていく。

■開催時期を6月にしたのは?
(原口)欧州も同じだが日照時間が長い時期を選んだ。梅雨はあまり考慮していない。どの時期でも天候が崩れるときはあると思っている。

■どんなイベントにしたいか?
(原口)ルマンやニュルブリンクなどと同様に、地域と一体になったイベントとして、地域に理解される「文化」として開催したい。
(桑山)過去のものと同じではいけないと思っている。今の時代背景にあったレースを日本人の手で育てたい。アジアから世界に発信できるレースにしたい。

■宿泊など夜の場内開放は?
今もスーパーGTでは宿泊OKにしている。そういうノウハウはあるので、同様に場内に宿泊できるイベントにしようと思っている。お客さんが楽しめるコンテンツも用意したい。

■エントラントは?
(桑山)基本はシリーズの年間エントラントを対象としたい。ただ、クラスに関しては少し幅を持って考えていきたいと思っている。可能であれば皆にリスペクトされるドライバーなど色々な方に走っていただきたい。
(原口)台数的な制限もあるので、STOと相談をしながら検討していきたい。

Text & Photo:Shigeru KITAMICHI

スーパー耐久

S耐:第5戦富士ポールポジション会見(ST-X,TCR,1,2,3,4,5クラス)

ST-Xクラス #8ARN Ferrari 488 GT3(永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼)
st-rd5-q-pc-stx 永井「練習走行から他に遅れを取っている感じがしていたので、何とか1番を取れて嬉しいです」/佐々木「5戦連続のポールポジションという記録を作れたことは嬉しいですね。個人的にはコースレコードを出せなかったことが悔いが残ります」/銘苅「Cドライバーのタイムは予選には反映されないので、自分の課題をクリアするよう心掛けて走りました」
ST-TCRクラス #10Racingline PERFORMANCE GOLF TCR(Philippe Devesa/密山祥吾/脇阪寿一)
st-rd5-q-pc-sttcr Devesa「今年からTCRクラスに出ていますが、初めてのポールポジションで嬉しいです。ゴルフは楽しいクルマです」/密山「チームとしては2戦目です。前回はマシンのトラブル対策のため欠場して富士に臨みました。第3ドライバーの脇阪寿一選手は心強い存在です」
ST-1クラス #31Nissoku Porsche991 GT3 Cup(小川勝人/影山正美/富田竜一郎)
st-rd5-q-pc-st1 影山「今回は久々にライバルがいるなかでのポールなので嬉しいです。来年はXクラスに上がれるよう頑張ります」/富田「最後まできっちり走れた予選でした」
ST-2クラス #59DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/谷口信輝)
st-rd5-q-pc-st2 大澤「気温が低かったのがクルマにとって良かったように思います。秘密兵器のCドライバーがいるので決勝での不安はまったくないです(笑)」/後藤「予選はギリギリのポールでしたが、2人で良い走りができたと思います。今回のレースを通じて谷口選手から色々学びたいと思います」
ST-3クラス #39ADVICS TRACY RC350 DPS(手塚祐弥/前嶋秀司/鈴木陽/松井猛敏)
st-rd5-q-pc-st3 手塚「クリアラップを心掛けた結果、想定より良いタイムが出せました」/前嶋「2戦連続ポールは嬉しいですね。手塚選手が良いタイムだったので僕は少し手を抜きました(笑)」/鈴木「決勝に向けての感触を確認することができ良かったです」/松井「15分しっかり走れて良かったです。RC350は非常に面白いクルマです」
ST-4クラス #93SKR ENGINEERING ings S2000(太田侑弥/佐々木雅弘/柴田優作)
st-rd5-q-pc-st4 佐々木「最終周にクリアラップが取れて予想以上に良いタイムが出ました。ポール取れる自信はありました」/太田「自分が想定していたタイムは出なかったので、佐々木選手のおかげです」/柴田「昨日チームに合流して初めて乗りましたが、バランスがすごく良くて乗りやすいクルマです。決勝もぶっちぎれると思います(笑)」
ST-5クラス #88村上モータースMAZDAロードスターND(村上博幸/脇谷猛/加藤正将/雨宮恵司)
st-rd5-q-pc-st5 村上「立ち上がりではフィットに遅れをとりますが、うまくクリアラップが取れました。思った以上に100Rなどが速いと感じています」/脇谷「3年ぶりの富士のS耐で少し緊張しました」/加藤「4人のドライビングスタイルが似ていてセッティングはしやすいです。コーナーはかなり早いので上のクラスは立ち上がりで抜いてほしいと思います(笑)」/雨宮「20年近く富士チャンピオンズレースで走っていました。加藤選手がセッティングに長けているので車も仕上がっています」
まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI

スーパー耐久

S耐:第5戦富士公式予選 熾烈な争いを制してフェラーリが5連続ポールポジション、ST-4クラスはS2000がトムス86を抑えてクラスポール!

 9月2日、スーパー耐久シリーズ2017第5戦「富士SUPER TEC」の公式予選が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、今シーズン全戦でポールポジション(PP)を奪っているST-Xクラスの#8ARN Ferrari 488 GT3(永井宏明/佐々木孝太/銘苅翼)が、熾烈な争いを制し5戦連続の総合PPを決めた。

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 朝方には秋の気配も漂っていたが、天候の回復とともに気温が上昇し、予選の始まる12時45分にはすっかり夏の陽気となった。決勝は10時間という長丁場。通常のレースより決勝グリッドの重要性は低いものの、シリーズタイトルを考えるとPPに与えられる1ポイントの重さは無視できない。A,Bドライバーの合算タイムで争われるため、富士を得意とするドライバーにオーダーを組み替えて予選に臨んだチームもあった。

 ST-Xクラスは、結果だけ見れば#8フェラーリの5連続PPとなったが、Bドライバーの予選では#3ENDLESS・ADVAN・GTR(ユーク・タニグチ/山内英輝/元嶋佑弥)がトップタイムをマーク。#1スリーボンド日産自動車大学校GT-R(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)もPP争いに加わって最後まで順位変動があるなど、#8フェラーリも決して楽なPP奪取ではなかった。

 盛り上がったのはハチロクが多くエントリーしているST-4クラス。唯一のS2000である#93SKR ENGINEERING ings S2000(太田侑弥/佐々木雅弘/柴田優作)のBドライバー佐々木が、終了間際に1分56秒764と他を圧倒するタイムを叩き出し、逆転で開幕戦以来の2度目のクラスPPを奪取。#86TOM'S SPIRIT 86(松井孝允/蒲生尚弥/坪井翔/井口卓人)の4連続PPを阻止した。

 ST-TCRクラスは、#10Racingline PERFORMANCE GOLF TCR(Philippe Devesa/密山祥吾/脇阪寿一)のBドライバー密山が、Aドライバーでつけられた差を逆転。#45LIQUI MOLY RS3 LMS(田ヶ原章蔵/白坂卓也/竹田直人/新井敏弘)の連続PPをストップさせ、#10ゴルフに初クラスPPをもたらした。

 ST-1クラスは、エントリーが2台と寂しいが、#31Nissoku Porsche991 GT3 Cup(小川勝人/影山正美/富田竜一郎)のBドライバー影山が、数年ぶりにコースレコードを更新。富士育ちの意地を見せた。

 ST-2クラスは、ポイントリーダーの#59DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/谷口信輝)が、ST-3クラスは、前戦で今シーズン初優勝を飾った#39ADVICS TRACY RC350 DPS(手塚祐弥/前嶋秀司/鈴木陽/松井猛敏)が、ST-5クラスは、大本命#88村上モータースMAZDAロードスターND(村上博幸/脇谷猛/加藤正将/雨宮恵司)が、それぞれクラスPPを奪った。

 シリーズ最長、10時間レースの決勝は、明日3日午前8時にスタートを迎える。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
Hiroyuki MINAMI

スーパー耐久

S耐:第5戦富士公式予選総合結果

富士SUPER TEC 10時間レース -RIJ- (2017/09/02) A&B Total Qualify Weather:Fine Course:Dry
2017 Super Taikyu Series Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Model
WHAdriver
Bdriver
Total
Time
Behind
18ST-X1永井 宏明
佐々木 孝太
ARN Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
251'41.393
1'40.355
3'21.748-
21ST-X2内田 優大
藤井 誠暢
スリーボンド日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
301'41.513
1'40.537
3'22.050 0.302
3777ST-X3星野 敏
荒 聖治
D'station Porsche
Porsche 911 GT3
101'41.509
1'40.898
3'22.407 0.659
43ST-X4ユーク・タニグチ
山内 英輝
ENDLESS・ADVAN・GTR
NISSAN GT-R NISMO GT3
301'42.141
1'40.331
3'22.472 0.724
599ST-X5植松 忠雄
星野 一樹
Y`s distraction GTNET GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
201'43.320
1'40.472
3'23.792 2.044
689ST-X6モーリス・チェン
吉本 大樹
HubAuto Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
51'43.295
1'40.734
3'24.029 2.281
7999ST-X7木村 武史
ケイ・コッツォリーノ
CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3
Lamborghini Huracan GT3
1'43.842
1'41.396
3'25.238 3.490
825ST-X8テツオ・オギノ
飯田 太陽
ケーズフロンティア911 GT3R
Porsche 911 GT3
1'44.075
1'42.751
3'26.826 5.078
9112ST-X9佐藤 敦
久保 宣夫
SATO-SS SLS AMG GT3 Rn-S
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
1'44.786
1'43.382
3'28.168 6.420
1031ST-11小川 勝人
影山 正美
Nissoku Porsche991 GT3 Cup
Porsche 991 GT3 Cup
251'46.418
R1'44.607
3'31.025 9.277
1151ST-12細川 慎弥
池田 大祐
Diamango BMW Z4
BMW Z4M Coupe
151'47.678
1'47.575
3'35.25313.505
1239ST-31手塚 祐弥
前嶋 秀司
ADVICS TRACY RC350 DPS
TOYOTA LEXUS RC350
131'51.715
1'52.011
3'43.72621.978
1359ST-21大澤 学
後藤 比東至
DAMD MOTUL ED WRX STI
SUBARU WRX STI
281'52.284
1'51.994
3'44.27822.530
146ST-22冨桝 朋広
菊地 靖
新菱オート☆DIXCEL☆EVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
151'53.491
1'50.933
3'44.42422.676
1510ST-TCR1フィリップ・デベサ
密山 祥吾
Racingline PERFORMANCE GOLF TCR
Volkswagen GOLF GTI TCR
1'52.922
1'52.026
3'44.94823.200
1645ST-TCR2田ヶ原 章蔵
白坂 卓也
LIQUI MOLY RS3 LMS
Audi RS3 LMS
131'52.776
1'52.346
3'45.12223.374
1798ST-TCR3黒澤 琢弥
石川 京侍
Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
351'53.113
1'52.391
3'45.50423.756
1838ST-32堀田 誠
阪口 良平
muta Racing TWS IS350
TOYOTA LEXUS IS350
151'53.540
1'51.980
3'45.52023.772
1920ST-23下垣 和也
松本 武士
RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
181'53.357
1'52.561
3'45.91824.170
2068ST-33服部 尚貴
脇阪 薫一
埼玉トヨペットGreenBraveマークX
TOYOTA MARK X
101'53.458
1'53.058
3'46.51624.768
2197ST-TCR4伊藤 真一
幸内 秀憲
Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
151'53.302
1'53.253
3'46.55524.807
2223ST-34安宅 光徳
甲野 将哉
岡部自動車195MBFネットワークスZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1'53.969
1'52.607
3'46.57624.828
2315ST-35長島 正明
田中 徹
岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34
NISSAN FAIRLADY Z
101'53.081
1'53.513
3'46.59424.846
2462ST-36嵯峨 宏紀
中山 雄一
DENSO Le Beausset RC350
TOYOTA LEXUS RC350
201'54.017
1'52.739
3'46.75625.008
2534ST-37本山 哲
加納 政樹
SKT team motoyama Z34
NISSAN FAIRLADY Z
31'53.667
1'53.265
3'46.93225.184
2619ST-TCR5奥村 浩一
秋吉 圭
BRP Audi Mie RS3 LMS
Audi RS3 LMS
81'52.937
1'54.362
3'47.29925.551
277ST-24吉田 綜一郎
石崎 敦士
サーキットWOLF新菱オートEVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
51'54.108
1'54.809
3'48.91727.169
2814ST-38山崎 学
荒井 康裕
岡部自動車ZEROSUNマイカーズZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1'54.181
1'55.168
3'49.34927.601
2993ST-41太田 侑弥
佐々木 雅弘
SKR ENGINEERING ings S2000
Honda S2000
181'57.994
1'56.562
3'54.55632.808
3086ST-42松井 孝允
蒲生 尚弥
TOM'S SPIRIT 86
TOYOTA 86
281'57.315
1'57.554
3'54.86933.121
3155ST-43たしろ じゅん
伊藤 毅
SunOasis田中建築スズバン86
TOYOTA 86
1'57.795
1'58.996
3'56.79135.043
32333ST-44廣田 築
中島 佑弥
GLORY RACING A-ONE FN2
Honda CIVIC TYPE-R EURO
1'58.415
1'58.454
3'56.86935.121
3313ST-45小河 諒
高橋 翼
ENDLESS・ADVAN・86
TOYOTA 86
151'58.147
1'58.735
3'56.88235.134
3454ST-46加藤 彰彬
堤 優威
TC CORSE iRacing ROADSTER
MAZDA ROADSTER
1'58.808
1'58.213
3'57.02135.273
3527ST-47伊橋 勲
馬場 優輝
D'station FINA BRZ
SUBARU BRZ
1'58.899
1'58.504
3'57.40335.655
3640ST-48藤田 竜樹
吉本 晶哉
ゴーゴーガレージTRACY 86 SSR ings
TOYOTA 86
1'58.622
1'58.863
3'57.48535.737
3777ST-49山田 英二
遠藤 浩二
CUSCO RACING 86
TOYOTA 86
1'58.666
1'59.064
3'57.73035.982
3860ST-410松本 和之
松沢 隆弘
G/MOTION' KRP WMインテグラ
Honda INTEGRA TYPE-R
1'59.003
1'59.267
3'58.27036.522
3912ST-411松井 隆幸
リク
シビックTYPE-R☆STA
Honda CIVIC TYPE-R
1'57.961
2'00.410
3'58.37136.623
4029ST-412東 徹次郎
松永 大祐
T's concept 86
TOYOTA 86
1'59.006
2'00.845
3'59.85138.103
41*18ST-413浅野 武夫
井上 雅貴
Y’sdistraction 86
TOYOTA 86
2'01.397
1'59.671
4'01.06839.320
42*74ST-414鵜飼 龍太
ケニー・リー
アミューズSPV86
TOYOTA 86
2'00.625
2'01.531
4'02.15640.408
43100ST-415渋谷 崇
大阪 八郎
AGENT-1 86
TOYOTA 86
2'01.018
2'01.198
4'02.21640.468
4417ST-39谷川 達也
野上 達也
DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D
MAZDA AXELA Diesel Turbo
2'01.809
2'03.342
4'05.15143.403
4588ST-51村上 博幸
脇谷 猛
村上モータースMAZDAロードスターND
MAZDA ROADSTER
252'05.403
2'05.110
4'10.51348.765
4648ST-52岡崎 善衛
井上 恵一
GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFIT
Honda FIT 3 RS
2'06.120
2'06.502
4'12.62250.874
472ST-53筒井 克彦
山下 潤一郎
TEAM221 BOMEXマッハ車検ND5RC
MAZDA ROADSTER
82'07.415
2'05.774
4'13.18951.441
4869ST-54大野 尊久
梅本 淳一
J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
2'06.388
2'07.221
4'13.60951.861
49700ST-55ヒロボン
大賀 裕介
J'S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
102'06.672
2'07.018
4'13.69051.942
5066ST-56橋本 陸
大塚 隆一郎
odula MAZDA DEMIO 15MB
MAZDA DEMIO
2'07.103
2'06.687
4'13.79052.042
5157ST-57遠藤 光博
松本 玲二
ホンダカーズ桶川・V-BOX・セキショウFit
Honda FIT 3 RS
52'06.156
2'07.664
4'13.82052.072
5237ST-58関 豊
梅田 剛
DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D
MAZDA DEMIO DIESEL TURBO
32'07.493
2'06.392
4'13.88552.137
5332ST-59原嶋 昭弘
岡原 達也
Nissoku ND ROADSTER
MAZDA ROADSTER
2'07.132
2'07.255
4'14.38752.639
54213ST-510東 貴史
横尾 優一
WAKOʼS・field・HPI・WM・Vitz
TOYOTA Vitz RS
2'07.268
2'08.516
4'15.78454.036
5550ST-511岩岡 万梨恵
小松 寛子
LOVE DRIVE RACINGロードスター
MAZDA ROADSTER
2'08.431
2'08.602
4'17.03355.285
5611ST-512大西 隆生
大岩 浩気
ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM☆Vitz
TOYOTA Vitz RS
52'09.215
2'09.072
4'18.28756.539
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-*4ST-5-芝谷 純三
ススム・ナカムラ
THE BRIDE FIT
Honda FIT 3 RS
52'43.551
2'05.045
4'48.5961'26.848
  • 'R'マークは従来のコースレコード(ST-1: 1'45.940)を更新しました。
  • CarNo.4,18,74は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回のタイムは採択されない。
  • CarNo.74は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第2条c)d)(走路外走行4回)違反により、予選結果より4グリッド降格のペナルティーを科す。

スーパー耐久

S耐:第5戦富士Bドライバー公式予選結果

富士SUPER TEC 10時間レース -RIJ- (2017/09/02) B Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Super Taikyu Series Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
WhTimeBehindkm/h
13ST-X1山内 英輝ENDLESS・ADVAN・GTR
NISSAN GT-R NISMO GT3
301'40.331-163.726
28ST-X2佐々木 孝太ARN Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
251'40.355 0.024163.687
399ST-X3星野 一樹Y`s distraction GTNET GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
201'40.472 0.141163.496
41ST-X4藤井 誠暢スリーボンド日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
301'40.537 0.206163.391
589ST-X5吉本 大樹HubAuto Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
51'40.734 0.403163.071
6777ST-X6荒 聖治D'station Porsche
Porsche 911 GT3
101'40.898 0.567162.806
7999ST-X7ケイ・コッツォリーノCARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3
Lamborghini Huracan GT3
1'41.396 1.065162.006
825ST-X8飯田 太陽ケーズフロンティア911 GT3R
Porsche 911 GT3
1'42.751 2.420159.870
9112ST-X9久保 宣夫SATO-SS SLS AMG GT3 Rn-S
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
1'43.382 3.051158.894
1031ST-11影山 正美Nissoku Porsche991 GT3 Cup
Porsche 991 GT3 Cup
25R1'44.607 4.276157.033
1151ST-12池田 大祐Diamango BMW Z4
BMW Z4M Coupe
151'47.575 7.244152.701
126ST-21菊地 靖新菱オート☆DIXCEL☆EVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
151'50.93310.602148.079
1338ST-31阪口 良平muta Racing TWS IS350
TOYOTA LEXUS IS350
151'51.98011.649146.694
1459ST-22後藤 比東至DAMD MOTUL ED WRX STI
SUBARU WRX STI
281'51.99411.663146.676
1539ST-32前嶋 秀司ADVICS TRACY RC350 DPS
TOYOTA LEXUS RC350
131'52.01111.680146.653
1610ST-TCR1密山 祥吾Racingline PERFORMANCE GOLF TCR
Volkswagen GOLF GTI TCR
1'52.02611.695146.634
1745ST-TCR2白坂 卓也LIQUI MOLY RS3 LMS
Audi RS3 LMS
131'52.34612.015146.216
1898ST-TCR3石川 京侍Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
351'52.39112.060146.158
1920ST-23松本 武士RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
181'52.56112.230145.937
2023ST-33甲野 将哉岡部自動車195MBFネットワークスZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1'52.60712.276145.877
2162ST-34中山 雄一DENSO Le Beausset RC350
TOYOTA LEXUS RC350
201'52.73912.408145.706
2268ST-35脇阪 薫一埼玉トヨペットGreenBraveマークX
TOYOTA MARK X
101'53.05812.727145.295
2397ST-TCR4幸内 秀憲Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
151'53.25312.922145.045
2434ST-36加納 政樹SKT team motoyama Z34
NISSAN FAIRLADY Z
31'53.26512.934145.030
2515ST-37田中 徹岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34
NISSAN FAIRLADY Z
101'53.51313.182144.713
2619ST-TCR5秋吉 圭BRP Audi Mie RS3 LMS
Audi RS3 LMS
81'54.36214.031143.639
277ST-24石崎 敦士サーキットWOLF新菱オートEVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
51'54.80914.478143.079
2814ST-38荒井 康裕岡部自動車ZEROSUNマイカーズZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1'55.16814.837142.633
2993ST-41佐々木 雅弘SKR ENGINEERING ings S2000
Honda S2000
181'56.56216.231140.928
3086ST-42蒲生 尚弥TOM'S SPIRIT 86
TOYOTA 86
281'57.55417.223139.738
3154ST-43堤 優威TC CORSE iRacing ROADSTER
MAZDA ROADSTER
1'58.21317.882138.959
32333ST-44中島 佑弥GLORY RACING A-ONE FN2
Honda CIVIC TYPE-R EURO
1'58.45418.123138.677
3327ST-45馬場 優輝D'station FINA BRZ
SUBARU BRZ
1'58.50418.173138.618
3413ST-46高橋 翼ENDLESS・ADVAN・86
TOYOTA 86
151'58.73518.404138.348
3540ST-47吉本 晶哉ゴーゴーガレージTRACY 86 SSR ings
TOYOTA 86
1'58.86318.532138.199
3655ST-48伊藤 毅SunOasis田中建築スズバン86
TOYOTA 86
1'58.99618.665138.045
3777ST-49遠藤 浩二CUSCO RACING 86
TOYOTA 86
1'59.06418.733137.966
3860ST-410松沢 隆弘G/MOTION' KRP WMインテグラ
Honda INTEGRA TYPE-R
1'59.26718.936137.731
39*18ST-411井上 雅貴Y’sdistraction 86
TOYOTA 86
1'59.67119.340137.266
4012ST-412リクシビックTYPE-R☆STA
Honda CIVIC TYPE-R
2'00.41020.079136.424
4129ST-413松永 大祐T's concept 86
TOYOTA 86
2'00.84520.514135.933
42100ST-414大阪 八郎AGENT-1 86
TOYOTA 86
2'01.19820.867135.537
43*74ST-415ケニー・リーアミューズSPV86
TOYOTA 86
2'01.53121.200135.166
4417ST-39野上 達也DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D
MAZDA AXELA Diesel Turbo
2'03.34223.011133.181
454ST-51ススム・ナカムラTHE BRIDE FIT
Honda FIT 3 RS
52'05.04524.714131.367
4688ST-52脇谷 猛村上モータースMAZDAロードスターND
MAZDA ROADSTER
252'05.11024.779131.299
472ST-53山下 潤一郎TEAM221 BOMEXマッハ車検ND5RC
MAZDA ROADSTER
82'05.77425.443130.606
4837ST-54梅田 剛DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D
MAZDA DEMIO DIESEL TURBO
32'06.39226.061129.967
4948ST-55井上 恵一GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFIT
Honda FIT 3 RS
2'06.50226.171129.854
5066ST-56大塚 隆一郎odula MAZDA DEMIO 15MB
MAZDA DEMIO
2'06.68726.356129.664
51700ST-57大賀 裕介J'S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
102'07.01826.687129.327
5269ST-58梅本 淳一J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
2'07.22126.890129.120
5332ST-59岡原 達也Nissoku ND ROADSTER
MAZDA ROADSTER
2'07.25526.924129.086
5457ST-510松本 玲二ホンダカーズ桶川・V-BOX・セキショウFit
Honda FIT 3 RS
52'07.66427.333128.672
55213ST-511横尾 優一WAKOʼS・field・HPI・WM・Vitz
TOYOTA Vitz RS
2'08.51628.185127.820
5650ST-512小松 寛子LOVE DRIVE RACINGロードスター
MAZDA ROADSTER
2'08.60228.271127.734
5711ST-513大岩 浩気ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM☆Vitz
TOYOTA Vitz RS
52'09.07228.741127.269
  • 'R'マークは従来のコースレコード(ST-1: 1'45.940)を更新しました。
  • CarNo.18,74は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により、当該周回のタイムは採択されない。
  • CarNo.74は、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章第2条c)d)(走路外走行4回)違反により、予選結果より4グリッド降格のペナルティーを科す。

スーパー耐久

S耐:第5戦富士Aドライバー公式予選結果

富士SUPER TEC 10時間レース -RIJ- (2017/09/02) A Driver Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2017 Super Taikyu Series Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
WhTimeBehindkm/h
18ST-X1永井 宏明ARN Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
251'41.393-162.011
2777ST-X2星野 敏D'station Porsche
Porsche 911 GT3
101'41.509 0.116161.826
31ST-X3内田 優大スリーボンド日産自動車大学校GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
301'41.513 0.120161.820
43ST-X4ユーク・タニグチENDLESS・ADVAN・GTR
NISSAN GT-R NISMO GT3
301'42.141 0.748160.825
589ST-X5モーリス・チェンHubAuto Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
51'43.295 1.902159.028
699ST-X6植松 忠雄Y`s distraction GTNET GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
201'43.320 1.927158.990
7999ST-X7木村 武史CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3
Lamborghini Huracan GT3
1'43.842 2.449158.190
825ST-X8テツオ・オギノケーズフロンティア911 GT3R
Porsche 911 GT3
1'44.075 2.682157.836
9112ST-X9佐藤 敦SATO-SS SLS AMG GT3 Rn-S
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
1'44.786 3.393156.765
1031ST-11小川 勝人Nissoku Porsche991 GT3 Cup
Porsche 991 GT3 Cup
251'46.418 5.025154.361
1151ST-12細川 慎弥Diamango BMW Z4
BMW Z4M Coupe
151'47.678 6.285152.555
1239ST-31手塚 祐弥ADVICS TRACY RC350 DPS
TOYOTA LEXUS RC350
131'51.71510.322147.042
1359ST-21大澤 学DAMD MOTUL ED WRX STI
SUBARU WRX STI
281'52.28410.891146.297
1445ST-TCR1田ヶ原 章蔵LIQUI MOLY RS3 LMS
Audi RS3 LMS
131'52.77611.383145.659
1510ST-TCR2フィリップ・デベサRacingline PERFORMANCE GOLF TCR
Volkswagen GOLF GTI TCR
1'52.92211.529145.470
1619ST-TCR3奥村 浩一BRP Audi Mie RS3 LMS
Audi RS3 LMS
81'52.93711.544145.451
1715ST-32長島 正明岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34
NISSAN FAIRLADY Z
101'53.08111.688145.266
1898ST-TCR4黒澤 琢弥Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
351'53.11311.720145.225
1997ST-TCR5伊藤 真一Modulo CIVIC TCR
Honda CIVIC TYPE-R
151'53.30211.909144.982
2020ST-22下垣 和也RSオガワADVANランサー
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
181'53.35711.964144.912
2168ST-33服部 尚貴埼玉トヨペットGreenBraveマークX
TOYOTA MARK X
101'53.45812.065144.783
226ST-23冨桝 朋広新菱オート☆DIXCEL☆EVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
151'53.49112.098144.741
2338ST-34堀田 誠muta Racing TWS IS350
TOYOTA LEXUS IS350
151'53.54012.147144.679
2434ST-35本山 哲SKT team motoyama Z34
NISSAN FAIRLADY Z
31'53.66712.274144.517
2523ST-36安宅 光徳岡部自動車195MBFネットワークスZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1'53.96912.576144.134
2662ST-37嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset RC350
TOYOTA LEXUS RC350
201'54.01712.624144.073
277ST-24吉田 綜一郎サーキットWOLF新菱オートEVOⅩ
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X
51'54.10812.715143.958
2814ST-38山崎 学岡部自動車ZEROSUNマイカーズZ34
NISSAN FAIRLADY Z
1'54.18112.788143.866
2986ST-41松井 孝允TOM'S SPIRIT 86
TOYOTA 86
281'57.31515.922140.023
3055ST-42たしろ じゅんSunOasis田中建築スズバン86
TOYOTA 86
1'57.79516.402139.452
3112ST-43松井 隆幸シビックTYPE-R☆STA
Honda CIVIC TYPE-R
1'57.96116.568139.256
3293ST-44太田 侑弥SKR ENGINEERING ings S2000
Honda S2000
181'57.99416.601139.217
3313ST-45小河 諒ENDLESS・ADVAN・86
TOYOTA 86
151'58.14716.754139.037
34333ST-46廣田 築GLORY RACING A-ONE FN2
Honda CIVIC TYPE-R EURO
1'58.41517.022138.722
3540ST-47藤田 竜樹ゴーゴーガレージTRACY 86 SSR ings
TOYOTA 86
1'58.62217.229138.480
3677ST-48山田 英二CUSCO RACING 86
TOYOTA 86
1'58.66617.273138.429
3754ST-49加藤 彰彬TC CORSE iRacing ROADSTER
MAZDA ROADSTER
1'58.80817.415138.263
3827ST-410伊橋 勲D'station FINA BRZ
SUBARU BRZ
1'58.89917.506138.158
3960ST-411松本 和之G/MOTION' KRP WMインテグラ
Honda INTEGRA TYPE-R
1'59.00317.610138.037
4029ST-412東 徹次郎T's concept 86
TOYOTA 86
1'59.00617.613138.033
4174ST-413鵜飼 龍太アミューズSPV86
TOYOTA 86
2'00.62519.232136.181
42100ST-414渋谷 崇AGENT-1 86
TOYOTA 86
2'01.01819.625135.738
4318ST-415浅野 武夫Y’sdistraction 86
TOYOTA 86
2'01.39720.004135.315
4417ST-39谷川 達也DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D
MAZDA AXELA Diesel Turbo
2'01.80920.416134.857
4588ST-51村上 博幸村上モータースMAZDAロードスターND
MAZDA ROADSTER
252'05.40324.010130.992
4648ST-52岡崎 善衛GO&FUNホンダカーズ野崎エンドレスFIT
Honda FIT 3 RS
2'06.12024.727130.247
4757ST-53遠藤 光博ホンダカーズ桶川・V-BOX・セキショウFit
Honda FIT 3 RS
52'06.15624.763130.210
4869ST-54大野 尊久J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
2'06.38824.995129.971
49700ST-55ヒロボンJ'S RACINGホンダカーズ浜松北ダークみきゃんFIT
Honda FIT 3 RS
102'06.67225.279129.680
5066ST-56橋本 陸odula MAZDA DEMIO 15MB
MAZDA DEMIO
2'07.10325.710129.240
5132ST-57原嶋 昭弘Nissoku ND ROADSTER
MAZDA ROADSTER
2'07.13225.739129.211
52213ST-58東 貴史WAKOʼS・field・HPI・WM・Vitz
TOYOTA Vitz RS
2'07.26825.875129.073
532ST-59筒井 克彦TEAM221 BOMEXマッハ車検ND5RC
MAZDA ROADSTER
82'07.41526.022128.924
5437ST-510関 豊DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D
MAZDA DEMIO DIESEL TURBO
32'07.49326.100128.845
5550ST-511岩岡 万梨恵LOVE DRIVE RACINGロードスター
MAZDA ROADSTER
2'08.43127.038127.904
5611ST-512大西 隆生ネッツトヨタ京華BLOOD SPORTS WM☆Vitz
TOYOTA Vitz RS
52'09.21527.822127.128
-*4ST-513芝谷 純三THE BRIDE FIT
Honda FIT 3 RS
52'43.5511'02.158100.438
  • CarNo.4は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3.(ランオフエリア走行)により当該周回のタイムは採用されない。

SUPER GT | SUZUKA 1000km

SGT:第6戦鈴鹿決勝 松浦孝亮男泣き!#64エプソンNSX10年ぶりの勝利

最後の鈴鹿1000kmを制したのはナカジマレーシング!!

2017オートバックス スーパーGT第6戦「第46回インターナショナル鈴鹿1000km」の決勝が8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。レースはセーフティーカーが2度入った影響から、規定により171周で終了となったが、#64ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT)がレース後半にトップに立ち、2007年以来10年ぶりの勝利を挙げるという感動的な幕切れとなった。GT300クラスは1周目に最初のピット作業を行うという奇策に出た#65黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)が終盤トップに浮上して今季初優勝を達成している。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日27,500人/決勝日45,000人/大会総入場者数72,500人)

gt-rd6-r-start-2coner-500

gt-rd6-r-start-2corner-300

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gt-rd6-r-64

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gt-rd6-r-podium-500

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1966年から続いてきた鈴鹿1000kmの最後の決勝は午後0時35分に三重県警の白バイとパトカーの先導によりパレードランが開始された。スタートでトップに立ったのはポールポジションの#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R)。2位には#19関口雄飛(WedsSport ADVAN LC500)がつけ、3位に#64ベルトラン・バゲット(Epson Modulo NSX-GT)、予選3位の#17塚越広大(KEIHIN NSX-GT)はスタートで4位に後退するが、9周目にバゲットを抜き返して3位に上がってきた。

オリベイラは最初の5周で2位の関口を2.4秒引き離したが、10周目に入ったところで突如ペースダウン、一気に0.655秒差まで詰め寄られる。24号車はパワーステアリングにトラブルが出ていたようだ。

しかし関口も12周目のスプーンカーブでアウトに膨らんでしまい、塚越の先行を許してしまう。塚越は13周目の130Rでオリベイラのインをこじ開けてトップに浮上すると、そのまま一気に後続を引き離し、30周目に最初のピット作業を行なって小暮卓史に交代した。

ところがGT300クラスの#55高木真一(ARTA BMW M6 GT3)がシケイン立ち上がりで#3星野一樹(B-MAX NDDP GT-R)に追突されてスピン、イン側のガードレールに突っ込んでしまったため、42周目に入ったところでセーフティーカーが導入され、17号車のリードは失われてしまった。さらに95周目に入ったところでも#31嵯峨宏紀(TOYOTA PRIUS apr GT)が130Rでクラッシュしたことにより2度目のセーフティーカーが入ってしまった。この時点での2位は#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)、3位に#64松浦孝亮(Epson Modulo NSX-GT)、4位が#19関口。しかし松田はピットアウト時に#111植田正幸(エヴァRT初号機Rn-s AMG GT)の進路を横切ったとして「ファストレーン優先権違反」を取られ、ドライビングスルーペナルティーを受けて後退してしまう。

度重なるセーフティーカーランでことごとくリードを削られてしまった#17KEIHIN NSX-GTは、その度に猛チャージを繰り返して後続を突き放していった。しかし120周目に4回目のピット作業を終えて塚越がコースに戻ってみると、目の前には#64ベルトラン・バゲット(Epson Modulo NSX-GT)の姿があった。

それまでもトップ集団に加わって周回を重ねていた64号車は他に先んじて113周目に4度目のピットイン、その後は路面温度の低下に持ち込んだダンロップタイヤがピタリとハマり、バゲットはペースアップに成功していたのだ。

しかしその差はわずか2秒あまり。バゲットを激しく追い上げ、テール・トゥ・ノーズの状態まで持ち込んだ塚越だったが、147周目のスプーンでタイヤバーストにより痛恨のクラッシュ。そのまま戦列を去った。2位には#23 MOTUL AUTECH GT-Rが繰り上がったが、ペナルティの影響もありその差は10秒以上。

これでライバルのいなくなった64号車は146周目に最後のピット作業を終え、松浦孝亮が最後のスティントを担当、そのままトップでコースに戻った。

レースは2度のセーフティーカーランがあった影響で171周に入ったところで規定の午後6時28分に達したため、そのまま終了となった。

ナカジマレーシングの優勝は2007年11月の富士以来10年ぶり。これもGT100戦記念というメモリアルレースでの勝利だった。レース後の記者会見では松浦が感極まって泣き出す場面も。国内外のレースで戦ってきた38歳ベテランの「自分はまだやれる」という喜びと安堵が大粒の涙を引き出したようだ。
2位は#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)、3位には#100山本尚貴/伊沢拓也組(RAYBRIG NSX-GT)が入った。100号車は終盤#1ヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500)と熾烈な3位争いを展開、ドリンクシステムの不具合を抱えながら競り勝った山本は表彰式後に脱水症状でメディカルセンターへ運び込まれ、破れた平手は直後にデグナーでコースアウト、そのままリタイヤという壮絶なバトルだった。

GT300クラスは序盤#25松井孝允/山下健太/近藤翼組(VivaC 86 MC)、#18中山友貴/川端伸太朗組(UPGARAGE BANDOH 86)、#5坂口夏月/藤波清斗/玉中哲二組(マッハ車検MC86 GTNET)の3台のMC86が他を引き離してトップ争いを展開したが、5号車はレース中盤にトラブルによりピットガレージで長時間の修復作業を行うことになり脱落、18号車も2度目のセーフティーカーランの際にタイロッドのボルトが脱落したことで予定外のピットストップを強いられることになった。

これで25号車が独走状態になるかと思われたが、終盤思わぬ伏兵が現れる。1周目で最初のピットストップを行うという奇策に出た#65 LEON CVSTOS AMGだ。ピットストップ5回以上という大会特別規則を逆手に取った作戦でクリアラップを多めに確保してハイペースで周回を重ね、全車が5回のピット作業を終えた時点で上位に進出しようという目論見だ。

65号車の最後のスティントを担当したのは蒲生尚弥。蒲生はトップを走る#25松井孝允を猛然と追い上げ、150周目の1コーナーでついにトップに立った。一方松井は最後のピット作業で装着した柔らかめのタイヤが路面にマッチせず、苦しい走りを強いられた挙句155周目の逆バンクでコースアウト、クルマが上下逆さまの状態でバリアに突っ込む激しいクラッシュにより大破、そのままリタイヤとなっている。

蒲生はそのままトップでチェッカー、昨年4月の岡山以来1年4ヶ月ぶりの勝利を挙げた。2位には#88織戸学/平峰一貴/山西康司組(マネパランボルギーニ GT3)、3位には#87細川慎弥/佐藤公哉/元嶋佑弥組(ショップチャンネルランボルギーニ GT3)とJLOCの2台が久々の表彰台を得ている。

スーパーGT第7戦の舞台はタイのチャン・インターナショナルサーキット。10月8日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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