'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 5/01
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 11 for FMOTOR4
40.#9 acomポルシェRSR
金曜日に#10のオイルにのってクラッシュしてしまったノバのポルシェは、フレ
ームにも影響がでているようだ。昨日まる一日をかけてセッティングを出すことに費
やして、何とか走れる状態まで修正することに成功した。最高速はF40の280km/h
には及ばないものの、スカイライン勢に匹敵する260km/h以上を確保している。
決勝レースでは余裕のあるタイヤのキャパシティを生かして、タイヤ交換なしで走
りきる作戦である。燃費も良好なため、燃料補給も1回のみで走り切れるだろう。
ウォームアップ走行では、給油パイプを取り外す時に斜めになってしまって燃料が
吹き出してしまったが、もちろん深刻なトラブルではない。
41.#25 FEDEX NISSAN GT-Z
チームルマンの300ZXは、予定からさらに遅れて今朝の“3時”に無事完成し
た。シェイクダウンとなったウォームアップでは、エアフローメーターとコンピュー
ターをつないでいる“ホットワイヤー”にトラブルが出てしまったため満足に走るこ
とは出来なかったが、原因ははっきりしているため決勝レースまでには解決されるだ
ろう。
今回の仕様は第1バージョンともいえるタイプであり、第3戦にはトップに立つこ
とを目論でいる。
42.#11ハンターレーシングチーム
#11ハンターレーシングチームの田中マネージャーは、GT選手権の盛り上げに
ひと役買おうと、本レースのTV撮影を行う空撮用ヘリコプターのパイロットをつと
める。ちなみに、チーム名の「ハンター」とは、オーナーでありドライバーもつとめ
る吉本博雪が東京、千葉などで数件を展開する遊技関係の店の名前で、吉本、林の両
ドライバーはポルシェ・カレラ・カップでのライバル同士である。林雅弘の本職はお
医者さん。
43.#50 タイサン ADVAN 962Cの重りのキャッチフレーズ
#50 タイサン ADVAN 962Cは最低車両重量をクリアするために、ナ
ビ・シートの位置に300kg近い重りを搭載しているが、そこに「小錦1人分、
我等5人分、皆でピクニック」とマジックでキャッチフレーズが書いてある。次レ
ースからは、小錦を招待してナビをつとめてもらうプランを検討中とか??
44.富士スピードウェイ気象予測情報
本州南部は南海上に中心をもつ移動性高気圧に覆われている。別の高気圧が樺太付
近にあって北から日本を覆い、この2つの高気圧の間に中部地方が入っている。この
ため弱い気圧の谷が県内にかかっており、今日の日中にかけ次々と厚い雲が県内を通
過するだろう。
富士スピードウェイ付近にかかる気圧の谷は午後まで、次々と北西方向から流れ込
む厚い雲の影響で短時間に弱い雨が降るだろう。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ Date 5/01
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 10 for FMOTOR4
36.#14 CCIあめんぼうシルビア
由良拓也のムーンクラフトは金曜にエンジンを壊してしまい、新品のエンジンと交
換して予選に臨むこととなったが、不安はスカラインGTRのVスペック用ブレーキ
をそのまま使っていることで、さすがにGTカー用としてはキャパシティが不足して
いるようだ。
このブレーキを強化した後ではじめてコーナーリングのセッティングを行うことに
なる。
2リッターという小さなターボエンジンであるため、決勝レースの燃費もきついと
思われる。
“あめんぼう”の威力を発揮できるだけでなくブレーキの不安がなくなるため、明日
は雨に望みをつなぐこととなるだろう。ムーンクラフトでは、既にAPのブレーキセ
ットを外国屋に注文しているという。
37.大会アナウンサーに意外な過去?
現代のスーパーカーの競演ともいえる本レースの大会アナウンサーを務める竹中ひ
ろみさんが、ひと昔前のスーパーカー・ブームの時に“スーパーカー・ショウ”でキ
ャンギャルをやっていたという噂がパドックを流れたが、事実は単に司会の仕事をや
っただけ。ただ、その頃はキャンギャルという存在はなかったために、すでに多数存
在したカメラ小僧のシャッターの標的になっていた事実はあったようである。
38.#37 グレコ・レーシング・スープラ
シフトポイントのスープラは、エンジン交換を無事に終了した。昨日のトラブルの
原因は、オルタネーターの不調で充電ができず、そのためにオーバーヒートとなって
しまった。朝のウォームアップがエンジンの“ならし”となるようだ。
39.後方スタートは6台
本日の決勝レースでは、カーナンバー40、29、88、77、37の5台が『全
日本GT選手権統一規則第3章25条1』により、後部スタートとなった。これらの
チームは昨日の予選で、午前中の第1回目予選をセッティングについやしたチームと、
2人目のドライバーのタイムアタックを午後に懸けていたチーム。午後の2回目公式
予選が始まってすぐに雨が落ちはじめたため、各チーム、タイムが上がらずにポール
タイムの110パーセント以内を記録することができなかった。後方スタートは、#
25FEDEXニッサンGT-Zを加えて計6台。
提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸 = MGG01235 =
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* Fuji International Speedway(4.470km) *
* 全日本富士GTレース大会 *
* GT フリー走行 *
* 1994.05.01 天候 : 曇り コース状況 : ドライ SEIKO TIMING *
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位車番クラス ドライバー 1 ドライバー 2
形 式 車 名 ベストラップ 周 km/h
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1 2 GT1鈴木 利男
BNR32 ZEXELスカイライン 1'35.102 15 169.208
2 50 GT1ANTHONY REID 茂木 和男
962C タイサンADVAN 962C 1'35.619 13 168.293
3 3 GT1長谷見 昌弘
BNR32 ユニシアジェックススカイライン 1'36.542 14 166.684
4 1 GT1影山 正彦
BNR32 カルソニック スカイライン 1'36.956 9 165.972
5 40 GT1鈴木 恵一 太田 哲也
F40 タイサンADVAN F40 1'37.023 15 165.858
6 24 GT1袖山 誠一 山路 慎一
BNR32 コクピット 館林 GT-R 1'37.692 14 164.722
7 9 GT1MAURO MARTINI
カレラRSR 3.8 acom ポルシェ RSR 1'40.711 7 159.784
8 14 GT1服部 尚貴 大井 貴之
PS13 CCI あめんぼう シルビア 1'40.943 13 159.417
9 5 GT1福山 英朗
JZA80 BLITZ SUPRA 1'41.593 15 158.397
10 10 GT1飯田 章 山田 英二
BNR32 Johnson SKYLINE 1'43.613 13 155.309
11 33 GT2白鳥 哲次 早川 篤
SC3S ミュ-ズオイル OW RX-7 1'44.042 13 154.668
12 29 GT2小幡 栄 上原 秀郎
964A KORG KEGANIポルシェ 1'45.192 16 152.977
13 11 GT2吉本 博雪 林 雅弘
964A ハンタ-レ-シングチ-ム 1'45.632 15 152.340
14 70 GT2石橋 義三 青柳 裕易
HR31 欧州車販売の外国屋スカイライン 1'45.981 12 151.839
15 77 GT1岡本 克彦 深見 慎二郎
BNR32 RRレ-シングベルディアGT-R 1'46.845 2 150.611
16 88 GT1池沢 さとし 和田 孝夫
レインX・ア-ト・カウンタック 1'49.160 12 147.417
17 37 GT1望月 英弘 石川 朗
JZA80 グレコレ-シング ス-プラ 1'50.047 7 146.228
18 25 GT1影山 正美
Z32 FEDEXNISSANGT-Z 2'03.563 6 130.233
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☆☆☆ 提供 : Fuji International Speedway ☆☆☆