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2023年10月

SUPER FORMULA

2023年シリーズチャンピオン会見 宮田莉朋「海外に出てスーパーフォーミュラのレベルの高さを知らしめたい」

2023ドライバーズチャンピオン 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

 「TGRの皆さんとチームトムス、スポンサーの皆さん、応援してくださるファンの皆さんに本当に感謝しています。チャンピオンを取るのは決して楽ではありませんでしたし、正直今年はチャンピオンを取れるとは思っていませんでした」

 「スーパーフォーミュラにデビューしてから今まで一度もポールポジションも優勝も獲得できていなかったので、それを取るために何をすべきかをチームと一緒に考えてきました。それが4月の鈴鹿での優勝につながりました。そこからクルマやドライビング、メンタル的な部分にも自信がつきました」

 「今年からWECのプログラムにも加わって海外に行くことが増えました。その中で自分が何をすべきなのかも見えてきました。自分は世界に行きたいという思いでレースを始めましたので、それが原動力となってこの結果にもつながったと思いますし、それによってチャンピオンを取れたことが嬉しいですし、ホッとしています。トヨタエンジンユーザーとしては久々のチャンピオンでもあるので、そういう部分でも誇りに思います」

 「海外のレースに帯同させていただいて肌で感じたのは、日本は自動車文化の国であるはずなのに、海外では日本のモータースポーツに関心を持っている方が少ないということです。僕がスーパーフォーミュラでシリーズを引っ張っているといっても、海外では僕のことを誰も知らないんです。この現状がすごく悔しいし、スーパーフォーミュラのレベルの高さを知らしめるためにも、今まで以上に努力して、海外でも活躍したいです」

2023チームチャンピオン 田中洋克(TEAM MUGEN)

 「今シーズンを一緒に戦った宮田選手のチャンピオン獲得に、まずはおめでとうと申し上げます」

 「チームとしては9戦中6勝という数字を残すことができまして、チームの強さという部分では皆さんの期待にお応えできたかなと思います。今シーズンを振り返ってみますと、新しくリアム選手を迎えてスタートしたわけですが、ここまでの結果を出すとは正直思っていませんでした。本当にすごい、良い走りをしてくれました。野尻選手も途中欠場ということがありましたが、シーズンを通じて良い走りをしてくれました。チームチャンピオン二連覇というのは目標としていたところでもあるので、ホッとしています」

 「ドライバーズチャンピオンが取れなかったのは残念ですが、宮田選手がいい走りをした結果だと思います。宮田選手の走りはチャンピオンにふさわしかったと思います。スーパーフォーミュラを盛り上げるという意味でも、来年チャンピオンを取り返せるように頑張ります」

2023ルーキー・オブ・ザ・イヤー リアム・ローソン(TEAM MUGEN)

 「正直いってアメイジングなシーズンになりました。タフなシーズンでもありました」

 「過去にスーパーフォーミュラに参戦したニック・キャシディとは親しくて、結果が出るまでは大変からね、と聞いていました。ピエール・ガスリーからも同様に、結果を出すまでに時間がかかるぞ、と聞いていました。僕にとっても大きなチャレンジだと思っていたので、得られる限りの助けをいただいて、自分の糧にしようと思っていました。本当に素晴らしいシーズンになりました」

 「残念ながらチャンピオンシップは獲得できませんでしたが、宮田選手はシーズンを通じて本当に素晴らしい走りをしていましたし、安定していました。常に表彰台に上がっていましたし」

 「チーム無限で1年間戦うことができたことを本当に光栄に思います。僕がF1に行く上で本当に勉強になりました。このチームで成長できたことがF1参戦につながったと思いますので、本当に感謝しています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER GT

SGT: FIA-F4開催で若手人材育成を。GT300やF3へステップアップの可能性も

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)でかねてから準備を進めて来たFIA-F4の日本開催。
8月10日の定例会見で2015年よりスーパーGTのサポートイベントとして開催することが明らかになったが、GTAがフォーミュラカーのレースをプロモートする狙いは何か、坂東正明代表に話を聞いた。

会見では若手育成と紹介されたが、坂東氏によると現実にここで結果を残すことでGT300クラス参戦への道が用意される。
或いはF3へのステップアップも可能になるだろうとのこと。
月末に開催される鈴鹿1000kmでFIA-F4とGT300クラスに導入予定のマザーシャシーを並べて発表するのはそうした意味合いもあるという。
使用される車両はシャシーを童夢、エンジンをトムス、ギヤボックスを戸田レーシングがそれぞれ製造するとのこと。
開催格式については、規定上は全日本選手権も可能とのことだが、当面は地方選としてやっていくという。

これを実現するため、GTAでは現在FJ1600やスーパーFJの関係者、カート関係者とも連携にも呼びかけて若手ドライバーやカーターの参加を募る予定だ。
現在フォーミュラカーで活動しているドライバーはもちろん、限定Aライセンスの発給対象となる15,6歳のカーターも視野に入れている。

将来的にはここから巣立ったドライバーがスーパーGTやスーパーフォーミュラ、そして海外で活躍する日も遠くはないだろう。

※DOME F110 JMIA FIA - FORMULA 4 PROJECTパンフレット
(日本自動車レース工業会)

Text:Kazuhisa SUEHIRO

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