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2017年11月

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎフォトギャラリー

公式練習: NISMO、走行前のミーティング 公式練習: ヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500) 公式練習: ヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500) 公式練習: 松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)
公式練習: 本山哲/千代勝正組(S Road CRAFTSPORTS GT-R) 公式練習: 山本尚貴/伊沢拓也組(RAYBRIG NSX-GT) 公式練習: 武藤英紀/中嶋大祐組(MOTUL MUGEN NSX-GT) 公式練習: 高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)
公式練習: 本山哲/千代勝正組(S Road CRAFTSPORTS GT-R) 公式練習: ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカム組(ARTO 86 MC 101) 公式練習: 立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500) 公式練習: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT)
公式練習: バックストレートを行く 公式練習: ヘイッキ・コバライネン/平手晃平組(DENSO KOBELCO SARD LC500) 公式練習: 中嶋一貴/ジェームス・ロシター組(au TOM\'S LC500) 公式練習: ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組(Epson Modulo NSX-GT)
公式練習: 黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG) 公式練習: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) 公式練習: 飯田章/吉本大樹組(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3) 公式練習: 細川慎弥/佐藤公哉組(ショップチャンネルランボルギーニ GT3)
公式練習: 中山雄一/坪井翔組(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 公式練習: 井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT) 公式練習: 松井孝允/山下健太組(VivaC 86 MC) 公式練習: 中山友貴/川端伸太朗組(UPGARAGE BANDOH 86)
公式練習: 細川慎弥/佐藤公哉組(ショップチャンネルランボルギーニ GT3) 公式練習: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) 公式練習: 平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500) DTMデモンストレーションラン: アウグスト・ファルフス(BMW Team RBM)
DTMデモンストレーションラン: ロイック・デュバル(Audi Sport Team Phoenix) DTMデモンストレーションラン: マロ・エンゲルス(Mercedes-AMG DTM Team HWA) DTMデモンストレーションラン: SUPER GTマシンとDTMマシンの混走 DTMデモンストレーションラン: ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)
ピットウォーク: 中山友貴(TEAM UPGARAGE with BANDOH) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン
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ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 伊沢拓也(TEAM KUNIMITSU) ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: ジェームス・ロシター(LEXUS TEAM au TOM\'S)
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ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: レースクイーン ピットウォーク: 山下亮生(Rn-sports) ピットウォーク: レースクイーン
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ピットウォーク: BMW Team RBMのDTMマシン 公式予選: TEAM UPGARAGE with BANDOHのピットに用意されたタイヤ 公式予選: 谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG) 公式予選: 石川京侍(エヴァRT初号機Rn-s AMG GT)
公式予選: 藤井誠暢(D\'station Porsche) 公式予選: 中山友貴(UPGARAGE BANDOH 86) 公式予選: ショーン・ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3) 公式予選: 山下健太(VivaC 86 MC)
公式予選: 武藤英紀(MOTUL MUGEN NSX-GT) 公式予選: 石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500) 公式予選: 松田次生(MOTUL AUTECH GT-R) 公式予選: アンドレア・カルダレッリ(WAKO\'S 4CR LC500)
公式予選: 中山雄一(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 公式予選: 松井孝允(VivaC 86 MC) 公式予選: 坂口夏月(マッハ車検MC86 GTNET) 公式予選: 平川亮(KeePer TOM\'S LC500)
公式予選: 小暮卓史(KEIHIN NSX-GT) 公式予選: ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R) 公式予選: ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R) GTキッズウォーク: レースクイーン
GTキッズウォーク: ロイック・デュバル GTキッズウォーク: ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのGT参戦100戦記念パーティー GTキッズウォーク: ロイック・デュバル GTキッズウォーク: サインをする片岡龍也(GOODSMILE RACING & TeamUKYO)
GTキッズウォーク: レースクイーン GTキッズウォーク: レースクイーン GTキッズウォーク: 多くの観客でピットロードは超満員 GTキッズウォーク: レースクイーン
GTキッズウォーク: レースクイーン GTキッズウォーク: 中嶋一貴(LEXUS TEAM au TOM\'S) GTキッズウォーク: 平手晃平とヘイッキ・コバライネン(LEXUS TEAM SARD) GTキッズウォーク: レースクイーン
GTキッズウォーク: 平川亮(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) GTキッズウォーク: 小林崇志(AUTOBACS RACING TEAM AGURI) GTキッズウォーク: 山本尚貴(TEAM KUNIMITSU) GTキッズウォーク: DTMスタッフ
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ピットウォーク: ミニカー ピットウォーク: カルソニックIMPUL GT-R(TEAM IMPUL) ピットウォーク: MOTUL AUTECH GT-R(NISMO) ピットウォーク: MOTUL AUTECH GT-R(NISMO)
DTMデモンストレーションラン: 握手をするGTA坂東正明社長とDTMゲルハルト・ベルガーチェアマン スタート進行: 脇阪寿一監督(LEXUS TEAM LEMANS WAKO\'S) スタート進行: グリッドウォークは超満員 スタート進行: 伊藤大輔監督(LEXUS TEAM au TOM\'S)
スタート進行: NISMOスタッフ スタート進行: 松田次生とロニー・クインタレッリ(NISMO) スタート進行: まもなくスタート 決勝レース: 栃木県警交通機動隊の先導でパレードラップが始まった
決勝レース: パレードラップにはDTMマシンも加わる 決勝レース: パレードラップを行う栃木県警交通機動隊とDTMマシン 決勝レース: パレードラップを先導するDTMマシン 決勝レース: GT500クラスのスタートシーン
決勝レース: GT500クラスのスタートシーン 決勝レース: GT500クラスのスタートシーン 決勝レース: GT300クラスのスタートシーン 決勝レース: ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)
決勝レース: 序盤、2位争いの集団 決勝レース: 高木真一(ARTA BMW M6 GT3) 決勝レース: ビヨン・ビルドハイム(GAINER TANAX AMG GT3) 決勝レース: ニック・キャシディ(KeePer TOM\'S LC500)
決勝レース: GT500勢の争い 決勝レース: ビヨン・ビルドハイム(GAINER TANAX AMG GT3) 決勝レース: 伊沢拓也(RAYBRIG NSX-GT) 決勝レース: ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)
決勝レース: アンドレア・カルダレッリ(WAKO\'S 4CR LC500) 決勝レース: 吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa RC F GT3) 決勝レース: アンドレア・カルダレッリ(WAKO\'S 4CR LC500) 決勝レース: 小暮卓史(KEIHIN NSX-GT)
決勝レース: 千代勝正(S Road CRAFTSPORTS GT-R) 決勝レース: 松井孝允/山下健太組(VivaC 86 MC) 決勝レース: ビヨン・ビルドハイム(GAINER TANAX AMG GT3) 決勝レース: 伊沢拓也(RAYBRIG NSX-GT) vs ヤン・マーデンボロー(カルソニックIMPUL GT-R)
決勝レース: ベルトラン・バゲット(Epson Modulo NSX-GT) 決勝レース: GT500クラス3台のバトル 決勝レース: GT500クラス3台のバトルにGT300の周回遅れが絡む 決勝レース: レース終盤、後続を押さえる松井孝允(VivaC 86 MC)
決勝レース: GT500クラス中段の争い 決勝レース: 井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT) 決勝レース: 立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500) 決勝レース: 谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)と松井孝允(VivaC 86 MC)の争い
決勝レース: 平中克幸(GAINER TANAX AMG GT3)と柳田真孝(Hitotsuyama Audi R8 LMS)の争い 決勝レース: 蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG) 決勝レース: 松田次生(MOTUL AUTECH GT-R) 決勝レース: ヨルグ・ミューラー(Studie BMW M6)
決勝レース: 平川亮(KeePer TOM\'S LC500)と坪井翔(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3) 決勝レース: 蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG)がショーン・ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3)を捉える 決勝レース: ショーン・ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3)を捉えて蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG)がGT300クラスのトップに立つ 決勝レース: 大嶋和也(WAKO\'S 4CR LC500)
決勝レース: GT500クラス、トップでゴールする松田次生(MOTUL AUTECH GT-R) 決勝レース: GT500クラス、2位でゴールしシリーズチャンピオンを獲得した平川亮(KeePer TOM\'S LC500) 決勝レース: GT500クラスで優勝した松田次生(NISMO) 決勝レース: GT300クラスで3位に入りチャンピオンを獲得した片岡龍也と谷口信輝(GOODSMILE RACING & TeamUKYO)
決勝レース: GT500クラスでチャンピオンを獲得して抱き合うニック・キャシディと平川亮(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) 決勝レース: GT500クラスでチャンピオンを獲得たニック・キャシディと平川亮(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) 表彰式: GT300クラスの上位3チーム 表彰式: GT500クラスの上位3チーム
グランドフィナーレ: もてぎの上空に紙吹雪が舞う。2017年の長いシーズンが終わった
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第13,14戦もてぎ 1秒以内に19台がひしめく最終大会、川合孝汰が4位、7位と連続入賞を果たす (Le Beausset)

 ル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつであるFIA-F4選手権シリーズの今季最終戦となる第7大会が、11月11日(土)、12日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催され、川合孝汰、平木玲次、平木湧也の三人が出場した。

 ツインリンクもてぎといえばチームのホームコースでもあり、昨年は川合と湧也が優勝を飾って、玲次も入賞を果たしている。ストップ&ゴーが繰り返されるレイアウトは、走りにリズムを要求されるとあって、それぞれ相性抜群であることは絶対のマージンとなる。前大会からは2か月半ものブランクが空いているものの、今季の集大成となることが期待された。

予選 11月11日(土)天候/曇り コース状況/ドライ

 このレースウィークは水曜日からの走行開始で、それぞれ様々なセットを試しながらセッションを重ねた。木曜日の専有走行からは三人揃って好タイムをマーク。2セッションの最初は全員トップ10に食い込むなど確かな手応えを感じ取っていた。

 土曜日の予選はドライコンディションが保たれたが、早朝からの開始ということで気温、路面温度とも極めて低く、タイヤにしっかり熱を入れるためにも予選開始と同時にコースイン。30分間の予選時間を目一杯走り切った。しかし、暖かい陽気の中で行った練習とはグリップ感の違いに戸惑ったドライバーも少なくなく、三人の中で最もそれが顕著だったのが湧也で、11番手と9番手に留まり、玲次は前半のアタックをまとめきれず、タイムを出すのが後半でタイヤのピークが過ぎていたことから、17番手と15番手。逆に川合は天候の悪化を危惧し過ぎたあまり、前半のアタックに集中。早い段階で好タイムを記した一方で、路面状態の向上した後半に上回るタイムをライバルたちに出されてしまう。それでも7番手と8番手と、2戦ともにシングルグリッドを得ることに成功した。全体を見てもタイムは非常に均衡しており、1秒以内に19台がひしめき合い、コンマ1秒上がれば大きく順位が入れ替わる予選となった。

第13戦決勝 11月11日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ

 午前中のもてぎは上空が雲で覆われていたものの、第13戦の決勝を迎える頃には、すっきりとした青空が広がった。スタート直後の1コーナーで前を走る車両の接触をうまくかわし、川合は5番手に浮上。3番手を争う集団の中で逆転のチャンスをうかがう中、4周目に2番手がサスペンショントラブルでリタイアしたことで4番手に上がる。そこからは前を追いかける格好で少しずつ差を詰めていくが、4位でのフィニッシュとなった。

 一方、前半のうちに順位を上げていたのが湧也。4周目に8番手に浮上すると、そのまま3台での6番手争いに突入する。そして8周目には6番手にまで上がっていたが、パドルシフトが不調を来すように。それでも、うまく合わせながら走っていた湧也だったが、最終ラップに入って5速にホールドされた状態となってしまい、12番手でゴールを果たした。

 そして玲次は序盤の渋滞からなかなか抜け出せずにいたばかりか、4周目の3コーナーでアクシデントが発生。接触を回避するため、コースを飛び出してしまったことから、15番手にポジションダウン。前後をしっかり囲まれた状況の中、再浮上を目指すもかなわず、最終ラップに1台がリタイアしたことで、14位でチェッカーを受けた。

第14戦決勝 11月12日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ

 日曜日に行われる第14戦決勝は、引き続き青空の下、早朝からの開始であるにもかかわらず、大観衆の見守る中での戦いとなった。そこでまず、好スタートを決めたのが川合で、すかさず1台をパス。7番手に上がって、さらなるポジションアップが期待された。しかし、前を行くライバルたちは今シーズン最後の戦いとあって、変わらぬラップタイムで一進一退の周回を重ねていく。そのため、トップグループとも遜色のないタイムで走っているのだが、なかなか前との差が縮まらず7位でゴールを迎えた。

 そんな川合とほとんど変わらぬどころか、時にはタイムで上回っていた湧也は、オープニングラップのV字で押し出されコースオフするなどで14番手となるが、7周目には11番手にまで上がる。その後も懸命に前を追いかけ入賞まであと一歩と迫ったが、8番手を争う集団を捕まえたところで、チェッカーとなった。

 玲次もまたオープニングラップで17番手となり、そこから激しいバトルを繰り返すも、抜け出すまでには至らない。それでも後続はしっかり引き離して、10周目には16番手に上がり、チェッカー目前のストレートで最後の逆転の機会が訪れるも、コンマ1秒だけ及ばずレースを終えた。

 これでFIA-F4は、今シーズンすべてのレースを終了。過去2年以上に全体のレベルが上がり、絶えず厳しい状況での戦いを強いられた、川合、玲次、湧也の三人ながら、その中で感じた課題、そして得られた収穫は確実にあったはずだ。それらを糧にして、今後一層の成長を望みたい。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 今シーズンは表彰台を獲得してないだけに、最終戦の地元茂木は何としても良い結果をと臨んだ。練習中から予選までの流れは決して悪くなかったが、ヘアピンなどの小さいコーナーでのタイムロスがあり、0,2秒差を詰められず苦しい戦いだった。湧也が追い上げてきたところでシフトトラブルから失速したことは残念だったが、ドライバー3名とも良い戦いをしてくれた。
Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
 昨年、優勝しているコースで、自分が育ったコースでもあるので、心にはゆとりを持ちつつレースができたとは思います。クルマの状態も悪い感じは一切なく、練習はいい感じに進んで、予選も悪くなかったのですが、タイムを出すタイミングが少し早過ぎました。第1レースは序盤に自分のペースが作れてはいたのですが、追いついた時にはチェッカーだったのが、もったいなかったです。第2レースはスタートも決まって1台を抜けたのですが、そのままの状態でレースが終わってしまいました。もう少しドライビングの幅を広げて、引き出しを増やすことができれば、車に合わせた走りができるのかな、という課題が見つかったので、今後に活かしていきたいと思います。
Driver 平木玲次(Reiji Hiraki)COMMENT
 練習から自分の足りないところを詰めていって、調子も上がってきたのですが、予選で僕の課題である、早めにタイムを出すことが今回もできなかったので、それがレースにも響いてしまった感じでした。鈴鹿からマシンのセッティングと、自分のドライビングをうまく合わせ込むことができなくなって、それでずっと悩んでいるところが、また出てしまったように思います。第1レースでは前でクラッシュがあって、それに巻き込まれてしまったり、第2レースも位置取りの部分でコースアウトさせられそうになったり、予選が下位だとそういう混乱にも巻き込まれやすいというリスクもあるというのを痛感しましたし、自分の責任です。最終戦なので、思いっきり上位を目指すつもりが、悔しい週末になってしまいました。
Driver 平木湧也(Yuya Hiraki)COMMENT
 練習ではすごく感触が良くて、トップも狙える位置にいたのですが、第1レースでパドルシフトのトラブルが出て、6位まで追い上げていたんですが、残念な結果となってしまいました。交換できる部分は交換してもらって、第2レースに挑みましたが、スタートで集団に飲み込まれ、その後も押し出されるなどポジションアップすることが難しく、不完全燃焼なレースウィークでした。地元でしたし、昨年も勝っているので、最後に良い結果を出したいと思っていたのですが、うまくかみ合いませんでした。上位のカテゴリーへのステップアップを、今後は視野に入れていきます。
Le Beausset Motorsports

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ 平川/キャシディの23歳コンビが2位フィニッシュ、史上最年少で2017年シリーズチャンピオンを獲得! (TOYOTA)

 SUPER GTの2017年最終戦となる第8戦がツインリンクもてぎで開催され、平川亮/ニック・キャシディ組のKeePer TOM'S LC500 37号車が2位フィニッシュ。ポイントランキングで逃げ切り、23歳同士の若いコンビが、2017年シーズンのシリーズチャンピオンを勝ち取った。LEXUS LC500はデビューイヤーでのタイトル獲得となった。

 11月11日(土)~12日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの2017年最終戦となる第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が開催された。

 ここまで7戦にわたって激戦が繰り広げられてきた2017年シーズンのSUPER GTもいよいよ最終戦を迎えた。今季のSUPER GTは、新たな規定にあわせてモデルチェンジし、新規投入されたLEXUS LC500が開幕から4連勝、前戦タイで5勝目を挙げ、ランキングでもLEXUS勢が1,2位を占めて最終戦に臨んだ。

 ランキング首位につけるのは前戦タイで今季唯一の2勝目を挙げた平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車。この37号車コンビを6ポイント差で追うランキング2位につけるのは、今季2位3回、3位1回と安定した速さを見せるも未勝利の大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車。LEXUS LC500のデビューイヤータイトル獲得なるかに注目が集まった。

◆予選◆

 11日(土)午前中の練習走行時は雲がかかり寒い状況だったが、その後天候は回復。昼には明るい日差しの下、やや風が強いものの気温17度、路面温度22度というコンディションでノックアウト方式の予選が開始された。

 Q1(15分)は午後2時20分に開始。前半は全車ピットで待機し、残りが8分ほどになったあたりでコースイン。まずカルダレッリのドライブする6号車がタイムをマークすると、各車がこれを次々に塗り替えていった。僅差で順位が変わっていく中、中嶋一貴のドライブするau TOM'S LC500 36号車がLEXUS勢では最上位となる3番手。キャシディがアタックした37号車が5番手。6号車も7番手でQ2進出。

 しかし、石浦宏明がアタックしたZENT CERUMO LC500 38号車は僅か0.017秒及ばず9番手となりQ2進出ならず。ヘイキ・コバライネンにQ1アタックを託したDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車は11番手、関口雄飛のWedsSport ADVAN LC500 19号車は15番手でQ1敗退となった。

 やや日も傾いてきた午後3時5分から開始されたQ2(12分)も残り8分あたりから各車コースへ。6号車の大嶋が素晴らしいタイムでまずトップに立ったが、ライバルがこれを大きく上回るタイムをマークし、ポールポジション獲得はならず。それでもランキング2位から逆転タイトルを目指す6号車が最前列2番手グリッドを獲得。ランキング首位につける37号車は平川がこちらも好走を見せ3番手。ジェームス・ロシターがアタックした36号車は7番手。タイトルを争う2台のLEXUS LC500は、2,3番手と好位置から決勝レースに臨むこととなった。

 GT300クラスは、坪井翔がドライブしたJMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が10番手でQ2進出。アタックラップで他車に阻まれる形となった吉本大樹の SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車はQ2進出ラインとなる14番手に0.06秒及ばず15番手でQ1敗退。TOYOTA PRIUS apr GT 31号車は19番手、TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は23番手でグリッド決定。

 Q2では唯一の進出となった51号車を駆る中山雄一が8番手タイムをマーク。4列目から決勝レースでの逆転タイトルを目指すこととなった。

◆決勝◆

 12日(日)は朝から好天に恵まれ、ほとんど雲の無い快晴の空の下、気温15度、路面温度22度という最終戦を戦うには絶好のコンディション。航空自衛隊のF2戦闘機によるデモフライト、地元栃木県警の白バイ、パトカーに続き、ドイツツーリングカー選手権(DTM)車両も連なってのパレードラップなど最終戦ならではの豪華なオープニングを経て、午後1時半、53周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

 ローリングでのスタートが切られる直前、フォーメーションラップ中に、2番手につけていたカルダレッリの6号車が、ブレーキングでタイミングを計っていた前車に追突、車体右前部を破損するアクシデント。そのままレースをスタートしたが、6号車は若干ペースが落ち、4周目に3番手スタートの37号車が6号車をパス。37号車は自力チャンピオン獲得圏内である2位に浮上した。

 その後方では、逆転タイトルの可能性を残す36号車のロシターが7番手スタートから猛烈な追い上げを見せ、6号車もかわし3位へ。6号車は6周目に他車に追突されてスピンを喫し、ほぼ最後尾までポジションを落とすこととなってしまった。

 3位へと浮上した36号車だったが、GT300クラス車両をかわす際に接触し、ダメージを負った箇所の修復で長いピットインを余儀なくされ、こちらも優勝争いから脱落。

 序盤からアクシデントの連発する荒れた展開となったが、37号車は着実に2位を走行。後続との間隔も大きく保ったまま、21周目にピットインし、キャシディから平川へとドライバー交代を行った。その後、他の車両も次々にピットインしていき、35周目に最後の車両がピットを終えた時点で、37号車は再び2位へと復帰した。

 後半戦、上位の3台はそれぞれ大きく間隔が開いた単独走となったが、次々に現れる周回遅れをかわしながら、一瞬も気を抜けない状況下で周回が重ねられていった。

 37号車の平川はのしかかるプレッシャーの中で健闘。チャンピオン獲得条件である2位を守って30周以上を走り切りチェッカー。37号車の平川/キャシディ組、そしてLEXUS TEAM KeePer TOM'Sがドライバーとチームの両チャンピオンに輝いた。3位に立川/石浦組の38号車が入り、今季3度目の表彰台獲得となった。

 SUPER GTのGT500クラスにフル参戦して3年目、23歳の平川と、同じく23歳でGTフル参戦2年目のキャシディという若いコンビが初の戴冠。日本のGTシリーズにおいて、23歳同士のコンビ、そしてキャシディの23歳85日はシリーズ最年少タイトル記録を更新した。

 チーム・トムスとしては2009年以来8年ぶりのGTタイトル。37号車としては初のタイトル獲得となった。

 GT300クラスでは、ランキング2位で逆転タイトルの可能性を残す中山雄一/坪井組の51号車が8番手からスタート。中山雄一が最後までピットインを遅らせる作戦で、30周目に首位浮上。その翌々周にピットインすると、坪井へとドライバーチェンジ。タイヤ無交換作戦で、7位でコースへ復帰した。その後、坪井はライバルとのバトルを繰り広げ、ひとつポジションを上げて6位でフィニッシュ。惜しくも逆転タイトル獲得はならなかったが、2勝、ランキング3位という好成績で新型LEXUS RC F GT3のデビューシーズンを終えることとなった。

 31号車が12位、60号車が18位、30号車は接触によりリタイアに終わった。

2017年のチャンピオンを獲得した平川亮(右)とニック・キャシディ(左)

2017年のチャンピオンを獲得した平川亮(右)とニック・キャシディ(左)

2位でフィニッシュしタイトルを獲得したKeePer TOM'S LC500 37号車

2位でフィニッシュしタイトルを獲得したKeePer TOM'S LC500 37号車

KeePer TOM'S LC500 37号車 ドライバー 平川亮:
 何と言って良いか、言葉が出ない。今日のレースは、2位でバトンを受け取って、その順位をキープすればチャンピオンが取れるとは分かっていたが、なかなか100%プッシュは出来なかったし、なんとしてでもこの順位で戻ってこなければという状況で30周以上走ることになって、すごいプレッシャーだった。チェッカーを受けて喜ぶのかなと思ったが、どちらかと言えばすごくほっとしたという気分だ。1年間通してチームがミス無く支えてくれて、ニック(キャシディ)もすごく良い仕事をしてくれたし、LC500は常に速くて強いクルマで、タイヤも毎回難しいコンディションの中でも良いパフォーマンスを発揮してくれるなど、完璧なシーズンだった。本当に皆さんに感謝している。
KeePer TOM'S LC500 37号車 ドライバー ニック・キャシディ:
 夢のようだ!支えてくれたLEXUSとチーム、TRDに本当に感謝している。GT500に参戦して2年目で(平川)亮と共にタイトルを獲得出来るなんて信じられない。彼と組んだ初日から、2人共に速さがあると言うことは分かっていた。そのためプッシュするよりも、ミスを犯すことなく、接触もしないように着実に走ることに心掛けた。特に今日はそれが重要だった。二人の協力態勢はシーズンを通してどんどん良くなっていった。それだけに、彼と共にチャンピオンを獲得出来たのは本当に嬉しいし、チームともこの喜びを分かち合いたい。
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎシリーズチャンピオン会見 「岡山で勝つとチャンピオン取れないってジンクスを破れたのも嬉しいです」(関谷正徳監督)

2017年度GT500クラスドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM\'S 2017年度GT300クラスドライバーズチャンピオンとチームチャンピオンを獲得したGOODSMILE RACING & TeamUKYO

GT500クラスチームチャンピオン #37LEXUS TEAM KeePer TOM'S

関谷正徳監督
2017年度GT500クラスチームチャンピオンを獲得した関谷正徳監督(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) めっちゃくちゃ嬉しいです。9年ぶりですかね?取れそうで取れないシーズンが続いたので。2台体制になり37号車の初めてのチャンピオンですから。若い二人になって取れたのも嬉しいです。去年から課題は色々ありました。取りこぼしが多かったのが今年は全てのレースでポイントを取れたことが大きかったなと。ただ3勝目を阻まれたのは悔しいですね。シリーズを振り返るとタイで勝てたのが大きかったなあと。重量を積んだ中で思ってもいない勝利を得られたのは大きかったです。あ、それと岡山で勝つとチャンピオン取れないってジンクスを破れたのも嬉しいです(笑)

GT500クラスドライバーズチャンピオン #37KeePer TOM'S LC500

平川亮
2017年度GT500クラスドライバーズチャンピオンを獲得した平川亮(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) チェッカーを受けて、喜ぶよりもすごくホッとしました。一年間通してチームはミスがなかったですし、ニックもいい仕事をしてくれました。LCは常に速かったし強いクルマで。僕らの履いているブリヂストンタイヤも毎回難しいコンデションの中でいいパフォーマンスを発揮してくれました。最終戦もチームみんなが頑張って、ノーミスでやってくれたので、非常にあの、完璧なシーズンでみなさんに感謝しています。シーズンを振り返るとタイの予選がターニングポイントでした。あそこで一気に流れが変わりましたね。
ニック・キャシディ
2017年度GT500クラスドライバーズチャンピオンを獲得したニック・キャシディ(LEXUS TEAM KeePer TOM\'S) 僕もホッとしました。チームのみんながパーフェクトな仕事をしてくれたし、僕を信頼してくれたことに感謝しています。まだスーパーGTを始めて2年目なのに信頼を受けたということで、それを裏切らないことを心がけて一年間を戦いました。僕らは最初から速かったので今年は絶対いける。あとはミスをしないことだと。接触をしないことだと。抑えるべきところは抑えて冷静に走ること。それがよかったと思います。チャンピオンを取れたのは中盤のウェイトの重いレースでパフォーマンスを落とさなかったことも大きかったと思います。もちろんタイも大事なポイントでしたね。

GT300クラスチームチャンピオン #4GOODSMILE RACING & TeamUKYO

片山右京監督
2017年度GT300クラスチームチャンピオンを獲得した片山右京監督(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 今年はGT300でメルセデスが全てのタイヤメーカーを使ったということで、一昔前のジェントルマンレースとは変わってきて、グローバルなレースになったし、メーカーも力を入れてきてタイヤ戦争みたいなことになってきました。その中で絶対負けられないなと。ヨコハマも100周年だしずっとチャンピオンを目標にしてきました。苦しいレースもあったんですけど、二人がよく耐えてくれました。最終的にチャンピオンを取れて本当に嬉しく思います。

GT300クラスドライバーズチャンピオン #4グッドスマイル初音ミクAMG

片岡龍也
2017年度GT300クラスドライバーズチャンピオンを獲得した片岡龍也(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 本当にチャンピオンが取れてよかったなと。周りに助けられてというか。500との交錯についても普段からコミニュケーションを取れていると思うので、こっちがドキッとする場面もなく非常に走りやすかったです。今シーズンは開幕戦の優勝から始まって、昨年からヨコハマタイヤさんと苦労しながらタイヤを作ってきた成果が現れ始めて、序盤から非常にスピードのあるクルマとタイヤでした。過去の経験の中でも、これだけ毎レースパフォーマンスと手応えのあるシーズンはなかなかなくて。それだけに今年チャンピオン取れなかったらいつ取れるのかなという思いがありました。ただ9ポイントもリードしてたら「当然取れるでしょ」という空気が生まれて。でもそんな簡単なもんじゃないことも事実で。そういう空気の中で緊張感を持ってもてぎに来ましたが、F4の面倒を見たり、色々忙しくしている間に気を散らすことができたのかなと。F4もチャンピオンを取ってくれたので、その勢いを引き継いで、自分もチャンピオン取りたいなと思って、結果で恩返しできたことを嬉しく思います。
谷口信輝
2017年度GT300クラスドライバーズチャンピオンを獲得した谷口信輝(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 今は本当にホッとしています。ポイントリーダーでもてぎに来て、今片岡が言ったように本当に余裕がなく、最善の方法と最悪を避けるパターンの両方を用意して戦いました。で結局最悪を避ける方法を取って苦しいレースを続けることになり、苦労して3位を取るみたいなレースを戦いました。今は嬉しいより肩の荷が降りてホッとしたというか満足感でいっぱいです。今年はメルセデスが速かったんですけど、レオンも速いしゲイナーも速いという中で、絶対負けないぞと思ってチーム一丸となってやって来ました。これからどんどん実感していくのかなあと。今でも実感して来て嬉しいなあと。本当に周りの人に感謝しています。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ優勝記者会見 「序盤の苦しい状況を思うと、短時間でよくここまでこれたなと思いますし、チームのみんなには感謝しています。」(ロニー・クインタレッリ)

決勝フォトセッション: 両クラスの優勝ドライバー

GT500クラス優勝 #23MOTUL AUTECH GT-R

ロニー・クインタレッリ
決勝記者会見: GT500クラスで優勝したロニー・クインタレッリ(NISMO) 今日勝てたことは嬉しいですが、チャンピオンも取りたかったです。クルマは予選から調子良かったです。みなさんスタートで何があったか聞きたいだろうと思いますけど、僕は(セーフティーカーの)ライトに集中して普通に走っていたら、ミラーに煙が写って、次に衝撃が来ました。何が起きたのか、僕自身もビデオを見ないとわかりません。でも振動もこなかったし、バランスには影響はなかったので、チームと無線でやりとりしながらタイヤの内圧を見て慎重に走りました。すごくラッキーでした。序盤の苦しい状況を思うと、短時間でよくここまでこれたなと思いますし、チームのみんなには感謝しています。
松田次生
決勝記者会見: GT500クラスで優勝した松田次生(NISMO) チャンピオンを目指してもてぎに来て、予選でポールをとって1点獲得し、決勝は何としても勝って、あとは他がどうするか、という状況でしたが、37号車が2位に入ったのでタイトルには届きませんでした。開幕戦ではレクサスが1位から6位までを独占して、タイム的にも1秒以上離される状況で「苦しいシーズンが始まるなあ」と思いましたが、本当に一生懸命クルマを開発してくれて、ミシュランタイヤもそれに合わせてくれました。新しい空力規定になって他メーカーの方が調子良くなったんですけど、僕たちもしっかりとクルマとタイヤを合わせ込むことができたので、それの集大成として最後に勝つことができたのかなと。チャンピオンを取れなかったのは悔しいですけど、GT-Rがここまで1勝もできなかったことを思えば、最後に勝って良かったと思います。苦しい状況の中でロニー選手と意識を高めあってこれて、チーム全体としてもすごくレベルを高められたと思うので、来年こそはチャンピオンを取り返せるように頑張れればなと思います。

GT300クラス優勝 #65LEON CVSTOS AMG

黒澤治樹
決勝記者会見: GT300クラスで優勝した黒澤治樹(K2 R&D LEON RACING) シーズンを通してメルセデスにもブリヂストンさんにもお世話になりまして、速いクルマ、タイヤを用意していただきました。尚弥選手も本当に速くなってくれたし信頼できるドライバーになり、本当にいいチームになりました。最終戦で勝てて、結果シリーズ2位だったんですけど、ブリヂストンタイヤにスイッチした初年度ということで、不慣れな部分もあったので、来年はもっと強くなって帰ってきたい。そういう意味で今日は来年に繋がるレースになったと思います。フロント2本交換は事前のテストでの結果を踏まえて最初から決めていた作戦です。
蒲生尚弥
決勝記者会見: GT300クラスで優勝した蒲生尚弥(K2 R&D LEON RACING) 最後に勝てて、今年の集大成を見せられたかなと思います。シリーズを考えると悔しさもあります。取りこぼしたレースがいくつもあったので、来年はそこを改善していきたいです。今日のレースはメルセデスのクルマとブリヂストンタイヤが本当に良くて、最後の最後まで本当に諦めずにフルプッシュし続けられるパッケージでしたので、最後追いついて抜くことができました。感謝しています。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 #23モチュールGT-R悲願のポール・トゥ・フィニッシュ!しかし王座は#37KeePer LC500のものに

待ちに待ったポール・トゥ・フィニッシュ! しかしシリーズチャンピオンの座はあまりに遠すぎた。

2017オートバックス・スーパーGT第8戦「もてぎGTグランドファイナル」は11月12日、栃木県のツインリンクもてぎで決勝レースを行い、GT500クラスはポールポジションからスタートした#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が最後までトップを守りきり、念願の今季初優勝を達成した。しかしポイントリーダーの#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)が2位入賞を果たしたため、ドライバーズチャンピオンは平川/キャシディ組が獲得した。GT300クラスは予選3位からスタートした#65黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)が終盤トップに立って今季2勝目を達成。ドライバーズチャンピオンは3位入賞を果たした#4谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)が獲得した。(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日19,500人/決勝日36,000人)

GT500クラス優勝は松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)

GT500クラス決勝2位は平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500)

GT500クラス決勝3位は立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)

GT300クラス優勝は黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)

GT300クラス決勝2位は高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)

GT300クラス決勝3位は谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)

決勝レースは午後1時30分にパレードラップを開始。スタート前のローリングではポールの#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)と#6アンドレア・カルダレッリ(WAKO'S 4CR LC500)が最終コーナーで接触するという波乱の幕開けに。23号車は左リヤバンパー、6号車は右フロントフェンダーにダメージを負ったものの走行に支障はなく、クインタレッリはそのままトップを快走し、24周を走ってピットイン。松田にあとを託すと、松田も後続を寄せ付けない走りでそのまま53周を消化、2位以下に6.263秒差をつけてチェッカーを受け、開幕から苦戦の続いた2017シーズンを勝利で締めくくった。

しかし松田/クインタレッリ組は自身が勝利した場合でも平川/キャシディ組が3位以下にならなければチャンピオンは獲得できない。その37号車コンビは予選3位からのスタートだったが、4周目の1コーナーでキャシディが#6カルダレッリを捉えて2位に浮上、トップの23号車を射程に捉えるペースではなかったものの、キャシディ、平川のりょうめいとも着実に自らのポジションを守って周回を重ね、2位15ポイントを得てトータル84とポイントを伸ばし、見事2017年のドライバーズチャンピオンを獲得した。平川とキャシディはともに1994年生まれの満23歳。これはスーパーGT史上最年少記録となった。

3位には予選9位から着実に順位を上げてきた#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT CERUMO LC500)が入った。

GT300クラスはポールポジションからスタートした#4片岡龍也がレース序盤はトップを快走、16周目に早めのドライバー交代を行なったが、タイヤ4本を交換した4号車に対し、#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)はタイヤ無交換、#65号車はフロント2本交換を選択。このことがレース後半の展開に大きく影響することになった。

上位陣がドライバー交代を終えた時点で#55ショーン・ウォーキンショーはトップに浮上。#65蒲生尚弥が2位につけ、同じくタイヤ無交換の#25松井孝允(VivaC 86 MC)を挟んで#4谷口信輝は4位に後退することになる。39周目に#25松井を捉えて3位に浮上した谷口だったが、2位の蒲生には10秒以上の差をつけられてしまっており、それ以上の追い上げは難しかった。

一方、2位につけていた#65蒲生は47周終わりの最終コーナーで#55ウォーキンショーがリヤをスライドさせたのを見逃さずにインに飛び込み、1コーナーでトップを奪うことに成功、そのまま逃げ切って第6戦鈴鹿に続いて今季2勝目を達成した。2位は#55高木/ウォーキンショー組、#4谷口/片岡組が3位でフィニッシュした。

これによりシリーズポイントは#4谷口/片岡組が77、#55黒澤/蒲生組が72、#55高木/ウォーキンショー組は61に終わり、#4谷口/片岡組がチャンピオンを獲得した。

毎戦熱い戦いを繰り広げたスーパーGTの2017シーズンはこれで閉幕。2018シーズンは4月7-8日に岡山国際サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝結果

■GT500クラス

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/12) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhLapTotal_Time
Behind
123松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI531:31'44.581
237平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS536.263
338立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS5313.353
417塚越 広大
小暮 卓史
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS5319.962
5100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS5320.537
646本山 哲
千代 勝正
S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI5320.857
712安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS5338.909
81ヘイッキ・コバライネン
平手 晃平
DENSO KOBELCO SARD LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS5346.745
98野尻 智紀
小林 崇志
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS531'01.721
1064ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL531'28.669
1116武藤 英紀
中嶋 大祐
MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
YH521Lap
12*24佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH521Lap
136大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ
WAKO'S 4CR LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS512Laps
1436中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
au TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS4211Laps
1519関口 雄飛
国本 雄資
WedsSport ADVAN LC500
TOYOTA LEXUS LC500
YH3815Laps
---- 以上規定周回数(70% - 37Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.23 ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R) 1'40.077 (2/53)
  • CarNo.24(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、H項2-2.4.4.1b)-3(赤旗中の追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.24(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、SGT Spr.13-1.b(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

■GT300クラス

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/12) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhLapTotal_Time
Behind
165黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON CVSTOS AMG
Mercedes-Benz AMG GT3
BS491:31'56.005
255高木 真一
ショーン・ウォーキンショー
ARTA BMW M6 GT3
BMW M6 GT3
BS492.255
34谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-Benz AMG GT3
YH4913.992
49ジョノ・レスター
峰尾 恭輔
GULF NAC PORSCHE 911
Porsche 911 GT3 R
YH4919.524
525松井 孝允
山下 健太
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH4926.024
651中山 雄一
坪井 翔
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
BS4927.234
711平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX AMG GT3
Mercedes-Benz AMG GT3
DL4927.941
821リチャード・ライアン
柳田 真孝
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
DL4938.351
933藤井 誠暢
スヴェン・ミューラー
D'station Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH4949.364
103星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH491'00.717
1187細川 慎弥
佐藤 公哉
ショップチャンネルランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH491'05.616
1231嵯峨 宏紀
久保 凜太郎
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS491'14.863
137ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH491'17.394
14*26山田 真之亮
ジェイク・パーソンズ
TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA
Audi R8 LMS
YH491'18.225
155坂口 夏月
藤波 清斗
マッハ車検MC86 GTNET
TOYOTA 86 MC
YH3491'30.440
1618中山 友貴
川端 伸太朗
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH491'30.965
17360柴田 優作
青木 孝行
RUNUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH491'35.529
1860飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH491'40.254
19*10富田 竜一郎
吉田 広樹
GAINER TANAX triple a GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL481Lap
2052番場 琢
脇阪 薫一
埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC
TOYOTA MARK X MC
YH481Lap
2150都筑 晶裕
新田 守男
Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
YH15481Lap
22117井出 有冶
阪口 良平
EIcars BENTLEY GT3
BENTLEY CONTINENTAL GT3
YH481Lap
23111石川 京侍
山下 亮生
エヴァRT初号機Rn-s AMG GT
Mercedes-Benz AMG GT3
YH481Lap
2435ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
ナタポン・ホートンカム
ARTO 86 MC 101
TOYOTA 86 MC
YH481Lap
2522和田 久
城内 政樹
アールキューズSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH481Lap
2648高森 博士
田中 勝輝
植毛GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH3712Laps
---- 以上規定周回数(70% - 34Laps)完走 ----
-2高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH2821Laps
-61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL2524Laps
-88織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH1534Laps
-30永井 宏明
佐々木 孝太
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
YH544Laps
  • Fastest Lap: CarNo.4 片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG) 1'48.460 (2/49)
  • CarNo.26(ジェイク・パーソンズ)は、SGT Spr 13-1a(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo.10(富田竜一郎)は、SGT Spr 13-1b(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ GTAがITRと共同会見を開催。コースではDTMマシンのデモランが実施される

GTA記者会見: DTMのゲルハルト・ベルガーチェアマンと板東正明GTA代表取締役社長

スーパーGTを運営するGTアソシエイション(GTA)とドイツツーリングカー選手権(DTM)を運営するITRは11月11日、スーパーGT第8戦が開催されているツインリンクもてぎで共同会見を開き、かねてより話し合いの続いているクラス1ツーリングカーの規則統一や、スーパーGTとDTMの交流戦についての状況を明らかにした。

会見にはITRからゲルハルト・ベルガーチェアマン、GTAからは坂東正明代表が出席。今週末開催されるDTM車両とGT500車両の混走によるデモランの感想と、今後の展望を語った。

またコース上ではメルセデス、アウディ、BMWの各メーカーから1台ずつのDTMマシンが来日。それぞれマロ・エンゲル、ロイック・デュバル、アウグスト・ファルフスのドライブで#1DENSO KOBELCO SARD LC500、#8ARTA NSX-GT、#23MOTUL AUTECH GT-Rらを交えてのデモンストレーションランを予選日、決勝日の二日間にわたって実施した。

ゲルハルト・ベルガーITRチェアマン
本日はご招待いただきありがとうございます。日本に来るのは本当に楽しみです。ドライバーとしてホンダとともに戦い、多くのファンができましたし、多くのメカニックやエンジニアとも仕事をして来ましたから。今週末も3年一緒に戦ったエンジニアのタナベさんと再会して楽しい時間を過ごしましたよ。
ヨーロッパのDTM選手権の責任者となった今年はまずGTAとの協力関係がどうなっているかを確認しました。DTM最終戦のホッケンハイムではGT500マシンをヨーロッパのレースファンに紹介することができました。今回は逆に日本のファンの前でDTMのマシンとドライバーを紹介することができ、嬉しく思います。
車両規則の統一については、先日DTMでも2リッターターボエンジンを搭載することが決まりました。これで日欧の高級車ブランドがともに戦えるようになり、開発コストの抑制にもつながります。今週末もGTAとミーティングを行って今後のことを話し合い、交流戦の開催を実現します。
坂東正明GTA代表
先日のホッケンハイムでGT-RとLC500をお客さんに見せることができました。今回もてぎでDTMの3台を日本のファンに見せることができたのはベルガーさんとドイツのマニファクチャラーの協力によるものです。ホッケンハイムのデモランでは胸が熱くなりました。今週末も生で見ると涙腺が緩むんで、モニターで見ることにしました。これでスーパーGTとDTMの交流戦に向けてまた一つステップを上げたなと。交流戦のこと、コスト削減のことなどをベルガーと話し合い、距離が縮まったと感じます。すでに決まったので仕方ありませんがベンツが抜けても道を間違えないように、ともに進んでいきます。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第14戦もてぎ決勝 #5大湯会心の逆転勝利!!シリーズタイトルは#1宮田が連覇

#5大湯会心の3勝目!!

2017FIA-F4選手権最終戦の決勝が11月12日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、予選3番手からスタートした#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)が終盤トップに立ち、今季3勝目を挙げてシーズンを締めくくった。また前日の第13戦でポイントリーダーに浮上した#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)もこのレースを3位で終え、ランキング2位の#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)が5位に終わったため、2年連続でシリーズチャンピオンを獲得した。

快晴の下、12周の決勝レースがスタートした

優勝は大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)

決勝2位は澤田真治(B-MAX RACING F110)

決勝3位は宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)

優勝した大湯都史樹(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

チャンピオンを決めた宮田莉朋(TOM\'S SPIRIT)と片岡龍也

表彰式: 優勝・大湯都史樹、2位・澤田真治、3位・宮田莉朋

第14戦決勝は朝8時15分より12周で行われた。今年からGTのフリー走行がなくなったにもかかわらず、この日の朝はゲートオープン前から多くの観客が詰めかけ、シーズン最後の戦いを見守っていた。天候は晴れ。申し分のないコンディションでの戦いとなった。

スタートでトップに立ったのは予選2番手の#50澤田真治(B-MAX RACING F110)。予選3番手の大湯が2位で続き、ポールポジションの宮田は冷えた路面に手こずり、スタートで3位に後退してしまうが、1-2コーナーで並びかけて来た笹原を懸命に抑え込んでポジションを守った。笹原は逆に#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)にかわされて5位に後退してしまった。

そこからは澤田、大湯、宮田、角田の接近戦が何周も続いたが、追い抜きの難しいもてぎのレイアウトと、近づけばダウンフォースの抜けるフォーミュラカーの特性から4人とも決め手を欠き、ライバルのミスを待つ展開となった。

そして転機は10周目にやって来た。

スタートからギリギリの走りで攻め続けた澤田が90度コーナーでホイールをロックさせて僅かにオーバーラン。大湯はそれを見逃さずに最終コーナーでピタリと背後につけ、続く1コーナーでアウトから仕掛けていった。しかし澤田も一歩も引かず、二人は並走のまま1-2コーナーを走り抜け、3コーナーの手前でようやく大湯が前に出た。

両者がバトルに没頭する間に3位の宮田も澤田を射程圏内に入れ、3-4コーナーで追い抜きを試みるが、これは成功せず。これに乗じて宮田のアウトに並びかけた角田はグラベルにはみ出したがなんとかポジションをキープした。

一方笹原はブレーキングで挙動が安定しないなど終始苦しい走りを強いられ、宮田を追い詰めるどころか周回ごとに差を広げられる状態。なすすべなく5位でレースを終えた。

大湯は結局澤田に1.073秒差をつけて12周を走りきり、第10戦富士に続いて今季3勝目を挙げてシーズンを締めくくった。澤田は今季初の連続表彰台ながら目前の勝利を逃した格好だが、それも今の実力と自らを納得させている様子。宮田はこのレースで3位表彰台を得てシリーズポイントを231と伸ばし、昨年に続いてFIA-F4のチャンピオンを獲得した。

第14戦優勝  大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)
優勝・大湯都史樹(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト) 今日は前に近づけばダウンフォースが抜ける、という状況の繰り返しで、前の選手もなかなかミスをしないし、後ろは迫ってくるし、残り周回数は減っていくしでどうしよう?と思っていたところ「来た!!」という感じで。あそこはもう絶対引くわけにはいかないと思って頑張りました。FIA-F4は技術的な差が本当に少ないので、ほんのちょっとしたきっかけで大きく結果が変わってしまいます。そういう中で、去年はとにかく勝ちたい気持ちばっかりでしたが、今はレース全体を考えて戦うことができるようになりました。今シーズンを通じて大きく成長できたと思います。
第14戦2位  #50澤田真治(B-MAX RACING F110)
決勝2位・澤田真治(B-MAX RACING TEAM) 優勝が目の前にあったので、悔しいレースになりました。今シーズンは表彰台に上がることもなかったので、もてぎ大会で表彰台に上がれたことは良かったですが、最後を優勝で飾れなかったのは残念です。スタートからずっとギリギリで、あまり余裕を持って走っていなかったので何回かホイールロックをさせる状況でした。ギリギリでやってる中でああなったので、これが今の自分の実力だと思います。やれることはやりました。ただ自分が足りてなかったのだと思います。クルマは今シーズンで一番いい状態でした。勝てるクルマだったので残念です。
第14戦3位 #1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
決勝3位・宮田莉朋(TOM\'S SPIRIT) 勝って終わりたかったんですけど、今はなんか...チャンピオンを取ったってボードを見せられて、ガッツポーズはしたかったんですが、レースに勝ったわけでもないのでちょっと複雑な気持ちでした。チャンピオン取れたことは嬉しいし、多分今後も2年連続ってのはないと思います。何より今年僕が出ることをチームが引き受けたことや、それに対して支援してくれた皆さんに本当に感謝しています。今後は坪井選手のように僕自身がFIA-F4を戦うドライバーの目標になるような選手になりたいです。今シーズンはずっとポイントリーダーになれなくて、最後に逆転する結果になりました。今までカートではなんども同じようなことをやってますが、フォーミュラでも同じことが経験できたことはすごく嬉しいです。チームや自分を信じてレースをすれば結果がついてくることがわかってすごく嬉しいです。今日は勝てなかったけど、昨日までやって来たことが全て結果に繋がったと思うので。こうして自力でチャンピオン取れたのは鈴鹿の2戦目が大きかったかなと思います。何よりホンダのホームコースだったので「負けちゃいけない」と今まで以上に準備していったので。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第14戦もてぎ決勝結果

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/12) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Team
TireLapTotal_Time
Behind
15大湯 都史樹HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL1223'49.613
250澤田 真治B-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
DL121.073
31宮田 莉朋FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
DL121.445
48角田 裕毅SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL121.608
56笹原 右京HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL123.746
616篠原 拓朗Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
DL124.352
760川合 孝汰DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
DL124.842
87大滝 拓也SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL125.836
936小川 颯太FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
DL126.661
1055細田 輝龍DRP F4
FIELD MOTORSPORT
DL127.381
1162平木 湧也DENSOルボーセF4 FTRS
Le Beausset Motorsports
DL127.767
1235河野 駿佑HubAuto F110
HubAuto Racing
DL1213.257
1325高橋 知己点天&イーストアップwith Field
FIELD MOTORSPORT
DL1213.913
1439浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
DL1214.284
1513岩佐 歩夢BMG F110
B-Max Racing team
DL1215.539
1661平木 玲次DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
DL1215.634
1717朝日 ターボヴァンガードまるはアイカーズF110
Buzz International
DL1215.893
1889庄司 雄磨HubAuto F110
HubAuto Racing
DL1217.649
1918加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110
Buzz International
DL1221.327
2070小山 美姫Leprix Sport F110
leprix sport
DL1224.091
2199ダニエル・フロストZAP SPEED F110
ZAP SPEED RACING TEAM
DL1225.713
2268チア ウィング ホンB-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
DL1231.159
2363金澤 力也VSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
DL1231.746
2477大井 偉史Skill Speed
スキルスピード
DL1232.230
259畑 亨志アーネクトwith Field
FIELD MOTORSPORT
DL1238.962
2644小野寺 匠NRS F110
NRS
DL1240.984
2783ライジングNRS RISING F110
NRS
DL1244.161
2815早瀬 広道Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
DL1245.023
2980菅波 冬悟OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
DL1254.360
3086大阪 八郎COLLET F110
ZAP SPEED RACING TEAM
DL1257.813
3123YUGOS2R Racing
N-SPEED
DL1258.369
322仲尾 恵史TCS-奈良初参加おっちゃん号
TEAM RIGHT WAY
DL121'10.668
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ----
-54G.W.リッケルト Jr.PAM KOTA RACING
ARN RACING
DL012Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 宮田莉朋(FTRSスカラシップF4) 1'58.002 (8/12) 146.48km/h
  • CarNo.80は、2017 FIA-F4競技規則第15条1.1)(衝突)により、競技結果に30秒を加算した。
  • CarNo.2は、2017 FIA-F4競技規則第15条1.3)(妨害行為)により、競技結果に30秒を加算した。

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎポールポジション会見 「僕Q2やりたいです、ってのが片岡の毛穴からプンプン出てたんで、僕がQ1を走りました」(谷口信輝)

予選フォトセッション: 両クラスのポールシッター

GT500クラスPP #23MOTUL AUTECH GT-R

松田次生
GT500クラスポールポジションの松田次生(NISMO) 今年は開幕戦から苦労して、自分のキャリアでも2009年以来のずっと勝てない状況が続く中で、ロニー選手だったり、クルマを仕上げてくれたスタッフだったり、タイヤの開発が努力を続けた結果、去年のポールタイムを上回るタイムが出たのは本当にすごいことだと思います。チャンピオンは後からついてくるものだし、今年はまだ一回も勝っていないので、まずは最終戦で勝ちたい。それに集中して明日も頑張っていきたいです。エンジンに関しては壊れる時は壊れるものなので、僕らは信じていくだけです。
ロニー・クインタレッリ
GT500クラスポールポジションのロニー・クインタレッリ(NISMO) ここにくるまでに次生やチームスタッフとものすごく努力して、クルマ、エンジン、タイヤ、なるべくベストのものをとものすごく頑張ってくれて、二人も頑張りました。Q1も次生が予定よりもあとの周でベストラップを出したので、こんな状況でもあのタイムが出るなら、絶対Q2もいけると思いました。プレッシャーもありましたけど、先週子供が初めてカートに出て、僕と同じヘルメットのカラーリングでものすごく頑張ってくれたので、そこからも特別なパワーをもらったと思います。アタックでは5コーナーで飛び出しそうな感じだったんですけど、なんとか踏ん張れました。とにかく今日はすごくいい一日だったと思います。

GT300クラスPP #4グッドスマイル初音ミクAMG

谷口信輝
GT300クラスポールポジションの谷口信輝(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 非常に嬉しいです。ポールポジションは1ポイントがつきますし、ライバルとの差は少しでも広げておきたいので。昨日(9日)ここでドライバーズブリーフィングをやった時に、明日も明後日もここに来たいね、と言っていました。まずは第一関門突破です。明日またここに来たいなと思います。アタックの順番は特に決まっていないんです。そのレースウィークの公式練習を走ってみて、Q1を余裕で通れそうなのか怪しいのかでQ1をどっちが走るかを決めてます。余裕がありそうなら公式練習でフレッシュタイヤを履いてない方が走るようにしてます。今回は片岡自身がもてぎは得意だと。もてぎの片岡だと。略して「もて岡」だと言ってるぐらいなんで。「僕Q2やりたいです」ってのが毛穴からプンプン出てたんで、僕がQ1やりました。本当は僕もQ2やりたかったんですけど、いいアタックでした。
片岡龍也
GT300クラスポールポジションの片岡龍也(GOODSMILE RACING & TeamUKYO) 自分が初のポールポジションが取れて嬉しいのと、それがこのタイミングだったのも嬉しいです。マシンの調子は練習走行からよくて、Q1でも谷口さんがだいぶ差をつけて1番で帰って来たので、ここから引き継いで落とすわけにはいかないなというプレッシャーを感じました。正直Q1は2位か3位で渡してくれると嬉しかったんですけど。そういうプレッシャーの中で、しかも無線で聞いたARTA(M6)のタイムが想定よりかなり速かったので、正直「マジか」という思いの中で、アタックラップはちょっとイメージを強めて走った結果、ポールが取れました。もてぎに関しては自信があるのでどうしてもQ2やらして欲しいと思っていたし、谷口さんが一回ポールをとって、二人ともポールを取るというのはなかなかないことなので、両方とって今シーズンを締めくくりたいなと思いました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 コースレコード更新で#23モチュールGT-Rが今季初ポール!

コースレコード更新で逆転タイトルへ!!

2017オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGTグランドファイナル」の公式予選は11月11日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、GT500クラスで#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)が1'36.316と旧規定で樹立されたコースレコードを上回る圧倒的な速さをみせ、今季初のポールポジションを獲得した。GT300クラスも#4谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)も1'46.076と従来のレコードを大幅に上回り、第2戦富士以来今季2度目のポールポジションを獲得した。

公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。天候は晴れ。気温はやや上昇したものの強い風が吹き、空力マシンのGT500クラスには難しいコンディションとなったようだ。

予選Q1

GT500クラスポールポジションの松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)

GT500クラス予選2位の大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組(WAKO\'S 4CR LC500)

GT500クラス予選3位の平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500)

GT300クラスポールポジションの谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)

GT300クラス予選2位の高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)

GT300クラス予選3位の黒澤治樹/蒲生尚弥組(LEON CVSTOS AMG)

各クラス15分間で行われる予選Q1。GT500クラスはミシュランタイヤを履く2台のニッサンGT-Rが好タイムを記録。#46千代勝正(S Road CRAFTSPORTS GT-R)が1'37.224でトップ。#23松田次生(MOTUL AUTECH GT-R)は最初のアタックでコースを飛び出したものの、次の周にうまく仕切り直して1'37.345を記録し、2番手でQ2進出を果たした。最初のミスを受けての「置きに行ったタイム」での2位という結果に、NISMOは逆に自信を深めることとなった。3位には#36中嶋一貴(au TOM'S LC500)がつけたが、優勝候補の一角であるはずの#38石浦宏明(ZENT CERUMO LC500)が僅か0.01秒及ばず9位。ディフェンディングチャンピオンの#1ヘイッキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD LC500)も11位という結果に終わり、揃ってQ1落ちを喫する結果となった。

GT300クラスは前戦タイでポールポジションを獲得した#21リチャード・ライアン/柳田真孝組(Hitotsuyama Audi R8 LMS)がメカニカルトラブルにより出走できないという波乱の幕開け。トップタイムを記録したのは#4谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)で、#88平峰一貴(マネパランボルギーニ GT3)が2位。#25山下健太(VivaC 86 MC)が3位につけた。朝のフリー走行でドライブシャフトのトラブルに見舞われた#5藤波清斗(マッハ車検MC86 GTNET)も13位に入り、見事Q2進出を果たしている。

予選Q2

12分間で争われる予選Q2。GT500クラスは残り時間が7分を切ったあたりで各チーム続々とコースイン。まずは#6大嶋和也(WAKO'S 4CR LC500)が1'37.207でトップにつけ、これに#37平川亮(KeePer TOM'S LC500)が1'37.366で続く展開に。しかしやや遅れてコースインした#23ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)がセクター1から飛ばしに飛ばし、途中5コーナーで危ない場面はあったと本人は振り返ったものの、そこでもどうにか踏みとどまって1周をまとめてコントロールラインに飛び込んできた。記録されたタイムは1'36.316。2位以下を0.891秒も引き離す圧倒的な速さでポールポジションを獲得してみせた。これは現行規定よりもダウンフォース量の多い旧規定の車両で平手晃平(DENSO KOBELCO SARD RC F)が記録した1'36.491をも上回るものだった。

GT300クラスは第2戦富士で自身通算初のスーパーGTでのポールポジションを獲得した#4片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が今度は自らの手でQ2を走り、こちらも昨年中山雄一(TOYOTA PRIUS apr GT)の樹立した1'46.760を大幅に上回る1'46.076を叩き出して自力での初ポールを達成してみせた。2位には#55高木真一(ARTA BMW M6 GT3)が1'46.300で続き、#65蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG)が1'46.341、#25松井孝允(VivaC 86 MC)が1'46.451と、こちらは上位4チームがレコードを更新する結果となった。

第8戦決勝は明日午後1時30分より53周で行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第13戦もてぎ決勝 #1宮田ポール・トゥ・フィニッシュでランキングトップに浮上!!

ついに逆転!#1宮田連覇に着実な一歩!

11月11日に栃木県のツインリンクもてぎで行われたFIA-F4選手権第13戦の決勝レースは、ポールポジションからスタートした#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)が独走で今季4勝目を達成。シリーズポイントで#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)を僅かに上回ってポイントリーダーに浮上した。

オープニングラップの3コーナーに侵入するトップグループ

優勝は宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)

決勝2位は篠原拓朗(Media Do ADVICS影山F110)

決勝3位は澤田真治(B-MAX RACING F110)

決勝5位は笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)

優勝した宮田莉朋(TOM\'S SPIRIT)

表彰式: 優勝・宮田莉朋、2位・篠原拓郎、3位・澤田真治

第13戦決勝は午後1時10分より12周で行われた。スタートを制したのは宮田。予選2位の#50澤田真治(B-MAX RACING F110)がそれに続く一方で、予選3番手の#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)は同4番手の笹原と1コーナーで接触、揃って順位を落とすことになってしまった。

澤田は1周目の90度コーナーでアウトから宮田に並びかけるが、惜しくもオーバーラン。その隙に#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)、#16篠原拓朗(Media Do ADVICS影山F110)らの先行を許してしまう。しかしその大湯も4周目のS字に差し掛かったところで突如サスペンションアームの折損に見舞われ、惜しくもリタイヤとなってしまった。

こうしてライバル達が次々と後退していく中、トップの宮田は終始安定したペースでリードを広げて12周を走りきり、第12戦鈴鹿に続いての2連勝、今季通算4勝目を挙げた。
2位は篠原、3位には澤田が入り、いずれも昨年の最終戦もてぎ以来の表彰台を獲得した。

また、この勝利により宮田はシリーズポイントを216に伸ばしたため、5位に終わった笹原をわずか2ポイント上回ってドライバーズランキングトップに浮上。シリーズ連覇をかけて明日の決勝に臨むことになった。

果たして最後に笑うのは宮田か笹原か。第14戦決勝は明日の朝8時15分より12周で戦われる。

第13戦優勝 #1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
とにかく勝てたことがすごく嬉しいし、レースペースもよかったので、明日に向けての課題というか、そこが見つかったかなと。終盤は試し試し走って、それが最後うまくまとまったのでファステストが取れた、という感じです。まだまだ詰めれるところがあるし、ベストを更新できるクルマでもありました。とにかくチャンピオンより優勝。勝ちにこだわって走りたいです
第13戦決勝2位 #16篠原拓朗(Media Do ADVICS影山F110)
去年の最終戦はポールスタートで抜かれて2位で、かなり後ろからも追われてる展開だったので。今日は運もありますけど、そういう意味でもよかったと思います。最初は自分が遅いポイントがあり、そこは分かっていたんですけど、うまく修正できて引き離せてよかったです。
第13戦決勝3位 #50澤田真治(B-MAX RACING F110)
悔しいです。結果を受け止めるしかないなと。明日も2位からスタートなので今日の反省をしっかりして、優勝で終われるように頑張ります。序盤は速かったんですけど、終盤伸び悩んだので、そこが課題かなと。自分のダメなとこがたくさん出たので、もう一回考え直します。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選総合結果

■GT500 Class

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/11) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
123松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'37.345R1'36.316
26大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ
WAKO'S 4CR LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.7951'37.207
337平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.5361'37.366
446本山 哲
千代 勝正
S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'37.2241'37.530
524佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH1'37.5721'37.580
6100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'37.8411'37.713
736中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
au TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.3591'37.916
817塚越 広大
小暮 卓史
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'37.3611'37.927
938立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.858
1012安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS1'37.980
111ヘイッキ・コバライネン
平手 晃平
DENSO KOBELCO SARD LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'38.062
128野尻 智紀
小林 崇志
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'38.164
1316武藤 英紀
中嶋 大祐
MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
YH1'38.706
1464ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL1'38.735
1519関口 雄飛
国本 雄資
WedsSport ADVAN LC500
TOYOTA LEXUS LC500
YH1'39.066
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'36.491)を更新しました。

■GT300 Class

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2017-11-11) Knock Out Qualify Weather:Fine Course:Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Model
TireWhQ1Q2
14谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-Benz AMG GT3
YH1'46.825R1'46.076
255高木 真一
ショーン・ウォーキンショー
ARTA BMW M6 GT3
BMW M6 GT3
BS1'47.659R1'46.300
365黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON CVSTOS AMG
Mercedes-Benz AMG GT3
BS1'47.571R1'46.341
425松井 孝允
山下 健太
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH1'47.411R1'46.451
511平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX AMG GT3
Mercedes-Benz AMG GT3
DL1'47.9961'47.166
633藤井 誠暢
スヴェン・ミューラー
D'station Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH1'47.8731'47.416
718中山 友貴
川端 伸太朗
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH1'47.5521'47.465
851中山 雄一
坪井 翔
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
BS1'47.8381'47.524
99ジョノ・レスター
峰尾 恭輔
GULF NAC PORSCHE 911
Porsche 911 GT3 R
YH1'47.6501'47.677
1088織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'47.3371'47.833
117ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH1'47.7291'47.838
125坂口 夏月
藤波 清斗
マッハ車検MC86 GTNET
TOYOTA 86 MC
YH31'47.9671'48.023
1361井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'47.8881'48.555
142高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'47.7891'50.605
1560飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH1'48.059
163星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'48.273
17111石川 京侍
山下 亮生
エヴァRT初号機Rn-s AMG GT
Mercedes-Benz AMG GT3
YH1'48.362
1887細川 慎弥
佐藤 公哉
ショップチャンネルランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'48.364
1931嵯峨 宏紀
久保 凜太郎
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS1'48.510
2026山田 真之亮
ジェイク・パーソンズ
TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA
Audi R8 LMS
YH1'48.541
2110富田 竜一郎
吉田 広樹
GAINER TANAX triple a GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'48.555
22117井出 有冶
阪口 良平
EIcars BENTLEY GT3
BENTLEY CONTINENTAL GT3
YH1'48.689
2330永井 宏明
佐々木 孝太
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
YH1'48.722
2452番場 琢
脇阪 薫一
埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC
TOYOTA MARK X MC
YH1'48.735
2550都筑 晶裕
新田 守男
Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
YH151'48.753
26360柴田 優作
青木 孝行
RUNUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'49.009
2748高森 博士
田中 勝輝
植毛GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'49.280
2835ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
ナタポン・ホートンカム
ARTO 86 MC 101
TOYOTA 86 MC
YH1'49.914
2922和田 久
城内 政樹
アールキューズSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'50.006
-21リチャード・ライアン
柳田 真孝
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
DLabsence
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'46.760)を更新しました。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第13戦もてぎ決勝結果

SUPER GT Rd.3 MOTEGI -RIJ- (2017/11/12) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Team
TireLapTotal_Time
Behind
11宮田 莉朋FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
DL1223'50.769
216篠原 拓朗Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
DL126.031
350澤田 真治B-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
DL127.439
460川合 孝汰DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
DL128.247
56笹原 右京HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL129.672
636小川 颯太FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
DL1215.203
77大滝 拓也SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL1216.745
88角田 裕毅SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL1217.127
917朝日 ターボヴァンガードまるはアイカーズF110
Buzz International
DL1218.770
1035河野 駿佑HubAuto F110
HubAuto Racing
DL1219.392
1125高橋 知己点天&イーストアップwith Field
FIELD MOTORSPORT
DL1221.929
1262平木 湧也DENSOルボーセF4 FTRS
Le Beausset Motorsports
DL1223.221
1389庄司 雄磨HubAuto F110
HubAuto Racing
DL1223.252
1461平木 玲次DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
DL1224.564
1513岩佐 歩夢BMG F110
B-Max Racing team
DL1225.125
1663金澤 力也VSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
DL1225.501
1780菅波 冬悟OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
DL1225.763
1899ダニエル・フロストZAP SPEED F110
ZAP SPEED RACING TEAM
DL1229.699
1918加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110
Buzz International
DL1232.152
2070小山 美姫Leprix Sport F110
leprix sport
DL1233.635
2177大井 偉史Skill Speed
スキルスピード
DL1235.932
229畑 亨志アーネクトwith Field
FIELD MOTORSPORT
DL1243.421
232仲尾 恵史TCS-奈良初参加おっちゃん号
TEAM RIGHT WAY
DL1243.695
2444小野寺 匠NRS F110
NRS
DL1244.001
2515早瀬 広道Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
DL1244.347
2668チア ウィング ホンB-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
DL1248.979
2786大阪 八郎COLLET F110
ZAP SPEED RACING TEAM
DL1258.863
2883ライジングNRS RISING F110
NRS
DL1259.266
2923YUGOS2R Racing
N-SPEED
DL121'02.256
3054G.W.リッケルト Jr.PAM KOTA RACING
ARN RACING
DL121'12.458
3139浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
DL111Lap
3255細田 輝龍DRP F4
FIELD MOTORSPORT
DL102Laps
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ----
-5大湯 都史樹HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
DL39Laps
  • Fastest Lap: CarNo.1 宮田莉朋(FTRSスカラシップF4) 1'58.461 (10/12) 145.91km/h

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式練習 トップタイムは#37KeePer LC500

2017スーパーGT第8戦「もてぎGTグランドファイナル」の公式練習が11月11日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、GT500クラスは#37平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM'S LC500)が1’37.530でトップタイム。GT300クラスは#4谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)が1'47.139でトップだった。

 公式練習: GT500クラストップタイムは平川亮/ニック・キャシディ組(KeePer TOM\'S LC500)  公式練習: GT300クラストップタイムは谷口信輝/片岡龍也組(グッドスマイル初音ミクAMG)

2017シーズン最終戦の公式練習は午前8時45分より105分間で行われた。FIA-F4の公式予選では少しだが雨が降っていたものの、GTの走行が始まると空は次第に晴れていき、気温も徐々に上がってきた。

序盤トップに立ったのは#37KeePer TOM'S LC500。それを開始1時間あまりで#100山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)が1'37.902を記録してトップに浮上。その後も伊沢拓也が終盤の専有走行で1'37.837まで縮めてみせたが、チェッカー寸前にキャシディが1'37.530を叩き出して再びトップに返り咲いた。2位には#100 RAYBRIG NSX-GT、3位には#36中嶋一貴/ジェームス・ロシター組(au TOM'S LC500)が続いた。

GT300クラスは序盤でトップに立った#4 グッドスマイル初音ミクAMGがそのままトップで走行を終了。専有走行でもこれを上回るチームは出てこなかった。2位には#55高木真一/ショーン・ウォーキンショー組(ARTA BMW M6 GT3)、3位は#21リチャード・ライアン/柳田真孝組(Hitotsuyama Audi R8 LMS)とFIA-GT3勢が上位を占めた。JAF-GT勢の最上位は#25松井孝允/山下健太組(VivaC 86 MC)の4位だった。

スーパーGT第8戦はこのあと午後2時よりノックアウト方式で公式予選を行う。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第13戦、14戦もてぎ公式予選 #1宮田連続ポール獲得で逆転連覇に好発進

#1宮田逆転へ好感触!!

FIA-F4選手権第13戦、14戦の公式予選が11月11日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、2016年王者の#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)がベストタイム、セカンドベストタイム共にトップとなり、2戦連続でポールポジションを獲得した。

第13戦、第14戦ともポールポジションの宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)

第13戦、第14戦とも予選2位の澤田真治(B-MAX RACING F110)

第13戦予選3位、第14戦予選5位の角田裕毅(SRS/コチラレーシング)

第13戦予選5位、第14戦予選3位の大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)

2017シーズン最終大会の公式予選は午前8時より30分間で行われた。朝のもてぎは曇り。気温も10度を下回る中、コースの一部では小雨も降ってくるという難しいコンディションでの走行となった。

真っ先にコースに飛び出したのはSRS-Fの4台。ポイントリーダーの#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)が計測2周目に1'58.850でトップに立つが、その次の周回では宮田が1'58.150を記録。さらに次の周では1'57.649と最初に1分57秒台に入り、最終的には1'57.585までタイムを縮めてきた。宮田は金曜日の専有走行でも1'57.178の総合トップタイムを記録しており、今週末は頭一つ抜き出ている印象だ。

宮田に続いたのは今シーズン不本意なレースが続いていた#50澤田真治(B-MAX RACING F110)。昨年は表彰台に上がっているこのもてぎで昨年のセッティングをベースに調整を進めてきたのが功を奏したようだ。9月にオートポリスでスポット参戦した全日本F3選手権Nクラスでの経験も影響したのかもしれない。澤田はセカンドベストでも宮田に次ぐ2位につけており、2戦連続でフロントローからスタートすることになった。

ベストタイム3番手にはここまでランキング3位の#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)。本人の感触としては今ひとつのようだったが、この気温の低いコンディションに影響されたのは彼一人だけではなかったということか。セカンドベスト3番手は#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)がつけ、笹原は結局両レースとも4番手からスタートすることに。依然として宮田に対して13ポイント差をつけている笹原だが、宮田が連覇する可能性も無視できなくなってきている。

注目の第13戦決勝は今日の午後1時10分から。第14戦決勝は明日の朝8時15分から、いずれも12周で行われる。

第13戦予選PP、第14戦予選PP  #1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
昨日よりもコンマ5秒くらい遅く、そこらへんが自分的には「トップなのかな?」って不安でした。あとはスタートと1周目、あんまり緊張せず、しっかり自分のメンタルな部分を引き締めていきたいと思います。 去年はレース1でドライタイヤかレインタイヤかで悩みましたが、今回はしっかりドライで予選できたし、決勝もうまく合わせ込めればと思います。 もてぎでは昨年すごく悔しい思いをしてるし、そういう意味ではチャンピオンどうこうより勝ちたい気持ちしかないんで。次のマカオGPにいい流れを持っていきたいなと思います。
第13戦予選2位 、第13戦予選2位  #50澤田真治(B-MAX RACING F110)
ここまで自分の中でうまくいかないことが多かったので。今週は割と周りのことを気にせずに落ち着いて自分のことだけやれたので、予選でも淡々と上がってこれたという。これだけ冷えてるんで、タイヤが温まるのに時間がかかると思っていました。そこでタイヤを温めるという意味も込めて序盤から攻めてはいました。 本当はポールを取りたかったんですが、フロントローが取れたのは良かったです。決勝に向けてまたアジャストしてうまくやれればと思います。 F3に出たことは、乗ったことのないクルマに乗ったことで新たな収穫もありました。それが少し活きている部分もあると思います。それ以外はカートしか乗ってなくて、本当に鈴鹿ぶりにFIA-F4に乗ったので、最初は結構戸惑いました。徐々にタイムを上げていくことができました。 クルマは基本的に去年のもてぎのセッティングで、それを今週に合わせていった感じです。 フロントローからのスタートなので、最低でも表彰台。優勝をしたいと思います。
第13戦予選3位、第14戦予選5位  #8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)
予選はあまり思うような結果にはなんなかったんですけど。第13戦はとりあえずスタートを決めて、最後まで諦めずに挑んで。一番いいのは優勝したいです。昨日のフリー走行からしたらあんまり調子は良くなかったんですけど。自分の感触では全然3位いける感じじゃなかったんで、ホッとはしていますけど、できればもうちょっと行きたかったですね。
第13戦予選5位、第14戦予選3位  #5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)
ちょっとタイヤの内圧が低くて。後半はそこそこいいペースで走れて、セカンドベストは良かったんですが、内圧が高ければもうあとコンマ1くらいはいけてたと思うので、惜しかったなと思います。もうちょっと、コンマ05くらい縮められそうだなって時に黄旗が出ていて。もう緩めるしかなかったんで。 レースペースはいいと思うので、そこで力を発揮できればと思います。 5番手スタートなので混戦になればいいですが、ならなかった時にどうやってトップを狙おうかなあと。やっぱりスタートを決めるしかないでしょうね。4番手以上ならもっとチャンスがあるんですが、これだけ僅差の中で5番手っていうのは厳しそうです。僕は後半のペースがいいと思うので、そこで勝負していきたいです。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式練習結果

■GT500クラス

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/11) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
137平川 亮
ニック・キャシディ
KeePer TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.530--177.227
2100山本 尚貴
伊沢 拓也
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'37.837 0.307 0.307176.671
336中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
au TOM'S LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.864 0.334 0.027176.622
417塚越 広大
小暮 卓史
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'37.891 0.361 0.027176.574
524佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
YH1'37.904 0.374 0.013176.550
638立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'37.929 0.399 0.025176.505
723松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'37.967 0.437 0.038176.437
86大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ
WAKO'S 4CR LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'38.009 0.479 0.042176.361
919関口 雄飛
国本 雄資
WedsSport ADVAN LC500
TOYOTA LEXUS LC500
YH1'38.153 0.623 0.144176.102
1012安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
BS1'38.256 0.726 0.103175.918
1116武藤 英紀
中嶋 大祐
MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
YH1'38.267 0.737 0.011175.898
121ヘイッキ・コバライネン
平手 晃平
DENSO KOBELCO SARD LC500
TOYOTA LEXUS LC500
BS1'38.303 0.773 0.036175.834
1346本山 哲
千代 勝正
S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500
MI1'38.418 0.888 0.115175.628
148野尻 智紀
小林 崇志
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT
BS1'38.484 0.954 0.066175.510
1564ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
DL1'38.857 1.327 0.373174.848

■GT300クラス

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/11) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Maker Model
TireWhTimeBehindGapkm/h
14谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes-Benz AMG GT3
YH1'47.139--161.332
255高木 真一
ショーン・ウォーキンショー
ARTA BMW M6 GT3
BMW M6 GT3
BS1'47.293 0.154 0.154161.101
321リチャード・ライアン
柳田 真孝
Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
DL1'47.544 0.405 0.251160.725
425松井 孝允
山下 健太
VivaC 86 MC
TOYOTA 86 MC
YH1'47.658 0.519 0.114160.554
588織戸 学
平峰 一貴
マネパランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'47.757 0.618 0.099160.407
633藤井 誠暢
スヴェン・ミューラー
D'station Porsche
Porsche 911 GT3 R
YH1'47.822 0.683 0.065160.310
765黒澤 治樹
蒲生 尚弥
LEON CVSTOS AMG
Mercedes-Benz AMG GT3
BS1'48.036 0.897 0.214159.993
851中山 雄一
坪井 翔
JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
BS1'48.042 0.903 0.006159.984
911平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
GAINER TANAX AMG GT3
Mercedes-Benz AMG GT3
DL1'48.073 0.934 0.031159.938
1018中山 友貴
川端 伸太朗
UPGARAGE BANDOH 86
TOYOTA 86 MC
YH1'48.127 0.988 0.054159.858
119ジョノ・レスター
峰尾 恭輔
GULF NAC PORSCHE 911
Porsche 911 GT3 R
YH1'48.207 1.068 0.080159.740
1210富田 竜一郎
吉田 広樹
GAINER TANAX triple a GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
DL1'48.261 1.122 0.054159.660
137ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
Studie BMW M6
BMW M6 GT3
YH1'48.387 1.248 0.126159.475
143星野 一樹
高星 明誠
B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'48.390 1.251 0.003159.470
152高橋 一穂
加藤 寛規
シンティアム・アップル・ロータス
LOTUS EVORA MC
YH1'48.404 1.265 0.014159.450
1660飯田 章
吉本 大樹
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
YH1'48.413 1.274 0.009159.436
17117井出 有冶
阪口 良平
EIcars BENTLEY GT3
BENTLEY CONTINENTAL GT3
YH1'48.529 1.390 0.116159.266
1887細川 慎弥
佐藤 公哉
ショップチャンネルランボルギーニ GT3
Lamborghini HURACAN GT3
YH1'48.883 1.744 0.354158.748
1926山田 真之亮
ジェイク・パーソンズ
TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA
Audi R8 LMS
YH1'48.984 1.845 0.101158.601
2050都筑 晶裕
新田 守男
Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3
YH151'49.011 1.872 0.027158.562
215坂口 夏月
藤波 清斗
マッハ車検MC86 GTNET
TOYOTA 86 MC
YH31'49.017 1.878 0.006158.553
2261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
DL1'49.021 1.882 0.004158.547
2352番場 琢
脇阪 薫一
埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC
TOYOTA MARK X MC
YH1'49.139 2.000 0.118158.376
2431嵯峨 宏紀
久保 凜太郎
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
BS1'49.249 2.110 0.110158.216
25360柴田 優作
青木 孝行
RUNUP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'49.308 2.169 0.059158.131
2630永井 宏明
佐々木 孝太
TOYOTA PRIUS apr GT
TOYOTA PRIUS
YH1'49.353 2.214 0.045158.066
27111石川 京侍
山下 亮生
エヴァRT初号機Rn-s AMG GT
Mercedes-Benz AMG GT3
YH1'49.820 2.681 0.467157.394
2848高森 博士
田中 勝輝
植毛GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
YH1'49.919 2.780 0.099157.252
2935ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
ナタポン・ホートンカム
ARTO 86 MC 101
TOYOTA 86 MC
YH1'51.260 4.121 1.341155.357
3022和田 久
城内 政樹
アールキューズSLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3
YH1'51.506 4.367 0.246155.014

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第14戦もてぎ公式予選結果

SUPER GT Rd.8 MOTEGI GRAND FINAL -RIJ- (2017/11/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
11宮田 莉朋FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
1'57.634--146.939
250澤田 真治B-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
1'57.743 0.109 0.109146.802
35大湯 都史樹HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'57.862 0.228 0.119146.654
46笹原 右京HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'57.880 0.246 0.018146.632
58角田 裕毅SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'57.932 0.298 0.052146.567
616篠原 拓朗Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'57.961 0.327 0.029146.531
736小川 颯太FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
1'57.983 0.349 0.022146.504
860川合 孝汰DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
1'57.995 0.361 0.012146.489
962平木 湧也DENSOルボーセF4 FTRS
Le Beausset Motorsports
1'58.046 0.412 0.051146.426
107大滝 拓也SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'58.072 0.438 0.026146.393
1155細田 輝龍DRP F4
FIELD MOTORSPORT
1'58.093 0.459 0.021146.367
1235河野 駿佑HubAuto F110
HubAuto Racing
1'58.113 0.479 0.020146.343
1317朝日 ターボヴァンガードまるはアイカーズF110
Buzz International
1'58.195 0.561 0.082146.241
1489庄司 雄磨HubAuto F110
HubAuto Racing
1'58.195 0.561 0.000146.241
1561平木 玲次DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
1'58.195 0.561 0.000146.241
1613岩佐 歩夢BMG F110
B-Max Racing team
1'58.306 0.672 0.111146.104
1739浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
1'58.488 0.854 0.182145.879
1880菅波 冬悟OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1'58.493 0.859 0.005145.873
1925高橋 知己点天&イーストアップwith Field
FIELD MOTORSPORT
1'58.549 0.915 0.056145.804
2070小山 美姫Leprix Sport F110
leprix sport
1'58.756 1.122 0.207145.550
2163金澤 力也VSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
1'58.815 1.181 0.059145.478
2218加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110
Buzz International
1'58.851 1.217 0.036145.434
2399ダニエル・フロストZAP SPEED F110
ZAP SPEED RACING TEAM
1'58.876 1.242 0.025145.403
2477大井 偉史Skill Speed
スキルスピード
1'58.917 1.283 0.041145.353
2568チア ウィング ホンB-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
1'59.577 1.943 0.660144.551
2615早瀬 広道Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
2'00.053 2.419 0.476143.978
2744小野寺 匠NRS F110
NRS
2'00.054 2.420 0.001143.977
282仲尾 恵史TCS-奈良初参加おっちゃん号
TEAM RIGHT WAY
2'00.106 2.472 0.052143.914
299畑 亨志アーネクトwith Field
FIELD MOTORSPORT
2'00.170 2.536 0.064143.838
3083ライジングNRS RISING F110
NRS
2'00.629 2.995 0.459143.290
3186大阪 八郎COLLET F110
ZAP SPEED RACING TEAM
2'01.326 3.692 0.697142.467
3254G.W.リッケルト Jr.PAM KOTA RACING
ARN RACING
2'02.951 5.317 1.625140.584
3323YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'03.113 5.479 0.162140.399
---- 以上基準タイム(110% - 2'09.486)予選通過 ----

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第13戦もてぎ公式予選結果

SUPER GT Rd.3 MOTEGI -RIJ- (2017/11/11) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2017 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
11宮田 莉朋FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
1'57.585--147.000
250澤田 真治B-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
1'57.740 0.155 0.155146.806
38角田 裕毅SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'57.820 0.235 0.080146.707
46笹原 右京HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'57.840 0.255 0.020146.682
55大湯 都史樹HFDP/SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'57.841 0.256 0.001146.680
616篠原 拓朗Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'57.904 0.319 0.063146.602
760川合 孝汰DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
1'57.912 0.327 0.008146.592
855細田 輝龍DRP F4
FIELD MOTORSPORT
1'57.954 0.369 0.042146.540
917朝日 ターボヴァンガードまるはアイカーズF110
Buzz International
1'57.968 0.383 0.014146.522
1036小川 颯太FTRSスカラシップF4
TOM'S SPIRIT
1'57.969 0.384 0.001146.521
1162平木 湧也DENSOルボーセF4 FTRS
Le Beausset Motorsports
1'58.025 0.440 0.056146.452
127大滝 拓也SRS/コチラレーシング
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'58.055 0.470 0.030146.415
1335河野 駿佑HubAuto F110
HubAuto Racing
1'58.076 0.491 0.021146.388
1489庄司 雄磨HubAuto F110
HubAuto Racing
1'58.152 0.567 0.076146.294
1539浦田 裕喜SACCESS RACING F4
SACCESS RACING
1'58.183 0.598 0.031146.256
1680菅波 冬悟OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1'58.183 0.598 0.000146.256
1761平木 玲次DENSOルボーセF4
Le Beausset Motorsports
1'58.183 0.598 0.000146.256
1813岩佐 歩夢BMG F110
B-Max Racing team
1'58.270 0.685 0.087146.148
1925高橋 知己点天&イーストアップwith Field
FIELD MOTORSPORT
1'58.282 0.697 0.012146.134
2070小山 美姫Leprix Sport F110
leprix sport
1'58.682 1.097 0.400145.641
2199ダニエル・フロストZAP SPEED F110
ZAP SPEED RACING TEAM
1'58.719 1.134 0.037145.596
2263金澤 力也VSR Lamborghini SC
VSR Lamborghini S.C. Formula Jr.
1'58.811 1.226 0.092145.483
2377大井 偉史Skill Speed
スキルスピード
1'58.830 1.245 0.019145.460
2418加藤 潤平ATEAM Buzz Racing F110
Buzz International
1'58.839 1.254 0.009145.449
2568チア ウィング ホンB-MAX RACING F110
B-MAX RACING TEAM
1'59.171 1.586 0.332145.043
269畑 亨志アーネクトwith Field
FIELD MOTORSPORT
1'59.678 2.093 0.507144.429
2715早瀬 広道Media Do ADVICS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'59.819 2.234 0.141144.259
282仲尾 恵史TCS-奈良初参加おっちゃん号
TEAM RIGHT WAY
1'59.881 2.296 0.062144.184
2944小野寺 匠NRS F110
NRS
2'00.028 2.443 0.147144.008
3083ライジングNRS RISING F110
NRS
2'00.525 2.940 0.497143.414
3186大阪 八郎COLLET F110
ZAP SPEED RACING TEAM
2'01.257 3.672 0.732142.548
3223YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'02.505 4.920 1.248141.096
3354G.W.リッケルト Jr.PAM KOTA RACING
ARN RACING
2'02.947 5.362 0.442140.589
---- 以上基準タイム(110% - 2'09.486)予選通過 ----

Vitz関西

ヴィッツ関西:第4戦最終戦鈴鹿 予選最高位2番手タイム獲得! レースは中止。1年を振り返って

  • チーム代表者:高崎保浩
  • チーム監督:長屋宏和
  • ドライビングアドバイザー:佐藤公哉・霜野誠友
  • チーフメカニック:永原達也
  • エントリー台数 71台 予選落ちあり

 年4戦、前戦の鈴鹿で学んだ経験を活かし、最終戦に挑みました。今回もマシンを入れ替え、3人にはこの1年間での成長を感じられるようにしました。

  • 勝木選手は前戦で旧型456号 今回は新型212号
  • 廣島選手は前戦で新型212号 今回は旧型456号
  • 和田選手は前戦で新型122号 今回は旧型220号

 マシンの差ではなく、自身のドライビングの走りの差を実感させました。チームのドライバーは、レース経験が浅く、自分よりもまわりのことに意識がいってしまう傾向があるので、まずは一番近い存在のチームメイトと競争をする意味でマシンシャッフルをしました。

■金曜占有走行 表彰台の目標へ

 前戦で組み立てたレースウィークの流れを変えず、同じように金曜日最終占有走行で予選を意識した走行をさせました。雨の鈴鹿をヴィッツで走るのは初めてで、どのような順位になるか全く分かりませんでした。

 占有走行Aグループ、勝木選手と廣島選手が走行。廣島選手2番手、勝木選手6番手で2人ともそれぞれ課題はありましたが、走り初めのリザルトは順調でした。

 占有走行Bグループ、和田選手が走行。和田選手13番手、アウトラップのデグナーコーナーでコースオフしてピットイン。その後、走行できましたが13番手で終えました。このコースオフで和田選手の流れを止めてしまったのは事実ですが、これも和田選手の経験のひとつだと思っています。

 この結果から開幕前に掲げていた表彰台の目標がはじめて見えました。

■土曜日予選 ドライバーは好調をキープ!

  • 廣島選手 2番手
  • 勝木選手 5番手
  • 和田選手 14番手

 持ち込んだパッケージ、この1年の流れを読んで、僕の中では全員がトップ10入り、最上位は5位で上出来だと予想していました。決勝表彰台も見え、前戦の課題だった緊張からくるミスをなくすために、精神的なゆとりを持たせることに集中しました。

・予選Aグループ 廣島選手と勝木選手

 予選アタックで、チャンピオンのゼッケン1峯選手の後ろに廣島選手、勝木選手をつかせ、引っ張ってもらってタイムを出させました。オープニングラップで差が開かずに戻ってきたので、チャンスありと感じました。1周目、峯選手より速いタイムでトップタイム! これには本当に驚きと喜びを感じ、このままと願いましたが、2周目に峯選手がタイムアップさせ、廣島選手は予選は2番手で終えました。

 その後、話しを聞くと、峯選手が廣島選手のスリップを使おうと譲ってくれた周にコースオフ、その周のセクター2でベストタイムが出ていたので、1コーナーのミスが無ければ、トップを狙えたかもしれません。まだ精神面の課題はたくさん残っていると感じました。

 勝木選手は序盤6番手タイムでしたが、最後の周にベストタイムを更新し、5番手で予選を終えました。このタイムアップはこの1年の成長だと感じ、凄くいい予選になりました。

・予選Bグループ 和田選手

 予選トップに並ばせようと、ピットアウトしたものの、黒田選手を前にいかせてしまい、本人の弱さを感じました。タイムが出ていなくても、気持ちを強く持っていなければ、速くはなれないと思います。チームは作戦を立て、そのための良い場所を作り上げています。ドライバーはそれを実行しないといけません。和田選手を成長させてあげられなかったことを凄く後悔しています。

■日曜日決勝 台風で中止!

 予選の結果が良かっただけに残念ですが、台風21号の影響でイベントが中止となりました。突然の発表で、もやもやした気持ちをどこにぶつければ良いのか分かりませんでしたが、また来年、もっと成長したチームとドライバーで、今期以上の結果を出したいと思います。本音は、ドライバーにレースをさせてあげたかった。走らせてあげたかったです。

■1年間を振り返って

 年間4戦の短いシリーズで、チーム全員が成長したと思います。僕は、チャンピオンゼッケン1の峯選手の動きを常にチェックし、レースウィークをどのように組み立て、タイヤ、マシンの仕上げ、暖機、ピットアウト、ピットイン、目で見えること全てをチームに還元しようとしました。その上で、3人にとって1番良い作戦を考えていました。最終戦は同じピットだったので、本当に勉強になりました。

 今年の開幕戦、まわりのチームからは突然現れた目立つけど遅いチームと思われていたと思いますが、最終戦の予選で、1周だけでもトップを取った時のまわりのチームのどよめきは誇らしいし、チームとして成長出来たんだなと実感しました。たぶん、面倒くさいチームになったと思いますが、ヴィッツレースに新しい風を吹かせたと実感しています! 事故後、人間関係や仕事で学んだ経験が、レースにも活かせるんだと感じた1年でした!

 最初、ドライバー3人に会ったのはレースウィークの金曜日の夜ご飯。「こいつら大丈夫か?」が第一印象でトップとのタイム差は3秒以上! レース経験上のこのタイム差で上位を狙えるわけがないし、基本全てを見直さなければならないと感じていました。僕自身も監督一年生、ヴィッツレース見るのも一年生でドライバーの状況とレースの流れを学んでいたのが開幕戦でした。

 第2戦は、金曜日、最初の練習走行でワークスマシンを勝木選手の大クラッシュで失い、マシンを寄せ集めて何とか3台ともレースは出来ましたが、その悪い流れをドライバーもチームも振り切れず、結果は散々でした。しかし、開幕戦で感じたヴィッツレースの流れで、「こうすると良いだろう」と思ったことを実践出来、レースウィークの組み立てには満足出来ていました。悪いところが全て出たのが第2戦でした。

 第3戦は、岡山から鈴鹿に変わり、3人ともにSRS-F鈴鹿レーシングスクールフォーミュラの経験を活かせると思っていました。マシンシャッフルを行い、3人の実力の差とチーム内の団結力を感じられたレースでした。勝木選手のマシントラブルもあり、来年度から投入予定だった速いと言われている旧型マシンを投入出来たのも大きかったと思います。それまで、ドライバーの心の何処かに、「旧型マシンに乗れば1.5秒速くなれる」というチームからしたら邪念があり、その真実を知れたことで、「新型でもいくんだ」とドライバーに自信をつける切っ掛けになれました。

 僕自身、ドライバーに教えることで考え方を振り返られて、凄く勉強になりました。ひとりひとり成長を感じられ、全員が同じ方向に向けていて本当に素晴らしいチームになれたと思います。

 1年間、応援ありがとうございました。2年計画の1年目が終わりました。来年もAVANTEHレーシングの応援宜しくお願い致します。

Hirokazu NAGAYA

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