1月25日、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(ニ
スモ)は、今季の全日本GT選手権GT500クラスの体制を発表した。
注目は、昨年までトヨタに在籍した元F1ドライバー片山右京が、今年はス
カイラインGT-Rのステアリングを握ることだ。すでに昨年まで日産車を駆って
いた鈴木亜久里がホンダNSXに乗ることが発表されており、この抜けた穴を右京
が埋める形となった。
また、支援チームの体制も併せて発表された。
■NISMO
R34 GT-R(エリック・コマス、片山右京、影山正美、ミハエル・クルム)
(ドライバーの組み合わせは未定)
支援チーム
■TEAM IMPUL
R34 GT-R(星野一義、本山哲)
■ハセミモースポーツ
R34 GT-R(長谷見昌弘、田中哲也)
情報提供:NISMO
** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **
1月19日、東京地方裁判所・民事第721号法廷おいて太田哲也選手による全日本GT
選手権第2戦の多重衝突炎上事故(1998年5月3日、静岡県・富士スピードウェイで
発生)による被害に対するレース主催者ら(VICIC、FISCOクラブ、テレビ東京、日本
モーターレーシングセンター、富士スピードウェイ、中村靖比古競技長)に対する損
害賠償訴訟裁判の初公判が行われました。
この裁判を古屋が傍聴してきましたので、ここで報告させていただきます。なお、
これは古屋個人によるレポートであり、太田選手および原告、被告どちらとも直接は
関係ないものであることをお断りしておきます。
法廷の傍聴席は、40席ほどありましたが、ほぼ埋まってしまう35名ほどの傍聴人が
入りました。その中にはTV、新聞、雑誌、ジャーナリストなどのメディア関係者も10
名あまりいました。また、太田選手を応援するファンの方も4,5人来られていまし
た。
残念ながら、太田哲也選手ご本人は、まだケガの回復が十分でないために法廷には、
来られませんでしたが、太田夫人の篤子さんが傍聴席より法廷を見守りました。
公判は午前10時20に開廷。まず、原告代理人(太田選手の弁護士)が原告の訴状
(太田選手の訴え)を、続いて被告代理人(訴えられた側の弁護士)が各被告の答弁
書(訴えられた側の最初の回答書)を裁判官に提出。そして原告代理人から原告弁護
団の『提訴提起にあたって』という太田選手と弁護団の真意を述べた書面を読み上げ
ました。これは、提訴時に太田選手の言葉として伝えられたものと同意のもので、こ
の裁判が賠償金を得ることが真意ではなく、レース界の健全化を狙うものというもの
でした。
そして、被告側の代理人(弁護士)の代表とおぼしき方(名乗られなかったのでど
この代理人かは不明)から、答弁書の主旨が述べられました。
これによると「事故のあったレースはルールに従って行われたものであり、参加者
もプロであり、レース中の事故は自己責任において処理されるもの。運営側には責任
がないものと考える」ということでした。さらにJAFとテレビ東京は、「原告(太
田選手)は、レース参加時に『参加誓約書』にサインしており、これには『競技中の
事故(死亡事故でも)において(運営側の手違いであっても)損害賠償はしないこと
を約束する』とあるので、この訴え自体が無効であり、裁判所は提訴を却下すべきだ
としました。
また、「レースはその中に定められたルールで行われており、裁判で争うことはお
かしい」ということも述べていました。
「レース中の事故に関して救済措置(JAF内にか?)もあるので、裁判にする前に
利用すべきだった」と言ってましたが、原告代理人も知らないということなので、説
明を求めました。しかし、肝心の代理人氏ははっきりとしたことを言えず、もちろん
裁判官もこれに関しては関心ありということで、彼は次回までに調べてくると約束し
ました。
次回公判に関して、被告代理人(代表)は訴状に盛られた懸案が多いことと被告人
が多いことから調査や意見調整に時間が欲しいので、4月以降を求めました。ですが、
さすがに原告代理人も裁判官も時間を使いすぎということで、結局3月8日午前11時
からに決まりました。
今回はここまで終了。約35分ほどでした。
公判終了後に太田選手の弁護士が説明会を用意してくれました。この説明では、先
の『誓約書』のことはもちろん承知しているもので、その内容の理不尽さから法的な
有効性ははなはだ疑問であり、そのような契約書面が法廷で認められるとは思えない。
レースの事故ではないが過去の事例でも、同様な書面が無効になったことはある。と
していました。
次回3月8日から、本格的な答弁が始まるものと思います。時間の取れる方がおら
れましたら、ぜひ傍聴に参加してください。
この法廷の模様をもう少し詳しく書いた記事と、原告弁護団の『訴訟提訴にあたっ
て』の全文、被告側が訴え却下の理由となった『参加誓約書』の主たる文面が、「5・
3富士炎上事故を考えるWebSite」というホームページに掲載されていますので、興
味のある方は、こちらも合わせてご覧いただければと思います。このホームページは、
この裁判と事故の検証をするものことで、太田選手を支援しようという有志によって
作成されたものです。アドレスは『http://www.interq.or.jp/sun/fuji9853/』です。
フリー・モータースポーツ・ライター
古屋 知幸 = QYB04322 =
t-furuya@first.win.ne.jp
■2000年フォーミュラ・ニッポン公式走行会開催日程
第1回 3月2日(木)、3日(金) 鈴鹿サーキット
第2回 3月17日(金)、18日(土) ツインリンクもてぎ
第3回 4月28日(金)、29日(土・祝) 富士スピードウェイ
第4回 7月7日(金)、8日(土) スポーツランドSUGO
第5回 7月19日(水)、20日(木・祝) CP MINEサーキット
シーズン終了後の特別走行会の日程、場所は現時点で未定。
情報提供:株式会社日本レースプロモーション(JRP)
** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **
ホンダの2000年JGTCモータースポーツ計画を掲載します。
以下、F1部分は会議室2に、CART部分は会議室6に、また海外関連部分については
会議室5に掲載します。
*** FMOTOR4 山川 順治/SDI00976(RIJ) ***
HONDA MOTOR SPORTS PRESS INFORMATION
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■全日本GT選手権(JGTC)
'97年より、国内レーシングカー・コンストラクター(株)童夢と(株)無限の
共同事業「無限×童夢プロジェクト」を結成。N-GT仕様NSXを開発し、
JGTCに参戦してきた。本年は、さらに開発・塾生を薦めた2000年型ホンダ
NSXを「無限×童夢プロジェクト」より、JGTC参戦チームに供給すると同時に、
「無限×童夢プロジェクト」もレーシングチームとして参戦する。チーム体制は新たな
チームを加えた新体制となり、4チーム/5台が参戦する。
《車両概要(N-GT仕様 ホンダNSX)》
--------------------------------------
|型 式 |NA2
車|全長×全幅 |4,430×1,610(mm)
|ホイルベース |2,530(mm)
体|トレッド(フロント×リア)|1,580×1,585(mm)
|重 量 |1,100kg以上
|フレーム |アルミモノコック構造×鋼管ロールゲージ
| |+CFRP補強
--------------------------------------
エ|型 式 |C32B(DOHC VTEC)ベース
|形 式 |水冷V型6気筒横置
ン|総排気量 |3.5l
|燃料供給方式 |ホンダ PGM・F1
ジ|点火方式 |ホンダ PGM・IG
|バルブ形式 |DOHC 4バルブ
ン|最高出力 |480PS以上
|最大トルク |40kg-m以上
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ミッション |ヒューランド製 6速シーケンシャル
--------------------------------------
サスペンション |ダブルウィッシュボーン+
| ショーワ製 インボードダンパーユニット
--------------------------------------
ブレーキ |AP製 フロント6ポット&
| リア4ポットキャリパー
--------------------------------------
タイヤ |フロント 280/35R18:リア 330/40R18
--------------------------------------
《参戦体制(ゼッケン順)》
--------------------------------------
No. | マシン名 |エントラント名 | 監 督 |ドライバー
--------------------------------------
8 | ARTA NSX |AUTOBACS RACING |鈴木 亜久里|鈴木 亜久里
| | TEAM AGURI | |土屋 圭市
--------------------------------------
16 |Castrol 無限 NSX| | |中子 修
| | | |道上 龍
------------無限×童夢プロジェクト | TBA |-----
18 |TAKATA 童夢 NSX | | |脇坂 寿一
| | | |金石 勝智
--------------------------------------
64 |Mobil 1 NSX |Mobil 1 Nakajima Racing |中嶋 悟 |TBA
--------------------------------------
100 | TBA | チーム国光 |高橋 国光 |飯田 章
| |with MOONCRAFT | |服部 尚貴
--------------------------------------
すでに報道されているように、1998年5月3日に富士スピードウェイで
開催された全日本GT選手権第2戦富士の決勝フォーメーション・ラップ中
に多重衝突炎上事故に遭い、重傷を負った太田哲也選手が、主催者、JA
F、競技長、サーキットなどを相手取って損害賠償訴訟(民事裁判)を起
こしています。
この裁判の初公判が、1月19日午前10時から東京地裁の民事第721号法廷
で行われることになりました。
裁判の傍聴(つまり見学)は誰でも自由に出来ます。先の通り意義のあ
る裁判だと思いますので、平日の午前ではありますが、興味ある方はぜひ
傍聴されてはと思います。
希望者があれば、裁判後に太田選手の弁護士により状況の説明(会見)
を行うということです。マスコミの方はもちろん、興味がある方が居られ
れば一般の方も参加しても構わないそうです。
ただ、人数が分からないと会場や資料の手配が出来ないそうなので、参
加したい方は古屋までメールでお知らせください。
連絡しないと入れないと言うことではないので、急遽行けるようになった
という方は現場で合流してもかまいません。
この初公判の案内は「がんばれ!太田哲也」ホームページのニュース・
ページでも取り上げています。地裁への案内や裁判傍聴に関しても取り上
げてますので、よろしければこちらもご参考にしてください。
「がんばれ!太田哲也」ホームページ・アドレス
http://www.win.ne.jp/~t-furuya/ganbare/
P.S.
なお、古屋はGTインサイドレポートというGT-A発行のニュースリリースの
スタッフですが、この活動およびGT-Aと、今回の裁判に関する告知に関し
て行動はまったく無関係であり、古屋個人によるものであることを、お断
りしておきます。
この発言に何か疑問、問い合わせ等がありましたら、下記のメールアドレス
で古屋まで直接お願いします。
モータースポーツ・ライター
古屋 知幸 = QYB04322 =
e-Mail: t-furuya@first.win.ne.jp
2000フォーミュラ・ニッポン第1回公式走行会 鈴鹿で開催
新年早々高木虎之介の参戦が話題となったフォーミュラ・ニッポンだが、
2000年第1回目の公式走行会が開幕戦の行われる鈴鹿サーキットで下記のと
おり行われる。
日 時:3月2日(木) 10:00~12:00/14:00~16:00
3月3日(金) 10:00~12:00/14:00~16:00
当日は遊園地入場料(大人1600円、小中学生800円、3歳~未就学児童400円)
で見ることができます。
また、翌3月4~5日は、鈴鹿サーキットのファン感謝デーが開催されます。
情報提供:株式会社日本レースプロモーション(JRP)
** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.com) **