スーパーGT第2戦「富士GT500kmレース」の公式予選1回目は、#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム組)が暫定ポールを獲得。#12カルソニックGT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)も2番手につけ、GT-R勢が1-2という結果になった。 GT300クラスは#87JLOCランボルギーニGT3(山西康司/山内英輝組)がトップだった。
今回の公式予選はスーパーラップ方式が採用された。各クラス上位10台のみが次のスーパーラップへの参加を許される。 公式予選1回目は午後1時より各クラス15分間の専有走行のみで争われた。
最初に行われたのはGT300クラスの走行。 コースコンディションが午前中よりも良くなってきたためか、各チーム走り始めから午前中のベストタイムを上回ってきた。 この時点のトップは#87ランボルギーニの山西。2番手には#11アウディの田中哲也がつけ、#15ポルシェの土屋武士が3番手と、ここまではFIA-GT3の独壇場だ。 午前中トップの#3GT-Rは千代勝正が午前中のベストを上回ってみせたが、ここでは4番手に留まった。 GT500クラスは走り始めてすぐに #23モチュールGT-Rのクルムと#100レイブリックHSVの山本がタイヤ交換のためにピットに戻ってきた。
限られた時間内でのギャンブルだったが、これが功を奏してクルムは1分43秒640を終了間際に叩き出して堂々のトップに。#100山本も同様の作戦をとったが、ピットアウトのタイミングもあって7番手と、こちらもスーパーラップ進出を決めてきた。 しかしこれにより敗退することになったのは#100レイブリックの塚越だった。 昨年はミシュラン勢の強さばかりが目立ったウェットコンディションだったが、今回ばかりはブリヂストンが意地を見せた結果と言えるだろう。
スーパーラップはこのあと午後2時30分より、GT300クラスから行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO/ Photo: Keiichiro TAKESHITA