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全日本GT選手権

GTインサイドレポートAllStar/5

                          NICOS CUP GT ALL STAR RACE 1998
                       1998  GT INSIDE REPORT
   GT AllStar in TI Circuit                                    15 Nov. '98
   Inside Report                インサイドレポート2             FMOTOR4版
 -------------------------------------------------------------------------
NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Cirucit AIDA(11/15)

☆各メーカー、有力チームに来季の構想をきく
トヨタ自動車 モータースポーツ部 柘植和廣 主担当員
「今年のモデルは、スカイラインに対してはボチボチ、NSXに対しては大幅に負けて
るな、と思います。そういう状況のなかで(来年に向けて)いろいろなアイディア
をスタートさせています。去年から今年までは正常進化版でした。NSXが速くなるこ
とは予想していましたけど、チームの総合力で対抗できれば、と思っていたんです。
ただ、思った以上に(NSXが速かった)…。来年はエンジン、駆動系、シャシーす
べて、ガラッと変わったもののほうがいいかな、という議論のもとに製作していま
す。今の作りかたとは違うアプローチで行うということです。
 具体的にはまずボディ剛性ですが、これをもう少し上げます。今でもそんなに悪
くはないので、基本的にロールケージ(の改良)で行います。空力はガラッと変わ
ります。まだ最終的には決定していませんが、中速コース用と高速コース用と2種
類考えないといけないかな、と思っています。サスペンションは、もともとTS010 
のアップライトを使ったりしていたんですが、時代もだいぶ変わって来ているので
これも全部変えます。接地性とか、サスペンション剛性とかいろいろな部分で見直
すところがあります。エンジンは今のものを踏襲して、それを改良して、というこ
とになります。排気量が少ないのはつらいですが、軽量コンパクトなのは有利です。
低重心で慣性モーメントをいかに小さくするかというのがレーシングカーの基本、
というかクルマの基本ですから。燃費などでは厳しい条件になっていますが、2
リッターのままでやろうと。以前はいわゆる“ドッカンパワー”というヤツだった
のですが、今ではかなり改善されています。燃費も改善しようということでやって
います。年内にシェイクダウンしたがったのですが、ムリですね。
 図面を引くのも空力も基本的にTRDです。台数は全体的には今年と同じくらいにな
るのかな、と思っています。ただ、開幕戦までに間に合うのは2~3台ですかね。
レースは勝ったり負けたりの世界で、負けたり負けたりじゃ…。チャンスがあれば
勝てる、というところにいないとね。そういう意味では今年はうまくいかなかった
なと思っています。来年は、失敗するかもしれないけどチャレンジしよう、と。現
在のマシンは基本を変えないまま4年来ているんです。ここで大きく変えようかな、
と。改良ではなく、思いきったことを入れ込んでいかないと勝てないな、と思って
います。来年はNSX、スープラ、スカイラインの三者が絡み合った展開になるよう
になると、もっとおもしろいレースになるんじゃないかなと考えています」


ニスモ技術部 岡 寛 監督
「相手のいなかったGTC初年度の94年を別にすれば、全日本のチャンピオン獲得はグ
ループCカー時代の92年以来です。実はいちばんほしかったタイトルなんです。シ
ーズン当初から、今年はシリーズを獲るということでやってきて、そのとおりにな
ったので良かったな、と思っています。たいへんでしたけどね。結果として23号車
と2号車の間に差が出てしまったんですが、これにはふたつ理由がありました。ひ
とつは(2号車に)ツキがなかったこと。もうひとつはシーズン後半で2号車のアン
ダーステアの度合いが大きくなってしまったことです。現在(アンダーステアの原
因を)調べているところですが、まだ対策はできていません。ツキがなかったとい
うのは、2号車は緒戦でギアボックスが壊れてしまい、もてぎでは接触して遅れた。
一方23号車は接触が少なかったし、最終戦で接触していますけど大事には至らなかっ
た。その意味で2号車にはツキがなかったということです。2台でワン・ツーとい
うつもりでやってきているんですけど、こういう結果になってしまった。来年に向
けてフィードバックしようとは思っていますが、ドライバーには申し訳なかったと
思っています。
 来年の体制についてはまだはっきりしていないんですが、後退はしない方向で進
めています。ただ、現在GT-Rで参加しているチームのスポンサーの問題もあるし、
ほかにもGT-Rでやりたいというチームもあるので、台数については現状ではなんと
も言えません。ともかくスカイラインファンががっかりするようなことのないよう
にニッサン/ニスモとしても努力していきたいと思っています。
 ニスモ・チームとしては、データも分散してとれるし、いい意味での競争もでき
るので、今年同様に2台体制でやりたいと思っています。ただ、増やすことはでき
ません。
 来年はR34型のスカラインGT-Rになるわけですが、今年はスープラとは互角だっ
たものの、NSXと比較すると速さが足りなかった。ただ、抜群の耐久性がありまし
た。ですので、来年は速さを上げて行こうということでやっています。97年モデル
から98年モデルへは大幅な変更をしましたが、98年から99年へは劇的な変更はあり
ません。R33と比較するとR34はホイールベースが100 ミリほど短くなっています
し、良くなっている部分をそのまま生かしながら、細かい部分の積み上げをしてい
くつもりです。来年のレギュレーションでは最低地上高の規定が変わりそうなので
すが、重心等についてはもう限界に来ています。空力については今、日産の風洞を
使ってウチの鈴鹿美隆さん(R92CP等の空力デザインを担当)がやっています。スト
レートの速さは前面投影面積で決まりますが、これは減らすことはできないので、
ドラッグを減らしてダウンフォースを増やす方向でやっています。エンジンについ
てはパワーよりもレスポンスを向上させる方向でチューニングして行くつもりです。
開発は今年同様オーテック・ジャパンにお願いすることになる予定です。ニューマ
シンは開幕戦から全車間に合うように開発する予定です。シェイクダウンはできる
だけ早くやりたいですね。1月中にはやりたいと思っています」


無限 技術部 永長 真マネジャー
「NSXは、昨年最後の2戦と今年全戦でポールポジションを獲っていますので、速さ
という面ではかなりのところまでいけたかな、と思っています。あとは強さの面で、
いかに強さを持たせるか、というのが今年のテーマでした。そのために(予選/
レースが)終わるごとに全チームが集まってデータ持ち寄って公開し合いながら、
次のステップへと進めてきました。われわれもそれをもとに対策を講じてきたわけ
です。これは各チームの協力なくしてはできないことなんですが、それがうまく回
ってきたので今シーズン後半、NSXがいつも優勝圏内にいるということになったんだ
と思います。ただ、まだ熟成させたとは思っていせん。信頼性、耐久性ではまだま
だ今年一年では解決していないことがあります。その面では来年も今年の延長上で
やっていきます。来年レギュレーションが変更されて、ミドシップカーは50kg重量
増となり、リストリクターも今より絞られることになります。つまり相対的な競争
力は今より落ちるわけです。ですからその面では来年は今年の延長ではなくなりま
すが、クルマ作りのコンセプトとしては大きくは変わりません。たとえば1年間使
えばどうなるのか、というデータも取ってきていますので、今あるクルマでもポテ
ンシャル的には来年も十分使えるということがわかっています。そこに新しいアイ
ディアを盛り込んでいくというのが一番現実的ではないかと思います。今年駆動系
でトラブルが出ましたので、それは変えていきたいと考えています。ほかにも、や
りたい部分は片手にあまるほどあるんです。ただ、2000年からレギュレーションが
大きく変わる可能性があるので、新しいステップというのは2000年からかな、と
思っています。
 来年のマシンの台数については楽観できない状況です。増やせればそれに越した
ことはありませんが、私としては現状維持かな、と思っています。先ごろ発表され
たホンダS2000には個人的には非常に興味はありますが、ああいう素材ですから、
われわれ以外でやるところが出てくるんじゃないでしょうか。われわれとしてはNSX
の開発をやりながらというのは余裕がありません。
 ところでGTCに参戦するわれわれの目的のなかには、もともとチャンピオンを獲る
というのは入ってなかったんです。それが目的なら、たとえば1台だけワークス仕
様にするというやりかたのほうがラクだと思いますし、ドライバー編成も違ったや
りかたがあると思います。しかし、われわれは4チームイコールで、ハードウエア
に差をつけていないんです。ですから無限のクルマもほかのチームと同じ車体、同
じエンジンです。目標が変われば別なやりかたもあるでしょうが、少なくとも今年
はそうやってきました。4チームに同じものを同じ時期に供給するというのは非常
に努力を要することなんです。来年どういうやりかたでやって行くかはまだ決まっ
ていません。シーズンが終わってから検討することになります。今年の夏以降、急
激に(経済)環境が変わってきたじゃないですか。今もその状況は変わってないで
すからね。来年、今の規模が維持できればいいんじゃないんですかね」


チーム・タイサン
千葉泰常監督「GT500クラスについては、バイパーは来年も続けたいと思っていま
す。来年はレギュレーションが若干変わって、75kg軽くできるということです。こ
れに合わせて軽くするのは簡単ではありませんが、なんとかしたいと思っています。
ただ、スポンサーの都合もあるのではっきりしたことはまだ決まっていません。も
う1台、新しいクルマを出したいという気持ちもありますが、いずれにしても経済情
勢が厳しいなかですので、正式に発表できるのはもう少し先になると思います。
 GT300クラスのタイサンJr.については、土屋さん(土屋エンジニアリング)との
ジョイントは続けたいと思っています。それからもう1台、ポルシェRSRを出場させ
るべく、スポンサー活動を行っているところです。こちらは吉村誠司(27)と田崎
貴英(31)の二人が乗ります。吉村は97年のF4西日本チャンピオン、田崎は今年の
F4西日本シリーズ2位です。二人とも九州の出身で、オートポリスにタイサン・ミュ
ージアムを開設した縁で、ウチのクルマに乗ることになりました。オートポリスは
すばらしいコースですし、地元のかたがたのまとまりもいいのでなにかやりたいと
いうことで、今後月2回のペースで走行会を開催していきます。今年、この後は11月
28日、12月6日、26日に開かれる予定です。二人の地元でもあるので盛り上げていき
たいと思っています。二人はこれまでシングルシーターを中心に活動してきました
が、走る時間が限られていました。これからは、われわれのチームで、ファミリー
として活動していくのが成長の早道になるでしょう。財政的にはラクではありませ
んが、彼らにとってはレースに出場することが一番だいじですから。
 そのほかのドライバーラインアップについてはまだ決定していませんが、松田秀
士と鈴木恵一は来年もわれわれのチームから出場する予定です。舘信吾はGT500にス
テップアップして、トヨタ系のチームから出場するようになりそうです」
吉村誠司「これまではフォーミュラを中心にレースをしてきましたが、ハコにはハ
コの難しさがありますね。まだまだ勉強中ですが、来年、1回くらいは表彰台に上る
ことを目標にがんばります。とくにMINEは地元なので譲りたくないですね」


RE雨宮 雨宮勇美代表
「来年はやるかどうかわからない。半々というところ。一番の問題はタイヤです。
これはオールスターが終わってから考えます。それに、レースは勝つために出るん
ですから、あまりトラブルばかりでは…。周囲に迷惑をかけないようにがんばりた
いんですがね。場合によっては、N1になるかもしれません。やるとしたら、ドライ
バーは、松本晴彦は継続の予定です。もう一人はオーディションをやるつもりです。
もしウチが出られなくても、GT500クラスにステップアップする山路慎一を応援し
てください」


土屋エンジニアリング 土屋春雄代表
「来年のことはなにも決まってない。白紙状態です。希望というか自分の考えでは
GT300クラスに出たいんだけど、速すぎると怒られそうだし…。かといってGT500は
オカネがかかるし、単独じゃできないからね」


キャロッセ(クスコレーシング) 加勢裕二代表
「1勝はしたけど、あとはだらしない1年でしたね。来年もこのまま(継続)の予
定ですが、クルマをどうしていくかというのはこれから考えます。(現状では)戦
闘力は他車に比べて明らかに不足しています。やりたいことはいっぱいありますが、
現実的にできることは限られていますからね…。希望としては重量のバランスを良
くしたいですね。
 チームとしては、初めてフルシーズン参戦してみて、各サーキットを1回ずつ回
って、レース独特のやりかたがようやくわかってきた段階です。サーキットごとの
路面のμの違いとか癖、温度変化によるものなど、少しずつわかってきました。初
心者ですから、ほかのチームの皆さんがもう忘れたようなことを、改めて知ってい
るような状況です。来シーズンはコンスタントに表彰台がねらえるチームになりた
いですね。1勝はラッキーの固まりみたいなものでしたからね(笑)」


☆本年度のGTインサイドレポートは以上です。1年間、ありがとうございました。
*なお、ネットワーク版は逐次オフシーズンの話題が在りましたら、随時お知ら
 せします。

                       GTアソシエイション事務局
                       GTインサイドレポート班
                       古屋 知幸 = QYB04322 =


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