ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP
1997 GT INSIDE REPORT
Round 6 SUGO GT CHAMPIONSHIP 26 Oct.'97
Inside Report Special インサイドレポート 特集 FMOTOR4版
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'97GTC第6戦 SUGO GT選手権レース
GTインサイドレポート・スペシャル
◎GT500クラス・エントラントにきく 3
No.13 エンドレスアドバンGTR 松井秀樹監督
「現状の不満はとくにない。ウチのクルマは96モデルだけれど、富士なんか星野さ
んや長谷見さんの97モデルの前を走れたりしたんですよ。ウチの場合は、レギュレー
ションのなかでいかに速くするか、チーム内でまずやれることをやらないといけな
い段階なんです。要望としては、リストリクターの径をもう少し大きくしてくれた
らと思います。対スープラだと1.5秒の差、同じヨコハマタイヤでも1秒差ですか
ら。前回の富士はトップがスープラばかりだったでしょう。スープラのなかに割っ
て入れるようなレースにしてほしいですね。まあ、ニューツーリングに比べれば均
一化が図られてると思います。来年は、なおいっそうプライベーターにも参加しや
すいようにしてほしいですね。プライベーターには部品が高くて予算的には苦しい
です」
No.8 POWER CRAFT SUPRA 尾籠 登 監督
「他のカテゴリーから比べたらレギュレーションはかなりまともでしょう。今まで
の他のカテゴリーでの経験を経て、正常化してきたんじゃないかな。現状では不満
は全然ないです。ただ、もっとファンと近い位置にこないといけないでしょう。ま
だ、エントラントとファンの距離はあります。どういうふうにすればいいか具体的
なアイデアは出ませんけれど。来年は現状維持でOKだと思います」
◎GTアソシエイション事務局長にきく
当インサイドレポートでは、第4戦、第5戦(一部今回)と、GTCの現状と今後に
ついてのエントラントの意見を掲載してきた。今回は、第5戦時に予告したとおり、
GT-Aサイドの考えかたを加治次郎事務局長にきいた。
GTアソシエイション 加治次郎事務局長
「GT-Aの設立当初からのメンバーが同意した考えかたとして、できるだけ多くの車
種が出場できるようにし、お客さんもたくさん集めよう、しかもそれを一時的なも
のに終わらせず、継続できるようにしていこうということがあります。その考えか
たからすれば、現状は必ずしも成功しているとは認識していません。外部から見れ
ば、お客さんはそこそこ入っているし、参加車両も多く、成功しているように見え
るかもしれませんが、それが継続できるかたちにはなっていません。まだ多くの課
題を抱えています。GT300については、多くの車種がそれほどコストかけずに参加し
ており、タイムも接近して比較的いい状況にあるといえますが、GT500はこのとこ
ろ車種が限られてきています。なんらかの対策を考える必要はあると思います。
車両規則についてはあくまでJAFが決めるものであり、来年の規則がすでに発表さ
れているわけですから、それに沿ってやっていくことになるでしょう。ただ、その
運用については、従来の枠にとらわれない考えかたが必要になってくると思います。
たとえば、トップ争いをするクルマにはきびしく、そうでないところには寛容に、
というのもひとつの考えかたではあります。
GT500より上のクラスを新設するという考えは、GT-A内部には今のところまったく
ありません。日本のGTCは、そこそこ数が売れているクルマでやるというところに基
本があります。価格の高い少量生産車は、その基本理念から外れることになります。
といっても、FIA GTを走っているようなクルマは絶対に入れないというつもりはあ
りません。プライベートがメーカー系チームに対抗するために持ってくることは、
むしろ歓迎します。もちろんその場合は、日本のGT500の性能に揃うように調整して
もらうようになるでしょう。その意味で車重は1250kg、リストリクターは国内の車
両と同じという規定は妥当といえるのではないでしょうか。ただ、これを車両によっ
て変えることもありうると思います。しかし、メーカーがこういった車両でGT500に
出てくるということは望ましくないでしょう。そうすると先に言ったGT-Aの基本理
念から外れてしまうわけですから。
日本でモータースポーツをもっとメジャーなものにしていくためにも、従来のよ
うにひとつのカテゴリーを作っては壊しというやりかたをしていたのではいけない
でしょう。お客さんやスポンサーを裏切らないためにも、継続的なかたちでやって
いけるような態勢を自分たちの手で整備していこうというGT-Aの基本理念を、改め
てみなさんにも再確認していただきたいと思います」
*今回のレポートは以上です。
*このレースの模様はTV東京系で11/3 11:30より放映されます(#2963参照)。
お見逃しないように。
*'97選手権シリーズは以上で終了ですが、
NICOS CUP GTオールスター戦でもGTインサイドレポートは
発行されますので、ツインリンクもてぎでのGTオールスター戦(11/15,16)も
お楽しみに。
GTアソシエイション事務局
GTインサイドレポート班
古屋 知幸 = QYB04322 =
*全日本GT選手権シリーズに関するご質問、ご意見はモータースポーツ
フォーラムの国内レース会議室(FMOTOR4/MES:10)または、上記の古屋までメー
ルでお寄せください。みなさまのご意見はGT-A関係者のお手元に必ずお届けし
ます。
また、インターネット・ホームページ"GTC Offcial WebSite"でも、最新の
GTC情報をカラー写真入りでお知らせしています。こちらにもメッセージコー
ナーがございますのでぜひお越しください。
URLは、"http://www.gtc.infosim.co.jp/"です。
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