ALL JAPAN GRAND TOURING CAR CHAMPIONSHIP 1997 GT INSIDE REPORT Round 6 SUGO GT CHAMPIONSHIP 22 Oct.'97 Preview Report プレビューレポート FMOTOR4版 ------------------------------------------------------------------------- '97GTC第6戦 SUGO GT CHAMPIONSHIP いよいよGTクライマックス! 栄冠を手にするのは、トムスか、サードか。それとも... 1997年全日本GT選手権シリーズもついにファイナルとなる第6戦「SUGO GT選手 権レース」を迎える。昨年に続き今季もGT500、GT300両クラス共にこの最終戦にチャ ンピオンが決定する。まずは注目のドライバーズ・タイトルを検証してみよう。 GT500チャンピオンのシミュレーション Rd.5 Rd.6順位 Po.No. Driver Point 差 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11以下 ---------------------------------------------------------------------------- 1 36 クルム/D・L・ロサ 67 87 82 79 77 75 73 71 70 69 68 67 2 39 影山正美 63 -4 83 78 75 73 71 69 67 66 65 64 63 3 37 関谷/利男 54 -13 74 69 66 64 62 60 58 57 56 55 54 4 39 谷川達也 48 -19 68 63 60 58 56 54 52 51 50 49 48 5 2 鈴木亜久里 48 -19 68 63 60 58 56 54 52 51 50 49 48 獲得ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1 0 GT500クラスでチャンピオンの可能性があるのは上記の表にある5チーム7人だ。 このうち谷川達也は影山正美のセカンド・ドライバーなのでここでは対象から外さ せてもらう。また、シーズンを通じてコンビを組んでいるドライバーたちは便宜上 1人とさせてもろう。 まず、自力でチャンピオンとなれる権利を持つのは、クルム/デ・ラ・ロサ組と 正美の2人だけ。ともに優勝した場合はその時点でチャンピオンとなれる。逆に言 えば、それ以外は全て他者の結果次第という混戦模様というわけだ。今季ともに2 勝を挙げているだけに本命には違いないのだが、いかんせんこの2人のマシンには、 その勝利に見合った大きなウエイトハンデが搭載される。クルム組のNo.36カスト ロール・トムス・スープラには90kg、正美のNo.39デンソーサードスープラGTには 60kg。ターボ車はウエイト増加に強いと言われるが、いかなスープラといえどもこ れだけの重量は、アップダウンのきついSUGOでは致命的とも言える。SUGOで一番キ ツイ登りはメインストレートの前半部分。これだけのウエイトを積むとここでの加 速が奪われることになり明らかにタイムに影響する。それだけにこの2チームが優勝 する至難の業だろう。となるとどの順位なら優位かというと、クルム組は4位以上 が目標になるだろう。このポイントなら正美は最低でも3位、もしくは2位に入ら ないと得点で上回れない。ちなみに同ポイントなら上位入賞回数が多い方が上にな るので、クルム組5位、正美3位でともに75ポイントの時は、優勝2回、2、3、 5位各1回とすべての入賞回数が同じになる。規定上この場合は走行距離の多い方 が上位となるので、第5戦MINEで完走している正美に分があることになるが、手元 計算なので正式な裁定を待つことになるだろう。 この2人の次にランキングされるのは、関谷/利男組だ。だが、現時点でのトッ プとの得点差は13。彼のNo.37カストロール・トムス・スープラはハンデ30kg。仮に 優勝したとしても、クルム組が6位以下、正美が3位以下になることが条件となる。 クルム組は、今季開幕戦をリタイアした以外すべてのレースで表彰台を獲得すると いう安定感があるだけに6位以下という成績は序盤にトラブルにでも無い限り考え にくい。さらにクルム組は守りのレースをすることが予想されるだけに少々辛い位 置であることは確かだ。 最後の候補者は鈴木亜久里(No.2 ZEXELスカイライン)だが、ポイント差は19で 自らが優勝してもクルム組が11位以下、正美が7位以下、関谷組が3位以下が条件 となる。これは正にミラクルな可能性だろう。 GT300はRS☆Rシルビアの逃げ切りなるのか!! タイサンRSRの逆転の可能性は?! GT300チャンピオンのシミュレーション Rd.5 Rd.6順位 Po.No. Driver Point 差 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11以下 ---------------------------------------------------------------------------- 1 19 織戸/福山 82 102 97 94 92 90 88 86 85 84 83 82 2 26 恵一/新田 74 -8 94 89 86 84 82 80 78 77 76 75 74 獲得ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1 0 GT300の方はNo.19 RS☆Rシルビアの織戸学/福山英朗組とNo.26タイサンスター カードRSRの鈴木恵一/新田守男組の2組に絞られている。現在では織戸組が8ポイ ントの差を付けて恵一組をリードしている。このため織戸組は2位以上に入れば、 恵一組の結果にかかわらずチャンピオンが決定する。恵一組が逆転チャンピオンと なるには、自らが優勝して織戸組が3位以下になることが最低条件となる。今回、 織戸組のマシンは規定最大の100kgのウエイトハンデを搭載するだけに、上位入賞は かなり厳しい。したがって彼の当面の目標は3位以内となるはず。ただし、恵一組 に優勝の可能性が高くなれば最低でも2位を狙わねばならず、決して楽観できるポ イント差ではないと言える。 さて、互いのポイントを睨むチャンピオン候補を別にすれば、SUGOの優勝候補の 筆頭は誰だろうか。まず挙げられるのは、スープラ勢でハンデがないチーム。特に 今季優勝寸前まで行きながら逃しているNo.38カストロール・セルモ・スープラに注 目したい。ドライバーの1人、金石勝智は先週のフォーミュラニッポンで優勝し、 その勢いもあるだろう。そして、NSXのNo.18avex童夢無限も気になる存在だ。もう 1台のNSX、No.100 RAYBRIG NSXは20kgのハンデの克服できるかが気に掛かる。スカ イラインGT-R勢は、開幕戦こそNo.2 ZEXELスカイラインが優勝したが、以降はスー プラ、NSXの後塵を拝している。最後の意地を期待したい。 GT300では、今季2勝を挙げているNo.19 RS☆Rシルビア、No.26タイサンスター カードRSRともに大きなウエイトハンデを抱えている上に、チャンピオン争いの牽制 のために優勝は考えにくい。となると、先の第5戦MINEでポールを獲ったNo.6 ワイ ズダンロップBP MR2にが注目される。また、MINEは欠場したNo.25つちやMR2も復帰予 定なので、MR2同士の争いが見られるかもしれない。これに今季未だ優勝のないNo.7 RE雨宮SuperG RX7、No.910ナインテンポルシェにパワー的に有利なNo.27シェル・ フェラーリF355が最後のチャンスを狙ってくるのではないだろうか。 このレース、GT300に新たなマシンのエントリーが予定されている。No.77クスコ スバルインプレッサだ。WRCでは総合優勝も飾っているインプレッサを国内有力ラ リーチームのキャロッセ(クスコ)がチューニングしている。マシンが間に合うか ぎりぎりと言うことだが、ぜひスバル・ファンの期待に応えて登場して欲しいとこ ろだ。また、このマシンが相応の実力を示せば、キャバリエに続いて来季の新たな GT300ベースマシンとして注目されることになるだろう。 Report by GTインサイドレポート班 ◎予想エントリーリスト [GT500] 19台 No. マシン ドライバー エントラント タイヤ ---------------------------------------------------------------------------- 2 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/E.コマス NISMO BS 3 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 ハセミ・モータースポーツ BS 4 アルファコンピューターポルシェ 金海辰彦/駒 光武 SUZUKI BANKIN DL 5 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一/M.グーセン TEAM 5ZIGEN DL 8 POWERCRAFT SUPRA W.ガードナー/長坂尚樹 POWERCRAFT BS 10 シャトレーゼ・ポルシェGT2 飯田 薫/R.ファーマン TEAM TMS DL 12 カルソニックスカイライン 星野一義/本山 哲 HOSHINO RACING BS 13 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ/藤村満男 エンドレススポーツ YH 18 avex童夢無限NSX 黒澤琢弥/山本勝巳 無限+童夢PROJECT BS 30 綜合警備 PORSCHE 山田洋二/茂木和男 TEAM TAKE ONE BS 34 STPタイサンアドバンバイパー 土屋圭市/松田秀士 TEAM TAISAN with ADVAN BS 36 カストロール・トムス・スープラ M.クルム/P.デ・ラ・ロサ TOYOTA Castrol TEAM BS 37 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/鈴木利男 TOYOTA Castrol TEAM BS 38 カストロール・セルモ・スープラ 竹内浩典/金石勝智 TOYOTA Castrol TEAM BS 39 デンソースープラGT 影山正美/谷川達也 TOYOTA TEAM SARD BS 88 JLOC ディアブロGTR 和田孝夫/和田 久 JLOC CORSA YH 100 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 チーム国光with MOONCRAFT BS 510 RH CERUMO SUPRA B.ガショー/P.ベルモンド RYOWA HOUSE Pacific TEAM CERUMO DL 556 KURE R33 影山正彦/近藤真彦 NISMO BS [GT300] 25台 6 ワイズダンロップBP MR-2 加藤寛規/藤田孝博 KRAFT DL 7 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一/松本晴彦 RE雨宮レーシング DL 16 YB BMW 318iクーペ 関根基司/藤島敏也 Team Power Magic YH 17 東京科芸専:REロードスター 野上敏彦/細野智行 KAGEISEN RACING TEAM DL 19 RS☆Rシルビア 織戸 学/福山英朗 RS-Rレーシングwith BANDOH YH 20 アイ・オート GAB ポルシェ 高橋健二/須賀宏明 アイ・オートレーシングチーム YH 21 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山康/山本健司 HITOTSUYAMA RACING DL 25 つちやMR2 土屋武士/長嶋正興 土屋エンジニアリング YH 26 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一/新田守男 TEAM TAISAN Jr. YH 27 シェル・フェラーリ F355 太田哲也/S.アンドスカー TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH 28 TEAM FCJ フェラーリ 山崎正弘/杉山正巳 TEAM FERRARI CULB of JAPAN YH 51 コブラポルシェ 石原将光/池谷勝則 コブラレーシングチーム YH 54 シュネルポルシェSDR 田中信幸/斉藤和重 S.D.R. YH 55 Castrol RX7 深沢寿裕/長島正明 SPORTS FACTRY RACING YH 57 SiFo Spider Ver.GT 砂子智彦/吉富 章 ecurie SiFo YH 60 ワイズダンロップBP キャバリエ 佐藤久実/田中 実 KRAFT DL 70 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三/小宮延雄 チーム外国屋 YH 71 シグマテック911 星野 薫/城内政樹 シグマテックレーシングチーム DL 72 WAKO'S BMW M3 牧口規雄/浅見 武 牧口エンジニアリング YH 77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/加勢裕二 クスコ DL 81 ダイシンシルビア 大八木信行/木下隆之 TEAM DAISHIN BS 91 バーディークラブ・MR-2 松永雅博/三原じゅん子 ファーストレーシングチーム YH 333 ポルシェ 清水正智/坂本文人 シミズレーシングエンタープライズ DL 910 ナインテンポルシェ 袖山誠一/見崎清志 910 RACING DL 911 ナインテンTIBポルシェ 芳賀重光/高橋規一 910 RACING DL *このエントリーリストはGTインサイドレポート班の取材により作成 されたものです。公式発表ではありませんので、ご注意ください。 *他のホームページやメディアへの無断転載はご遠慮ください。 マスメディアの方へは別途資料がございますので、古屋までメール でご連絡ください。 ◎タイムスケジュール 10月24日(金)練習走行日 練習走行1回目 10:20-11:20 練習走行2回目 12:30-14:00 練習走行3回目 15:30-16:30 10月25日(土)予選日 ☆GT予選1回目 10:30~11:30 マーチ予選 11:50~12:05 C/Sノーマル予選 12:25~12:40 シビック予選 13:00~13:15 ミラージュ予選 13:35~13:50 ☆GT予選2回目 14:30~15:30 10月26日(日)決勝日 ☆GTフリー走行 8:00~ 8:30 マーチ決勝 9:00~ 9:30(10Laps) C/Sノーマル決勝 10:00~10:30(15Laps) シビック決勝 11:10~11:40(12Laps) ☆ピットウォーク 11:50~12:30 ミラージュ予選 13:00~13:30(12Laps) GTコースイン 13:40~ GT決勝(81Laps) 14:10~16:30(予定) ◎チケット購入のご案内 ☆各種前売り券、好評発売中!! 前売券 ●大人:4,500円 ●ペアチケット:8,500円 決勝当日券 ●大人:5,500円 ●高校生:2,500円 ●中学生以下:無料 パドックパス ●5,000円(入場料別) 駐車料金 ●4輪:1,000円 ●2輪:300円(決勝日) ☆チケット発売所 チケットぴあ(03-5237-9999)/チケットセゾン(03-5990-9999)/ CNプレイガイド (03-5802-9999)/ファミリーマート/ ローソン(福島・宮城地区)他 ☆お問い合わせ インフォメーションダイアル(TEL 03-3409-2365/FAX 03-3409-2307) スポーツランドSUGO(TEL 0224-83-3111/FAX 0224-83-3790) ◎TV中継 11月3日(月/祝日) 11:30~12:45 テレビ東京系全国6局ネット 放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/ テレビせとうち/ティー・エックス・エヌ九州 以上 GTアソシエイション事務局 GTインサイドレポート班 古屋 知幸 = QYB04322 =