夜半に降った雨は上がったが、午前8時からのフリー走行でのコースコンディションはハーフウェット。天候は予報でも回復傾向にあるものの、気まぐれな富士スピードウェイの空を考えると、決勝がドライコンディションである保証はない。 各チームは、ウェットセッティングを確認するために、慎重にマシンをコースに送り出す。
真っ先にコースインしたのは、予選でPP(#2中嶋)、9位(#1ロッテラー)と2人のドライバーが明暗を分けたペトロナス・トムスの2台。予選でも積極的な姿勢が結果に結びついており、随所にチーム力の高さが感じられる。
序盤、コースではかなり水しぶきが上がり、ラップタイムも1分41秒台にとどまっていたが、ライン上がうっすらと乾いてくると、タイムも徐々に上がってきた。
開始から18分を過ぎて#20松田(インパル)が1分40秒を切ってくると、これに#2中嶋(トムス)、#39国本(セルモ)、#32小暮(ナカジマ)、#3安田(コンドー)らが39秒台で続き、ここから各車はさらにタイムアップ。
30分間が経過した終了間際には、#1ロッテラー(トムス)が他を圧倒する1分37秒952を叩き出して、このセッションを締めくくり、以下、#20松田、#40伊沢(ドコモ)、#7大嶋(ルマン)、#19オリベイラ(インパル)、#41塚越(ドコモ)と続いた。
この走行で気を吐いた#40伊沢は、予選をスピンで棒に振っているだけに、決勝での最後尾からの巻き返しが期待される。
決勝は、午後2時スタート。55周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI / Photo: Motorsports Forum, Naoto Katoh