'97全日本F3選手権シリーズ第10戦 決勝 鈴鹿サーキット
11月9日(日)11:20~(17Laps)
伊藤大輔、初優勝!独走で最終戦を制す!
悪夢の富士から3週間。F3ボーイズは最後の戦いの場、鈴鹿に戻ってきた。
シリーズタイトルは、すでにトム・コロネル(今回は来週のマカオGP出場
のため欠場)のものとなっているが、2位の座は#2立川(34P)と#16土屋
(31P)が競り合っている。
シリーズ4位の#1脇阪は富士でのアクシデントに続き、金曜日にもクラッ
シュ。マシンが完調ではなく決勝出走を断念した。
予選結果を見る限り、初めて2分の壁を破った#77伊藤、#2立川が3位以
下を大きく引き離しており、決勝もこの2人の一騎討ちとなることが予想され
た。予選では速いところを見せる#77伊藤だが、ここまで第4戦富士の4位が
最高と満足な結果を残せずにいる。
スタートを制したのは、その#77伊藤。#2立川を従えてトップをひた走る。
1周目を終え、予想どおりこの2台が3位以下を引き離しはじめる。3位集団
の頭には#8舘が上がる。
2周目に入り#77伊藤が#2立川との差を広げ始める。トップ2台は2分1
秒台。3位以下は2分3秒とその差は開くばかり。
ハイペースで飛ばす#77伊藤は、#2立川との差をさらに広げ独走態勢へ。
折り返しを過ぎた9周時点での順位は、
1 #77 伊藤 大輔 Dallara F397/MF204B
2 # 2 立川 祐路 Dallara F397/MF204B - 4"7
3 # 8 舘 信吾 Dallara F397/3S-G -16"4
4 # 4 ミカエル・サンタビルタ Dallara F395改/HKS -17"8
5 #16 土屋 武士 Dallara F397/HKS -18"5
6 #33 リスト・ヴィルタネン Dallara F395改/3S-G -19"3
順位変動はなく、やや単調な展開になっている。
14周目の1コーナー、5位争いを演じていた#33ヴィルタネンが#16土屋
をかわす。
16周目、トップ#77伊藤はややペースを落としてチェッカーに備える。
結局、大きなドラマはなく、#77伊藤がポールポジションから独走で初優勝。
3位#8舘に#4サンタビルタが迫るが逆転はならず。
決勝結果
1 #77 伊藤 大輔 Dallara F397/MF204B
2 # 2 立川 祐路 Dallara F397/MF204B - 4"5
3 # 8 舘 信吾 Dallara F397/3S-G -25"9
4 # 4 ミカエル・サンタビルタ Dallara F395改/HKS -26"6
5 #33 リスト・ヴィルタネン Dallara F395改/3S-G -27"9
6 #16 土屋 武士 Dallara F397/HKS -29"2
●トップ3コメント
#77伊藤
「木曜日から立川選手と競り合って好調でした。予選でレコードマークしての
ポールポジションで気分ものったのがよかったと思います。スタートさえ決め
ればイケルと思ってました。スタート練習の成果が出ました。来年はもう1年
F3の可能性が高いと思います」
#2立川
「木、金曜日とよかったんすが、土曜日からFニッポンに乗りはじめてちょっ
とリズムが狂ったところがあったように思います。決勝は高速コーナーでちょ
っとアンダー気味になってついていくことができませんでした。シリーズ2位
には特にこだわっていませんでした。来年の希望はFニッポンですが、まだ未
定です」
#8舘
「木曜日からエンジンが壊れたり、ワイヤーが切れたり。トラブル続きで車を
満足に仕上げることができなかったことはありますが、でも、トップ2台には
ついていけませんでした。努力不足のシーズンでした。来年もF3やります」
*** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***
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