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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦AP決勝 Cクラスは野村勇⽃が、IクラスはDRAGONがポールtoウィンで3勝目

優勝した野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

 10月20日、2024FIA-F4選手権シリーズの第12戦が、大分県・オートポリスで行われ、チャンピオンクラスは、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が、インディペンデントクラスは、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が、ともにポール・トゥ・ウィンで優勝を飾った。

 当初、予選と第11戦決勝が行われる予定だった19日(土)は、悪天候ですべてのスケジュールがキャンセルされ、第11戦は中止となった。この日行われた第12戦も予選を行っていないため、グリッドは金曜日の練習走行の結果により決定された。

■チャンピオンクラス

 コースには、まだ乾ききっていないところもあり、セーフティカー(SC)先導でレースがスタート。3周終了時にSCランが解除され、実質のスタートを切った。

 4周目は、グリッド順に、野村、佐野雄城(TGR-DC RS F4)、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)の順で戻ってくるが、5周目のジェットコースターストレート先の右コーナーで、3位の洞池がややオーバースピードではらんでしまい、新原に先行を許してしまった。

 以降は、トップ野村と2位佐野がやや抜け出し、やや離れて新原と洞池が競り合うという展開になった。

 最近は、上位カテゴリーのフォーミュラ・リージョナルにも参戦し、優勝を飾るなど経験を積んでいる佐野は、トップ野村の背後につけてプレッシャーをかけ続けるが、野村は動じず「ミスだけはしないように心がけた」と安定したペースで走行を続け、佐野を従えたまま、今季3勝目のチェッカーを受けた。

 これで野村は、シリーズポイントを118pとし、チームメイトの洞池(107p)を逆転してランキングトップに躍り出ることになった。

■インディペンデントクラス

 SC先導でスタートした1周目に、3番グリッドの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)がタイヤを温めようとウィービングしてスピン。また、4番グリッドのKENTARO(Baum Field F4)もスタートに手こずってしまい、上位の2名が戦わずして勝負権を失ってしまった。

 これで漁夫の利を得たのが、5番グリッドの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)。労せずして3位に浮上し、ポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)、KEN ALEX(BUZZ RACING)を追うことになった。

 SCランが解除されると、DRAGON、AREX、今田の三者は、0.5から1秒の間隔で周回を重ね、この状態は終盤になっても変わることなく、このままフィニッシュかと思われた。

 ところが、最終ラップの黄旗提示区間で、トップDRAGONの前に周回遅れの車両が出現。突然のことに、ペースを落とすしかなくなったDRAGONに、AREXと今田が迫り、一気に混戦状態となった。

 チェッカー目前では、DRAGONの背後にAREX、その後ろに今田がつけ、最後のストレートに入り、DRAGONが0.17秒差という僅差で薄氷の勝利を飾った。3勝目は楽勝のはずが、一転ぎりぎりの勝利となってしまったDRAGONは、思わぬアクシデントに苦笑いだった。

 この結果、ランキングではトップのDRAGONが131pで抜け出し、今田(120.5p)が追うという形になり、3位のKENTAROはノーポイントで102pと、4戦を残してB-Maxの二人の一騎討ちの様相を呈してきました。(ポイント集計が違っていたため、10/21に修正しました)

 

レースはセーフティーカースタートとなった

優勝は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

決勝2位は佐野雄城(TGR-DC RS F4)

決勝3位は新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

インデペンデントクラス優勝はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

インデペンデントクラス決勝2位はケン・アレックス(BUZZ RACING)

インデペンデントクラス決勝3位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE


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