SUZUKA 1000km

TAKATA童夢NSXが2位表彰台を獲得(ホンダプレスリリース)

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TAKATA童夢NSXが2位表彰台を獲得
決勝日:8月21日(日)
サーキット:鈴鹿サーキット 天候:曇りのち雨 気温/湿度:25.0℃/85%(15:00現在) コースコンディション:ウエット 観客数:2万4000人(主催者発表)

 8月22日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにおいて第34回を迎える真夏のスポーツカーレースの祭典、「2005年 第34回インターナショナル ポッカ 1000km」の決勝レース(173周)が行われ、予選2番手からスタートした#18 TAKATA童夢NSX(道上 龍/小暮卓史/金石勝智 組)が2位となった。ポールポジションスタートだった#8 ARTA NSX(伊藤大輔/R.ファーマン 組)はトップを独走していた115周目に周回遅れのマシンに接触されてリタイアとなった。

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 20日(土)に行われた予選は、#8 ARTA NSXの伊藤大輔選手が2回目のタイムアタックで1分55秒713をマークし、見事ポールポジションを獲得した。#18 TAKATA童夢は1分56秒448のタイムで2番手グリッドとなり、Honda NSX-GTが1-2グリッドを獲得した。

 決勝日の天候は曇りのち雨という予報がでており、各チームは気象状況を見てさまざまなパターンのレース戦略を練らなければならなくなった。雨は午前中まで降らなかったが、各マシンがスターティンググリッドに揃い、フォーメーションラップがスタートする頃には小雨が降り、風も強く吹き始めるコンディションとなった。そんな状況のなか、5クラス総参加台数34台のマシンが午後1時05分にローリングスタートを切った。

 オープニングラップはポールポジションスタートのラルフ・ファーマン選手(ARTA NSX)がトップを走行。2位に道上 龍選手(TAKATA童夢NSX)が続く。路面はハーフウエット状態になるもののスタート直後から雨は止んだため、各マシンはドライタイヤのまま難しい路面コンディションで走行を続けた。そのなかでHonda NSX-GTは1-2態勢のまま3位以下を引き離しにかかり、10周目終了時には2位の道上選手が3位のアンドレ・クート選手(iDC大塚家具サードスープラ)に9秒もの差をつけた。

 20周目に入る頃になると再び小雨が降り始め、降ったり止んだりを繰り返す天候となった。トップを走行する#8 ARTA NSXは22周終了時に早めのピットインを敢行。伊藤大輔選手にドライバー交代してコースに復帰した。#18 TAKATA童夢NSXは28周終了時にピットインをし、ドライバー交代を行った。

 35周過ぎから次第に雨脚は強くなり始め、路面は徐々にウエットへ変化していく。40周終了時にARTA NSXがイレギュラーのピットインをしてタイヤをレインタイヤに交代。ドライバー交代はせずに燃料を満タンにしてコースに戻った。続く41周終了時にTAKATA童夢NSXも同様の作業を行った。

 その後も天候は不安定な状態が続いたが、Honda NSX-GTは順調に周回を重ね、60周終了時において、トップの2台は3位の#39 デンソースープラに1分以上の大差をつける独走態勢を築いた。

 しかし、トップを独走する#8 ARTA NSXのR.ファーマン選手が115周目のスプーンカーブで周回遅れのマシンをインからパスしようとした時に右リアサイドをヒットされてスピンを喫し、マシンが大きなダメージを受けたため無念のリタイアとなった。

 代わってトップに立ったTAKATA童夢NSX(道上 龍/小暮卓史/金石勝智組)は悪コンディションのなか、1000kmの長丁場を安定したラップタイムで独走を続けていたが、ゴール直前の167周目に駆動系から著しい異音が発生したため、安全を最優先させてピットインを行った。このピットインでタイヤ交換と燃料補給を行う間に2位にポジションを落としてしまった。さらに、173 周(1004.611km)で行われる予定のレースが、レギュレーションにより午後7時30分を過ぎた170周(987.19km)でチェッカーフラッグが振られたこともあり、トップに10秒452届かず2位でフィニッシュとなった。

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コメント

■白井 裕(Hiroshi Shirai)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー
「TAKATA童夢NSXが最後のトラブルで2位になってしまったことは本当に悔しいです。ARTA NSXはトップを走行しながらアクシデントに終わりましたが、それまでレースの主導権を握っていました。残念な結果ですが、このレースでNSX-GTのポテンシャルの高さをアピールすることができたと思います。この悔しさをバネに次のSUPER-GT第5戦もてぎラウンドでは必ず優勝したいと思いますので、今まで以上のご声援を宜しくお願い致します。長時間のご声援ありがとうございました」

2位 #18 TAKATA童夢NSX
■道上 龍(Ryo Michigami)選手
「目の前で勝利を逃したことは本当に悔しいですね。でも、NSX-GTの速さを皆さんにお見せすることができたと思います。勝っていれば高橋国光さんの優勝回数記録に並んだのですが、それはSUPER-GTシリーズとなる来年のレースで狙っていきたいと思います」

■小暮 卓史(Takashi Kogure)選手
「最後のピットインは、前の周のバックストレートで速度を上げると縦に振動と異音が発生し始めたので、ピットに知らせたらピットインの指示が来たので入りました。タイヤが原因なのか駆動系なのか判りません。悔しい結果ですが、次のSUPER-GTもてぎラウンドでは必ず優勝したいと思います」

■金石 勝智(Katsutomo Kaneishi)選手
「第3ドライバーとして参加しましたが、優勝できなければ意味は無いですね。でも、この経験をバネにして2人がSUPER-GT後半戦で必ず優勝して欲しいと思います」



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