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SUPER GT第7戦もてぎ決勝 レイブリックNSXがもてぎ2連勝!

2006オートバックスSUPER GT第7戦、もてぎGT300kmの決勝が9月10日、ツインリンクもてぎで行われ、#100RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)がポールポジションから後続を振り切り、今季初勝利を挙げた。
GT300クラスは、#11JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行組)がレース序盤で#62ウィルコムヴィーマックを抜き去って優勝した。
(観客動員数:50,000人)

060910_gt500a 060910_gt300a

060910_start1 午後2時、フォーメーションラップがスタートした。
ポールのレイブリックNSXが1コーナーを制し、序盤から一気に後続を突き放しに掛かる。
2番手につけた#6Mobil1SCは序盤こそレイブリックに食らいついていくが、次第にペースが上がらなくなり、14周目には#36オープンインターフェースSCに抜かれて3位に後退してしまう。
その後方では、#35バンダイSCと#18TAKATA童夢NSXが熾烈な4位争いを展開、7周目のダウンヒルストレートで#18道上龍がタイミングよく#35ピーター・ダンブレックのインに並びかけ、90度コーナーのブレーキング合戦を制して35号車を抜き去った。
抜かれた#35ダンブレックは16周目には#1ZENTセルモSCを駆る高木虎之介にも抜かれて6位に後退してしまう。

060910_raybrig1 序盤からトップを独走するフィリップだったが、21周目のヘアピンでブレーキペダルに足が触れたことが原因となってコースをはみ出し、大きくタイムロスしてしまう。
しかし既にその頃には2位#36アンドレ・ロッテラーには10秒以上の差をつけていたため、どうにか首位のままコースに復帰するが、その差は4秒にまで縮まってしまう。

トップのレイブリックNSXと2位のオープンインターフェースSCは30周終わりで同時ピットインピット作業如何では36号車の首位奪取もあり得るかと思われたが、レイブリックのピットクルーは給油とリヤ2本交換のみで100号車をコースに送り出し、かろうじて首位の座を守った。

フィリップからステアリングを受け継いだ細川慎弥もまた序盤からハイペースで逃げにかかり、2位#36脇阪寿一との差をじわじわと広げていく。
41周目の1コーナーでは周回遅れの#910ポルシェと接触、サイドステップを破損する事態に陥ったが、細川はその後も一切ペースを落とさずに走り続け、レイブリックNSXは一度も首位の座を脅かされることなく63周目のチェッカーを受けた。

2位のオープンインターフェースSCは途中からギヤチェンジに問題を生じたため、脇阪は目標をポジションキープに切り替え、細川の17秒後方でフィニッシュした。
これにより、#100レイブリックNSXと#36オープンインターフェースSCはともに68ポイントとなり、第7戦終了時点でランキング首位タイとなった。

3位には#6モービル1SC、#18TAKATA童夢NSXとの三つ巴のバトルを制した#1ZENTセルモSCがつけ、3ポイント差で首位2台を追う。
重いウェイトハンデに苦しんだ#22モチュールZも、しぶとく10位でフィニッシュして1ポイントを得、ZENTセルモと同じく65ポイントで次戦に臨む。

一方、ここまで好調だった#8ARTA NSXは、45周目の最終コーナーで右リヤタイヤが脱落するという予想外の事態に見舞われてこのレースを失うこととなり、ランキングも5位に交代してしまった。

060910_jimfer1 GT300クラスでは、ポールから逃げに掛かる#62ウィルコムヴィーマックの黒澤治樹を#11ジムセンターフェラーリの田中哲也がじわじわと追い詰め、14周目の5コーナーでGT500車両を利用した技ありのオーバーテイクを仕掛けてまんまとトップを奪いとる。
11号車は2位に大きなリードを築き上げて30周終わりでピットインするが、シートベルトの脱着に手間取ってピット作業に56秒を要し、3番手スタートから追い上げてきた#110トータルベネフィットボクスターにあっさりと首位の座を明け渡してしまう。

ところが36周目、#110号車を駆る菅一乗はヘアピンでコースアウト。グラベルにつかまって大きく後退してしまう羽目に。

これで首位に返り咲いた11号車は、青木孝行の冷静な走りで58周を走りきり、トップでチェッカーを受けた。
2位には#13エンドレスZ、3位にはポールの#62ウィルコムヴィーマックがつけ、車両規定違反から最後尾スタートを強いられた#55フォードGTが4位まで順位を上げて改めてその速さを見せ付けた。

次戦はオートポリス。10月15日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO



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