◇AWDインプレッサ7位フィニッシュで初ポイント獲得
9~10日、ツインリンクもてぎにおいて開催されたSUPER GT第7戦でAWDインプレッサ#77「クスコ スバルADVANインプレッサ」は7位でフィニッシュ。さまざまな意味で大きな収獲を得るレースとなった。
満足なテストを行えないままデビューしたAWDインプレッサは、第5戦SUGOではマシントラブルのために残念ながらリタイアとなったこともあり、第6戦の鈴鹿1000kmをスキップしてパーツを改良。さらにオートポリスでの合同テストで手応えをつかんだ。今回はAWDインプレッサ の満を持しての戦いとなる。
9日に行われた予選1回目。ドライバーが谷川達也から菊地靖に変更となり、今回から予選アタックを担当することになった小林は1分55秒441をマークして、スーパーラップ(SL)に進出できるぎりぎりの10位につけた。しかし2台の車両がドライバー2名の基準タイムをクリアすることができなかったため、#77インプレッサの順位は8位に繰り上がり、SL進出を決定した。
14時15分から始まったSL。3番目の出走となった小林は1分55秒761のタイムでこの時点でトップに立った。その後7位となったが、トップタイムの車両が車両規定違反で予選タイムが抹消され、ポジションはひとつ繰り上がって6番グリッドを確定した。
10日決勝日、63周の決勝レースは14時にローリングが開始。5万人ものファンでスタンドは埋まっている。スターターは小林が担当。2周目に目の前の車両2台が接触したものの、うまくクリアして5位にポジションアップした。小林は序盤1分58秒台のペースで順調に周回。早いタイミングでルーティーンピットを行うチームがあったこともあり、27周目には3位までポジションを上げ、30周目にピットイン。そして菊地にドライバー交代をして11位でコースへ戻った。38周目でほとんどの車両がルーティンピットを終えると、#77インプレッサのポジションは9位になっていた。菊地は慣れない車両ながらも1分59秒~2分0秒の安定したラップでステディに周回を重ね、38周目には8位、さらに43周目には7位へポジションアップしてゴール。AWDインプレッサはデビュー2戦目でうれしいシングル入賞、7位で4ポイントを獲得した。
■大溝敏夫監督
「みんなよくやってくれました。ヤス(菊地)はフリー走行を走れずドライバー交代の練習もしないままレースに臨んだんですが、きちんと仕事をしてくれました。グループすべての総合力を出せたと思います。暑い中ドライバーはマシンコントロールに苦労したと思いますよ。最後はガス欠症状が出てひやりとしたんですが、みんなが努力しているのを見て、天国の加勢さんが『ごほうびでもやるか』って言ってくれたのかもしれません」
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[スバルモータースポーツマガジン]
Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社