スーパー耐久

S耐:第4戦富士 オートバックス.GLORY-R.FN2、SUPER-TECで3位表彰台を飾る! (ARTA A-ONE)

 8月10~11日、2013スーパー耐久シリーズ第4戦「SUPER-TEC」が静岡県富士スピードウェイで開催されました。#333 オートバックス.GLORY-R.FN2は予選ST4クラス6位、決勝ST4クラス3位となり今季初表彰台を獲得しました。

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■レース概要
  • 大会名 スーパー耐久シリーズ第4戦 SUPER TEC 7時間耐久レース
  • 日時 2013年8月10日(土)、11日(日)
  • 場所 富士スピードウェイ(静岡県)
  • 入場者数 8月10日(土)5,700人/8月11日(日)12,500人
■レース結果概要
  • 車名 333号車 オートバックス.GLORY-R.FN2
  • ドライバー A:北川剛 B:野間一 C:藤田弘幸 D:下山和寿
  • 予選 ST4クラス6位(17台中)
  • 決勝 ST4クラス3位(17台中)
今回のレースに向けて

 第4戦の舞台となるのは静岡県富士スピードウェイです。このサーキットは国内最長の1.5kmのホームストレートとテクニカルな後半区間で構成され、標高585mと国内ではオートポリスに次ぐ高地にある全長4.6kmのサーキットです。

 シリーズ最長7時間、真夏のレースということで、マシンとドライバーに過酷な負荷のかかる耐久レースが予想されます。さらに、富士山の麓というロケーションから天候が不安定なことでも知られています。このレースに向けて#333 オートバックスFN2は5ZIGEN製エキゾーストキットと軽量カーボンドアを導入するとともに前回もてぎ戦で起きたスロットルトラブルの対策を実施しました。

8月10日 予選

 8月10日(土)13:55 から15分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333 オートバックス FN2は北川選手がコースインします。しかし、前方で他車の接触があり2周目のアタックは中止。3周目もクーリングにあて、4周目に2回目のアタックに入りますが、ダンロップコーナーでST5クラスに遭遇してしまいアタックを中止します。続く5、6周目で連続アタックを行い1'59.651を記録し7番手につけました。

 クラストップは1'57.426を記録した#41 TRACY S2000植松選手となりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
  • P2 #95 リジカラ S2000 松井猛敏
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦
  • P7 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛

 続いて14:35からBドライバー予選2グループがスタート。今回はピット位置が最終よりであるため、予選開始とともにコースインしても1コーナー寄りのピットを使う車両に前を取られてしまいます。そこで野間選手とチームはコースインを遅らせる戦略を取りました。しかし無線交信の不具合からST4クラスの先頭集団よりだいぶ早くコースインすることとなり、2周目から単独でのアタックを開始します。3周目のアタックはコカコーラコーナーでST5クラスを抜きながらのアタックとなりましたが、1’59.289を記録し6番手につけました。

 クラストップは1’56.938を記録した#95 TRACY S2000井入選手となりました。

  • P1 #41 TRACY SPORTS ings S2000 井入宏之
  • P2 #95 リジカラ S2000 中島保典
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 井口卓人
  • P6 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 野間一
8月11日 ウォームアップ走行・ピットウォーク

 8月11日(日)は8:00から20 分間のフリー走行が行われました。#333 オートバックス.GLORY-R.FN2は北川選手が3周走行しフルタンクでのハンドリングの確認を行い2’00.335を記録し4番手につけました。

  • P1 #52 埼玉トヨペット GB with REVO 大井貴之/番場琢/密山祥吾
  • P2 #41 TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/筒井克彦/井入宏之
  • P3 #86 GAZOO Racing TOYOTA 86 影山正彦/蒲生尚弥
  • P4 #333 オートバックス.GLORY-R.FN2 北川剛/野間一/藤田弘幸/下山和寿

 9:35からのピットウォークは、お盆休みということもあり多くのファンがピットを訪れました。ARTA wit TEAM A-ONE は、「mountain レーシングブレーキディスク」、「KW サスペンション」、「エンドレスブレーキパッド」の PR を実施するとともに、キャンギャルオンステージでは2名のレースクィーンが各社の商品のPRを行いました。

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8月11日 決勝レース

 今回のレースはシーズン最長7時間の決勝レースとなります。これに伴い義務ピットストップ回数も4回となっています。

 #333 オートバックスFN2は予選6位でしたが、#48 DIJON DC5 がペナルティでグリッド降格したことにより5番手グリッドからのスタートとなりました。

 #333 オートバックス FN2 は北川選手がスタートを担当します。ローリングは慎重なペースで始まりオープニングラップは5番手で通過、その後#48 DIJON DC5、#58 KRP DC5とのバトルを展開します。

 しかし18周目の最終コーナーでコース上にストップ車両が出たためセーフティカーが導入され、上位では#95 リジカラS2000、#58 KRP DC5 が19周目にピットイン、20周目には#333 オートバックスFN2 北川選手がピットインし下山選手へドライバー交代を行い11番手でコースに戻ります。

 レースが再開された22周目に#116 W.S.S2000がタイヤの脱落、27周目には#93 SKR S2000のトラブルにより#333 オートバックスFN2 下山選手は9番手へと上がります。31周目には#88 村上MSロードスターを抜き、35周目には#13 ENDLESS 86 と#87 GAZOO 86の2 台を一気に抜いて6番手まで躍進します。さらに40周目には#48 DIJON DC5 がルーティンピットストップ、52周目には#86 GAZOO 86がルーティンでピットへ入り4番手まで上がりますが、#333 オートバックスFN2も徐々にタイヤの摩耗が進み厳しい状況となってきます。

 54周目には#52 埼玉トヨペット86、55周目には#48 DIJON DC5 抜かれ6番手へと後退したところで、#333 オートバックスFN2 下山選手はルーティンピットストップを少し早めて野間選手へと交代します。

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 #333 オートバックス FN2 野間選手は6番手でコースインし、61周目には#52 埼玉トヨペット86 がストップし5番手、90周目には#58 KRP DC5がペナルティストップしたことで4番手へ、97周目には#95 リジカラS2000がルーティンストップに入り3番手まで上がります。#333 オートバックス FN2 野間選手は49周、1時間45分に及ぶロングスティントを終え、106周目に3番手で北川選手に交代します。

 このルーティンストップ中に#95リジカラS2000が前に出て、#333 オートバックスFN2 北川選手は4番手で復帰します。このころからコース上には雨が降りはじめ、129周目ごろには一気に強まったため、#333 オートバックス FN2は緊急ピットインでレインタイヤへと交換します。#95 リジカラS2000は132周目まで粘りレインタイヤへ交換し、光貞選手がコースインします。これは最後のルーティンストップとレインタイヤへの交換を同時に行うためと思われます。

 この時点でトップ#41 TRACY SPORTS S2000はルーティンストップを1回残しているもののほぼ1ラップ先行、2番手争いはルーティンストップを1回残した#333 オートバックスFN2とルーティンストップをすべて終えた#95 リジカラS2000の2台に絞られました。

 残り1時間30分となったころ路面は乾き始めてレインタイヤの摩耗も厳しくなり、各車ピットインのタイミングを探り始めます。先に動いたのは#95 リジカラS2000 光貞選手で素早くスリックタイヤへの交換のみでコース復帰、1ラップ遅れて#333 オートバックスFN2 北川選手がピットへ戻りスリックタイヤへの交換と給油を済ませ、野間選手に交代してコースインします。

 #333 オートバックス FN2 野間選手がハーフウェットの路面にスリックタイヤでコースインしたところ、すぐ前方に#95 リジカラ S2000光貞選手を発見します。アウトラップの冷えたタイヤにハーフウェット路面でスライドしながらも#333 野間選手は#95 光貞選手をオーバーテイクし 158周目に2番手に浮上します。しかし予選タイムで1.7秒も速い#95 リジカラS2000を抑え続けることは難しく161周目には抜き返されて3番手となります。

 このバトルの前方には1周回差のトップ#41 TRACY SPORTS S2000 井入選手が現れ、#95 光貞選手、#333 野間選手との三つ巴のバトルとなります。しかし#333 オートバックス FN2 はタイヤの冷えた状態でのハイペースの影響からタイヤの摩耗が厳しくなりタイヤから振動も出てきたため、確実に完走するためペースコントロールしながら198周目に3位でチェッカーフラッグを受けました。

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まとめ
チーム代表代行 大河原一
 「オートバックス様、mountain西岡可鍛工業様を始めとしたスポンサー様に表彰台をお見せできたことにホッとしています。このレースに向けてカーボンドアや5ZIGEN製のエキゾーストを投入しましが、もてぎで好調だったブレーキが本来の性能を発揮できなかったり、エギソースト系と燃調の相性にも課題が残るなど予定していた性能を発揮することができなかったことに悔しさが残りました。現状のマシンのスピードは#41と#95のS2000勢や、#48と#58のインテグラ勢には若干遅れてしまいましたが、チームとしてのレース戦略、ドライバー達の荒れたコンディションでの強さで表彰台を獲得することができました。第5戦岡山に向けてブレーキ系とエキゾースト系の最適化を進め、S2000勢やインテグラ勢に追いつけるよう開発を進めます。今回もご支援いただき大変ありがとうございました。次戦以降もご期待に応えられるようチーム一同全力を尽くします。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」

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ARTA with TEAM A-ONE Press Release


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