SUPER GT

SGT:第4戦SUGO GAINER DIXCEL SLS、雨に翻弄されノーポイントに終わる! (GAINER)

  • GAINER DIXCEL SLS
  • DRIVER: KATSUYUKI HIRANAKA / BJORN WIRDHEIM
  • 予選:9位 / 決勝:13位
  • 予選日入場者数: 9,500人 / 決勝日入場者数: 26,500人

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2013年7月27日(土曜日)
  • 公式練習:8:45~10:35 気温:22度・路面温度:24度・天候:曇・路面状況:ウエット
  • ノックアウトQ1:14:00~14:15 Bjorn Wirdheim 気温:23度・路面温度:25度・天候:曇・路面状況:ドライ
  • ノックアウトQ2:14:40~14:52 平中 克幸 気温:23度・路面温度:25度・天候:曇・路面状況:ドライ

gt_r04_gainer_11-02.jpg  約3ヶ月ぶりに国内で開催される第4戦菅生。毎年ここ菅生では波乱が起きるレース展開になる。 深い霧に包まれるサーキット。練習走行開始頃には徐々に霧も晴れはじめ、オンタイムでの開始となった。

 まず平中克幸から走行を開始。雨は降ってはいなかったが、路面はウエットの状態。72kgのウエイトはかなりきつく、マシンの挙動も不安定になる。しかし重いながらもウエット路面だと、まだ他車との差は若干少なくなり、平中も3番手のタイムをマーク。

 ビヨン・ビルドハイムに代わり、スリックタイヤに履き替えてからもタイムを更新し、暫定トップに。 しかし程なくして、無線からタイヤがバーストしたとビヨンから入る。 テレビ画面に映し出されたマシンの左リアタイヤ部分が大きく曲がってしまっていた。 なんとかピットまで戻り、このセッションは終了となる。

 予選に間に合わせるべく、メカニックが修理に取りかかる。リアアームのボルトが折れてしまったようだ。開始時間ぎりぎり間に合わすことが出来、予選1回目はビヨンがアタックを開始した。

 朝と変わって、霧も晴れ路面状況もドライでの走行となる。破損した事によるマシントラブルはなく、ビヨンも順調にタイムを上げていく。

 やはり第2戦から旋風を巻き起こしている№55CR-Z・№16CR-Zの速さには敵うわけもなく、2台ともに重りを40kg・68kgと積み、尚かつBOPの変更によりリストリクターが絞られたにも関わらず、コースレコードを大幅に更新する1分20秒702で暫定ポール。№11は9番手でノックアウトQ2に駒を進めた。

 500クラスのQ1の後10分のインターバルを挟んで、平中がアタックを開始した。今にも雨が降って来そうな空模様になり、早めにタイムアタックするのが得策と考えられた。平中も徐々にタイムアップしていく。

 しかし、JAF-GT勢のタイムは驚愕で、到底そのタイムは見えてこない。最後まで雨は降っては来なかったが、9番手で明日のグリッドが決定した。今の重量を考えれば、納得のいくポジションだったと思われる。

平中 克幸コメント
 練習走行の時はウエイトの割にはまぁ調子は良い状態でスタートしたのですが、トラブルで後半のドライコンディションが走れない状況で予選を迎えました。その中ではベストは尽くせたかなと思います。レースに向けても9番手からのスタートはそんなに悪くないポジションなので、追い上げて表彰台に上がれるように、しっかりと頑張りたいと思います。
Bjorn Wirdheimコメント
 予選は悪くなかった。チャンピオンシップを考えた上でも、1ポイントでも多く獲得しなくてはならない。今回からBOPでホンダ2台に変更があったが、全く関係ないように思える。

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2012年7月28日(日曜日)
  • フリー走行:9:00~9:30 気温:23度・路面温度:27度・天候:曇・路面状況:ウエット/ドライ
  • 決勝81周(76周):14:00~ 気温:26度・路面温度:40度・天候:曇/雨・路面状況:ドライ/ウエット

gt_r04_gainer_11-04.jpg  夜半に降った雨も止み、徐々に天気は快方方向に感じられたが、路面はまだ濡れており、ウエット宣言が出される中、フリー走行は開始した。

 まず決勝に向けた最終チェックをビヨンが行う。開始10分ほどで、№31プリウスと№2マクラーレンが接触し赤旗中断。その後、再び№31がストップし赤旗が提示され、平中と交代。ラップタイムも悪くなく、このセッションは5番手で終了し、決勝に向けて確かな手応えを感じた。

 午前中とは打って変わって、真夏のきつい日差しがコースに降り注ぐ。スタートを担当するのはビヨン。№31と№88ランボルギーニがマシントラブルによりピットスタート。

 クリアなスタートが切られ、何事もなく1コーナーに消えていく。ビヨンのラップは悪くなく、1周目に8番手に上がり、2周目には№86ランボルギーニをパスし、7番手と確実にポジションを上げていく。

 次の標的は前を行く№52SLS。その差も徐々に詰めていくが、やはり同じSLSでも、ハンディウエイトが軽い分なかなか楽にパスさせてくれない。4番手から11番手までが数珠繋ぎ状態で周回を重ねる。

 20周近く攻防を繰り返し、№52をパスし4位のNo.3GT-Rを追いかける。No.3とも12周に渡るバトルを繰り返し、とうとう4位まで浮上。しかしこの時既にトップを快走する30秒以上の差が開いてしまっていた。

 35周目にルーティーンのピット作業を行い、平中をコースに送り出す。この頃から徐々に最終コーナー側の空が、グレーの雲に覆われ始めていた。

 ほぼ全車がピット作業を終えた時点でのポジションは5番手。前を走るNo.0Porscheを追いかける。9秒あった差も徐々に詰めていき、44周目にパス。ピット作業前と同じポジションまで復帰した。しかし、3番手との差は既に40秒近くあり、この頃から少しずつ雨粒が落ち始めてきた。徐々にラップタイムも落ち始め、このまま雨も強くなると読み、表彰台にも届かないと判断し、57周目にレインタイヤに交換する為にピットへ。

 しかし、ここから雨は無情にも弱まる方向に傾き、路面状況とタイヤはマッチせず、平中のペースも上がることなくタイヤ交換を行わなかったマシンに次々とパスされてしまう。最終的に勝負に出た作戦は裏目に出てしまい、13番手でチェッカーを受けることとなってしまった。これにより今回のレースではノーポイントとなり、シリーズポイントランキングは3位になった。

平中 克幸コメント
 コンディションに翻弄されてアンラッキーなレースだったですね。雨が降るまでは、ほぼパーフェクトと言っていいレースをしていましたが、雨が降り始めてから、他のマシンよりラップタイムを速く刻むことが出来なくなったので、ピットに入ってレインタイヤに履き替えて出て行ったのですが、結果論としてそれが失敗だったと思います。次頑張るだけです。
Bjorn Wirdheimコメント
 僕のスティントと、レインタイヤに変えるまでは本当にパーフェクトなレース展開だったと思います。ポジションも9位から4位に上がることが出来ました。FIA-GT3の中ではトップクラスの力を持っていると思っています。しかしJAF-GT勢の速さは別格で、勝負に出ないと前には出られませんでした。結果的にポイント圏外でのフィニッシュになってしまいました。3週間後の1000kmでは、必ず良いパフォーマンスをお見せいたします。

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Text & Photo: GAINER


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