Japanese F3

SKILL SPEED F3 REPORT 5/31


 ☆☆ SKILL SPEED ☆☆
 ☆☆☆ F3 REPORT ☆☆☆

****全日本F3選手権第3戦****
      公式予選
    場所:富士スピードウェイ
    日時:5月31日
    天候:晴れ(路面/ドライ)

    伊藤大輔
    予選2番手を獲得!
    
心配されていた雨は、東北地方へと流れ、ドライでの予選となった。木、金曜
日のフリー走行を4、3番手のタイムをマークしていた伊藤大輔は、土曜日の
朝に行われたフリー走行で、ついにトップタイムをマークした。前夜遅くま
で、長い富士のストレート対策と各コーナーでのバランスを再度確認し、今日
の予選前のフリー走行で試した。この、百田義弘テクニカルディレクターが施
したセットアップは、ストレートライン・スピードとコーナリング・スピード
において絶妙なバランスを与え、伊藤の予選への自信はさらに大きくなった。

そして迎えた予選セッション、2カー体制のトップチームはスリップストリー
ムを有効に使いあいながらタイムをあげてきた。富士の予選でスリップストリ
ームを使うか否かで、大きなタイム差がでる。Bコーナーから最終ストレート
への立ち上がりで、いかにうまく前のマシンとの間隔をつくるかがポイント
だ。F3での経験がまだ浅い伊藤は、コロネル選手に次いで2番手につけてい
たものの、なかなかうまくスリップストリームを使える状況をつくれずにい
た。そんな中でラスト15分には、立川選手、土屋選手に抜かれ4番手に落ち
てしまった。ラスト8分というところで、形勢を立て直すためにピットに戻っ
てきた伊藤は、各部をチェックしたあと、ラスト5分で最後のアタックにでて
いった。ラスト2分というところで脇坂選手がタイムを縮め、伊藤は5番手ま
で後退。その時点で残り時間は1分を切っており、伊藤は文字通り最後の1周
となった。その最後の1周となったメインストレートで、伊藤は充分ではなか
ったものの前車のスリップストリームをうまく使うことができ、あとは限界ぎ
りぎりのところでマシンをミスなくコントロール。すでにコントロールライン
ではチェッカーが出されており、伊藤のラストアタックに注目が集まった。

チェッカーラインを全力でくぐり抜けたその瞬間、モニター上の伊藤の名前は
一気に2番手に浮上。伊藤大輔は、F3デビュー4戦目にして、フロントロ
ウを獲得した。

伊藤大輔のコメント:
「厳しい予選でした。なかなかうまくスリップを使えずタイムを上げることが
出来なかった。ラスト数分で5番手に落ちたときはどうなるかと思いました。
前には五味選手がいて、後ろには立川選手がきていたので、前車のスリップを
使いたいが、後ろには使われたくない。でも、ここは、使われてもいいから、
自分でタイムを出してやる、と、気持ちを切り替えて五味選手のスリップを少
し使わせてもらった。アタックを終え、100Rを立ち上がったところでタワ
ーの上の電光掲示板にぼくのゼッケンがトムの真後ろにあってほっとしまし
た。明日の決勝は、精いっぱいがんばります。」

                        SKILL SPEED F3 TEAM
                                       深尾栄一



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