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SGT:特別戦富士スプリントカップGT500クラス第1レース決勝 ライアンがポール・トゥ・フィニッシュ!

JAFグランプリ富士スプリントカップ、GT500の第1レースはポールシッターの#38リチャードライアン(ZENT CERUMO SC430)がそのまま逃げ切って優勝。
2位には#17塚越広大(KEIHIN HSV-010)、3位には#12ロニー・クインタレッリ(カルソニック IMPUL GT-R)が入った。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数23,000人)

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GT500の第1レースは当初予定より5分遅れて午後3時5分にフォーメーションを開始、10分頃にスタートした。心配されたスタンディングスタートも予選4位の#18ロイック・デュバルがストール気味になって出遅れたほかは大きな混乱はなく、ポールのライアンがホールショットを決め、2位#35石浦宏明、3位クインタレッリとここまでは予選順で1コーナーを立ち上がっていった。

一方予選5位の#1アンドレ・ロッテラーと同6位の#6ビヨン・ビルドハイムはホイール同士をぶつけ合う激しいドッグファイトをダンロップコーナーで展開、この影響で双方タイヤにダメージを負ってロッテラーはコースアウト、ビルドハイムもタイヤ交換のためにピットインする羽目に。その上コース復帰してピットに向かったロッテラーに対しては、ピット入口での速度違反によるドライブスルーが課せられるなど、フォーミュラニッポンでの優勝とは対照的な踏んだり蹴ったりのレースとなってしまった。

こうした上位陣の混乱に乗じ、予選11位の#39アンドレ・クートが一気に4位にジャンプアップ、同12位の#23ブノワ・トレルイエも5位に上がってきた。
そしてさらにその後方からハイペースで追い上げてきたのがだ。

塚越は3周目に#24安田裕信を捉えて6位に浮上すると、続く4周目の1コーナーでトレルイエをも攻略して5位に。更には6周目にクートをも抜き去って4位と一気に順位を上げてきた。

その前方では石浦とクインタレッリがテール・トゥ・ノーズのバトルを展開していたが、塚越はすぐさまこの戦いに加わり、8周目にファステストラップを記録しながら第13コーナーでクインタレッリを抜き去った。終盤このタイムはビルドハイムによって更新されてしまったものの、なおもハイペースで走行を続ける塚越は続く9周目のダンロップコーナーであっさりと石浦をかわし、2位に浮上した。
あとはライアン1台を残すのみ。

しかし中盤に入って塚越のペースは落ち、ラップタイムはライアンと塚越が一進一退の状況に。そのうち塚越が次第に遅れだして8秒弱だった差も10秒を越えるようになってきた。
ライアンは終盤ペースを落としてクルージングに入ったが、最後まで塚越はライアンの背後に迫ることなく22周が終了。
不運の続いたZENTセルモが得意の富士で今年初の勝利を手にした。
2位に終わった塚越だが、今日出走した全てのドライバーの中で唯一、フォーミュラニッポンとGT両方で表彰台に上がったことは評価されてしかるべきだろう。

GT500の第2レースは明日午後3時5分より22周で行われる。

Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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