SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿GTA定例会見 年内にハイブリッド仕様のテストを実施か?

gt_r06_gta GTアソシエイション(GTA)は8月22日、スーパーGT第6戦の開催されている鈴鹿サーキットにて定例会見を開催した。
今回の話題は、9日にJAFから発表された2011年の国際モータースポーツカレンダーと2012年のGT車両規則について。坂東正明代表が来年の鈴鹿ラウンドがPokka GTのみとなった経緯や車両規則変更のポイントについて説明した。要旨は以下の通り

2011シーズンのカレンダーについて

来シーズンは鈴鹿開催が夏の1回となり、オートポリスが復活する。秋のスケジュールが忙しくなってチームは大変だが、開催数としては今年と同じ8戦だ。セパンもやる方向で新しいプロモーターと交渉をしており、9月には向こうに渡って契約を詰める。90%やる方向だ。
開催数は経済状況やチームの思惑もあり、1サーキット1開催でいこうと思っている。あとは海外の開催を増やしていく方向だ。国内の自動車販売台数が横ばいもしくは下がっている状況で発展していくためには、東南アジアに目を向けるしかないと考えている。メーカーのマーケティング予算に対するリターンを考えても、それが望ましいのではないか。

海外での開催予定について

現状韓国のF1サーキットからオファーを貰っているが、ここで開催予定だったAFOSを今年の富士でサポートに予定したのに開催できなかった経緯があり、すぐに開催できるかは分からない状況。いずれにせよ事前のプロモーションをきっちりやり、現地での認知度を上げてからでないと開催できない。
またシンガポールで空港のそばに3.5kmのサーキットを建設する計画があり、2012年の完成を目指している。ここからも開催のオファーが来ている。
上海サーキットなのか、珠海なのか、市街地なのかは分からないが、中国での開催も考えている。DTMとの併催なら市街地になるだろうし、上海サーキットなら理想的だ。出来るだけ安全に開催したいが、そのためにはもう少し時間が必要かなと考えている。

2012年車両規則について
8月9日にJAFが発表したとおり、GT300についてはFIA-GT車両とJAF公認車両の棲み分けを考えている。
FIA-GTは今後GT3に絞っていく。GT1、GT2に関しては、現在既に参戦しているものに限定する。JAF-GTでは現在市販されていないもの、紫電やヴィーマック、ガライヤなどは、来季も継続して参戦した場合に限り、その先のことを考えていく。
GT500では4ドアの参戦を認めることになるが、これはDTMを考慮したのでは全くない。国内3メーカーで参加していただく2ドア車両がない場合に備えたものだ。規定に従って車両を作っていただくが、その場合「市販車ベース」という部分を尊重するため、市販車とあまりかけ離れたものにはしたくない。
またエネルギー回生システムを認めていくことになるが、これは環境に配慮したもので、「ハイブリッド」という言葉を使っていきたい。
各車で開発をするとF1のようにコストが高騰するかもしれないので、これはGTAで管理したシステムを使っていくことになるだろう。
早ければ今年後半にもテスト走行を予定している。

参考資料:8月9日付JAFモータースポーツニュース

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI


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