2007オートバックスSUPER GT第9戦、富士GT300kmレースの公式予選1回目は、 #17リアルNSX(金石年弘/金石勝智組)が暫定ポールを獲得。GT300クラスは#31DOUBLE HEAD apr MR-S(峰尾恭輔/坂本雄也組)がトップタイムを記録した。
公式予選1回目は午前10時10分、GT300の専有走行から開始された。
GT300は28台がエントリー。久々にJLOCのムルシエラゴが参戦してきた。
その一台、
#88アクティオムルシエRG-1を駆る山西康司が最初のアタックで#10ジムセンターF360の安田裕信に次ぐ2番手タイムを記録、
健在ぶりをアピールした。
一旦は#55フォードGTの池田大祐、#33ハンコックポルシェの木下みつひろ、#9モスラーのOSAMUらに抜かれて順位を落とすが、
山西は更にタイムを縮め、1分42秒414でトップに躍り出た。
2番手には#33木下、3番手には#13エンドレスZがつけてきた。13号車は今回、藤井誠暢がアタックを担当している。
しかし専有残り6分を切ったあたりでシリーズチャンピオンを争う#2紫電の加藤寛規、 #101トイストーリーMR-Sの大嶋和也らがタイムを上げ、更にそこへ#19ウェッズスポーツセリカの関口雄飛、 #31MR-Sの峰尾恭輔らが割って入った。
更に残り2分で#43ARTAガライヤの高木真一もタイムアップ。
結局この専有セッションでスーパーラップ圏内に残ったのは、上から順に
#31、#2、#101、#43、#19、#88、#7、#62、#33、#46の10台だった。
11番手には#26ユンケルポルシェ、12番手には#13エンドレスZがつけている。
続いて行われたGT500クラスの専有走行は、序盤は#25エクリプスSC、#22モチュールZ、#35バンダイSC、
#39デンソーサードSC、#3イエローハットZの5台のみが走行。
この時点でのトップは#25の土屋武士。タイムは1分33秒956だ。
他のチームは#12カルソニックZがコースインしたのを皮切りに、専有残り10分を切ったあたりから一斉にコースに飛び出していった。
最初に土屋のタイムを破ったのは#12ブノワ・トレルイエ。残り3分を切ったところで1分33秒467を叩き出した。
続いて残り1分で#38ZENT SCの立川祐路が1分33秒369でトップに。2番手には#32エプソンNSXのロイック・
デュバルが上がってきた。
しかし専有終了間際に#17リアルNSXの金石年弘が1分33秒351でトップに。
17号車はオートポリスに続いて今回も4リッターエンジンを搭載しており、金曜のテストでも午後にトップタイムを記録するなど、
今週末は好調だ。
専有終了時点での順位は、上から順に
#17、#38、#32、#12、#24、#22、#6、#18、#25、#1と、ここまでがスーパーラップ圏内。
11番手には#39、12番手には#23ザナヴィZがつけ、今季のタイトルを獲得した#8ARTA NSXは14番手に留まっている。
2クラス混走となる最後の20分間では、各クラスとも上位陣が定石どおりセカンドドライバーの基準タイムクリアに切り替える中、
GT300の#26ユンケルポルシェは谷口信輝、#13エンドレスZは藤井誠暢がセッション終盤再びステアリングを握り、、
スーパーラップ進出を狙って最アタックを試みた。
その結果#26谷口が1分42秒259をたたき出して5位に浮上、見事SL進出を果たしたが、
#13藤井は10位の#33ハンコックポルシェに0.026秒届かず、11位に終わった。
また、谷口のタイムアップによりSL圏外となった#46宝山Zは、終盤#5マッハ号320Rにも抜かれて13番手でこのセッションを終えた。
公式予選2回目と、それに続くスーパーラップは、今日午後1時50分より行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA