SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ公式予選 No.12 GT-Rがセカンドローから表彰台を狙う! (NISMO)

■GT-Rは全車がセッション1を突破

gr_r08_q500_1.jpg  SUPER GT第8戦(最終戦)は、秋晴れとなったツインリンクもてぎにおいて開催。今回は昨年同様ウェイトハンディの搭載はなく、またレース距離も通常の 300kmより50km短い250kmの“ガチンコ”レースとして行われる。

 今回のレースに向けてNISSAN GT-Rには新たなエアロパーツが搭載された。リアディフューザーの部分にはダウンフォースを増大させる「ストレイカー」と呼ばれる4枚の縦板の形状を変更。またフロントリップ両サイドも小変更を受けこちらもダウンフォースを増やしている。

 朝の公式練習ではシリーズ5位から逆転チャンピオンを狙う「カルソニック IMPUL GT-R」(#12松田次生/ロニー・クインタレッリ)が5位、「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が6位、そしてシリーズ6位からこちらも大逆転を狙う「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が8位につけ、まずまずの走り出しとなった。気温20℃、路面温度39℃というレース観戦日和となった予選1回目では、#12 GT-Rが5位、#24 GT-Rが7位、#23 GT-Rが11位でドライバーは全員が基準タイムをクリアした。

 今回の予選は勝ち抜き戦スタイルのノックダウン方式。予選は3つのセッション(S)に区切られ、最初のS1では10台が勝ち残り、S2では7台が勝ち残り、最後のS3はトップ7台の順位が決定する。S1は14時55分から10分間で行われた。気温は19℃と予選1回目とほとんど変化ないが、路面温度は 30℃まで下がっている。#23 GT-Rはトレルイエ、#12 GT-Rは松田、#24 GT-Rはオリベイラが乗り込んでアタック。このセッションでは開始7分で#23 GT-Rがトップタイムとなる1分45秒040を出した直後の1コーナーでコースアウト。しかしトレルイエは慌てずもう一度アタックの準備に入った。その間、次々にタイムを更新され、トレルイエのポジションは12位となったが、最後の最後にアタックをし直し10位に滑り込んだ。また#24 GT-Rが7位、#12 GT-Rが8位と3台すべてがS2への進出を決めた。

■松田がセカンドローを獲得!

 S2は15時19分から7分間で行われた。このセッションでは#24 GT-Rは安田、#12 GT-Rはクインタレッリ、#23 GT-Rは本山がドライブ。安田は6位、クインタレッリは7位でS3への進出を果たしたが、本山は9位にとどまりS3への進出はならず、これで予選9位が確定した。

 最後のS3では空全体に雲がかかり気温16℃、路面温度24℃と徐々に落ちてきた。15時55分、#12 GT-Rが先頭でコースインした。7分間と短いセッションで各車は全開のアタックを開始。#12 GT-Rの松田が開始3分で1分49秒750で暫定トップに。さらに翌周に1分44秒062にタイムアップしたが、そのタイムも次々に更新されていく。直後に#24 GT-Rのオリベイラは1分44秒317をマークしたが7位に。#12 GT-Rの松田は最後の最後に渾身のアタックでトップとわずか0.135秒差の1分43秒718を出したが4位となりセッションは終了した。

ニスモ鈴木豊監督
 「あと一歩の予選でしたね。予想していたよりクルマの速さは接近していて、それなりに仕上がりは良い状態です。S1でベン(トレルイエ)が飛び出したのはミスではなく、タイヤの空気圧が低すぎて車体と路面が当たって跳ねてしまったためです。彼も気持ちを入れ替えて挽回してくれました。明日の決勝レースですが、ここは抜きにくいコースなので大変ですが、激しいレースになると思うので上位に離されないでいけばチャンスはあると思います。スタートはベンを考えています!」
Text & Photo: NISMO


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