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SGT:第8戦オートポリス決勝 GT500はPETRONAS TOM'S SC430が、GT300はJIMGAINER ADVAN F430が今季ともに初優勝!

 オートバックスSUPER GT第8戦SUPER GT in KYUSHU 300kmは18日、大分県のオートポリスで65周の決勝を行い、GT500クラスはPETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が、GT300クラスはJIMGAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸組)が優勝した。

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 午前中、雲に覆われていたオートポリス上空も午後になると雲の晴れ間から太陽も顔を出すようになり、風は冷たいものの気温も上がり気味になってきた。

 14時定刻、全車グリッドに着きフォーメーションラップが始まった。1周を回ってローリングスタートが切られる。

素晴らしいスタートを切ったのは予選4位のPETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)のロッテラー。アウトからMOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)のトレルイエ、IMPULカルソニックGT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)の松田をパスしポールスタートのZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)のライアンに並びかけるが抜けず、それでも一気に2位まで上がってきた。GT-R松田は3位に落ち、4位にGT-Rトレルイエが着ける。5位にはARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)のファーマンが、6位にはENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組)のビルドハイム。

 トップ、SCライアンと2位SCロッテラーは、激しい争いを繰り広げる。コーナーで並びかけるもロッテラーはなかなかライアンを攻略できない。この争いは序盤から29周目まで続き、なんとこの周終わりで両者同時にピットイン。

 タイヤ交換、給油作業、ドライバー交換を素早く終えたのはTOM'Sの方だった。代ったSC脇阪が前に出、続いてピットアウトし代ったSC立川は、先にピットインしてドライバーチェンジを行っていたGT-R本山にも前に出られ3位に落ちた。

 しかし、SC立川は32周目の1コーナーでGT-R本山を捉え2位まで順位を回復。その後、トップを走るSC脇阪を追い詰め背後まで迫るが、レクサス勢の争いを避けたのかこのままの順位でレースは推移。

 ところがレース終盤、CERUMOにピット作業違反が科されることになり、競技結果に30秒加算のペナルティが加算されることになった。これでトップを走るSC脇阪は安泰。このまま逃げ切り今季初優勝を飾った。

 SC立川はその後、トップのSC脇阪と接触。リアカウルを破損したためピットインしてレースを終えた。

 代って2位に入ったのはGT-R本山。ポイント15点を追加、ポイントリーダーを守りチャンピオンにさらに近づいた。

 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組)は、序盤荒が中段でレースを始めるが、オリベイラにチェンジしてからは後半、次々と背後から迫るNSX伊沢、ROCKSTAR童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)の小暮の追撃を退け僅差で3位に入賞した。

 GT300クラスは予選2位のCOROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組)の井口が好スタート。ポールスタート、ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)の新田と併走しながら1コーナーを抜けるがパスするに至らず、2位のまま。3位にJIMGAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸組)の田中、4位に#2アップル・K-one・紫電(加藤寛規/吉本大樹組)の加藤が、5位にダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)の藤井が、6位にUP STARTタイサンポルシェ(阿部翼/筒井克彦組)の阿部が着けた。

 Garaiya新田とAxio井口がテールトゥノーズの争いでレースをリード。しかし、相次ぐライバルの脱落などで、ひたひたと上位に忍び寄ってきたのはウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也組)。多くのチームがルーティンのピットイン/アウトを終えると2位のF430平中の前に出て、ついにトップに立った。

 IS織戸とF430平中は終盤にかけて激しくトップ争いを展開。しかし53周目、ついにF430平中がIS織戸をパスしてトップに立った。平中はその後もトップを明け渡すことなく今季初勝利を飾った。

 IS織戸はその後スピンして3位でレースを終える。2位にはM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼組)が入った。

 最終第9戦は11月8日ツインリンクもてぎで開催さえる。ウェイトハンディ無し、250kmのスプリントレースで両クラスのシリーズチャンピオンが決することになる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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