SUPER GT

SGT:第8戦もてぎ決勝 最終戦は、GT-R 3台がトップ10完走 (NISMO)

 SUPER GT最終戦MOTEGI GT 250km RACE決勝レースが、10月24日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県、一周4.801km)で行われ、「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)が5位に入賞。「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が8位、「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が10位でそれぞれ完走した。曇り空のもと、32,000名もの観客が今シーズンを締めくくる最終戦の行方を見守った。

gt_r08_n_r500_1.jpg  #23 GT-Rは、予選9位からトレルイエが決勝レースをスタート。序盤からハイペースで上位進出を狙うトレルイエは、2周目には8位に、3周目に7位、そして 5周目には早くも5位となった。その後も攻める走りを緩めることなく、11周目には4位へと順位を上げた。レースが折り返しを越えた28周目にトレルイエはピットインし、チームは迅速なピット作業でドライバー交代した本山をコースに送り出した。しかし、全車がピットインを終えたのち、本山が6位を走行中の 43周目に他のマシンと接触。順位をふたつ落としてしまう。その後はポジションを守り、8位でチェッカーフラッグを受けた。

 一方、セカンドロウの4番グリッドからレースをスタートした#12 GT-Rの松田は、オープニングラップで一時順位を落とすものの、次の周回に上位車のペナルティピットにより4位に。11周目にふたたび5位となったが、勢いを崩すことなく序盤は上位にとどまった。さらに上位をめざし、19周目には早めにピットインしてドライバー交代を行った。これでペースを上げる予定だったが、アウトラップでタイヤが冷えている間に滑りやすい区間に差し掛かり、思わずコースアウト。このロスのために後退を余儀なくされた。しかし、クインタレッリは、終盤までに再び5位にまで順位を回復し、そのまま53周目のフィニッシュラインを駆け抜けた。

 予選7位の#24 GT-Rは、オリベイラがスタートを担当。序盤は、7位の位置から追い上げのチャンスを待った。しかし、10周目には#8 HSVに押し出され、10位へと後退してしまう。その後同車がドライブスルーのペナルティを受けたのち順位を回復。その後、ピットインのタイミングを出来る限り遅らせる作戦をとり、28周目からは暫定首位を走って35周目にピットへと戻った。後半を受け持った安田は、10位のまま受け持ち時間をミスなく周回。10位完走となった。

 GT300クラスは、ポールポジションを獲得した「TOMICA Z」(#3 星野一樹/柳田真孝)が危なげない走りで、ポールトゥフィニッシュを果たした。これにより、シリーズランキングでも首位となり、2010年SUPER GT GT300部門のドライバーチャンピオン、チームチャンピオンを共に手に入れた。

ニスモ鈴木豊監督
 「序盤はベン(トレルイエ)が気持ちのこもった走りを見せてくれて、3台を次々にオーバーテイクできました。しかし、その後ペースが上げられなくなってしまい、後半の本山のパートも本来の実力を発揮できませんでした。応援していただいた皆様には大変申し訳ない結果となりました。思えば今年は、シーズン序盤に駆動系の問題が発生し、GT-R勢は出遅れた感がありました。少しずつその影響が中盤以降にも影響し、結果として厳しい年となってしまいました。これからシーズンオフの間にしっかりとクルマの対策と来シーズンへの準備を行い、出直すつもりです。ファンの皆様には、苦しいときにも温かい声をかけていただき、私たちはそれを支えにここまでやって来ることができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。来年も変わらぬご声援をお願いいたします」
#12 GT-Rドライバー 松田次生
 「今シーズンを終えて、ランキング5位に終わったという結果については、正直言って悔しいです。今年はトップ争いができませんでしたが、ロニーと組んだことで色々と刺激になりましたし、その点では良いシーズンだったと思います。これを今後のクルマの開発などに生かして、来年はトップ争いできるようにしたいです」
#12 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
 「今日のレースは調子があまりよくなかったし、アンラッキーもありました。ランキング5位は悔しい結果です。でも、皆さんの応援で僕はかなり励まされました。来年も是非応援をお願いします。ありがとうございました」
Text & Photo: NISMO


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