SUPER GT

SGT:第8戦オートポリス公式予選1回目 ZENT CERUMO SC430が暫定ポール!

 SUPER GT第8戦は13日、オートポリスで予選1回目を行い、GT500クラスは、ZENT CERUMO SC430(立川祐路/高木虎之介組)が、GT300クラスは宝山DUNLOP Z(佐々木孝太/横溝直輝組)がそれぞれコースレコードで暫定ポールポジションを獲得した。

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 SUPER GTも残すところあと2戦。戦いの天王山となる第8戦はすっかり秋の恒例行事となった九州、オートポリスでの開催。九州とはいえ平地でも冷え込んだ週末、外輪山外側の中腹、SUPER GTの開催されるサーキット中、最も高地に位置するオートポリスサーキットは、さらに気温が低め。早朝は快晴だったものの10時過ぎには雲も増え、ちぎれ雲がコース上にまだらな影を落とす。Formula V6 ASIA予選が赤旗で中断されたため、SUPER GT予選1回目は定刻より10分遅れて10時30分より始まった。

 まずは、GT300クラスの占有から。開始早々、クスコDUNLOPインプレッサ(山野哲也/青木孝之組)の山野がいきなり1分50秒995を出してトップに立つ。これは昨日の練習走行でも2位にあたる好タイムだ。しかし、この後コース脇にマシンを止め青木が走れなかったため予選不通過となってしまった。

 開始15分過ぎ、(柴原眞介/黒澤治樹組)の黒澤が1分50秒044でトップに。しかし、GT300占有残り2分で練習走行でトップだった宝山DUNLOP Z(佐々木孝太/横溝直輝組)の佐々木1分49秒557とこれを0.5秒上回るタイムをたたき出して、その後もこのタイムを上回るマシンが現れなかったため暫定ポールを獲得した。

 2位につけた、WILLCOM ADVAN VEMAC408Rは予選後、黄旗追い越し違反によりこのタイムが抹消されたたため6位に後退。代わってエンドレス洗剤革命Z(影山正美/藤井誠暢組)の影山が1分50秒153で2位に繰り上がり、3位にGT300クラスポイントリーダーのプリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)が入った。

 10時50分、GT500占有走行が始まった。開始15分までは、タイムを記録しているのは5台程度。YellowHat YMSモバHO! TOMICA Z(セバスチャン・フィリップ/柳田真孝組)の柳田が1'42秒752を出しトップにつけている。

 GT500占有開始15分過ぎ、いよいよ残りのマシンもコースインしてタイムアタックが始まった。GT500クラスのポイントリーダー、ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)の伊藤がコースイン直後の第2ヘアピンでコースアウト。しかしコースに戻りタイムアタックを再開。本来100kgのウェイトハンディを課せられていたが、規定により50kg+リストリクターワンサイズダウンを選択したNSXを駆り、1分40秒483のタイムで4位に食い込んだ。

 トップタイムを記録したのは、唯一1分39秒台に入る1'39秒461を叩き出したZENT CERUMO SC430(立川祐路/高木虎之介組)の立川。2位はRAYBRIG NSX(ドミニク・シュワガー/細川慎弥組)のシュワガーで1分40秒174。3位には、MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/松田次生組)のクルムで1分40秒201だったが、NISMOの僚友、XANAVI NISMO Z(本山哲/リチャード・ライアン組)はライアンのアタック中に燃料系トラブルが発生、12位に沈んだ。

 また、練習から好調を維持していたカルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ/星野一樹組)のトレルイエも終了間際にECLIPSE ADVAN SC430(土屋武士/織戸学組)の土屋がコース上でストップし黄旗が出たため、アタックを中断。15位という不本意な結果に終わった。

 この後、予選2回目が14時30分より、各クラス1~10位が決まるスーパーラップは13時5分より行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA



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