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SGT:第7戦オートポリス決勝 MOTUL AUTECH GT-Rが予選12位から脅威の追い上げで優勝! GT300はR&D SPORT LEGACY B4がポールトゥウイン!

 SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 250km」は2日、オートポリスで54周の決勝レースを行い、GT500クラスは予選12位から怒濤の追い上げをみせたMOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が、GT300クラスはポールポジションからスタートしそのまま逃げ切ったR&D SPORT LEGACY B4(山野哲也/佐々木孝太組)がそれぞれ優勝を果たした。

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 レースは14時にローリングラップ開始。天候は曇りのまま。気温17度、路面温度24度と午前中より暖かくなってきた。

 スタートを制したのはポールポジションDENSO SARD SC430の石浦宏明。2位にS Road MOLA GT-Rのロニー・クインタレッリ、3位にKEIHIN HSV-010の金石年弘と続く。

 石浦は2周目にはファステストラップとなる1分42秒236を叩きだし徐々に後続との差を広げ始める。しかし、最大10秒ほど2位との差を開いたところで、徐々にタイムを落とし始めると、背後にペースアップしたクインタレッリが迫ってきた。

 さらにその後方、3位に上がってきたのがMOTUL AUTECH GT-Rの本山哲。予選12位からスタートした本山はオープニングラップで11位、5周目に10位、6周目に8位。そしてついに11周目には3位と怒濤の追い上げを見せていたのだ。

 この上位3台は接近戦。しかし勢いに勝る本山が22周目にはクインタレッリをとらえて2位に。さらに26周目にはトップを走る石浦をもとらえ、ついにトップに立った。

 この直後、27周目に本山と石浦は給油とドライバーチェンジのため同時ピットイン。それぞれドライバーをブノワ・トレルイエ、井口卓人に交代してピットアウトしていくが、サードチームのピット作業が速く、ピットで順位が逆転し井口が再びトップに返り咲いた。

 2位に落ちたトレルイエだったが、トップの井口に迫ると32周目に井口をとらえて再びトップに立った。この後も手綱を緩めることなく54周を回って最終的には2位以下を9秒弱離してなんと予選12位から脅威の追い上げで優勝を飾った。

 トレルイエに抜かれて2位に落ちた井口だったが、背後にはドライバーをクインタレッリから柳田真孝に交代したMOLA GT-Rが迫ってきた。井口は柳田の追撃を凌いでいたが、なんと53周目に入った1コーナーでマシントラブルのためスローダウン。チェッカー直前でレースを終えることとなってしまった。

 これで2位に入ったのが柳田。3位に入ったのはZENT CERUMO SC430。スタートを担当した平手晃平は、タイヤのグリップダウンが早く11周目には早くもタイヤ交換だけのためにピットイン。34周目にはドライバーを立川祐路に交代するという2回ピットインを敢行。48周目には立川が先行するPETRONAS TOM'S SC430の中嶋一貴をとらえ4位に上がると、井口の脱落で繰り上がり3位でレースを終えた。

 GT300クラスは、ポールスタートR&D SPORT LEGACY B4の山野哲也がスタート直後から圧倒的なスピードで後続を引き離して独走。25周目にドライバーを佐々木孝太にチェンジしても安定したペースで、ピットイン時に一時はトップを譲ったものの、最終的には2位以下に25秒もの大差をつけ、リザルト上ではだた1台51周を回って優勝した。

 クラス2位に入ったのはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458。レース終盤、後半を担当した平中克幸は2、3位争いをしていたエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電の高橋一穂とSG CHANGI IS350のアレキサンドラ・インペラトーリの後ろに付いていたが、前の高橋とインペラトーリが接触。なんなく漁夫の利を得、2位でレースを終えることとなった。3位にはインペラトーリが入った。

 次戦、第8戦最終戦は2週間後の10月16日にツインリンクもてぎで決勝レースが行われる。

 今日のレースの結果、GT500クラスでは2位に入ったS Road MOLA GT-Rがドライバーズポイントを75点と伸ばし、2位にはこのレースで優勝したMOTUL AUTECH GT-Rが59点で続くこととなった。最終戦でのチャンピオンの可能性はこの2台のニッサン勢に絞られることとなり、その差は16点。MOLA GT-Rは6位以上に入れば自力優勝が決まるという圧倒的に有利な状態で最終戦を迎える。

 GT300クラスは2位に入ったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458がドライバーズポイントを72点と伸ばした。このレース直前までポイントリーダーだった初音ミクグッドスマイルBMWが9位に終わったためこれを5点差で逆転。この300クラスもドライバーズチャンピオンの可能性はこの2台。最終戦での一騎打ちとなった。

 果たして、有終の美を飾るのはどのチーム、どのドライバーたちになるのであろうか。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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