SUPER GT

SGT:第7戦オートポリス公式予選 KEIHIN HSV-010)が予選3番手を獲得、ウイダー HSV-010は6番グリッドから決勝に挑む (HONDA)

  • 2011年10月1日(土)・予選/会場:オートポリス(4.674km)/天候:晴れ/気温:21℃(12:00現在)/路面温度:25℃(12:00現在)/コースコンディション:ドライ

gt111001003L.jpg  10月1日(土)、大分県のオートポリス・インターナショナルレーシングコースで、2011 オートバックス SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 250km」が開幕し、公式予選が行われました。

 九州唯一の国際格式サーキットであるオートポリスでSUPER GTが開催されるのは2009年以来。予選当日、すっかり秋めいた気配の阿蘇山系はさわやかな好天に恵まれ、1万2500人が来場。2年ぶりのSUPER GTを待ちかねたファンや家族連れでサーキットはにぎわいました。

 2011年のSUPER GTは、オートポリスでの第7戦を含めて残り2戦。チャンピオン争いも大詰めを迎え、#1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)はトップと8点差の2位、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は19点差の4位と、逆転でのタイトル獲得を狙って接戦を繰り広げています。

 全長4.674kmのオートポリスは、自然の起伏を生かした地形に大小さまざまなコーナーが配置されており、マシンには優れたシャシー性能が求められます。デビューイヤーとなった2010年にオートポリス大会が開催されなかったため、HSV-010 GTにとっては今回が初走行となりますが、持ち前の優れたコーナリング性能を生かして上位入賞を果たし、チャンピオン争いでトップに浮上することが期待されます。

 この日は午前9時から1時間45分にわたって公式練習を実施したあと、正午より公式予選1回目、午後2時35分より公式予選2回目を行いました。今回の予選はスーパーラップ方式で、予選1回目でトップ10に入ったマシンが予選2回目に進出し、ここで記録されたタイムに応じて決勝のスターティンググリッドを決定します。なお、予選1回目で11番手から15番手となったマシンは、ここでの順位がそのまま決勝レースでのスターティンググリッドとなります。

 午前中に行われた公式練習では、#1 ウイダー HSV-010が1分41秒697を記録して2番手につけ、Honda勢の最上位となりました。以下、#8 ARTA HSV-010(武藤英紀/小林崇志組)は1分41秒769で4番手、#17 KEIHIN HSV-010は1分41秒958で5番手、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)は1分42秒809で12番手、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)は1分42秒868で13番手となりました。

 予選1回目では、塚越選手の操る#17 KEIHIN HSV-010が1分40秒518で3番手となりました。そして、#1 ウイダー HSV-010(小暮選手/1分40秒527)は4番手、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢選手/1分40秒865)は8番手、#8 ARTA HSV-010(小林選手/1分41秒457)は9番手となり、HSV-010 GTは5台中4台が予選2回目に駒を進める健闘を見せました。一方、#32 EPSON HSV-010(道上選手/1分42秒543)は13番手となり、残念ながら予選2回目への進出は果たせませんでした。

 予選2回目のスーパーラップは午後3時17分に開始。絶好のコースコンディションでの争いは100分の1秒差で順位が入れ替わる大接戦となり、Honda勢では、#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手が1分40秒419をマークして予選3番手を獲得。続いて1分40秒464を記録して予選4番手となったのは#8 ARTA HSV-010の小林選手で、#1 ウイダー HSV-010の小暮選手は1分40秒524で予選6番手、#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手は1分40秒558で予選8番手となりました。

 明日の決勝は午後2時にスタートが切られ、54周、250kmで競われます。

瀧敬之介|Honda GTプロジェクトリーダー

 「予選2回目では、トップ2台と下位2台を除く計6台がコンマ2秒以内に入る激戦となりました。そうした中、#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は本当にいい走りで予選3番手を獲得してくれました。#8 ARTA HSV-010の小林選手も落ち着いた走りでいいタイムを記録したと思います。#1 ウイダー HSV-010の小暮選手はドライビングで細かいミスが出てしまい、6番手となりました。いつもの予選であれば全く問題にならないくらいの小さなミスですが、今回の予選は本当に接戦だったので、これが結果に響いてしまいました。いずれにしても、タイヤチョイスの点で自信があるので、決勝では安定したペースで走り続けられると思います。#1 ウイダー HSV-010はとにかくチャンピオン争いを演じるライバルの前でフィニッシュして欲しいと思いますし、それ以外の4台も1つでも上のポジションを狙って明日の決勝レースを戦うことになります」
塚越広大選手(3番手 #17 KEIHIN HSV-010)
 「練習走行の時から調子がよく、いろいろなテストもできました。そのテストした結果をまとめ、予選1回目とスーパーラップで生かすことができたので、3番手という結果に結び付いたのだと思います。ただ、上位2台にタイムを引き離されているので、悔しい気持ちが残っています。マシンは信頼して思いきり攻められるバランスに仕上がっているので、自分も楽しんでアタックができています。決勝レースではさらに上位を狙えるチャンスがあると思うので、少しでも多くのポイントを獲得し、最終戦までチャンピオンシップの望みが残るようにチーム一丸となってがんばります」
小林崇志選手(4番手 #8 ARTA HSV-010)
 「スーパーラップではマシンのバランスもよく、タイヤのグリップもしっかりと保てました。その結果、特にセクター3ではしっかりとマシンの速さを示すことができました。ただ、逆にセクター1、2では思うようにタイムが伸びなかったので、その点をしっかり分析して決勝レースに挑みたいと思います。明日の決勝レースはどのような戦況になるか分からないですが、オートポリスはタイヤに厳しいコースなので、いかにタイヤの摩耗をマネジメントして、レース終盤までペースを落とさずに走りきれるかがポイントになると思います。表彰台はもちろんですが、しぶとく戦って優勝を狙いたいです」
小暮卓史選手(6番手 #1 ウイダー HSV-010)
 「マシンの調子は悪くなかったのですが、思うようにタイムが伸びなかったので悔しいです。今日の結果をしっかりと分析し、明日の決勝レースに臨みたいと思います。ライバルのマシンはとても速いですが、明日は明日のレースを行い、ライバルより1つでも上位でゴールできるようがんばります」
Text & Photo: HONDA


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