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SGT:第5戦SUGO クスコDUNLOPスバルインプレッサ、AWD機構を生かしトップに立つもリタイア (SUBARU)

◇クスコDUNLOPスバルインプレッサ、AWD機構を生かしトップに立つもリタイア
【公式予選】

 今回インプレッサは空力効果と暑さ対策を考え、ラジエター冷却用のエアアウトレットをサイドからボンネットへ変更。ボンネットのエアスクープを外した部分もエンジンルームのエア抜きとした。28日のSUGOは曇天ながら気温27oCと蒸し暑い。11時に始まった予選1回目、山野がコースインしてまず1分24秒912をマークする。そして、セッション中盤に2セット目のタイヤに履き替え再アタック。タイムを1分24秒307に縮めたが、15位にとどまった。

【決勝レース】

 決勝直前に雨が降り出し、グリッドには各チームがレインタイヤを持ち込んで待機。交換が許される時間ギリギリまで待ちレインタイヤを装着してスタートすることになった。雨はほとんど上がっているがコースはまだウェットコンディション。そして13時58分、セーフティカー(SC)先導でレースのスタートとなった。

 6周終了時点でSCがピットロードに入りると、ここから本格的なバトルがスタート。山野は1周目で3台をかわして12位へ。ウェットコンディションでマシンコントロールできない車両の隊列の後ろでチャンスをうかがい、AWD機構が最も効くコーナーの立ち上がり加速で一気にポジションを上げ、9周目には4台をかわしトップ10入り、さらに10周目に6位、11周目には4位と驚きの追い上げを見せた。ウェットコンディションにおけるAWD車のトラクションのかかり方は抜群で、GT500マシンにも匹敵するようなコーナーの立ち上がりをみせ、ラップタイムを刻んで行く。

 20周目に2位走行中の車両がフェンダーを壊し2位へ浮上すると、トップとの差は10秒となった。雨も上がりレコードラインの水の量が減ってくると、山野はタイヤを労わるためにラインを外して水のある部分を選んで走行。しかしそれでもペースは落ちない。さらにピットインが近づいてきて山野はスパートをかけた。38周目ついにトップに追いつくと39周目の1コーナーで簡単にトップを奪取し、ファンの視線を釘付けにした。

 40周で山野はピットイン。ここで青木に交代すると共にドライタイヤに交換。青木は2位でコースへ復帰したがタイヤが温まっておらず慎重にドライブしたこともあり、アウトラップで2台にかわされて一旦 4位にポジションを落とした。44周目までにほとんどの車両がピットインをすると、インプレッサは再びトップへ返り咲いた。しかし、46周目に青木が突然のピットイン。タイヤを交換してコースへ送り出すが、翌周に再びピットイン。急ぎタイヤを外して足回りをチェックするが、左リヤのハブトラブルでこれ以上の走行は危険と判断。無念のリタイアとなった。

 今回レース結果は残念なものとなったが、SUBARU車の特徴である低重心な水平対向エンジンとシンメトリカルAWD機構は、ウェットレースで抜群の性能を発揮した。今後はドライコンディションでのパフォーマンスアップを図ると共に、表彰台、そして優勝を目指すことになる。

上記の詳細は下記WEBサイトをご覧ください。
[スバルモータースポーツマガジン]

Text: スバルテクニカインターナショナル株式会社



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