SUPER GT

SGT:坂東委員長、100戦を前に大いに語る

フリー走行の終了後に行われた定例会見で、 GTアソシエイションの坂東正明委員長は今回で100戦を迎えたGTレースに対する思いを語った。
同時に、参加チームと管制塔を直接無線で結ぶ構想やGTAの法人化など、来年以降のスーパーGTについてもコメントした。

坂東委員長のコメント

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94年の開幕当初の参加台数は18台だったが、100戦目を迎える今回は44台。これだけをみてもGTは成長してきていることが分かる。 お客さんの数や『激G』の視聴率も前年対比で伸びており、数字の上ではGTは成長している。
この100戦の重みの中、委員長としてやってきたこの一年は、自分の中では長かった。

いろいろ学ばせてもらったが、課題や問題があることも認識している。
経営改善も前進したが、まだまだ深刻な状況だ。
GT500の09年以降の車両規定変更に伴い、GT300との性能調整を考えなければならないし、 GT300はベースとなるスポーツカーやスポーツセダンが減っている中で、新たな方向性を定めないといけない。

また、判定の確実化、迅速化など、レース運営に関する設備投資をこれからやっていく。
来年1月までには、チームと管制塔を直接無線で結ぶシステムを導入する。
コクピットにも、イエローフラッグやグリーン、レッドなどを表示できるシステムをつける。
セーフティーカーも1台で問題がないか、シミュレーションをやる。
映像に関しては、国際的に配信できるものを作っていく。アメリカも含まれるが、オセアニアを中心に配信していき、 将来的にはそこに興業にいけるような環境が作れればいいと思っている。

(今年のシリーズ表彰をフォーミュラニッポンと共同で実施する件について)
フォーミュラのトップカテゴリーとハコのトップカテゴリー、同じ国内でやっているのだから一緒にやっていこうということになり、 まずは表彰式からということになった。
これによって日本のモータースポーツは元気だ、ということを内外に示したい。
また、各々のバックボーンや競技長、サーキットへのお願いといったものを共有できれば力になると思うし、 お互いに利用しあうことでお互いのクオリティも上がっていくはずだ。
レースの併催に関しては、お金の問題や人の問題もあるし、日にちをずらしたとしても、レースのスタイル自体を変えないと難しいと思う。
それでもオールスター的な形であればやってみたいと思うが、JRPさんと具体的に話をしているわけではないので....

(GTAの法人化について)
莫大なお金を扱い、沢山のお客さんを集めてやっていることの社会的な責任を考えて、法人化しなければということになった。
ホンダ、トヨタ、ニッサンの3メーカーとは出資に関して基本合意した。
12月か1月までには形を決めたい。遅くとも3月の開幕までには立ち上げる。来シーズンは株式会社GTAでプロモートして、 レースをやっていく。
既に株式会社化したGTプロモーションについては100%子会社化か吸収のいずれかで考えている。

(オールスター戦の開催について)
オールスター戦は来年にでもやりたい。
ここ(富士スピードウェイ)でやりたい。
レースだけでなく、各メーカーがやっているフェスティバルや、オートサロンの前ふりもやりたい。
モーターショウでやってるような、新車のベールもここでひっぱがしたい。
ただサーキットからは「日にちがありません」と言われている。

また来年は9戦全部に同じペースカーを持っていく。
ニスモバージョンのGT-Rだ。
決定したわけではないが、こうやって言えば言うほど実現の確率は上がっていく。
さらにみなさんが(記事に)書けば書くほど、上がっていく(笑)

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI



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