富士スプリントカップGT300クラス第1レースが17日、富士スピードウェイで開催され、降り続く雨の中、ポールポジションからスタートした藤井誠暢(HANKOOK PORSCHE)がスタートでトップに立つとそのまま逃げ切り22周を回って優勝した。
富士スピードウェイは早朝より雨。13時45分より、フォーメーションラップが始まり1周を回ってスタンディングスタートが切られた。
トップで1コーナーに入ったのはポールスタートの藤井誠暢(HANKOOK PORSCHE)。2位には予選2位の青木孝行(マネパ ランボルギーニ GT3)をかわした中嶋大祐(MUGEN CR-Z GT)が上がってきた。
3位に落ちた青木は100Rでアウトから横溝直輝(エンドレスTAISAN 911)にもかわされると、以後もずるずると後退。さらにオープニングラップのダンロップコーナーでは松浦孝亮(ARTA Garaiya)と星野一樹(triple a Vantage GT3)が接触。星野にはドライビングスルーペナルティが科せられることになる。
トップに立った藤井には2位に上がった中嶋が迫る。6周目には1秒を切り背後に付けるが、その後は中嶋のペースが上がらず、徐々にその差は開くことになる。
結局、藤井はそのまま22周を走りきり優勝、2位には9秒遅れて中嶋が入った。
3位争いは激しさを極めた。オープニングラップを3位で戻ってきた横溝だったが、その背後には5周目の1コーナーで片岡龍也(GSR初音ミクBMW)をかわした千代勝正(S Road NDDP GT-R)が横溝との差を詰めにかかる。そしてついに6周目の最終コーナーで横溝は千代にパスされ4位に落ちると、その後もペースがあがらずに後退。
さらにその千代に迫ってきたのは片岡、横溝の2台を8周目の最終セクションでまとめてかわした松浦。松浦は20周目の最終コーナーで千代を捉えて前に出るが、そのまま2台は併走。ストレートスピードに勝る千代は21周目の1コーナーで松浦を抜き去り3位を奪い返す。
しかし、このままの順位で終了すると思われた最終ラップの最終コーナーで千代は失速。それを見逃さず、松浦が千代を捉えてゴール直前の逆転で3位をものにした。千代は4位でレースを終えた。
優勝した藤井は選手権の2勝と合わせて今季3勝目を飾ることとなった。
GT300クラス第2レースは明日14時15分より同じく22周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Keiichiro TAKESHITA