SUPER GT

SGT:第4戦SUGO GTアソシエイション定例会見

決勝日朝、恒例のGTアソシエイション主催の定例会見が行われ、坂東正明代表が質疑応答を行った。

■10月開催のタイ大会の見通しについて

gt_r04_gta-bandoh.jpg  タイは新サーキットの整備もさることながら、政情不安が続いていることもあって、チームは不安を抱いているようだ。サーキットは8月を目途にコースの舗装やメディアセンターなどの整備が完了する予定である。先日視察してきたが、かなり立派な施設である。コースに対するFIAの査察も終了し、問題はなかったと聞いている。9月にはコースのライセンスも下りるはずだ。ただ、パドックの整備に不安が残る。気温が高いなかでのレースとなるが、ピットにエアコンの入った休憩場所もなく、ここはメーカーやチームの対応に頼らざるを得ないと思う。食事の提供やトイレなどにも課題が残っている。

■ホンダNSXに対するBOP(性能調整)について

 GTAとしては、エンジンや駆動方式などについてベースとなる生産車を尊重するよう考えている。ホンダのNSX CONCEPTはミッドシップレイアウト+ハイブリッドを採用しているので、これをJAF GTとして認め出走できるようにしている。ただし、今季から採用した共通モノコックやカウルが、特に熱対策という面でNSXにとって厳しい結果になってしまっている。そこで、今回からエンジンルームや室内に風を抜けやすくするように若干カウルに関する規定を緩和した。また、ハイブリッド車に課せられる70kgのウェイトハンデについても、搭載した場合の慣性モーメントについて他メーカー立会いのもとテストを行った。その結果マイナス13kgという結論を出した。今回は天候が雨で涼しいので、この変更の効果がどうなのか判断しにくい面もあるが、展開を見守ってほしい。

■GT300のマザーシャーシ(共通モノコック)について

 8月にシェイクダウンをして8月の鈴鹿でお披露目をしたいと思っている。できればシェイクダウンの後、タイに持ち込んで(向こうのチームに)乗ってもらいたいと思っている。テスト車両はすでにエンジンも載っているので、予定どおりに進むと思う。

■DTMとのレギュレーションの共通化について

 先日、ドイツを訪問して話し合いをしてきた。どうやって両シリーズを近づけるかということだが、GTAとしては、タイヤ・エンジンのワンメイクは採用できないこと、ハイブリッド車の参戦を認めることなど、譲れない部分があり、その前提でどこまで共有できるかという点が課題である。お互いのレギュレーションが異なり速さも違うので、現時点でレースで一緒に走らせることは難しい。そこで、とりあえずテストで一緒に走らせることができるかを検討している。今回もアウディスポーツのメンバーが来日しており、日本のレースがなぜこのような形になっているのかを丁寧に説明している。

まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI


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