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SGT:第1戦岡山公式予選 悪天候で中断が相次ぎGT500の予選Q2はキャンセルに。PPはQ1トップの#23モチュールGT-Rが獲得

2013スーパーGT第1戦「岡山GT300kmレース」の公式予選が4月6日、岡山国際サーキットで行われた。
接近する低気圧の影響で終始風雨に翻弄され、何度も赤旗中断が入る難しいコンディションの中、スケジュールは遅れに遅れ、結局GT500は予選Q2がキャンセルとなってしまう残念な結果に。
これにより予選Q1でトップタイムを記録した#23MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)がポールポジションを獲得することになった。
GT300はデビュー2年目を迎えた#61SUBARU BRZ GT300(山野哲也/佐々木孝太組)が初のPPを獲得している。

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荒れに荒れた午前中の公式練習に続き、ノックアウト方式で行われた公式予選もまた強風と雨でアクシデントが相次ぎ、何度も赤旗中断が入る展開となった。

まずはウェット宣言とライトオンの指示が出される中、開始時刻が10分遅れて午後2時10分よりGT300の予選Q1がスタートしたが、各車がコントロールラインを通過してアタックに取りかかったところでいきなり#88マネパランボルギーニGT3がコースアウト。これにより最初の赤旗が出されることに。ドライバーは青木孝行だった。
車両回収の後、予選は午後2時25分に再開したが、ここでも#22メルセデスSLS、#61BRZ、#48GT-Rらが相次いでスピンやコースアウトを喫し、#30IWASAKI R8がスピンアウトしてコース上にストップしたところで2度目の赤旗が。
これにより残り3分で再開した予選セッションだったが、今度は#86クリスタルクロコランボルギーニGT3がコース上にストップしたために3度目の赤旗が出され、そのまま予選Q1は終了となってしまった。
この混乱の中でトップタイムを記録したのはディフェンディングチャンピオンの#0エンドレスタイサンポルシェ。以下13位の#61BRZまでが次のQ2に進むこととなった。

このように3度の赤旗中断でスケジュールの遅れたGT300クラスの影響もあり、当初午後2時15分から行われる筈だったGT500クラスの走行は午後3時になって漸く開始され、序盤から#23モチュールGT-R、#1REITO MOLA GT-R、そして#32エプソンHSVらがめまぐるしくトップを奪い合う展開となったが、ここでも開始10分で#39デンソーSC430が1コーナーで飛び出したことにより赤旗が出されてしまう。この時点でトップに立ったのはGT500クラスにステップアップしたばかりの関口雄飛の駆る#1モーラGT-Rだった。
ところが車両回収の後3時16分から残り時間6分で予選が再開した直後、関口は23号車を駆る柳田とバックストレートエンドで交錯し、ヘアピンのイン側でスピンして止まってしまう。更に運の悪いことにこのときにリヤウィングの翼端板がガードレールに食い込んでしまったため、自力で脱出することが出来ずに2度目の赤旗の原因を作ってしまった。
これにより好タイムを連発して上位につけていた1号車はQ2進出の権利を失い、後方スタートとなってしまった。

この1号車を回収した後、GT500クラスの走行は3時27分に残り5分で再開され、ここで1'35.273を叩き出した#23モチュールGT-Rがトップに。1号車、39号車を除いて8位の#8ARTA HSVまでがQ2進出の権利を得た。

そしてGT300クラスの予選Q2が3時45分に始まった。
最初にトップタイムを叩き出したのは#3SロードNDDP GT-Rを駆る星野一樹。
しかしすぐに#11ゲイナーSLSを駆る平中克幸がこれを上回り、更に#61BRZを駆る佐々木孝太が1'41.040と、2位以下を1秒以上引き離す圧倒的なタイムを記録したところでチェッカー。
昨年市販モデルが発売されたのと時を同じくして実戦投入されたBRZは参戦二年目の初戦で早くもポールポジションをものにした。
2位には千代勝正の駆る#48DIJON GT-R、#11ゲイナーSLSが3位で続いた。

しかしGT300の走行が終わった頃から雨と風は一層強さを増したため、GT500の予選Q2は残念ながらキャンセルとなり、明日の決勝グリッドはQ1の結果順と決まった。
これにより#23モチュールGT-Rがポールポジションから、2番グリッドからは#32エプソンHSV、3番グリッドからは#24D'station GT-Rがスタートすることになった。

第1戦決勝は明日午後2時より82周で行われる。
公式予選日に続いて天候の影響が懸念される状況だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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