SUPER GT

SGT:第6戦富士GTA定例会見 2012年の観客動員は大幅増。2013年には沖縄で公道レース開催の構想も?!

スーパーGTに参加する全車両に今シーズンから装着されているLEDライト。
これはアクシデントなどで車内に搭載されているGセンサーに大きな入力があった際に点灯して周囲に知らせるもの。
これにより医療スタッフの迅速で正確な処置が可能になる。
(撮影協力 #11GAINER DIXCEL R8 LMS)

スーパーGTシリーズを運営するGTアソシエイション(GTA)は9月9日、シリーズ第6戦の開催されている富士スピードウェイで定例会見を行い、坂東正明GTA代表がここまでの5戦の総括と、今後の海外戦などの進捗状況を語った。

それによると、2012シーズンの観客動員数は昨年に比べて大幅に増加しており、今大会も同等以上の動員が見込めるという。具体的な実績は第1戦岡山が24,100人(前年実績23,500人)、第2戦富士83,000人(同60,000人)、第3戦セパン76,000人(同51,000人)、第4戦SUGO37,000人(同36,200人)、第5戦鈴鹿60,500人(同47,500人)で、現状の数字は各サーキットの駐車場のキャパシティに対してほぼ満杯の状況。鈴鹿や富士については場外の駐車場もほぼ一杯まで入ったという。しかし今後もシャトルバスなど、よりいっそうの動員が見込めるよう検討を続けていくようだ。
震災以降は野球やサッカーなども動員実績を伸ばしており、屋外で楽しむレジャーと言う国民のニーズが全体的に増加傾向にあるという背景はあるが、そうした中でも中長期的にこの傾向が続くよう、キッズウォークをはじめとしたイベントを充実させていきたい、と坂東代表は語った。

また第2戦富士、第5戦鈴鹿で発生した大きなアクシデントについて、FROの対応を評価しつつも、引き続き各サーキットと協力体制を維持していくことで安全性をより高めていきたいとした。
第5戦鈴鹿では負傷した黒澤治樹選手を迅速にドクターヘリで病院へ搬送したが、これは今シーズンから各車の屋根に搭載しているGセンサーの作動を表示するLEDランプが適切に作動し、運用されたことが大きいとのこと。これを使用することで、コースマーシャルやFROのクルーの判断を早く確実にする効果は大きいようだ。< /p>

昨今の政治状況の影響が懸念される海外戦の現状については、韓国に関しては現時点で特に具体的な動きはないといい、坂東氏は来週にもソウルへ渡航して現地プロモーターと会合を持つ予定だ。
GTAとしては、従来通り開催したいという意思に変わりはないが、チームの安全を最優先で考えていくという。東南アジアに着いてもマレーシア、タイ、インドネシアなどと引き続き話し合いを続けていく意向だ。
またこれら海外大会とは別に、GTエントラント協会(GTE)副会長の竹内浩典選手から持ち込まれた話として沖縄県の豊見城市で1.5km〜2km公道コースを設定してレースを開催する構想があるようだ。今後鈴木亜久里GTE会長とも話を詰めていくとしているが、現状では経済面など未定な部分も多く、具体的な話には至っていない模様だが、今後こちらの動向にも要注目だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO


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