2012スーパーGT第5戦「ポッカ1000km」の公式予選が8月18日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、前年チャンピオンの#1S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が今シーズン初のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#66triple a Vantage GT3(星野一樹/吉本大樹/吉田広樹組)がコースレコードを更新してトップタイムを記録したが、予選後に行われた車検で不合格となったため、#16無限CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)が繰り上げでポールを獲得することとなった。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数25,000人)
公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
予選Q1では#19ウェッズスポーツSCがデグナーカーブで飛び出したために赤旗中断となり、残り3分で再開という波乱の展開になった。
これにより各ドライバー1周だけのアタックを強いられる結果になり、最終コーナー寄りにピットを構えた#1S Road GT-Rと#23モチュールGT-Rが終了2分前でピットアウトという、一歩間違えば計測前に予選終了となりかねない厳しい状況でのアタックとなった。
ここでトップに立ったのは公式練習トップの#36ペトロナスSCで1'52.557。ドライバーはロイック・デュバル。結局このセッションはトップから9位までが1秒以内という僅差の戦いとなり、コースアウトした19号車のほか、#8ARTA、#32EPSON、#100レイブリックとホンダHSV勢3台が予選を終えた。
上位7台が次のQ3進出の権利を得る予選Q2では、紙一重のタイミングでQ1突破を果たしたGT-R勢が好タイムを連発、#1モーラGT-Rを駆る柳田がトップに立ち、#36ペトロナスSCを挟んで#12カルソニックGT-Rが3位という結果になった。
そして予選Q3は残り7分で7台が一斉にコースに飛び出す、まさに一発勝負の戦いとなり、この日初めての1分51秒台を上位4台が叩き出す接戦となった。
この戦いを制したのは#1S Road GT-Rのクインタレッリ。石浦宏明の#39デンソーサードSCが2位につけミシュランタイヤがフロントローを独占する結果となった。
GT300クラスは公式練習から好調な#66アストンマーチンが好タイムを連発。
すべてのセッションでトップタイムを記録する貫禄の走りでポールポジションを獲得した。
また、前回のSUGOから参戦を開始した注目のハイブリッドカー、#16無限CR-Zも予選Q3でコースレコードを更新するなど健闘したが、66号車には一歩及ばなかった。
ところが予選終了後の車検で66号車は2012GTAブルテンNo.11-T FIA-GT3車両の燃料タンク容量の違反により不合格となった。
このため、GT300クラスは#16無限CR-Zが繰り上げでポールポジションから明日の決勝をスタートすることになる。
第5戦決勝は明日12時30分より173周(1000km)で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum