スーパー耐久

S耐:第7戦もてぎ公式予選 Z4Mクーペ圧倒的な速さで3度目のポール!ST-3、ST-4のタイトル争いは決勝へ持ち越し

スーパー耐久シリーズ2007、第7戦SUPER TAIKYU MOTEGI 500kmの公式予選は、 #50ペトロナスシンチウムBMW Z4Mクーペ(柳田真孝/ファリーク・ハイムラン組)がA、B両セッションでトップタイムを記録し、 今季3回目のポールポジションを獲得した。
ST-2クラスは#2プローバフジツボインプレッサ(吉田寿博/松田晃司/川口正敬組)、ST-3クラスは#7アメイティホーム・ エクセディRX-7(井入宏之/佐々木孝太/赤鮫オヤジ組)、 ST-4クラスはTUBEフォートラストGOCHI(松本玲二/黒木英春/黒木健次組)がそれぞれクラストップだった。

071110ST1PP金曜日の合同テストとはうって変わって、 公式予選日を迎えたツインリンクもてぎは朝から小雨が降り続け、 スーパー耐久の公式予選はウェットコンディションで行われることとなった。
既にST-1、ST-2のチャンピオンは確定しているが、ST-3は4台、ST-4は3台にタイトルの権利が残っている。
しかしST-3クラストップの#113Zは2位に15ポイント、 ST-4クラストップの#76シビックは2位に18ポイントの差をつけており、いずれもポールを獲得して3ポイントを加算すれば、 その場で決着がつく状況だ。
公式予選は午後1時20分より、Aドライバー30分、Bドライバー30分で行われた。

ST-1、ST-2クラスのAドライバー予選は、#50BMW Z4Mの柳田真孝が最初のアタックで2分9秒409を記録してトップに。
既にシリーズチャンピオンを決めている#3エンドレスZの青木孝行が2位につけているが、タイムは2分12秒152と、 柳田に3秒もの差をつけられている。
柳田は更に2分8秒809までタイムを上げてこのセッションをトップのまま終了した。

071110ST2PPST-2クラスは当初ここまで全勝の#11ランサー木下隆之が総合でも4位に相当する2分12秒663でトップに立っていたが、 セッション終了間際に#2インプレッサの吉田寿博が2分12秒543をたたき出してクラストップに上がってきた。

続いて行われたST-3、ST-4のAドライバー予選は、#41Zの塩渕が2分17秒812を記録して最初のアタックでトップに立つ。 一旦は#7RX-7の井入宏之が2分17秒442で上回るが、塩渕は更にタイムを縮め、2分17秒165でトップを奪い返して走行を終えた。 更に#27BMW M3の長島も終盤2分17秒404と井入りを上回って2番手に割ってはいる。
一方チャンピオン争いのかかった#74Zの小林敬一は途中スピンアウトしてグラベルにつかまるも、なんとかコースに復帰してアタックを続行、 しかしタイムは2分19秒548に留まり、この時点でのクラス順位は6位。 目下ランキングトップの#113Zの大井貴之は2分18秒779で5位だ。

071110ST4PPST-4はランキングトップの#76シビックの玉本がビクトリーコーナーでスピンするなど苦戦、 タイムもクラス4位の2分22秒930に終わった。
一方、クラストップに立ったのは、#51インテグラを駆るTUBEのドラマー、松本玲二だ。タイムは2分21秒837、 総合でもST-2クラスの1台を食って22番手につけた。

15分のインターバルの後、Bドライバーの予選が行われた。

ST-1クラスは#50ファリーク・ハイムランが2分9秒774とこちらもトップ。 2位には#8ポルシェの竹内が2分10秒527でつけ、総合3位には#11中谷明彦、#2松田晃司が4位、 #12ランサーワゴンの菊池靖が5位とST-2クラスの1位、2位3位が続いた。
しかし#1ポルシェのヘンリー・ホーがセクター3まで自己ベストを更新したにもかかわらず、ビクトリーコーナーでスピン。 ホーの車両がコースに半車身かかった状態でストップしたため、残り時間17分で赤旗が提示された。

車両排除の後、残り時間3分でセッション再開。
ここで#2松田が自己ベストを更新、2分12秒820をたたき出して堂々のクラストップ。 合計タイムでも11号車を上回ってポールポジションをもぎ取った。
ST-1クラスのトップ2は変わらなかったが、#3藤井がここで3位に浮上した。

071110ST3PPST-3、ST-4のBドライバー予選は、 始まってすぐに佐々木孝太が2分17秒887を記録した#7RX-7がST-3クラスのトップに。 残り時間9分で一旦は#74安田が2分17秒057でトップに立つが、佐々木は更にタイムを縮め、 2分16秒813で再びトップを奪い返した。
Aドライバー予選トップの41号車を駆る脇阪薫一がクラス4位に終わったため、7号車は合計タイムでもクラストップ。 これにより逆転タイトルへの必須条件である3ポイントを獲得し、かろうじて決勝へ望みを繋いだ。
ランキングトップの#113伊橋勲はクラス8位と低迷。明日の決勝、タイトルの行方、ともに混戦が予想される。

ST-4クラスは#51黒木英春が2分20秒946でトップ、ポールポジションを獲得した。
2位には#73山下、3位に#4井上恵一がつけ、タイム合算では#34インテグラが2位、#73インテグラが3位、 #4インテグラが4位となった。
一方ランキングトップの#76小林正吾は6位に終わり、タイム合算でもクラス5位に終わったため、こちらのタイトルの行方も混沌としてきた。

第7戦決勝は明日正午より、105周で戦われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO



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