スーパー耐久

S耐:第7戦もてぎ決勝 BMW Z4(ハイムラン/柳田/吉田組)が今季3勝目、シーケンシャルエンドレスアドバンランサーとAGY ingsインテグラがST2、ST4のチャンピオンに輝く!

 スーパー耐久シリーズ2008第7戦「もてぎスーパー500km」は15日、ツインリンクもてぎで105周の決勝を行い、ST1クラスのPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(Fariqe Hairuman/柳田真孝/吉田広樹組)が総合優勝を果たした。ST2クラスは眠眠打破ランサー(服部尚貴/松本達哉/白坂卓也組)が、ST3クラスはFINA ADVAN M3(小林且雄/村田信博/井上貴志組)が、ST4クラスはAGY ingsインテグラ(井尻薫/黒木英春/黒木健次組)が優勝した。

st_r07_start  10時に公式予選が終わると、短いインターバルで11時55分、今年最後の公式戦として行われるスーパー耐久第7戦のローリングラップが始まった。天候は相変わらず曇り。気温17度、路面温度は23度。時折り、薄日も差す絶好のレース日よりの中、1周を回ってスタートが切られた。

st_r07_r_50  トップで1コーナーに飛び込み、ホールショットを奪ったのはポールシッターの28号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/片岡龍也/Johan Adzmi組)の谷口。谷口は、同僚の50号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(Fariqe Hairuman/柳田真孝/吉田広樹組)のハイムランさえも圧倒するスピードで後続を引き離しにかかる。1回目のピットストップを行う38周を終わってその差は35秒近くも開いてしまった。

 28号車は77周目を終わって2度目のピットストップ。ドライバーは片岡のままでこのまま105周を走りきってぶっちぎりの優勝を飾るかと思われた99周目、なんと3度目のピットインを敢行。今シーズン初めて走行するアズミにステアリングを託すが、ピットアウトに手間取り、その間にハイムラン、柳田、吉田とドライバーをチェンジし2ストップ、3スティントを行った50号車に先行を許す。結局、50号車がこのまま逃げ切って今季3勝目を有終の美で締めくくった。

st_r07_r_56  ST2クラスは、序盤からポールシッターの56号車眠眠打破ランサー(服部尚貴/松本達哉/白坂卓也組)の服部と、6号車DIXCEL☆新菱オートEVOⅨMR(冨桝朋広/関豊組)の関のテールトゥノーズの争いが繰り広げられる。この56号車と6号車はドライバーチェンジをしても順位は代らず、このままゴールし、56号車が前戦SUGOに続き2連勝を飾った。

 しかしST2クラスの注目はチャンピオンシップのかかった37号車シーケンシャルエンドレスアドバンランサー(和田久/砂子塾長/HINOKI組)と20号車RSオガワADVANランサー(阪口良平/谷口行規/小川日出生組)の争い。37号車は5位、20号車は6位でレースを始めるが、逆転チャンピオンを狙う20号車が中盤、37号車を逆転。最終的に20号車は3位でゴールするが、5位に入った37号車を総合ポイントで逆転することができず、結局、37号車がST2クラスのチャンピオンに輝き、このレースを最後に引退する砂子塾長に花を添えた。

st_r07_r_27  ST3クラスはポールシッターの39号車TRACY SPORTS eeiA NSX(井入宏之/赤鮫オヤジ組)が序盤からレースをリード。しかし、27号車FINA ADVAN M3(小林且雄/村田信博組)に逆転を許し、優勝は27号車。39号車の2連勝はならなかった。

st_r07_r_51  ST4クラスは、チャンピオンシップをリードする、51号車AGY ingsインテグラ(井尻薫/黒木英春/黒木健次組)が盤石の走りでポールトゥウイン。今季5勝目をあげ、クラスチャンピオンに輝いた。最終戦での逆転チャンピオンに賭けていたランキング2位のRacing Modulo ADVAN Type R(玉本秀幸/小林正吾/古橋譲組)は3位に終わり夢は叶わなかった。

st_r07_st1_podium st_r07_st2_podium st_r07_st3_podium st_r07_st4_podium

 なお明日16日は、初の試みとしてスーパー耐久マシンがもてぎのオーバルコースを走るエキシビション、「スーパー耐久オーバルバトル」が開催される。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Keiichiro TAKESHITA



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース