Z4Mクーペの快進撃に遂に待ったがかかった!
9月6日岡山国際サーキットで行われた、スーパー耐久シリーズ2008第5戦「スーパー耐久岡山500kmレース」の公式予選は、
#10Cenote ADVAN Z(田中哲也/星野一樹/岡本武之組)が今季初のポールポジションを獲得、
予選2番手にも#1ENDRESS ADVAN Z(青木孝行/藤井誠暢/山田英二組)がつけ、開幕以来続いてきたBMW
Z4Mクーペの連続ポールを見事阻止した。
Aドライバー予選
Aドライバー予選は気温34度、
路面温度46度という厳しい残暑の下、午後1時20分よりグループ1(ST-1・2)、グループ2(ST3・4)各15分づつの、
計30分間で行われた。
グループ1開始早々に好タイムを記録したのは#28ペトロナスZ4Mクーペの谷口信輝。
最初のアタックで1分40秒165を記録してトップに立つと、その後も順調にタイムを縮め、5周目に1分35秒758を出してきた。
一方、ライバルたちは残り時間5分あたりから本格的なアタックを開始。
#10田中が3周目に1分35秒726でトップに立つと、その直後に#50柳田が1分35秒655を同じく3周目で記録してトップに。
#1エンドレスZの青木はクリアラップを求めてウォームアップに3周を費やし、4周目に漸くアタックを行ったが、
1分35秒792と4番手に留まった。しかしトップの柳田と4番手の青木のタイム差は僅か0.137秒。
Bドライバーの出来如何でどうとでもなりうる状況だ。
ST-2クラスは#37シーケンシャルランサーの和田久が1分38秒576でトップ。 #11オーリンズエボXの中谷明彦がセッション終盤に1分39秒926を出して2番手につけた。
続いて行われたグループ2の予選では、最初のアタックで1分40秒177を叩き出した#39トレーシースポーツ
NSXの井入宏之がST-3クラスのトップ。2番手にはランキングトップの#333エクセディZの前嶋秀司がつけた。
ST-4クラスは#51AGYインテグラの井尻薫がセッション終盤に#76レーシングモジューロタイプRを逆転してトップに立った。
Bドライバー予選
15分間のインターバルをおいて午後2時5分から始まったBドライバー予選では、Z4の50号車がまずアタックを開始、
ルーキーの吉田広樹が1分36秒326とまずまずのタイム。
しかし続いてアタックにとりかかった#1藤井、#10星野、#28片岡らはいずれも吉田のタイムを上回り、
1分35秒939を出した#1藤井がここでのトップ。2番手には#10星野がつけた。
ここでトップの藤井と4番手の吉田との差は0.387秒、2番手星野と吉田との差も0.369秒となったため、
AB両ドライバーのタイム合算では2台のZがZ4Mクーペの2台を上回り、田中/星野組がポールポジションを獲得、1号車が2番手と、
Z勢が今季初めてフロントローを独占することとなった。
ST2クラスは#6新菱オートエボIXの関豊が1分38秒186でトップに立ったが、 2番手につけた#37砂子塾長との差が0.506秒しかなかったため、Aドライバー分の差を打ち消すことが出来ず、 #37シーケンシャルエンドレスアドバンランサー(和田久/砂子塾長/HINOKI組)がポールポジションを獲得、 新菱オートは2番手に留まった。
ST3クラスは#39赤鮫オヤジが2度目のアタックで1分40秒474を出し、Aドライバー井入に続いてのトップタイムとなったため、
計算するまでもなく#39TRACY SPORTS eeiA NSX(井入宏之/赤鮫オヤジ組)
がポールポジションを獲得する結果となった。
Bドライバー2位の#78WW2 RX-7がタイム合算でも2番手、ポイントリーダーの333号車は3番手からスタートすることとなった。
ST4クラスも#51黒木英春がトップタイムを記録。AB両ドライバートップで文句なしのポール獲得となった。
#51AGYインテグラは第1戦鈴鹿、第3戦富士に続いて今季3度目のポールポジション。第2戦仙台、第4戦十勝を欠席した51号車だが、参加したレースでは全てポールを獲得している。
第5戦決勝は明日午後1時20分より、135周(500km)で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA