スーパー耐久

S耐:第5戦岡山決勝 エンドレスZが今季4勝目!ST2クラスはオーリンズランサーが5連勝で早くもタイトル決定!

2007スーパー耐久シリーズ第5戦、岡山500kmレースは、 #3エンドレスアドバンZ(影山正美/青木孝行/藤井誠暢組)が#50ペトロナスシンチウムBMW Z4Mクーペとの熾烈なトップ争いを制し、今季4勝目を挙げた。
ST2クラスは#11オーリンズランサーEVO・MR(木下隆之/中谷明彦組)が開幕以来土付かずの5連勝。 ランキング2位の#13エクセディシーケンシャルエンドレスCSがリタイヤに終わったため、終盤2戦を残して早くもシリーズタイトルを決定した。
またST3クラスは#27FINA GSX ADVAN(長島正興/村田信博/小林且雄組)、 ST4クラスは#73コミックバスターPSY.ERG.ED.DC5(山本すばる/小林崇志組)がそれぞれクラス優勝という結果となった。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:12,900人)

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0902start決勝レースは午後1時20分にフォーメーション開始。
気温は32℃、路面温度は39℃と、相変わらずの暑さ。しかし心配された雨は遂に降ってこなかった。 
ホールショットを奪ったのはポールシッターの#3エンドレスZ。予選2番手の#50BMW Z4Mが2番手で続く。
ところがオープニングラップのアトウッドコーナーでST3クラス5台が関係する多重クラッシュが発生したため、 いきなり2周目からセーフティーカーが導入されることとなった。

0902No50セーフティーカーが引き揚げ、レースが再開されたのは5周目から。
ここで一気に後続を突き放したいエンドレスZの影山だったが、Z4Mクーペのスタートを任された柳田真孝の猛烈な追い上げにより、 逆に13周目のバックストレートでトップを明け渡すことになってしまった。

トップに立った柳田はその後も着実にリードを広げていき、2位影山に15秒以上の差をつけて50周終わりでピットイン。フェリーク・ ハイムランにステアリングを託す。

一方の影山は55周終わりでピットイン。青木に交代して50号車の27秒737後方でコースイン。
ここから青木の猛烈な追い上げが始まった。
周回遅れの処理に手間取り、なかなかペースを上げられないハイムランとの差は、徐々に縮まっていき、75周目で20秒を切り、 85周目には10秒を切って、94周目には遂に1秒を切ってZ4MクーペとエンドレスZがテール・トゥ・ノーズの状態になった。

0902No3すかさず青木は95周目のダブルヘアピンで仕掛けていき、巧みなライン取りでハイムランのインをこじ開けてトップを奪い返した。

抜かれた50号車は次の周回でピットイン。再び柳田がステアリングを握り、青木の直前、ほぼ1周遅れの状態でコースに復帰した。
柳田は98周目から1分39秒台のラップタイムを連発、101周目には38秒320と、 この日のファステストラップと遜色ないタイムをレース終盤になって叩き出す。

エンドレスZは103周終わりで2度目のピットイン。そのまま青木のドライブで柳田の23秒552前方でコースへ。

しかしこの差は104周目には16秒943、114周目には10秒932と着実に縮まっていく。
このままいけば柳田が最終ラップまでにトップを捉えることも不可能ではないと思われたが、 青木は周回遅れの処理を巧みに利用して柳田に付け入る隙を与えず、最後は実に0秒941差で柳田の追撃を退けた。

0902No11ST2クラスは、#11オーリンズランサーの中谷明彦が序盤トップを走る#2フジツボインプレッサの松田晃司を激しく追い上げ、 31周目のダブルヘアピンでこれを抜き去ると、その後は後続に全く付け入る隙を与えずにフィニッシュラインまで逃げ切り、 開幕以来の5連勝を達成した。
さらにポイントランキング2位の13号車が41周目にコースアウト、リタイヤに終わったため、 今季2戦を残して早々と2007シーズンのタイトルをも手にすることとなった。

0902No27今回最も荒れたのが、ST3クラスだろう。
オープニングラップでは、 一気にジャンプアップを狙った#113カルラレーシングZの大井貴之がアトウッドカーブで大胆にインに飛び込んだことが引き金となり、 同クラスの車両4台を巻き込む多重クラッシュが発生してしまった。
ここで早くもポイントリーダーの113号車のほか、#15岡部自動車、#19バーディクラブ、 #333H.I.SといずれもZばかりが戦列を去ることとなった。
#74アラビアンオアシスもこのクラッシュに巻き込まれ、車体を大きく破損したが、こちらはどうにかピットにたどり着き、 修復の後15周遅れでレースに復帰した。

この混乱の最中、ST3のトップに立ったのは#14協新マイロードRX-7だったが、 5周目のレース再開で#7アメニティホームRX-7にトップを奪われると、その後もじりじり順位を落とし、 26周終わりでガレージに戻ってレースを終えることに。
代わってトップに立った7号車も、60周目に#27BMW M3にトップを明け渡すと、レース終盤には#41SABOTAGE Zとの激しい2位争いの末に接触、バンパーと左フロントフェンダーを破損してオレンジボールを出され、大きく後退することに。
これにより27号車が最後までトップで逃げ切ることとなり、 ポイントランキングでもノーポイントに終わった#113カルラレーシングZを抜いてトップに立った。

0902No73ST4クラスは、#73、#4、#34のインテグラ3台による激しい2位争いを尻目に悠々とトップを快走していた#51AGY・ RIVETに57周終わりのピットストップでまさかのトラブルが発生、51号車はクラス6位に後退、その後も順位を上げられずに終わった。

51号車が後退してからも、#4、#34、#73の3台による激しいバトルは続いていたが、 結局は最初のSCランで1度目のピットストップを消化した73号車の作戦が奏功し、今季2勝目を挙げることとなった。

次回はスポーツランドSUGO。10月28日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO



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