8月2日、静岡県の富士スピードウェイで、スーパー耐久第5戦の決勝レースが行われた。
午後1時05分フォーメーションラップのスタートの直前に雨は上がり、曇り空の下ウエットコンディションで、4時間レースはローリングスタートで幕を開けた。
ST1クラスは序盤、#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/Fariqe Hairuman組)と#28 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(片岡龍也/吉田広樹/JOHAN ADZMI組)の柳田と片岡のチームメイト同士のトップ争いが熾烈になるが、8周目にトップに立った#1柳田が次第にその差を広げていく。
「スタート前に雨が止んだから(その後は)ドライと思った。1種類しかないレインタイヤの新品でスタートした。ライバルのZに比べて燃費が厳しいのでコントロールできるマージンを稼ぎたかった」とはレース後の柳田のコメント。
30周を走りきった1時間後にはトップの#1と#28の差は19秒。3番手の#21 YASAKA MAX ADVAN PORSCHE(織戸学/中村嘉宏/中山良明組)までは50秒の差がついていた。#10 Y.K.M.ADVAN Z(横溝直輝/佐藤公哉/田中哲也組)はこの時点で総合6番手、クラス5位となっていた。
スタートから1時間半後の43周目に#28がまずピットイン。このアウトラップに#28と#14 RX-7の左フロントが接触。このため#28はマシンの修復のため急遽ガレージへマシンを入れてしまう。危険行為で#14はドライブスルーペナルティをうけることとなった。続いて45周目には#1もピットインする。ここで#360 Kosei-RP-GT3がトップに立つが、51周目にこちらもピットストップとなり、51周目には#1が再びトップに立つ。
レースが折り返し点を迎えた2時間後には#1が59周を走行。以下、#10が58周、クラス2のトップ#56ランサーが総合3位となっていた。その15分後#56はピットストップ、#20ランサーが総合3番手のクラストップに浮上する。2時間半を経過したあたりで再び雨が降り出す。そして#10Zも78周目のへアピンでストップ!
3時間経過時点では#1のには#21ポルシェがつけ、一時は大きく後退した#28Zが3番手に再び浮上してきていた。
チェッカー直前、雨は激しくなり4時間レースは#1BMWが圧勝、総合2番手にはST2クラスの#20RSオガワユークスADVANランサーが入り、3番手に#28BMWが入った。ST1クラスの表彰台はBMWの1-2という結果となった。3位には初参戦の#21 YASAKA MAX ADVAN PORSCHEが入った。
ST3クラスは#5 5ZIGEN NSXが終盤にドライブスルーペナルティを受けながらも、逆転で初優勝!
ST4クラスは#67 YAMATO CIVICがクラス優勝を果たした。
ウイナーのコメント
#1谷口信輝「柳田からファリックに交代した時はタイヤ交換しなかったから、彼が難しかったと思う。自分の時は雨がまた強くなってきたんでタイヤ交換をしようということで早めのタイミングで入った。後ろとのタイミングを見ながら行こうと言うところだったけど、攻め攻めモードで雨の中プッシュしてしまった。ライバルがリタイヤしたんでチャンピオンシップは逆転できていい流れになった。SUGOの時のようなトラブルもあるんでゆとりをもっていたいからね。木曜日にスピード違反で捕まったけど、今日も雨の中スピード出しすぎちゃったね(笑)」
Text & Photo: Keiichiro TAKESHITA