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S耐:第3戦富士決勝 BMW Z4Mクーペが開幕3連勝&2連続1-2を達成!!今回はハイムラン/柳田組が勝利!

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2年越しの待ちに待った勝利!
6月15日、富士スピードウェイで行われた2008スーパー耐久シリーズ第3戦「SUPER TEC」の決勝は、#50PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(フェリーク・ハイムラン/柳田真孝組)が昨年開幕戦以来参戦10戦目にして念願の初優勝を飾った。
2位にも同じZ4Mクーペの#28谷口信輝/吉田広樹組が入り、Z4Mクーペは開幕3連勝とともに前戦仙台ハイランドに続いて2戦連続の1-2フィニッシュをも達成した。

なお、ST2クラスは最後尾グリッドからスタートした#13ENDLESS ADVAN CS-X(峰尾恭輔/鈴木宏和組)が相次ぐ上位陣の脱落にも助けられての大逆転優勝をものにし、ST3クラスは#333エクセディH.I.S.イングスZ(前嶋秀司/佐々木雅弘組)が混戦を制し、ST4クラスは#51AGY ings インテグラ(井尻薫/黒木英春組)が開幕戦鈴鹿に続いて2度目のポール・トゥ・ウィンを達成した。
(天候:晴れのち曇り コース:ドライ 観客動員数:15,000人)

080615Startサポートイベントで赤旗中断があった影響で、第3戦決勝は当初予定より10分遅れの午後1時10分にフォーメーションラップが開始された。
序盤から僅差でランデブー走行を行う2台のZ4Mクーペに、#1エンドレスZが懸命に喰らいついていく。
周回遅れの絡み始めた19周目には、1号車を駆る青木孝行がホームストレートで#28谷口、#50柳田に並びかける場面もあったが、青木はその後徐々に遅れ始め、37周終わりでトラブルにより予定外のピットストップを強いられ、ここでの後退が響いて1号車は5位に終わった。
080615St1Winner替わって3位に浮上した#10セノートZも最後までZ4M2台には追いつくことができず、ST1クラスは2台のZ4Mによるマッチレースとなり、12回にも及ぶリーダーチェンジの末、123周目の1コーナーで#28谷口のインをついた#50柳田がファイナルラップでの谷口のもうチャージを退け、4時間で128周をトップで走りぬけた。

昨年の第1戦に初めてZ4Mクーペで参戦して以来、度重なるトラブルにより何度も優勝のチャンスを逃してきた柳田/ハイムラン組だったが、参戦10戦目、チームメイトの28号車に遅れること2戦目にして遂に勝利を手にすることとなった。

080615St2Winner今回もST2クラスは序盤から荒れに荒れた。
スタートから一気に順位を上げて1周目の最終コーナーでトップに立ったのは#11オーリンズランサーエボXだったが、マシントラブルから5周目にオレンジボールを提示されてピットインを余儀なくされ、一気に周回遅れとなってしまう。

その後は#6新菱オート、#20オガワランサー、#56眠眠打破の3台による激しいトップ争いが展開され、14周目に56号車を駆る服部尚貴が#20オガワランサーの阪口を捉えてトップに躍り出ると、更にその後方からは、クラッチトラブルでBドライバー予選を走れず、最後尾スタートとなった#13エンドレスエボXがみるみる順位を上げて迫ってきた。

28周目、29周目と立て続けにピットストップを強いられ、一旦は後方に退いた13号車だったが、それでも峰尾から交代した鈴木の懸命の走りで再び順位を挽回していき、全車が1度目のピット作業を終えたときにはクラス5位まで戻していた。

その後、64周目に#6新菱オートと#20オガワランサーが接触によって後退、この間にクラス2位に浮上した13号車は、94周目に行った最後のピットストップで見事に56号車の前でコースイン、遂にトップに躍り出た。
しかしその差は僅か1.9秒だ。

#13峰尾を激しく追い立てる#56服部。
両者のバトルは延々と続き、111周目のダンロップコーナー進入でアウトに被せた服部が遂にトップを奪い返す。
その後は徐々に服部が峰尾を突き放していくが、56号車は120周目の1コーナーでまさかのコースアウト。フロントを大破してレースを終えてしまった。

これで再びトップに立った13号車がそのままフィニッシュ。
総合でも5番手と、実に33台抜きの離れ業をやってのけた。

080615St3WinnerST3クラスはポールシッターの#39NSXが序盤ペースが上がらずに徐々に順位を落としていく一方で、5周目にトップに立った#27FINA M3を最初のピットストップを旧友のみで凌いだ#113UNTレーシングZが逆転、さらにこの2台を次々に抜き去った#333エクセディZがそのまま124周を走りきり、見事開幕3連勝を達成した。

080615St4WinnerST4クラスはポールシッターの#51AGYインテグラが58周目から62周目に掛けて入ったSCランの間にピット作業をすませ、タイミングよくコース復帰した結果、2位以下に1周近いアドバンテージを得ることに成功、そのまま逃げ切って開幕戦の鈴鹿以来今季2勝目を挙げた。

スーパー耐久第4戦は恒例となった十勝24時間耐久レース。7月20~21日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA



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