見事なスタートでトップに躍り出たクインタレッリ(Photo:K.Takeshita)
全日本F3選手権第8戦は、昨日に引き続いて快晴のツインリンクもてぎで行われ、 2番グリッドの#4ロニ・クインタレッリがスタートを決めてトップに躍り出て、 そのまま後続を振り切り、今季3勝目を上げた。 午前11時5分、F3第8戦のフォーメーションラップがスタートした。 気温28度、路面温度33度、風は最終コーナーから1コーナーに向かって強く吹いている。 午後からの降水確率が70%ということもあり、空には雲が厚く垂れ込めている。 2番手グリッドのクインタレッリがスタートで勢い良く飛び出して#10ファオ・パオロ・ デ・オリベイラを抜き去りトップに立つと、そのままぐんぐんとペースを上げて後続 を引き離しに掛かる。前日の第7戦でスタート時のドライビングにペナルティを課された オリベイラは慎重になりすぎたようだ。 3番手にはクインタレッリのチームメイトの#3横溝直輝が上がってきた。 その後方ではスタートで順位を落としてしまった#36番場琢が同じトムスの#1リチャード ・アンティヌッチにバックストレッチで並びかけるが、抜くには至らない。その間に後方 から#7山本左近が接近してきて、4位集団はトムス勢3人によるドッグファイトとなった。 序盤から後続を振り切ろうとペースを上げるクインタレッリだったが、タイヤの空気圧 が低かったせいでクルマがコントロールし難い状態のため、すぐにオリベイラが挽回し て背後に迫ってきた。オリベイラは後方で盛んに揺さぶりをかけるが、13周目の130Rを 立ち上がったところで突然スローダウン。そのままピットに入ってクルマを降りた。 オリベイラが脱落した後は、クインタレッリのポジションを脅かすものはなく、クイン タレッリは落ち着いてクルマをゴールまで運び、今季3勝目を上げた。 2位にはチームメイトの横溝直輝。インギングは初めての1-2フィニッシュを達成した。
2004年6月6日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 決勝 天候:曇り/コース:ドライ
-P.-No.-Driver--------------------------Car---------Engine----Lap----Gap--- 1 4 ロニ・クインタレッリ D F302/3 T 3S-GE 20 - 2 3 横溝直輝 D F303 T 3S-GE 20 1.040 3 1 リチャード・アンティヌッチ D F304 T 3S-GE 20 1.141 4 36 番場琢 D F304 T 3S-GE 20 1.833 5 7 山本左近 D F304 T 3S-GE 20 1.733 6 12 ファビオ・カルボーン D F303 N SR20VE 20 1.861 7 2 武藤英紀 L-D F106/03 H MF204C 20 0.240 8 33 池田大祐 L-D F106/03 T 3S-GE 20 9.044 9 14 柳田真孝 D F302 N SR20VE 20 1.734 10 32 小早川済瑠 L-D F106/03 T 3S-GE 20 12.139 11 19 柴田裕吉 D F302 T 3S-GE 20 1.031 12 50 磯崎元彦 D F304 T 3S-GE 20 34.527 -----------------以上完走------------------------------------------------------ 8 中嶋一貴 D F304 T 3S-GE 14 6Laps 10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ L-D F106/03 H MF204C 12 2Laps Fastest Lap #7山本左近 1'48.698(11/20Lap) 規定周回数 18