若手成長株の金石年弘、会心の1ラップだった(Photo:K.Takeshita)
全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の予選2回目は、#7金石年弘が只一人1分35秒 台の好タイムを記録して自身初のポールポジションを獲得した。 1回目でトップタイムを出していた#19本山哲も午前中のタイムを大幅に更新したもの の、金石には届かず2番手となった。 公式予選2回目は午後3時に定刻で開始された。 F3の決勝が終わった頃から空は曇り始め、今にも小雨がぱらつきそうな雰囲気になって きた。気温は17度、路面温度は22度と、いずれも午前中の予選1回目よりも下がっている。 セッション開始早々にリチャード・ライアンが1分37秒417を出してトップに立つが、 ニュータイヤを温存していた#20ブノワ・トレルイエがすぐに1分37秒218で上回る。 しかし未だ午前中の本山のタイムには届かない。 開始から15分経過時点で、#2アンドレ・ロッテラーが本山のベストタイムを上回る 1分36秒763を出した辺りから各車ニュータイヤを投入。本格的なタイムアタック合戦 が始まった。 天候が不安定なため、各車とも早めのアタックになっているようだ。 開始26分が経過したところで金石が1分36秒660を出すと、その直後に#22脇阪寿一が 36秒549と上回り、これを更に36秒433まで更新する。しかし本山が更に36秒318、 ライアンが36秒307を出してくる。 本山は更にセッション残り5分の時点で36秒270までタイムを縮め、これで今回もポール が確定したかと思われたが、その直後に金石年弘が1分35秒889の驚異的なタイムを叩き 出してトップに立つ。 この時点で既に3ラップ目に入っていた本山にはそれ以上のタイム更新は望むべくもなく、 参戦2年目にして金石年弘が初のポールポジションを獲得することとなった。
2003年10月18日 ツインリンクもてぎ(栃木県) 予選2回目 天候:曇り/コース:ドライ
P- No- Driver--------------- Team------------- Time----- Delay-- Gap----- 1 7 金石 年弘 LeMans 1'35.889 - - 2 19 本山 哲 IMPUL 1'36.270 0.381 0.381 3 40 リチャード・ライアン DoCoMo DANDELION 1'36.285 0.396 0.015 4 8 土屋 武士 LeMans 1'36.350 0.461 0.065 5 22 脇阪 寿一 TEAM 22 1'36.433 0.544 0.083 6 11 松田 次生 COSMO OIL CERUMO 1'36.700 0.811 0.267 7 2 アンドレ・ロッテラー PIAA NAKAJIMA 1'36.723 0.834 0.023 8 20 ブノワ・トレルイエ IMPUL 1'36.916 1.027 0.193 9 28 野田 英樹 CARROZZERIA MOHN 1'37.051 1.162 0.135 10 41 服部 尚貴 DoCoMo DANDELION 1'37.089 1.200 0.038 11 1 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 1'37.157 1.268 0.068 12 12 井出 有冶 COSMO OIL CERUMO 1'37.163 1.274 0.006 13 5 道上 龍 5ZIGEN 1'37.302 1.413 0.139 14 10 加藤 寛規 OIZUMI TEAM NOVA 1'37.414 1.525 0.112 15 4 ドミニク・シュワガー Olympic KONDO 1'37.444 1.555 0.030 16 3 立川 祐路 Olympic KONDO 1'37.549 1.660 0.105 17 9 黒澤 治樹 PLANEX EBBRO NOVA 1'37.731 1.842 0.182 18 6 ジェームス・コートニー5ZIGEN 1'37.884 1.995 0.153 ------------------------------------------------------------------------- 参加台数:18台 出走台数:18台