Formula Nippon

Nakajima Racing Suzuka Race Report

シリーズ名:全日本F3000選手権
大会名:フォーミュラ・ニッポン鈴鹿サーキット 第1戦
距離:5.86403km×35周
予選:4月26日 晴・観衆:           
決勝:4月27日 晴・観衆:4万3000人(主催者発表)

フォーミュラ・ニッポン開幕
緒戦優勝が期待された高木選手は無念のリタイヤ
しかし山西選手がデビュー戦を5位入賞で飾る!

 フォーミュラ・ニッポン第1戦は、予選/決勝とも晴れ渡った鈴鹿サーキットで開
催。ティレルF1カーのテストドライバーとなって着々とF1グランプリドライバー
になるための道程を進み始めたPIAA NAJIMA PACINGの高木虎ノ介選手は、緒戦から優
勝獲得を命題として受けて公式練習から意欲的な走りを披露。今季F3000へのステッ
プアップを果たしたルーキーとしてチーム入りした山西康司選手も、実走テストが一
切行なわれないままサーキットに搬入された文字通りの新車でありながらも、慎重か
つ大胆な走りを示しす。1時間設定されたこの公式練習では、高木選手が見事にトッ
プタイムをマーク。そして山西選手もトップ10内のラップタイムを安定して記録。ふ
たりの若きドライバーの活躍ぶりに、チームスタッフの全員がまずは安堵できるシ
リーズ開幕となった。
 午後1時30分から1時間設定された予選は、気温は21℃でコースは完全ドライの
コース路面も31℃と、好タイムが期待できる理想的なコンディションの中で開始され
た。2台のPIAAレイナード無限も巧妙に戦略立てした筋書きを元にタイムアタック態
勢に入る。が、高木選手と山西選手ともがそれぞれが単独コースアウトを喫する局面
が発生。しかし幸運にも、どちらのマシンも大きなダメージを受けることなくタイム
アタック戦線に復帰して、ピット内のチームスタッフを安心させる。
 各マシンともが0.001秒単位でラップタイムを削る予選は、いよいよ終盤を迎える。
それまでは昨年の僚友であった黒沢選手がトップ位置に座していたが、残り数分とい
う時点でPIAAレイナード無限の高木選手が、予定通りトップタイムを刷新。見事ポー
ルシッターに躍り出る。山西選手もルーキーらしからぬ攻撃的な走りに終始して、中
嶋総監督に「緒戦としては上出来」と言わせる結果を残した。
 フォーミュラ・ニッポンは今季もスペシャルステージと称される予選上位6台によ
るスタートグリッドを懸けたタイムアタックを設定。高木選手はここでも揺るぎない
存在であることを力強くアピールするトップタイムマーカーとなって、すべてのクォ
リファイプロセスは終了した。
 午前9時から30分間行なわれたフリー走行を経て、シリーズ開幕戦は定刻通り開始。
そのスタートは、予選2位の黒沢選手がポールシッターの高木選手を僅差で凌駕して
第1コーナーへの進入に成功。しかし2番手に後退した高木選手は一切怯むことなく
黒沢選手を追撃し以降の第1コーナーでは幾度もパッシング態勢に入るものの、首位
の黒沢選手は懐に飛び込んだ高木選手の先行を許すことのない厳しいブロッキングを
続ける。その状況が続いた12周目、やはり行く手をきつくガードする黒沢選手とのバ
トルの最中に高木選手は大きく挙動を乱してコースアウト。敢えなくここでリタイヤ
となってしまう。
 もう1台のPIAAレイナード無限、山西選手はスタート以来まずは順当に走り、多少
車体重量が軽減され始めた中盤からは前方マシンを追い越す活躍ぶりを披露。高木選
手を含めた上位陣の順位変動が奏功して終盤には5番手に進出する。レース終了直前
には飯田選手から猛チャージを受ける立場になるが、山西選手はここでも動揺するこ
となく走り切り、デビュー戦を堂々の5位入賞で終えた。

■中嶋総監督コメント
『高木選手については、ストレートスピードを重視したセッティングが裏目に出たと
いうのが結論になるのでしょうか。高木選手思ったようにマシンをコントロールでき
ず、前を走る黒沢選手を追い越せないとともにコースアウトしてしまったわけです。
一方の山西選手はF3で見せていた走りをF3000でもしっかり行なってくれ、彼の結
果についてはとても満足しています。優勝をご期待くださった方も多かったと思いま
すが、次戦での両選手にぜひご期待ください』

Nakajima Racing/Tyrrell Racingのレースレポートはhttp://www.justnet.or.jp/
nakajima/でもご覧いただけます。


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